ファーストカット!!!異世界に旅立って動画を回します。

蒼空 結舞(あおぞら むすぶ)

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1つの国を巡る。

テイク5!

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空腹を満たそうと屋台で買って食べたとしても腹の虫が治まることの無かった祭は意を決して宿へと戻った。室内へと入るとベットで寝そべっていたアイドゥが起き上がる。

「あぁ。おかえりなさい。街の散策は出来た?」

「……あの。その…。」

どこか恥ずかしそうにしている祭にアイドゥは察するものの敢えて言わずにいた。この男、祭が何をして欲しいのか分かっているはずなのに言わずにいるのだ。つまり、とてつもなくずるい人間なのである。しかし、そんなことなど知りもしない祭は顔を真っ赤にしてしどろもどろと言った様子だ。

「その!…食べても食べてもなんか腹が空くから…その…。」

「お腹が空くから…なに?」

すると祭は決意を固めて言い放つ。

「俺と!!!エロイこと…して、下さい…。」

祭の人生の中でこの時が1番恥ずかしかった瞬間かもしれない。飄々として、しかも謎が多くて、変態なチャイナ服人間ことアイドゥに恥ずかしい言葉を言うなんて。だがそれでも空腹には耐えられずにいたのだ。自分の中のプライドが壊れて涙目になりそうな祭にアイドゥは溜息を吐いた。

「そんなに俺とエッチするの嫌?…術を解きたいけど永続にしちゃったからな~。」

少し悲しげな表情を見せるアイドゥではあるが祭が持っている袋に気づいて彼に駆け寄る。そして項垂れている祭に話し掛けるのだ。

「その袋、マツリは見たの?俺はなんとな~く察しはついてるけど?」

「…なんでお前が知ってんだよ?」

「別にぃ~?風の噂かな?」

「誤魔化すなアホ!…でもなんだろう?ちょっと開けてみようかな?」

アイドゥの予知はおいて置き、袋を開けてみれば…祭は硬直をしてしまった。そんな彼を見てからアイドゥは中の物を取り出してみる。…それは黒のレースが付いたパンツであった。女性用の下着など母親のしか見たことがなかった祭はにやにやと笑っているアイドゥに向けて弁解をする。

「ちがっ!!これは!!!服を買ったらおまけで付いてきたというか!!…俺は服は買ったけど!これは事故で」

「じゃあ履こっか!これ。」

「…へっ?」

笑いかけるアイドゥに祭はその意味が分からずにいた。


-グチュっ…。グチュっ…。グッチュッ…!

アイドゥによって履かせられた先ほどの下着を付けたまま尻穴を解されている祭はその快感と満足感に淫らな自分を恐れる。そんな彼にアイドゥは笑みを浮かべている。

「やぁっうっ!…はぁっ…。はぁ…。」

「俺とセックスするのに嫌な顔するには気持ちよさそうだよね?マツリは?」

「んなの…。ちげぇ…。ぅあっ!??」

尻穴と共に局部を口で弄ばれ可愛らしい声を上げてしまう祭の姿にアイドゥは興奮をする。その興奮を抱いたままマツリ自身をしゃぶって扱きだす。

-ジュプっ!ジュプッ!ジュップッ!

アイドゥの巧みな口淫に祭は開いた口が閉まらずはしたなくも一筋の糸を垂らして乞う。

「あぁぅううっ!!!…もう出るからぁっ!…早くお前のちょーだい?」

するとアイドゥはしゃぶるのを一旦止めてから祭に向き直る。そして彼の顎に手を添えた。

「お前じゃなくて…アイドゥって呼んで?そう言わなきゃ君の精液食料、食べさせてあげないよ?」

祭にとっては挑戦状のような内容だ。しかしどうにもならない快楽に溺れている祭はこの男…アイドゥに従うことしか出来ないでいるのだ。顔を赤くして頬を染めた状態で言い放つ。

「俺のナカに…アイドゥの子種汁ぶっこんでぇ?お願い…。」

「ふふっ…。君が…マツリが快楽に弱いのがよく分かったよ?…俺は別に良いと思うけどね?」

「うっさいから…。早くシて?」

祭が急かすようにアイドゥにキスをすれば彼は深いキスをしてから祭の下着を下ろした。そして精液とローションでぐちょぐちょになってしまった下着を見てから祭の柔らかい尻にキスをし、自分も緩めていた腰ひもを解いたのだ。


アイドゥと祭、そしてエルリアが泊まっている宿、”かまど”にて。

「なんかさっきからあの青髪ちゃんと灰色ちゃんの部屋辺りからキシキシする音が聞こえるけど…。まぁいっか!お盛んなことなんでしょう。…女の子同士ってどんな感じなんだろうな~?」

気長に紅茶を飲みながら読書をするヘンゼルに1人の若い人間が訪れた。金髪を振り乱し、谷間が垣間見える豊満な胸を抱いた緑色の服を着た人間、アラジンはヘンゼルに尋ねる。

「やぁヘンゼル!ここに大きい月の飾りのピアスをした人間、いや、少女が尋ねてきたって聞いたんだけど。」

「…あぁ!青髪ちゃんと灰色ちゃんのことかな?2人なら今ちょっと取り込み中というか…?」

「ここに居るんだね!ちょっと上がらせてもらうよ!」

「待って!いや!待った!アラジン!!!」

煌びやかな金髪を振り乱してアラジンは彼らを捜索し始めた。


-パンッパンッ!パンッ!!

激しい破裂音と共に注がれる精液に祭は欲望のままにアイドゥへ行為を続けようと懇願する。

「はぁうっ!もっと…ちょうだぁい?…おねがい…だからぁ?」

快楽の渦に呑まれる祭にアイドゥはバックで突きながら祭に言う。

「だったら俺を楽しませて…よっ!マツリ?…俺のこと、食料だけなんて…思わないでさっ!」

「ひぃあっ!??そこぉ…ダメェ…。」

前立腺を刺激され甘い声を出す祭に楽しげだがどこか悲しい顔をするアイドゥではあったが廊下側が騒がしいことに気づいた。女性同士の何かしらのトラブルなのかヘンゼルの声は分かるが、もう1人の可愛らしい声も聞こえてくる。何かを察したアイドゥは祭の陶器のように白い肌から挿入していた自身を取り出して行為を中断させた。もっと精液…いや、食料が貰いたかった祭はアイドゥに迫る。

「もっと欲しいのぉ…。名前でもなんでも呼ぶから挿れて」

「待ってマツリ。…こっちに来る。」

「えっ?」

ドタドタと音を鳴らしてから轟音と共に現れたのは…緑色にセクシーな谷間が覗く服を着た美少女であった。突然の登場にアイドゥは軽く身支度を整えていたものの祭はすっぽんぽんだった。その姿を見られる前にアイドゥが布団で隠したのであるが…。そんなのお構いなしに少女ことアラジンはひざを折ってしゃがんだ。

「勇者様!お願いです!…我々を、助けて下さい!」

突然の発言に祭とアイドゥは疑問を浮かべるがアラジンの隣に居たヘンゼルは彼女の肩を軽く叩いた。

「…アラジン。どういった内容かは分かんないけど、今、この可憐な少女たちの邪魔をした愚かな男だと言うのを2人に謝りなさい。」

「っえ?…って、あ!!!??」

祭が布団で隠されているが裸体であることやアイドゥの乱れた服装を見て顔を赤くさせたアラジンは謝罪をする。

「もっ!!!申し訳なかった!!でも…話だけでも…。」

「その前に僕らは一旦、退散しないとね~。お嬢さん方、ごめんね~。」

扉を閉めたヘンゼルと顔を真っ赤にしたアラジン。そんなどう見ても女性の2人に祭とアイドゥは同じことを言ってしまった。

「「この国って…ヘン。」」

そんなことを思いながら身支度を整えるのであった。
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