乙女ゲームの中での飯日記

離月 あき

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まさか死ぬとは思えなくて…。

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「こらー!池上ー!」
「わわっ。はいすみません!」
課長は私に怒鳴りつける。
…うぐぅ。お昼ご飯食べてサボってたからってなんでそんな怒るのかなぁ。
私は軽く課長に睨みつける。
そうすると後ろから誰かの声が聞こえる。
「池上!」
「しゃ、社長!?」
もしかして出世!?そう思っていたがそれはない。課長にずっと怒られているのだ。流石にそれはない。
「もう、辞めてもらえないか…。」
社長が疲れ果てた様な目をしている。
…私のせい…なんだよね…。
いつもサボって乙女ゲームをしている私は邪魔な存在でしかなかった。
こんな仕打ちを受けるのも当然だ。
私は視界がすぐにぼやける。
もう、感覚も無くなって、クラクラしてきた。
そしてパッと背景が変わる。

ーーまるでヨーロッパのお城みたい。
私は周囲をゆっくりと見渡す。
私の後ろにはメイド?みたいな人がハラハラしたようにこちらを見ている。
「あのー。ここどこですか?」
「リリー様!死んだのかと思いました!急に意識を失っていたのだから驚きました。」
...私の話を聞いているのかな?ん?あれ?リリー様?なんか聞いたことがあるような...?
私は少し考えるような仕草をすると、メイドは不思議そうに私を見ていた。
私何かやらかしたのだろうか。ここがどこかも分からないし聞いたほうがいいと思い、聞いてみた。
ここはユライスという国で、私はこの国の王の娘だそうだ。メイドはこの国に興味を持ちましたのかと嬉しそうに頷いている。少しずれているがどうでもいい。
...どうしよう!!まじでここどこなの!?
今気づいたが自分が発している声が妙に高い。手も小さくなっている。
こ、これは...転生なのでは...?
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