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僕の生きている意味。
気にしてなんてない。【4】
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(薬品の匂いがする…。)
マナがベットから起き上がれば医務室のようなところに居た。自身の尻の穴に痛みは生じるが先ほどの行為よりかは痛くは無い。呆然と医務室を眺めればノックの音がして返事をすれば現れたのは先輩のサリーであった。彼はマナが無事であったことに安堵をしつつ彼に説明をする。
「無事で良かった…。お前がルゥーダの部屋で気絶してたのも驚いたんだどさ…アリッストがルゥーダを殴りつけてたからそっちも大変だったんだよ。」
「アリッストさんが…!??なんで急に…?」
信じられない様子のマナに今度はサリーが溜息を吐くのだ。
「マナ?…お前、ルゥーダから執拗ないじめをされてたんだって?…アリッストがルゥーダを殴りつけながら言っていたんだよ。…今回が初めてだ。あの性行為しか興味を持たないアイツが、アリッストが。…手を出したとはいえ他人に…お前の為に声を上げて言ってたんだぜ?…驚いたろ?」
衝撃的な言葉にマナは目を見張りサリーを見つめる。するとそれに応えるように彼は立ちあがりとある鍵を見せる。
「アリッストは反省室だ。ルゥーダは治療を受けてから別の施設に移された。…反省室の鍵は俺が持ってるぜ?…今は傷が癒えたらで良いしすぐにとは言わない。…でもこんな形で終わりたくはないだろ?」
自分の考えがまるで分かっているかのようなサリーの発言にマナは戸惑いを見せる。そんな彼に笑いかけたサリーは肩を抱いてから自身の胸に寄せるのだ。アリッストほどではないが程よい筋肉が付いている感覚を覚える。さらに戸惑うマナにサリーは優しく語りかける。
「お前がどう思うかは分からないけれど…その前に泣いても良いんだぞ?…辛かったろ?お前が前に居た世界でどんな仕打ちをされたかは分からないけどさ。…まあ、男の俺の胸で良ければ鼻水垂らしてでも良いから…泣いておけ。…この意地っ張り。」
サリーの熱い胸筋に引き寄せられればマナは嗚咽を漏らして泣いていた。涙が枯れるほど泣いてサリーに背中を擦られて夜を越したのであった。
4日ほど経っただろうか。無機質で冷たい反省室でアリッストは思考を巡らせながら1人呟く。
「俺はどうしてここに居る?何の為に?…こんなつまんねえ部屋に居る?…どうして?」
そんな彼の頭の中を支配するのはどんな時でもアリッストの世話を焼くマナの姿であった。どんなに嫌なことをしても、どんなに命令しても、罵倒してもへこたれない、図太いがどこか哀しげで憂いを帯びた青年の姿であった。
その姿を思い出しながらアリッストは自身に問い掛ける。
「アイツは俺のただの飼育員…だけじゃない。どんなにひどい事したって、命令したって、嫌なことをしたって…全力で返してくれた。嫌だと言いながら、怒られたりとかもしたけど…俺を見放さなかった。」
マナを思い浮かべれば今度は自身がしでかしてきた性行為の情景を思い出してしまった。1日何十回も性行為をしてきた絶倫虎なのにもう4日も行為をしていない。そこまで性欲が湧かずにいた自分にも驚きであった。マナの性行為中の光景を思い出しながらアリッストは自身の膨らみを感じる。
「あのバカクズ…すげぇ締まりが良いんだよな。…しかも普段から眼鏡掛けてるから分かんねぇけど…零れ落ちそうなほどでかい瞳で…何者にも染まらないような黒い瞳で。…細ぇけど柔軟で。尻も触り心地が良くて…。」
自身を取り出し上下に扱って吐息を漏らす。なぜ自分がマナにそこまで興奮してるかは分からない。…ただ、アリッストにとってのマナはただの他人とは思えないのだ。マナの情事の姿を想起してアリッストは自身に問い掛ける。
「アイツは俺のおもちゃ?…おもちゃだからこんなにも惑わされて、乱されて…愛しいのか?おもちゃだから…ではない?」
疑問と同時に達するアリッストは自身の欲望に塗れた手を見てふと笑う。自身の中で答えが分かったような気がしたアリッストはトイレに向かい事後処理をするのであった。
アリッストが呆然と考えていれば誰かが反省室へと入ってきたようだ。恐らくはサリーだろうとアリッストは気にせずにいたが扉を開けたのは…マナであった。
「…!?バカクズ?」
「えっと…お久しぶり?かな?アリッストさん。少しお話があって…。」
部屋へと入室するマナにアリッストは本当は嬉しくて堪らないようであるがわざとひどい言葉を浴びせてしまう。
「俺の専属飼育員なのに早くに来なかったのは失敬だな?…こんなんじゃ他の奴にされてた方が」
「そうなんです。…僕、飼育員辞めます。」
「…っえ?」
突然の言葉に固まるアリッストにマナはこのような言葉を発する。
「まだ主任には言ってないんですけどね?…アリッストさん。僕、あなたに嘘吐いてました。…僕はあなたが大嫌いだから避けてたわけじゃないんです。ただ…」
…あなたを見ると自分の乱れる感情が苦しくて自分が保てなくなるくらいあなたを想ってしまうから…
マナの発言にアリッストが目を見開けば彼は切なげに笑う。
「おもちゃがこんな感情を持ってはいけないでしょ?…気持ち悪い事を聞かせてすみませんでした。あなたに謝りたくて来ただけですから。…じゃあそろそろ。」
「待て!!!」
叫んだアリッストがマナの袖を掴んで自身の鍛えられて胸筋へと導かせて抱いた。
マナがベットから起き上がれば医務室のようなところに居た。自身の尻の穴に痛みは生じるが先ほどの行為よりかは痛くは無い。呆然と医務室を眺めればノックの音がして返事をすれば現れたのは先輩のサリーであった。彼はマナが無事であったことに安堵をしつつ彼に説明をする。
「無事で良かった…。お前がルゥーダの部屋で気絶してたのも驚いたんだどさ…アリッストがルゥーダを殴りつけてたからそっちも大変だったんだよ。」
「アリッストさんが…!??なんで急に…?」
信じられない様子のマナに今度はサリーが溜息を吐くのだ。
「マナ?…お前、ルゥーダから執拗ないじめをされてたんだって?…アリッストがルゥーダを殴りつけながら言っていたんだよ。…今回が初めてだ。あの性行為しか興味を持たないアイツが、アリッストが。…手を出したとはいえ他人に…お前の為に声を上げて言ってたんだぜ?…驚いたろ?」
衝撃的な言葉にマナは目を見張りサリーを見つめる。するとそれに応えるように彼は立ちあがりとある鍵を見せる。
「アリッストは反省室だ。ルゥーダは治療を受けてから別の施設に移された。…反省室の鍵は俺が持ってるぜ?…今は傷が癒えたらで良いしすぐにとは言わない。…でもこんな形で終わりたくはないだろ?」
自分の考えがまるで分かっているかのようなサリーの発言にマナは戸惑いを見せる。そんな彼に笑いかけたサリーは肩を抱いてから自身の胸に寄せるのだ。アリッストほどではないが程よい筋肉が付いている感覚を覚える。さらに戸惑うマナにサリーは優しく語りかける。
「お前がどう思うかは分からないけれど…その前に泣いても良いんだぞ?…辛かったろ?お前が前に居た世界でどんな仕打ちをされたかは分からないけどさ。…まあ、男の俺の胸で良ければ鼻水垂らしてでも良いから…泣いておけ。…この意地っ張り。」
サリーの熱い胸筋に引き寄せられればマナは嗚咽を漏らして泣いていた。涙が枯れるほど泣いてサリーに背中を擦られて夜を越したのであった。
4日ほど経っただろうか。無機質で冷たい反省室でアリッストは思考を巡らせながら1人呟く。
「俺はどうしてここに居る?何の為に?…こんなつまんねえ部屋に居る?…どうして?」
そんな彼の頭の中を支配するのはどんな時でもアリッストの世話を焼くマナの姿であった。どんなに嫌なことをしても、どんなに命令しても、罵倒してもへこたれない、図太いがどこか哀しげで憂いを帯びた青年の姿であった。
その姿を思い出しながらアリッストは自身に問い掛ける。
「アイツは俺のただの飼育員…だけじゃない。どんなにひどい事したって、命令したって、嫌なことをしたって…全力で返してくれた。嫌だと言いながら、怒られたりとかもしたけど…俺を見放さなかった。」
マナを思い浮かべれば今度は自身がしでかしてきた性行為の情景を思い出してしまった。1日何十回も性行為をしてきた絶倫虎なのにもう4日も行為をしていない。そこまで性欲が湧かずにいた自分にも驚きであった。マナの性行為中の光景を思い出しながらアリッストは自身の膨らみを感じる。
「あのバカクズ…すげぇ締まりが良いんだよな。…しかも普段から眼鏡掛けてるから分かんねぇけど…零れ落ちそうなほどでかい瞳で…何者にも染まらないような黒い瞳で。…細ぇけど柔軟で。尻も触り心地が良くて…。」
自身を取り出し上下に扱って吐息を漏らす。なぜ自分がマナにそこまで興奮してるかは分からない。…ただ、アリッストにとってのマナはただの他人とは思えないのだ。マナの情事の姿を想起してアリッストは自身に問い掛ける。
「アイツは俺のおもちゃ?…おもちゃだからこんなにも惑わされて、乱されて…愛しいのか?おもちゃだから…ではない?」
疑問と同時に達するアリッストは自身の欲望に塗れた手を見てふと笑う。自身の中で答えが分かったような気がしたアリッストはトイレに向かい事後処理をするのであった。
アリッストが呆然と考えていれば誰かが反省室へと入ってきたようだ。恐らくはサリーだろうとアリッストは気にせずにいたが扉を開けたのは…マナであった。
「…!?バカクズ?」
「えっと…お久しぶり?かな?アリッストさん。少しお話があって…。」
部屋へと入室するマナにアリッストは本当は嬉しくて堪らないようであるがわざとひどい言葉を浴びせてしまう。
「俺の専属飼育員なのに早くに来なかったのは失敬だな?…こんなんじゃ他の奴にされてた方が」
「そうなんです。…僕、飼育員辞めます。」
「…っえ?」
突然の言葉に固まるアリッストにマナはこのような言葉を発する。
「まだ主任には言ってないんですけどね?…アリッストさん。僕、あなたに嘘吐いてました。…僕はあなたが大嫌いだから避けてたわけじゃないんです。ただ…」
…あなたを見ると自分の乱れる感情が苦しくて自分が保てなくなるくらいあなたを想ってしまうから…
マナの発言にアリッストが目を見開けば彼は切なげに笑う。
「おもちゃがこんな感情を持ってはいけないでしょ?…気持ち悪い事を聞かせてすみませんでした。あなたに謝りたくて来ただけですから。…じゃあそろそろ。」
「待て!!!」
叫んだアリッストがマナの袖を掴んで自身の鍛えられて胸筋へと導かせて抱いた。
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