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棘先の炎
閑話休題 幹部達をざらっと紹介!
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裁判を終えた聴衆達を帰した後、幹部達はラビットに対し話し掛けている。
「あんたさ~?さっきの事本当なの?…まあ!私はあんたのみ・か・た♡だから、嘘だろうとあんたを見放さないけどね♡」
そう言ってラビットの傍に寄り添いウィンクをするのは、野羊 愛(のひつじ まなみ)。コードネームは"シープ"。ポンチョを軽く羽織り、豊かな胸を強調させた黒のフレアワンピースを着ている。そんな彼女に舌打ちをするマウスにシープは嫌な笑みを浮かべた。
「あら~?身長も小さいしおっぱいもぺったんこなマウスちゃんにとっては、少しムカついたかしら?」
そう言って悪い笑みを浮かべるシープにマウスは毒を吐いた。
「別にそんな事はないですよ。…ただ、下品な女だな~って思っただけなんで。」
そう言ってマウスも綺麗な笑みを浮かべてシープに喧嘩を売っていた。笑みを浮かべて火花を散らしている2人にバードは溜息を吐いて止めようとする。…それにも関わらず、そんな事など気にしない者がラビットの肩をがっしりと掴んだ。
「よお!ラビット!…お前は相変わらず筋肉が足りてねぇな~!…俺様が鍛えてやるぜ?」
そう言ってポンチョを脱ぎ捨て自身の筋肉を皆に見せつけるのは鮫島 昶(さめじま あきら)。コードネームは"シャーク"だ。しかし、シャークの筋肉自慢には幹部達は大層慣れている為、ラビットは普段通り、彼の肩を取り払いとある人物へ近付く。近づいたのは古風な着物に下駄を履き、ポンチョを羽織った青年。彼の名は狐堂 凛太郎(こどう りんたろう)と言う。コードネームは"フォックス"。そんな彼は今の混沌とした状況を眺めているだけである。いつものようにマウスとシープが女同士の喧嘩をして、それをバードが止めている。そして筋肉自慢を見せ付けるシャークにスネークが「薔薇姫様にそんなものを見せつけるな!」と怒り、そんな事など気にしていない彼は更に自身の筋肉を見せ付け、シャークを怒らせていた。…無言で見ている彼にラビットは可笑しげに笑う。
「フォックスさんさ~。普段からそんな感じだよね~。…俺の味方にも敵にも付かない。ただ、眺めているだけ。…いつも思うけど、そんなに見てて楽しいの?」
そんな彼の問い掛けにフォックスはゆっくりと頷いた。
「…面白いよ。ー僕は敢えて君の味方にも敵にもならない。中間役として見ているだけだから。」
そして呆然と見つめる彼にラビットはつまんなそうな表情を浮かべる。
「俺はこんなよく分かんない状況を眺めるより、喧嘩とかしたいけどね~。でも、また騒動でも起こしたら本当に殺されるかもしれないからな~。…なーんか面白れぇ事ねぇかな~?」
そしてつまんなそうに笑うラビットにフォックスは今度は彼を見つめた。黒い眼で見られ、何か言いたげな彼にラビットは気付いた。
「なに?なんか俺に興味でも持ってくれたの?」
するとフォックスはとある疑問を彼に投げ掛ける。
「…本当の彼は君の事を知っているの?ーそれに、いつまで彼といるつもり?」
"彼"というフォックスの発言にフライは驚いた表情を浮かべた後、悪戯に微笑む。
「あ~。フライの事?…まあ、あいつ自身、俺の正体には気付いては無いみたいだけどさ。…でも、いつかは向き合わないとね。」
「…それは、どうやって?」
フォックスの疑問に彼は答えた。
「それは分かんねぇ。仮に保護者のような存在であるシャークさんから言われたとしても、アイツは信じないだろうよ。ーでも、それでも俺はアイツ自身だ。…方法なんて俺に時間がある限り、アイツと向き合える方法はあるはずさ。」
そして、真紅の瞳で微笑む彼にフォックスも笑みを浮かべる。
そしてラビットは、裁判で証人として居たクイラの姿を思い出して…笑った。
