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僕の生きている意味。

興味なんてない。【2】

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アリッストにコキ使われる日々のマナではあるが専属飼育員としての新たな発見も見えてきた。

「…おいクズ。メシは?」

「あとでですから待ってください~。」

「…風呂の掃除は?」

「それはさっきやっておきましたからいつでもどうぞ~?…声を掛けて下されば手伝いますから。」

「…お前。なんか企んでないよな?」

「へっ?」

部屋の掃除をしながら疑われたマナは彼の問い掛けに身の潔白を証明する。

「そんなこと無いですよ~!僕は僕でいつも通りです!なんで専属飼育員の僕が疑われる羽目になるんですか!?」

「…この前疑うような事をしたからだろ?このにくべん」

「あーーー!!!聞こえませんーーー!!!聞こえませんーーー!!!」

「…まあいいや。なんか変な感じすんだよなぁ?」

少し対応が変わったような気がしたマナの態度にアリッストは少し疑心感を漂わせる。…しかし彼の直感は当たっていたのだ。実はマナはアリッストと関わっていく上で再発見をしたのである。

(アリッストさんって普段は横暴で最低野郎なんだけど…こうやって優しくすると調子が狂うんだよな~?恐らく僕にしか分からないだろうけど。)

アリッストの慣れてない反応を見て少し笑ってしまうマナに彼は不機嫌な態度を取る。そんな彼も可愛らしく感じるのだが微笑むマナにアリッストは難解な注文を押し付ける。

「おいクズ。なにを楽しんでんだがは知らねぇけどよ?…今日は生肉以外の物が喰いてぇ。」

「…?じゃあ果物とか野菜とかですか?」

「バーカ。…なんか作れって言ってんだ。」

「作る…ですか?」

少し考え込むマナにアリッストはにやけるがマナは再び笑って承諾をするのだ。

「大丈夫ですよ!最近作ってないから美味しいかどうかは分かりませんが…作れますから!」

「…はぁ?」

笑みを見せるマナに今度はアリッストが難解な表情を見せた。


1時間弱経ちマナが持ってきたのはローストビーフであった。その出来栄えにアリッストは拍手を送りたいものの意固地な性格のおかげで出来てないでいる。…しかし尻尾はピンと立っているので嬉しいのだというのはマナにでも分かった。

「…まぁ美味そうだな。…仕方ねぇから食うか…。」

アリッストがローストビーフに食らいつけば彼はとても美味しかったようでさらに尻尾をピンと立たせる。マナの前では冷静に装い食してはいるものの喜んでいる様子のアリッストにマナは微笑んだ。

「いつも食ってる奴にしては…美味いな。…別にすんげぇ美味いってわけではないからな。」

「はいはい。」

「ちょっとだけ美味いけどちょっとだけだからな?…本当はこんなの別に…。」

言葉のわりには普段よりも食しているアリッストの態度や意固地な彼の可愛さにどこか惹かれるものを感じるマナではあったが、この時の彼はペットが主人に懐いていく感覚のように捉えたのだろう。嬉しそうに食べるアリッストを見てマナも作った甲斐があったと思いながら皿を完食してしまってどこか悲しげな虎の獣人に少し笑ってしまう。そんな彼を見て少し恥ずかしげに思ったアリッストはマナに命令する。

「ちょっと美味かっただけでそんなにはしゃぐな!このバカクズ!…今度はデザートでも持ってきやがれ!」

「はいはい。…猫とかもチョコとかダメですからね~。なんか果物をベースにしたものとか…」

「…いや。デザートはここで食えるな。」

「へっ?」

食べ終わった皿を退けられ代わりにマナを押し倒したアリッストは彼の耳元で囁くのだ。

「お前がデザートだ。…マナ?」

恋愛漫画でしか聞いた事の無いセリフにマナは驚くが彼はそんなことなど知らずにマナの作業着を剥いでいき白Tをめくっていく。淡いピンク色のつぼみにアリッストがキスを落とせばマナの顔が真っ赤になる。そんな真っ赤になった彼の耳を甘噛みしてからアリッストはわざと囁いた。

「さっきはよくも俺を試したなぁ?…マナ?」

「試してなんていませんよっ!!!…ちょっとアリッストさんが可愛いなって思って…あぅっ!!?」

爪で乳首を軽く引っかかれて声を上げてしまうマナにアリッストは含み笑いをした。先ほどの単純な笑みとは打って変わり絵にも描けるほど美しく笑う彼の姿にマナはときめいてしまう。そんなマナにアリッストは今度は対面になって彼の局部をじかに触っていく。ゆるりと勃ちあがっているマナ自身にアリッストは誘惑をする。

「マナのここも良い感じになってんじゃねぇか?なぁ?…イキたい?」

「…イキたいです。はぁっう!!!どうすれば…いいですか?」

甘く吐息を漏らすマナに彼は言い放った。

「…俺を。俺を欲しがれよ。…マナ?」

耳元で囁かれたマナはアリッストを抱きしめて言い放つ。

「アリッストさん…が…欲しい…です!!!だからぁ…お願い?」

「…ははっ!!!今日は特別に良くしてやるよ!…マナ?」

勃起しているマナ自身に刺激を与え続けマナは達してしまう。甘い吐息を漏らしながら後孔を撫でられて指を挿入されよがる自分にマナは思うのだ。

(いつもは名前さえ呼んでくれないし、こんな風にされたこともない…。なんだろ…この気持ち?)

-グチュ。ヌプゥ。グチュウ…。

「あぁう!!!ひぃぁっあ!!!あうっ!!!」

「お~どうした?今日はやけにへばんの早いなぁ~?クズマナく~ん?」

煽るような言い方をされたアリッストにマナは律儀に答えてしまう。

「初めて…なまえ…呼ばれたから…あぁうっ!嬉し…くて。」

「!!!?ちょーしに乗んな。バカクズ?」

「ひぃあぁっ!!!!!」

指を抜かれたかと思えばアリッストの長い肉棒を挿れられてマナは息つく間もなく達してしまうのであった。


情事の後に床掃除をしていたマナは何とも言えない想いを巡らせるがそんな彼にアリッストが声を掛ける。

「おいクズ。」

「はっはい…。なんですか?」

少し顔を赤らめるマナにアリッストもなぜかソファーにあるクッションに顔をくっつけてくぐもった声を出す。

「…またメシ食わせろ。ついでにデザートもな。」

「…へっ?」

「二度は言わねぇけど仕方ねぇから言ってやる!!!またメシとか食わせろ!バーカ!!!」

そしてクッションに顔を預けたままソファーへと横になる彼の姿にマナは微笑ましく思えた反面、自分の何かが沸き立つような想いをするのであった。
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