上 下
4 / 75
余談シリーズ!

おちゅーしゃして欲しいの。

しおりを挟む
 幸の家に来てみればたくさんのお菓子やらジュースが机に置かれていた。
「??花ちゃん、なんでこんなにお菓子やらジュースが置いてあるの?誰かに貰ったの?」
 哉太の問いかけに幸は思い出すように答える。
「フライと一緒に献血に行ったんだよ。そしたら多めに貰ってさ~。フライも貰っていたんだけどあいつは買い物帰りで『自分が飛ぶときに重くて体力使うからさっちゃんに貰って欲しい。』って言われたもんだから引き取ったわけ。」
 幸が答えれば哉太はこのような見解を述べたのだ。
「ふーん。つまり、献血の人が花ちゃんの顔がイカついから怖くて多めにあげて、そんであのもやしもお菓子が要らなかったから花ちゃんにあげたわけか…。」
「あんたもさらりとひどい事言うなよ。否定も何も言えねぇじゃねぇか…。」
「俺は困ってる花ちゃんの顔も好きだよ?」
「あっそ…。それはヨカッタデス。」
「何そのカタコトな日本語。」
「うるさい。」
 幸が貰った紙パックのジュースをストローで開けて飲んでいく。甘くてさっぱりしたリンゴジュースを飲んでいれば哉太はニヤつきながら幸に尋ねてきた。
「でも痛くは無かったでしょ?…献血のふとぉ~い”おちゅーしゃ”は。いつもしてんもんね~?」
「???はぁ?まあ、そこまでガキじゃねぇから痛くはなかったけど…というかいつもしてねぇだろ。注射なんて。」
「あれ?してんじゃん。たくさん…ね。」
「…???どういうこと?」
 幸が疑問を抱けば突然哉太が襲い掛かってきた。ジュースを零してしまい拭こうとするが哉太が馬乗りになっているのでなかなか身動きが取れないでいる。怒る幸に哉太は幸の股間を直に触ってきた。
「ちょっ!?なんで…いき…なり?」
 すると哉太はサングラスを外して悪戯に笑いかける。赤い瞳が何処となく愉しげ(たのしげ)に見えるが幸には意味が分からない。
 ズボンを下ろされボクサーパンツも取られて下半身だけ丸出しになってる自分があまりにも滑稽ではあるがカーテンをしていたのが救いであった。自身を上下に扱われ深いキスをされながら幸は今の状況を理解できずにいる。
(やばい…。もう…出る。イク…。)
 唇同士が離れて甘い喘ぎをすれば幸は達してしまった。大きく深呼吸をする幸に哉太はにんまりとして放って置いていたカバンから小さな小瓶を取り出して幸の後孔と幸自身に垂らす。冷たい液体に幸が驚いて身体を捩じらせば哉太は軽く笑って言う。
「今から”おちゅーしゃ”するからね~。…その準備だよ?」
「???”おちゅーしゃ”?」
 哉太の発言に疑問を抱けば哉太は幸の後ろを弄りながら耳元で囁いた。当然、幸は何かは分からずに甘い声を漏らしている。
「あうっ……。はぁっっ……。やあぁっっ……!!」
「幸はいつも俺の”おちゅーしゃ”してるいい子だから…大丈夫…だよ…ね?」
 柔らかくなっていく幸の後ろは淫らな音を立てながら解されていく。
 -グチュゥリィ…。グチュゥリィ…。…ヌポん。
 指で解し終えたかと思えば幸の眼前に広がるのは元気に勃ちあがった哉太自身であった。息遣いを荒くする哉太はにっこりしながら恐れおののく幸にキスをして言う。
「さ~て。”おちゅーしゃ”の時間ですよ?」
 ミチミチとゆっくりと挿入される哉太自身に幸は苦しさを覚える。腹部に異物が入るようなこの感触。体が悲鳴を上げるが同時に喜ぶようなこの感覚を幸は知っていた。必死になって受け止める幸に哉太はストロークを入れつつ幸のイイトコロを攻めながら笑う。
「これからも…”おちゅーしゃ”して…幸のイイトコロをいっぱい、いっぱい知ろう…ね?…幸?」
 喘ぐことしかできない幸は涙を流しながら頷くことしかできなかった。

 それからというものの、幸に”注射”と言うと顔を真っ赤にして背けることが多くなったらしい。純粋無垢な幸が狼の手腕によって変えられてしまうのか?…親友のフライが早く2人を別れさせたいと願うばかりであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話

楢山コウ
BL
目が覚めると、少年ダリオは培養槽の中にいた。研究者達の話によると、魔物の子を孕んだらしい。 立派なママになるまで、培養槽でお世話されることに。

ノンケがメスにされる話

S_U
BL
ノンケ(強気)がやべえ野郎に襲われて気持ちよくなっちゃう話 変態×アキラ君 ⚠️注意⚠️ ・視点ブレブレ ・拘束ネタあり ・無理やり ・ほぼセッセッ ・過激な発言、エロ表現あり アキラ君tkbイキさせる話今月中には書きます!→投稿しました! 完結しました 他に書いたBL短編 【3人で出来るわけない!】→3P 【言葉攻め】→後輩×先輩

『僕は肉便器です』

眠りん
BL
「僕は肉便器です。どうぞ僕を使って精液や聖水をおかけください」その言葉で肉便器へと変貌する青年、河中悠璃。  彼は週に一度の乱交パーティーを楽しんでいた。  そんな時、肉便器となる悦びを悠璃に与えた原因の男が現れて肉便器をやめるよう脅してきた。 便器でなければ射精が出来ない身体となってしまっている悠璃は、彼の要求を拒むが……。 ※小スカあり 2020.5.26 表紙イラストを描いていただきました。 イラスト:右京 梓様

俺たちの××

怜悧(サトシ)
BL
美形ドS×最強不良 幼馴染み ヤンキー受 男前受 ※R18 地元じゃ敵なしの幼馴染みコンビ。 ある日、最強と呼ばれている俺が普通に部屋でAV鑑賞をしていたら、殴られ、信頼していた相棒に監禁されるハメになったが……。 18R 高校生、不良受、拘束、監禁、鬼畜、SM、モブレあり ※は18R (注)はスカトロジーあり♡ 表紙は藤岡さんより♡ ■長谷川 東流(17歳) 182cm 78kg 脱色しすぎで灰色の髪の毛、硬めのツンツンヘア、切れ長のキツイツリ目。 喧嘩は強すぎて敵う相手はなし。進学校の北高に通ってはいるが、万年赤点。思考回路は単純、天然。 子供の頃から美少年だった康史を守るうちにいつの間にか地元の喧嘩王と呼ばれ、北高の鬼のハセガワと周囲では恐れられている。(アダ名はあまり呼ばれてないが鬼平) ■日高康史(18歳) 175cm 69kg 東流の相棒。赤茶色の天然パーマ、タレ目に泣きボクロ。かなりの美形で、東流が一緒にいないときはよくモデル事務所などにスカウトなどされるほど。 小さいころから一途に東流を思ってきたが、ついに爆発。 SM拘束物フェチ。 周りからはイケメン王子と呼ばれているが、脳内変態のため、いろいろかなり残念王子。 ■野口誠士(18歳) 185cm 74kg 2人の親友。 角刈りで黒髪。無骨そうだが、基本軽い。 空手の国体選手。スポーツマンだがいろいろ寛容。

首輪 〜性奴隷 律の調教〜

M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。 R18です。 ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。 孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。 幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。 それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。 新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。

男の子の雌化♡

クレアンの物書き
BL
いろんな男の子達が従順なメス男子に変わっちゃうお話です!

【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】

海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。 発情期はあるのに妊娠ができない。 番を作ることさえ叶わない。 そんなΩとして生まれた少年の生活は 荒んだものでした。 親には疎まれ味方なんて居ない。 「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」 少年達はそう言って玩具にしました。 誰も救えない 誰も救ってくれない いっそ消えてしまった方が楽だ。 旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは 「噂の玩具君だろ?」 陽キャの三年生でした。

僕の調教監禁生活。

まぐろ
BL
ごく普通の中学生、鈴谷悠佳(すずやはるか)。 ある日、見ず知らずのお兄さんに誘拐されてしまう! ※♡喘ぎ注意です 若干気持ち悪い描写(痛々しい?)あるかもです。

処理中です...