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僕の生きている意味。
気にしてなんてない。【3】
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アリッストの専属飼育員としてマナは奮起するものの…最近は別の問題が生じてしまった。
-ガラガラガッシャーン!!!
「あっ!ご~めんメガネ君!アリッストさんのご飯は俺が持って行くから割れたお皿片付けてくれない?」
「ああ…。いつもごめんなさい。ルゥーダさん。最近食事とか持って行ってくれて。」
「良いんだよ~?…アリッストさんに気に入られてもないメガネ君にはお皿片づけるくらいがちょうどいいよ~。ほら?俺って商品だし~?商品が傷つけちゃねぇ~?」
「そうですね…。よろしくお願いします。」
「はいはい~!」
調理室からすたすたと悪気もなく行ってしまうルゥーダがわざと皿を割った事実を知ってはいるもののマナは敢えて言わずにいた。部屋を掃除しようにもルゥーダとアリッストが性行為を繰り広げているおかげで出来ずにはいるが、アリッストがシャワーを浴びている時に勝手に掃除をすればいい。食事を持って行こうとすれば必ずルゥーダが皿やらバケツやらをひっくり返してアリッストに会いに行っているのも知っている。職場の先輩…特にサリーからは気には掛けられるが主任のリアラには言わなくていいとも言った。何故か不安げな顔をされたが気にも留めなかった。
皿の破片をほうきで集めながらマナはぼんやりと考える。
(僕はこの世界で生きている。…前の世界より全然苦しくなんてない。…ただ1つ苦しいのは、)
「…アリッストさんとこんな形で別れると思う自分かな?…な~んて!さっ!仕事仕事!」
1人呟きガラスの破片をゴミ箱へ流し込んだその時であった。
「ふ~ん。…お前、俺のおもちゃとしての仕事を放棄するのかよ?」
なんと部屋に居るはずのアリッストがそこに居たのである。驚くマナにアリッストは溜息を吐いてから首元を引っ張りとある場所へと連れて行く。どこに行くのか分かっていないマナは後ろ歩きをしながら問い掛ける。
「ちょっと!どこ行くんですか!!?僕は仕事しようってなってるのに!!!」
「お前は俺のおもちゃだ。…唯一のだ。でも最近はアイツが邪魔してきて遊べないからな。」
「そんなの、勝手に決めないで下さい!離して!」
「うるせぇ。…いいから来い。」
とある部屋へと入り豪華なベットへとマナを押し込んだアリッストは彼の頭上に手を置いて近づく。美しい顔に皺が寄っていても美しさは変わらないが怒気を孕んでいた。
「…なんでお前。最近来なくなった?…俺の相手をしなくなった?」
顔を近づけて問い掛けるアリッストにくぎ付けになるマナではあるが彼に答えを急かされつつある。アリッストの長いまつ毛が分かるくらい近くなっていく距離にマナは耐え切れなかったからか嘘を吐くのだ。
「…あなたが嫌いだからですよ。…大っ嫌いだからルゥーダさんにお願いして手伝ってもらっていたんです。」
マナの発言にアリッストは一瞬動かなくなったものの今度は空いている手でマナの局部を触っていく。突然触られてビクつくマナに今度はアリッストは彼の顎を取り噛みつくようなキスをするのだ。
「!!!痛っ!」
噛まれて少し血の味がするキスにアリッストは唇を離してから舌なめずりする。そして今度は深いキスをしながら頭上に置いた手を外して作業着を脱がせにかかりじかに乳首を触るのだ。爪で触られて痛痒い思いはするもののどこか興奮をするマナは悟られぬようにするが、大きくなっていくマナ自身にアリッストは気づいているのだ。
「お前は嫌いな相手…いや?動物にでも勃起させんのかよ?…この淫乱め。」
わざと挑発をさせるような言い方をしつつ直接マナ自身を触り始めるアリッストにマナは苦し紛れの言い訳をする。
