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あなたのお側にいたい メルディ視点

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ユルリッタはとても変わってしまいました。
同じ下級貴族の頃はとても優しく凛々しくて憧れの存在…そう思っていました。
でも今はレディオス王子様の妃として中級貴族です。
性格もガラリと変わりとてもひどい人になっていました。それはお金にくらみ性格が変わったお父様のようでした。
ある日学園でユルリッタに悪口を言われました…見苦しいと…。
わたくしは下級貴族なので何も言い返すことは許されません。
そう思って黙りこくっていたら、アンノージュ様がわたくしを救ってくれました。
白馬の王子様のような…人に…!
アンノージュ様はしっかりとユルリッタを叱りわたくしに大丈夫?など心配してくれました。
そんなことを一度も言われたことがないわたくしにとってはそれは愛の女神ユアデルーデの祝福を受けたのと同じくらいです。
頭の中がアンノージュ様でいっぱいです。
アンノージュ様…わたくしは貴女を心から尊敬します…。
いつかお側にいたいです…。
まず、わたくしができるのは感謝です。
わたくしを助けてもらったのだから感謝は当たり前です。
そしてお側に仕えるためにお勉強をします。
上級貴族の常識はわたくしにはよく分かりません。なので勉強が必要だと思うのです。
そしてその知識をアンノージュ様の為だけに捧げます。
そして強固な信頼を得るのです!
いつかは…「ありがとう、メルディ。いつもお側にいてくれて心強いわ」など言われてみたいものです。
妄想を膨らませ熱に浮かれていると、後ろから肩をトンと叩かれました。
「メルディ?どうしたの?」
声をかけてきたのは私より身分の高いライルです。
一応…婚約をしております。
でもそれは名誉がどうとかの婚約でして、お互い愛し合ってる訳ではないのです。
…わたくしは好きだったのですけれど…。
お相手は上級貴族寄りの中級貴族で、身分が高いものですから逆らえないものです、ですがそれを見かねてあまり命令もしてこなくいい人だとは思っておりましたが、やはりわたくしのような人を好きにはなれないのかもしれません…。
「あっ、えっと…ちょっと考え事をしていたのです」
「へぇ…それは男のことかい?」
…すごいライル様が怖いのですけれど…やはりわたくし何かしましたでしょうか…やはり、嫌われてますね…。
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