異世界の飼育員でさえてんてこ舞いなのにNo.1獣人にサービスしないといけなくて困ってます。(てん獣)

蒼空 結舞(あおぞら むすぶ)

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僕の生きている意味。

変えて下さい。【1】

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突然ではあるが僕は異世界転生というのになってしまったらしい。でも容姿は変わってない。そのまんまだ。
だから僕は転生なのかさえ分からないけれどそこはおいて置こう。
…飛ばされたのは”ギャップ”と呼ばれている人間が衰退して逆にロボットが支配している世界に来てしまった。だから僕はこの世界では貴重な存在…文献?みたいなものらしい。…突然海賊か何かに攫われて売られないかが心配だ。
とは言いつつ、恐らくそれは心配はないだろう。
…なぜなら僕は神様からとある仕事を任されたのだから。
…天国へ行けない代わりにね。

「調子はどうだ~?マナ。…慣れてきたか?」

「サリーさん!まだまだですけど…少しは…。」

サリーと呼ばれた耳が長い種族のエルフに返答するのは1ヶ月前に”ギャップ”の世界に転生した青年、月読 愛美(つきよみ まなよし)こと通称マナである。眼鏡を掛けた純朴そうな青年が今やっている仕事は…愛玩動物である獣人の飼育と接客に販売であった。初めは慣れずにいたが人語を分かってくれる先輩のサリーや他の先輩たちによりなんとかやっている。
…しかしそんな彼に大きな、いや、かなり大きな悩みがある。

「あの…また僕、あの獣人の世話をしないといけなんですか?」

嫌そうな表情を浮かべるマナにサリーは苦笑を浮かべながら彼の肩を抱いた。

「まあまあ。ここの職員にとっては洗礼みたいなもんだからさ。…まあそんな嫌がんなよって。」

「嫌ですよ!あんな人…じゃなくて、あの化け物!いっつも僕を馬鹿にしてきて…。」

「はいはい。…とにもかくにも言って来い。」

「…はい。」

マナはしょぼくれた様子でその獣人に餌をあげることにした。


「し…失礼しま~す。」
なぜか作業着から露出の多い白い浴衣へと衣裳を変えたマナが室内へと入れば、ソファーに寝転んで眠っている人間…いや、頭に獣の耳としっぽが生えている人間がそこに居た。眠っている様子の彼にマナは餌である生肉と果物を置いて逃げようとすれば…ソファーへと引き込まされる。大きな音を立てて真上を見れば、金色と黒髪のまだら模様の髪に金色の目をした虎の獣人がいやらしげな瞳でマナを見つめる。にんまりと笑われてマナが怖さのあまり口元から声が出れば男は笑った。

「おうおう。…俺の指定した服着てんじゃねぇか?…クズめがね?」


「クズじゃなくて愛美です!しかも!なんでこんな服に着替えないといけないんですか?…アリッストさん!」

アリッストと呼ばれた獣人はマナの問い掛けに対し少し考え込んでから言い放つ。

「なんでか…?そりゃ、こうやって裾を捲れば…。」

「ひぃっやぁっ!!!?」

裾を捲られて露わになるマナの色気の無いパンツを引っぺがしたのちアリッストは語る。

「おいクズ。…今度からエロい下着でも買っとけ。…興が醒める。」

「興が醒めるって…。この服でも嫌だったのに…。」

「お前はカラダだけは良いからな~。いや~、人間のカラダは美味そうだ…。」

アリッストがマナの尻を撫でれば彼は甲高い変な声が出てしまう。そんな彼にアリッストは綺麗に笑った。美麗とも謳われる(うたわれる)虎の獣人である彼の笑みにマナは意識しないように顔を背ける。そんなマナの顎を取りアリッストは自らのブツを見せびらかした。虎だからか棘が付いたような局部に毎度のことながらマナは顔を青くさせる。そんな彼の表情が気に入っているアリッストはマナの尻の穴に大きな舌を這わせて出し入れした。舌にも棘のようなものがついているからか変な感覚がするマナにアリッストは笑っている。

「いっや…だぁ!!!かゆくて…いたぁ…いぃ…!!!」

舌の上でよがるマナの姿を見たかったのだろう。今度は指に変更をして太い指を入れては出してを繰り返し、マナの表情をアリッストは見つめる。顔が紅潮しどこか苦しげなマナの表情は堪らなく思えた。

「おいクズ。喜べ。…俺様の子作りに参加してもらう…ぜ?」

太くて長~い色黒のブツを前にアリッストが意地悪く笑えばマナの後孔に一気に挿入されて激しい音を立てていく。

-パンッパンッパン!!!

「は…やい…し、僕、男だから子供なんて…産まれないぃ!!!」

苦言するマナにアリストはピストンを打ちながらバックで挿入しているマナに向けて言い放つ。

「それで良いんだよ?肉便器。…俺の道具になんな?」

「ぜっ!絶対!嫌だ~!!!」

「ははっ!クズなりに頑張れ…よ!」

ピストンを打ちながら放たれた精液をマナは下の口で受け止めては流れゆく体液にどこか喜ぶ自分を忌み嫌った。


アリッストの濃厚な子種が注がれる行為は何度もあったのでさすがにマナは主任に申し立てをした。主任であるライオンの獣人であるリアラは必死に訴えかけるマナを宥めながら(なだめながら)このような言葉掛けをする。

「でも、神様からのお達しもあるしね~。そう簡単にはいかないのだよね~?」

「そんなこと言われても!身が持たない」

「お客のロボット様に文献にされて身体を開かれても良いと思うのかい?」

「…ガンバリマス。」

「は~い。頑張って。」

そしてほくそ笑むリアラにマナは思うのだ。

(神様のバカヤローーーーー!!!!!)

神様、この世界は憎んではいないからあの絶倫虎との関係を切って下さい。お願いします。
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