「ちがい…ます!これは…その…生理反応でぇ…ってやぁっ!!!」
上下に扱われるマナ自身に顔を赤くさせるマナではあるがアリッストの手は止めない。強く上下に扱いしごいて見せればマナはとっくのとうに達してしまった。息切れするマナに今度は後孔を解されながらアリッストは責めるような言い方をする。
「生理反応?…っは!ふざけんなバカクズ。…そんな幼稚な言葉で返すんじゃねーよ。…おバカな子には”おちゅーしゃ”が必要だな?」
「???”おちゅーしゃ”?」
後ろを十分に解されずに抜かれて物足りなさを感じてしまえば今度は熱くて太い肉棒が刺し込まれるたのだ。ミチミチと音をさせながら奥へと入っていく様子は普段よりも痛みを感じ、マナははしたなくも泣いてしまう。
「痛いっ!!い…だい…。いたい…よぉ…。」
泣きながら許しを懇願するようなマナにアリッストはピストンを繰り出しながら聞いてくるのだ。
「じゃあ言えよ!!!なんでお前が俺んとこに来なくなったのか!…言えば行為は止めてやる。」
答えを聞き出すように追い詰めていくアリッストではあるがマナは痛みを堪えながら思考を巡らせていく。
(…あなたに気持ちを揺さぶられて苦しかったから。なんて言ったらアリッストさんを追い詰めてしまうかもしれない。…もう傷付くのは僕だけで良いんだ。それが一番平和なんだ。)
だからマナは言わずに行為を受け入れたのだ。何回も問われる質問に答えなかったマナは拷問のさなかで気絶をするのであった。
何十回も行われた行為にアリッストは満足し血だらけの自身を見つめ気絶に泣きつかれたマナを見る。悲しげな表情をしたかと思えば彼は背後に気配を感じて振り向けば…呆然とした顔でルゥーダが見ていたのだ。
「うそ…でしょ?俺の部屋で…?何やってんの?…俺という存在がいるのに?」
疑問を投げかけるルゥーダにアリッストは溜息を吐いて身なりを整えてからマナに毛布を掛ける。そして項垂れているルゥーダに問い詰めるのだ。
「聞かせてもらおうか?…どうしてこいつが。…マナが来なくなったのかを。」
その鋭い目つきは愛する人を守るための威嚇に見えた。
-ガラガラガッシャーン!!!
「あっ!ご~めんメガネ君!アリッストさんのご飯は俺が持って行くから割れたお皿片付けてくれない?」
「ああ…。いつもごめんなさい。ルゥーダさん。最近食事とか持って行ってくれて。」
「良いんだよ~?…アリッストさんに気に入られてもないメガネ君にはお皿片づけるくらいがちょうどいいよ~。ほら?俺って商品だし~?商品が傷つけちゃねぇ~?」
「そうですね…。よろしくお願いします。」
「はいはい~!」
調理室からすたすたと悪気もなく行ってしまうルゥーダがわざと皿を割った事実を知ってはいるもののマナは敢えて言わずにいた。部屋を掃除しようにもルゥーダとアリッストが性行為を繰り広げているおかげで出来ずにはいるが、アリッストがシャワーを浴びている時に勝手に掃除をすればいい。食事を持って行こうとすれば必ずルゥーダが皿やらバケツやらをひっくり返してアリッストに会いに行っているのも知っている。職場の先輩…特にサリーからは気には掛けられるが主任のリアラには言わなくていいとも言った。何故か不安げな顔をされたが気にも留めなかった。
皿の破片をほうきで集めながらマナはぼんやりと考える。
(僕はこの世界で生きている。…前の世界より全然苦しくなんてない。…ただ1つ苦しいのは、)
「…アリッストさんとこんな形で別れると思う自分かな?…な~んて!さっ!仕事仕事!」
1人呟きガラスの破片をゴミ箱へ流し込んだその時であった。
「ふ~ん。…お前、俺のおもちゃとしての仕事を放棄するのかよ?」
なんと部屋に居るはずのアリッストがそこに居たのである。驚くマナにアリッストは溜息を吐いてから首元を引っ張りとある場所へと連れて行く。どこに行くのか分かっていないマナは後ろ歩きをしながら問い掛ける。