「あの女は何かの縁で俺にまた会うだろう。…そしたら、俺もちゃんと向き合わないとな。」
そう言ってフォックスと一緒に幹部達を眺めていたのであった。
「あんたさ~?さっきの事本当なの?…まあ!私はあんたのみ・か・た♡だから、嘘だろうとあんたを見放さないけどね♡」
そう言ってラビットの傍に寄り添いウィンクをするのは、野羊 愛(のひつじ まなみ)。コードネームは"シープ"。ポンチョを軽く羽織り、豊かな胸を強調させた黒のフレアワンピースを着ている。そんな彼女に舌打ちをするマウスにシープは嫌な笑みを浮かべた。
「あら~?身長も小さいしおっぱいもぺったんこなマウスちゃんにとっては、少しムカついたかしら?」
そう言って悪い笑みを浮かべるシープにマウスは毒を吐いた。
「別にそんな事はないですよ。…ただ、下品な女だな~って思っただけなんで。」
そう言ってマウスも綺麗な笑みを浮かべてシープに喧嘩を売っていた。笑みを浮かべて火花を散らしている2人にバードは溜息を吐いて止めようとする。…それにも関わらず、そんな事など気にしない者がラビットの肩をがっしりと掴んだ。
「よお!ラビット!…お前は相変わらず筋肉が足りてねぇな~!…俺様が鍛えてやるぜ?」
そう言ってポンチョを脱ぎ捨て自身の筋肉を皆に見せつけるのは鮫島 昶(さめじま あきら)。コードネームは"シャーク"だ。しかし、シャークの筋肉自慢には幹部達は大層慣れている為、ラビットは普段通り、彼の肩を取り払いとある人物へ近付く。近づいたのは古風な着物に下駄を履き、ポンチョを羽織った青年。彼の名は狐堂 凛太郎(こどう りんたろう)と言う。コードネームは"フォックス"。そんな彼は今の混沌とした状況を眺めているだけである。いつものようにマウスとシープが女同士の喧嘩をして、それをバードが止めている。そして筋肉自慢を見せ付けるシャークにスネークが「薔薇姫様にそんなものを見せつけるな!」と怒り、そんな事など気にしていない彼は更に自身の筋肉を見せ付け、シャークを怒らせていた。…無言で見ている彼にラビットは可笑しげに笑う。
「フォックスさんさ~。普段からそんな感じだよね~。…俺の味方にも敵にも付かない。ただ、眺めているだけ。…いつも思うけど、そんなに見てて楽しいの?」
そんな彼の問い掛けにフォックスはゆっくりと頷いた。
「…面白いよ。ー僕は敢えて君の味方にも敵にもならない。中間役として見ているだけだから。」
そして呆然と見つめる彼にラビットはつまんなそうな表情を浮かべる。
「俺はこんなよく分かんない状況を眺めるより、喧嘩とかしたいけどね~。でも、また騒動でも起こしたら本当に殺されるかもしれないからな~。…なーんか面白れぇ事ねぇかな~?」
そしてつまんなそうに笑うラビットにフォックスは今度は彼を見つめた。黒い眼で見られ、何か言いたげな彼にラビットは気付いた。
「なに?なんか俺に興味でも持ってくれたの?」
するとフォックスはとある疑問を彼に投げ掛ける。
「…本当の彼は君の事を知っているの?ーそれに、いつまで彼といるつもり?」
"彼"というフォックスの発言にフライは驚いた表情を浮かべた後、悪戯に微笑む。
「あ~。フライの事?…まあ、あいつ自身、俺の正体には気付いては無いみたいだけどさ。…でも、いつかは向き合わないとね。」
「…それは、どうやって?」
フォックスの疑問に彼は答えた。
「それは分かんねぇ。仮に保護者のような存在であるシャークさんから言われたとしても、アイツは信じないだろうよ。ーでも、それでも俺はアイツ自身だ。…方法なんて俺に時間がある限り、アイツと向き合える方法はあるはずさ。」
そして、真紅の瞳で微笑む彼にフォックスも笑みを浮かべる。
そしてラビットは、裁判で証人として居たクイラの姿を思い出して…笑った。
「あの女は何かの縁で俺にまた会うだろう。…そしたら、俺もちゃんと向き合わないとな。」
そう言ってフォックスと一緒に幹部達を眺めていたのであった。
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