4 / 17
お城の案内
しおりを挟む
「リリー様の部屋がここで、隣が図書館、そして上の階には両親の部屋があると言うことです。」
大雑把に言うと私の部屋が2階にあってその部屋の隣には図書館。3階には両親の部屋がどーんとあるらしい。
一階にはお客様が来た時に使ったりする部屋、食堂?みたいなところがあり、そのまた隣にはご飯を食べる所、長いテーブルがあり、椅子が多くある。小説ではよくあるやつ。
その他諸々部屋がいっぱいあるらしい。
...大雑把に分かればいいよね。図書館は魔法のことも知る必要があるから要チェックっと。
脳内に図書館の場所を刻み込む。
「では、早速図書館に...」
「待ってください。リリー様、先に昼食ですよ?」
エリアがニコリと微笑みながら圧をかけられる。
図書館に行って魔法の使い方を知りたかったがしょうがない。
ちょうどお腹も減っていたし、昼食を食べにいこうと思い、美味しいご飯がぞろぞろと並ぶテーブルを妄想し期待しながら部屋に向かった。
「…昼食…?」
私は顔を引きつらせながらご飯を見ていた。
…おぅ…まさか、ご飯がこんなドロドロだったなんて…。
肉の様に見える食べ物はドロドロだ。
スープだけは美味しそうには見える。
「エニー女王様とリョウ王様が来ましたよ。」
エリアが教えてくれる。それと同時に顔を引き締めろと言われてしまった。
…顔、そんな緩んでたかなぁ…?
「あら。リリー。ごきげんよう。」
「ごきげんよう。お、お母様。」
やっぱり話し方がぎこちなくなる。
そもそもお嬢様みたいな喋り方は初めてなのだ。
私はそう思いながらお父様を見つめると、その目がもう、無だった。
「お父様。どうかしましたか?」
つい、失礼なことを言ってしまった。
やばいと思ってエリアを見ていると呆れた様にため息をつく。
…エリア!そんな目をしないで!すごい不安になる!!
心の中で叫んでいると、お父様がこちらにギロリと目を向ける。
圧、というかもう怖い。
私は内心そわそわしながらお父様の返事を待った。
「何もない。」
ただその一言だけだった。
お父様の言葉が。
…私、何かしましたかね…?
大雑把に言うと私の部屋が2階にあってその部屋の隣には図書館。3階には両親の部屋がどーんとあるらしい。
一階にはお客様が来た時に使ったりする部屋、食堂?みたいなところがあり、そのまた隣にはご飯を食べる所、長いテーブルがあり、椅子が多くある。小説ではよくあるやつ。
その他諸々部屋がいっぱいあるらしい。
...大雑把に分かればいいよね。図書館は魔法のことも知る必要があるから要チェックっと。
脳内に図書館の場所を刻み込む。
「では、早速図書館に...」
「待ってください。リリー様、先に昼食ですよ?」
エリアがニコリと微笑みながら圧をかけられる。
図書館に行って魔法の使い方を知りたかったがしょうがない。
ちょうどお腹も減っていたし、昼食を食べにいこうと思い、美味しいご飯がぞろぞろと並ぶテーブルを妄想し期待しながら部屋に向かった。
「…昼食…?」
私は顔を引きつらせながらご飯を見ていた。
…おぅ…まさか、ご飯がこんなドロドロだったなんて…。
肉の様に見える食べ物はドロドロだ。
スープだけは美味しそうには見える。
「エニー女王様とリョウ王様が来ましたよ。」
エリアが教えてくれる。それと同時に顔を引き締めろと言われてしまった。
…顔、そんな緩んでたかなぁ…?
「あら。リリー。ごきげんよう。」
「ごきげんよう。お、お母様。」
やっぱり話し方がぎこちなくなる。
そもそもお嬢様みたいな喋り方は初めてなのだ。
私はそう思いながらお父様を見つめると、その目がもう、無だった。
「お父様。どうかしましたか?」
つい、失礼なことを言ってしまった。
やばいと思ってエリアを見ていると呆れた様にため息をつく。
…エリア!そんな目をしないで!すごい不安になる!!
心の中で叫んでいると、お父様がこちらにギロリと目を向ける。
圧、というかもう怖い。
私は内心そわそわしながらお父様の返事を待った。
「何もない。」
ただその一言だけだった。
お父様の言葉が。
…私、何かしましたかね…?
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

【完結】悪役令嬢の反撃の日々
くも
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。

悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。

婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでのこと。
……やっぱり、ダメだったんだ。
周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中
※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。
※諸事情により3月いっぱいまで更新停止中です。すみません。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

変な転入生が現れましたので色々ご指摘さしあげたら、悪役令嬢呼ばわりされましたわ
奏音 美都
恋愛
上流階級の貴族子息や令嬢が通うロイヤル学院に、庶民階級からの特待生が転入してきましたの。
スチュワートやロナルド、アリアにジョセフィーンといった名前が並ぶ中……ハルコだなんて、おかしな
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる