56 / 75
”狼”の舞台挨拶
不幸ヤンキー、”狼”に魅了される。【終】
しおりを挟む
スピードと別れ幸の家に帰ってみれば哉太の着信が鳴る。撫子からかと哉太は思ったが知らない番号であったので出てみれば…意外な人物であった。
『こんばんは。ばじしゃくさん。…驚いたかな?…俺のこと覚えてる?そこにひがんばなさんもいるでしょ?スピーカーにして構わないから。』
凛とした少年の声…燕からの連絡に驚く哉太はスマホをスピーカーモードにして今から夕飯の支度をしようとしていた幸にも聞かせる。どういった経緯で哉太の電話番号を知ったのかと尋ねようとすれば燕が知っているかのように答える。
『あぁ。ばじしゃくさんの電話番号は刑事さんから聞いてたんだよ。…何かあった時のために連絡が出来るように。』
「なにかあったって…。君は一体何者なの?俺たちが春夏冬さんの周りを嗅ぎまわっていたのも…もしかして知ってた?」
『…まぁ数多ある未来から予測はしてたよ。』
衝撃的な発言に幸が驚けば燕は少し笑って言い放つ。
『でもねばじしゃくさん。…残念だけど俺は”狼”の印は持ってないんだ。でも…そうだな。狼側の人間…流行りのゲームで言う”狂人”みたいな人間だね。聞いた事あるでしょ?』
「狂人って…。また面倒な人間が関わっているな~。でも、君がその狂人だったとは思わなかったよ。」
『まあまあ。味方だから良いでしょ?…ひがんばなさんには今度詳しく説明しておくから今はしなくていいよ。…多分分からないだろうから。今聞いてもね~。』
燕の言う通り案の定、疑問符を浮かべて戸惑っている幸に燕は分かったように言い放つ。
『ひがんばなさん。とりあえず俺は能力者だけど狼よりはかは劣っている存在だと思っておいて~。まぁ実際そうだから。…そんなことより。ここからは用件ね。』
「「用件?」」
ハモって声を上げる2人に燕は少し笑ってからこのような事を伝えるのだ。
『もうじき…春夏冬さんに嵐が来る。でもそれは彼女が望んでなった事。偶然が必然になってしまっただけ。…俺がたとえ止めたとしても、そしたらもっと大きな嵐が来て、彼女を…春夏冬さんを襲う。』
「???なにを言って」
『ひがんばなさん。今は聞いて。…今夜に彼女はとある電話を君に掛けると思う。…それに出て欲しい。返答次第ではもしかしたら彼女を救えるかもしれないから。』
燕の突然の願いに幸が応答すれば燕は再び笑うのだ。
『やっぱり代価は払ったけれど…狂人は能力がそこまで出せないから心苦しいや。…結果だけは見えてるのに。』
悲痛な声に哉太は燕を尋ねようとすれば電話が切れてしまった。
『春夏冬さんを…うららさんを頼んだよ。』
そう言い残して切れてしまった。
夕飯を食べ終えて風呂に入った後にうららからの通知が無いかを確認する幸は燕の言葉を反芻する。
「さっきの…燕君が言った言葉は何だったんだろう?…”狂人”の存在も分かんねぇし。…あぁ~!!!どういうこった!!!」
頭を抱えて独り言を呟く幸に誰かに後ろから抱きしめられた。濡れた髪と身体と体格で誰かなんて幸は分かり切っている。少し溜息を吐いてから自分を抱きしめている人物…哉太に苦言する。
「バかなたさん。…俺は妹さんの連絡を待ってんだけど?…あとスマホが濡れるから来んなバカ。」
「え~!!!冷たいじゃん!…俺はこんなに元気にしてたのに?」
哉太が幸の手を引いておもむろに腰に巻いたバスタオルの越しに自身を触れさせれば幸は顔を真っ赤にしてから手を離させてちゃぶ台にスマホを置いた。事態が分かっておらず呑気に笑っている哉太に幸は怒る。
「なに触らせるんじゃ!変態!春夏冬さんが大変な目に遭うかもしれないのにって!んぅっ!」
屈まれてキスをされて押し倒される幸に哉太は彼の寝間着のTシャツを捲り乳首に触れる。甘い声を漏らす幸に哉太は気を良くして行為を続行する。するとスマホの着信が鳴った。幸はスマホを取ろうと手を伸ばすが哉太が邪魔をして取ることが出来ない。哉太に行為を止めるように言うものの彼は幸の乳首に舌を這わせて局部をじかに触る。
「なんでぇ?いもうと…さんかも…しれないのにぃ?」
すると哉太は幸の局部をおもむろに出して上下に扱いてから笑う。
「だって狂人だよ?…狂人なんて滅多に居ないんだよね~。だから興味が湧いたの。…歯向かったらどうなるのかな~って。」
「また何言って…やぁっ!!!んうぅっ!!はぁあっ…。」
上下に扱かれてから乳首へと這わせていた舌は幸の後孔へとあてがわれる。声を漏らさずを得ない幸に哉太はバスタオルを投げだして露にする。大きく怒張している哉太自身を目の当たりして鼓動が早くなる幸に彼は言い放つ。
「今…ローションないけど良いよね?…痛いかもだけど…。受け入れて?」
「はぁっ?待ってって!!!やぁぅっ!!うぁっ!!!?」
幸の中へと侵入し大きくピストンをする哉太と幸は気づかなかった。
『もしもし?彼岸花君。相談しようと思ったけれどやっぱり自分に正直になるよ!』
…囲戸 心ちゃんのチャンネルに出てみる。…
この時の哉太と幸は知らずにいるのであった。
『こんばんは。ばじしゃくさん。…驚いたかな?…俺のこと覚えてる?そこにひがんばなさんもいるでしょ?スピーカーにして構わないから。』
凛とした少年の声…燕からの連絡に驚く哉太はスマホをスピーカーモードにして今から夕飯の支度をしようとしていた幸にも聞かせる。どういった経緯で哉太の電話番号を知ったのかと尋ねようとすれば燕が知っているかのように答える。
『あぁ。ばじしゃくさんの電話番号は刑事さんから聞いてたんだよ。…何かあった時のために連絡が出来るように。』
「なにかあったって…。君は一体何者なの?俺たちが春夏冬さんの周りを嗅ぎまわっていたのも…もしかして知ってた?」
『…まぁ数多ある未来から予測はしてたよ。』
衝撃的な発言に幸が驚けば燕は少し笑って言い放つ。
『でもねばじしゃくさん。…残念だけど俺は”狼”の印は持ってないんだ。でも…そうだな。狼側の人間…流行りのゲームで言う”狂人”みたいな人間だね。聞いた事あるでしょ?』
「狂人って…。また面倒な人間が関わっているな~。でも、君がその狂人だったとは思わなかったよ。」
『まあまあ。味方だから良いでしょ?…ひがんばなさんには今度詳しく説明しておくから今はしなくていいよ。…多分分からないだろうから。今聞いてもね~。』
燕の言う通り案の定、疑問符を浮かべて戸惑っている幸に燕は分かったように言い放つ。
『ひがんばなさん。とりあえず俺は能力者だけど狼よりはかは劣っている存在だと思っておいて~。まぁ実際そうだから。…そんなことより。ここからは用件ね。』
「「用件?」」
ハモって声を上げる2人に燕は少し笑ってからこのような事を伝えるのだ。
『もうじき…春夏冬さんに嵐が来る。でもそれは彼女が望んでなった事。偶然が必然になってしまっただけ。…俺がたとえ止めたとしても、そしたらもっと大きな嵐が来て、彼女を…春夏冬さんを襲う。』
「???なにを言って」
『ひがんばなさん。今は聞いて。…今夜に彼女はとある電話を君に掛けると思う。…それに出て欲しい。返答次第ではもしかしたら彼女を救えるかもしれないから。』
燕の突然の願いに幸が応答すれば燕は再び笑うのだ。
『やっぱり代価は払ったけれど…狂人は能力がそこまで出せないから心苦しいや。…結果だけは見えてるのに。』
悲痛な声に哉太は燕を尋ねようとすれば電話が切れてしまった。
『春夏冬さんを…うららさんを頼んだよ。』
そう言い残して切れてしまった。
夕飯を食べ終えて風呂に入った後にうららからの通知が無いかを確認する幸は燕の言葉を反芻する。
「さっきの…燕君が言った言葉は何だったんだろう?…”狂人”の存在も分かんねぇし。…あぁ~!!!どういうこった!!!」
頭を抱えて独り言を呟く幸に誰かに後ろから抱きしめられた。濡れた髪と身体と体格で誰かなんて幸は分かり切っている。少し溜息を吐いてから自分を抱きしめている人物…哉太に苦言する。
「バかなたさん。…俺は妹さんの連絡を待ってんだけど?…あとスマホが濡れるから来んなバカ。」
「え~!!!冷たいじゃん!…俺はこんなに元気にしてたのに?」
哉太が幸の手を引いておもむろに腰に巻いたバスタオルの越しに自身を触れさせれば幸は顔を真っ赤にしてから手を離させてちゃぶ台にスマホを置いた。事態が分かっておらず呑気に笑っている哉太に幸は怒る。
「なに触らせるんじゃ!変態!春夏冬さんが大変な目に遭うかもしれないのにって!んぅっ!」
屈まれてキスをされて押し倒される幸に哉太は彼の寝間着のTシャツを捲り乳首に触れる。甘い声を漏らす幸に哉太は気を良くして行為を続行する。するとスマホの着信が鳴った。幸はスマホを取ろうと手を伸ばすが哉太が邪魔をして取ることが出来ない。哉太に行為を止めるように言うものの彼は幸の乳首に舌を這わせて局部をじかに触る。
「なんでぇ?いもうと…さんかも…しれないのにぃ?」
すると哉太は幸の局部をおもむろに出して上下に扱いてから笑う。
「だって狂人だよ?…狂人なんて滅多に居ないんだよね~。だから興味が湧いたの。…歯向かったらどうなるのかな~って。」
「また何言って…やぁっ!!!んうぅっ!!はぁあっ…。」
上下に扱かれてから乳首へと這わせていた舌は幸の後孔へとあてがわれる。声を漏らさずを得ない幸に哉太はバスタオルを投げだして露にする。大きく怒張している哉太自身を目の当たりして鼓動が早くなる幸に彼は言い放つ。
「今…ローションないけど良いよね?…痛いかもだけど…。受け入れて?」
「はぁっ?待ってって!!!やぁぅっ!!うぁっ!!!?」
幸の中へと侵入し大きくピストンをする哉太と幸は気づかなかった。
『もしもし?彼岸花君。相談しようと思ったけれどやっぱり自分に正直になるよ!』
…囲戸 心ちゃんのチャンネルに出てみる。…
この時の哉太と幸は知らずにいるのであった。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ヤンキーDKの献身
ナムラケイ
BL
スパダリ高校生×こじらせ公務員のBLです。
ケンカ上等、金髪ヤンキー高校生の三沢空乃は、築51年のオンボロアパートで一人暮らしを始めることに。隣人の近間行人は、お堅い公務員かと思いきや、夜な夜な違う男と寝ているビッチ系ネコで…。
性描写があるものには、タイトルに★をつけています。
行人の兄が主人公の「戦闘機乗りの劣情」(完結済み)も掲載しています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる