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"狼"の質疑応答
不幸ヤンキー、”狼”を間違える。【2】
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店主に一言帰ることを伝えてから幸は眠っている大柄な哉太を背負って店を出る羽目になった。しかしさすがに男2人…というより幸自身がリードしてラブホに行けるほどの度胸は無いので幸は自分の家に送ることにしたようだ。ヨタヨタと担いで歩いていけば眠りこけていた哉太が少し動いてから自身の状況に驚きを見せる。
「あ…れ?俺、寝てたの?…って、花ちゃん?に背負われてんの?俺?」
「やっと起きたか…。起きたんなら自分で動いてくれ。さすがに大男を背負うのは疲れた…。」
「ああ!ごめんよ~!…もう降りるから!」
哉太が身を捩じらせた(よじらせた)ので幸が哉太を下ろせば彼はにんまりと笑ってから幸に近づく。急接近する哉太に今度は幸が驚けば哉太は軽いキスをしたのだ。
「重いのに背負ってくれたお礼。…あんがと。」
にっこり笑う哉太に幸は顔を赤くして文句を言う。
「…外だってのに何してんだよ。…というか思ったよりもあんた酒臭くないな。そこまで飲めないタイプか?」
「そうだね~。嗜むくらいかもね~。でも、なんか今日は飲みたかったの。」
「???何かあったのか。」
すると哉太は幸の耳元で囁くのだ。
「1つは嫌な事だから幸が俺にキスしてくれたら話す。…もう1つは良い事だから俺が幸にキスさせてくれたら話してあげても良いけど?」
ニヤつきながら言い放つ哉太に幸の顔はさらに赤く染め上げて抗議をする。
「なっ!何言って…!?そんなのほとんどあんたが良い条件でしか」
「ほお~?幸は知りたくないの?…下戸(げこ)な俺が酒を飲んでまで嫌だった事が。…悲しいなぁ~。恋人なのに~?」
哉太のずるい言い方に反論できないでいる幸は哉太を少ししゃがませてから触れるだけのキスをする。
-チュッ。
幸にとっては精一杯のキスであったが唇を離そうとすれば哉太が幸の顎を掴んで深いキスをしてきたのだ。舌を絡ませ歯列をなぞり、上顎を大きな舌で舐められて幸は息苦しさを感じる。
-クチュゥ。プチュゥ。ジュゥ…。
それでも心が満たされる感覚を覚えれば哉太が唇をゆっくりと離していく。口元から垂れた銀色の糸を手繰り寄せれば呼吸を乱して目を潤わせた幸が居た。そんな可愛らしい恋人に哉太は笑ってから抱きしめる。
「ちゃんとキスしてくれてありがとね。…でも今度はもっと大人な幸のキスを期待してるから。」
「…その前に、ここは人通りが少ないけどコウシューのメンゼン?でキスをした俺になんか言ってくれよ。」
「公衆の面前ね~?まあ確かにそっか。…じゃあ話しながら教えてあげる。花ちゃんの家で良いんだよね?」
「うん。」
先ほどとは打って変わり今度は哉太が幸を姫様抱っこして幸の家に向かう。驚く幸ではあるが担がれるのはもう慣れているので大人しくして見せれば哉太はふわりと笑ってから言い放つ。
「俺ね~。サイン会するんだって~。人嫌いなのにさ~。…でもね、会場が花ちゃんの通ってる高校らしいのよ~。」
「えっ?そうなのか?知らなかった…。」
「急きょ決まったことだからね~。…というか冗談で幸が居る高校が良いって言ったらそうなっちゃった。…撫子の執念がハンパねぇわ。本当に。」
「あはは…。あの人はそんな感じはするな…。」
哉太に抱かれて話していけば幸の家にはもうすぐで着いてしまいそうだ。少し寂しさを感じるが素直に寂しいとは言えない幸は哉太にこのような相談を持ち掛ける。