「ちょっと!どこ行くんですか!!?僕は仕事しようってなってるのに!!!」
「お前は俺のおもちゃだ。…唯一のだ。でも最近はアイツが邪魔してきて遊べないからな。」
「そんなの、勝手に決めないで下さい!離して!」
「うるせぇ。…いいから来い。」
とある部屋へと入り豪華なベットへとマナを押し込んだアリッストは彼の頭上に手を置いて近づく。美しい顔に皺が寄っていても美しさは変わらないが怒気を孕んでいた。
「…なんでお前。最近来なくなった?…俺の相手をしなくなった?」
顔を近づけて問い掛けるアリッストにくぎ付けになるマナではあるが彼に答えを急かされつつある。アリッストの長いまつ毛が分かるくらい近くなっていく距離にマナは耐え切れなかったからか嘘を吐くのだ。
「…あなたが嫌いだからですよ。…大っ嫌いだからルゥーダさんにお願いして手伝ってもらっていたんです。」
マナの発言にアリッストは一瞬動かなくなったものの今度は空いている手でマナの局部を触っていく。突然触られてビクつくマナに今度はアリッストは彼の顎を取り噛みつくようなキスをするのだ。
「!!!痛っ!」
噛まれて少し血の味がするキスにアリッストは唇を離してから舌なめずりする。そして今度は深いキスをしながら頭上に置いた手を外して作業着を脱がせにかかりじかに乳首を触るのだ。爪で触られて痛痒い思いはするもののどこか興奮をするマナは悟られぬようにするが、大きくなっていくマナ自身にアリッストは気づいているのだ。
「お前は嫌いな相手…いや?動物にでも勃起させんのかよ?…この淫乱め。」
わざと挑発をさせるような言い方をしつつ直接マナ自身を触り始めるアリッストにマナは苦し紛れの言い訳をする。
「ちがい…ます!これは…その…生理反応でぇ…ってやぁっ!!!」
上下に扱われるマナ自身に顔を赤くさせるマナではあるがアリッストの手は止めない。強く上下に扱いしごいて見せればマナはとっくのとうに達してしまった。息切れするマナに今度は後孔を解されながらアリッストは責めるような言い方をする。
「生理反応?…っは!ふざけんなバカクズ。…そんな幼稚な言葉で返すんじゃねーよ。…おバカな子には”おちゅーしゃ”が必要だな?」
「???”おちゅーしゃ”?」
後ろを十分に解されずに抜かれて物足りなさを感じてしまえば今度は熱くて太い肉棒が刺し込まれるたのだ。ミチミチと音をさせながら奥へと入っていく様子は普段よりも痛みを感じ、マナははしたなくも泣いてしまう。
「痛いっ!!い…だい…。いたい…よぉ…。」
泣きながら許しを懇願するようなマナにアリッストはピストンを繰り出しながら聞いてくるのだ。
「じゃあ言えよ!!!なんでお前が俺んとこに来なくなったのか!…言えば行為は止めてやる。」
答えを聞き出すように追い詰めていくアリッストではあるがマナは痛みを堪えながら思考を巡らせていく。
(…あなたに気持ちを揺さぶられて苦しかったから。なんて言ったらアリッストさんを追い詰めてしまうかもしれない。…もう傷付くのは僕だけで良いんだ。それが一番平和なんだ。)
だからマナは言わずに行為を受け入れたのだ。何回も問われる質問に答えなかったマナは拷問のさなかで気絶をするのであった。
何十回も行われた行為にアリッストは満足し血だらけの自身を見つめ気絶に泣きつかれたマナを見る。悲しげな表情をしたかと思えば彼は背後に気配を感じて振り向けば…呆然とした顔でルゥーダが見ていたのだ。
「うそ…でしょ?俺の部屋で…?何やってんの?…俺という存在がいるのに?」
疑問を投げかけるルゥーダにアリッストは溜息を吐いて身なりを整えてからマナに毛布を掛ける。そして項垂れているルゥーダに問い詰めるのだ。
「聞かせてもらおうか?…どうしてこいつが。…マナが来なくなったのかを。」
その鋭い目つきは愛する人を守るための威嚇に見えた。
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