「あの…さ。ちょっと相談したいことがあんだけど。良いかな?」
すると哉太は幸に顔を見せてから返事をする。普段通りサングラスを付けているが恐らく笑っているのだろう。
「いいよ~別に。でもその代わりに条件。」
「??はあ。またかよ…。今度は何?」
幸が尋ねれば哉太は答えるのだ。
「サイン会の日がね、ちょうど花ちゃんの高校の文化祭らしいのよ?…時間見つけてさ!一緒に見て回ろう~!俺、屋台とかでご飯食べたいし!」
「???そんなの全然いいけどさ…?あんたサイン会なんじゃ?」
幸が問い掛ければ哉太は考えた素振りを見せる。そしてこのような返答をしたのだ。
「まあなんとかなるから!ね?」
やけに自信ありげな哉太の言い草に幸は疑問を覚えつつ家に着いたのであった。
「あ…れ?俺、寝てたの?…って、花ちゃん?に背負われてんの?俺?」
「やっと起きたか…。起きたんなら自分で動いてくれ。さすがに大男を背負うのは疲れた…。」
「ああ!ごめんよ~!…もう降りるから!」
哉太が身を捩じらせた(よじらせた)ので幸が哉太を下ろせば彼はにんまりと笑ってから幸に近づく。急接近する哉太に今度は幸が驚けば哉太は軽いキスをしたのだ。
「重いのに背負ってくれたお礼。…あんがと。」
にっこり笑う哉太に幸は顔を赤くして文句を言う。
「…外だってのに何してんだよ。…というか思ったよりもあんた酒臭くないな。そこまで飲めないタイプか?」
「そうだね~。嗜むくらいかもね~。でも、なんか今日は飲みたかったの。」
「???何かあったのか。」
すると哉太は幸の耳元で囁くのだ。
「1つは嫌な事だから幸が俺にキスしてくれたら話す。…もう1つは良い事だから俺が幸にキスさせてくれたら話してあげても良いけど?」
ニヤつきながら言い放つ哉太に幸の顔はさらに赤く染め上げて抗議をする。
「なっ!何言って…!?そんなのほとんどあんたが良い条件でしか」
「ほお~?幸は知りたくないの?…下戸(げこ)な俺が酒を飲んでまで嫌だった事が。…悲しいなぁ~。恋人なのに~?」
哉太のずるい言い方に反論できないでいる幸は哉太を少ししゃがませてから触れるだけのキスをする。
-チュッ。
幸にとっては精一杯のキスであったが唇を離そうとすれば哉太が幸の顎を掴んで深いキスをしてきたのだ。舌を絡ませ歯列をなぞり、上顎を大きな舌で舐められて幸は息苦しさを感じる。
-クチュゥ。プチュゥ。ジュゥ…。
それでも心が満たされる感覚を覚えれば哉太が唇をゆっくりと離していく。口元から垂れた銀色の糸を手繰り寄せれば呼吸を乱して目を潤わせた幸が居た。そんな可愛らしい恋人に哉太は笑ってから抱きしめる。
「ちゃんとキスしてくれてありがとね。…でも今度はもっと大人な幸のキスを期待してるから。」
「…その前に、ここは人通りが少ないけどコウシューのメンゼン?でキスをした俺になんか言ってくれよ。」
「公衆の面前ね~?まあ確かにそっか。…じゃあ話しながら教えてあげる。花ちゃんの家で良いんだよね?」
「うん。」
先ほどとは打って変わり今度は哉太が幸を姫様抱っこして幸の家に向かう。驚く幸ではあるが担がれるのはもう慣れているので大人しくして見せれば哉太はふわりと笑ってから言い放つ。
「俺ね~。サイン会するんだって~。人嫌いなのにさ~。…でもね、会場が花ちゃんの通ってる高校らしいのよ~。」
「えっ?そうなのか?知らなかった…。」
「急きょ決まったことだからね~。…というか冗談で幸が居る高校が良いって言ったらそうなっちゃった。…撫子の執念がハンパねぇわ。本当に。」
「あはは…。あの人はそんな感じはするな…。」
哉太に抱かれて話していけば幸の家にはもうすぐで着いてしまいそうだ。少し寂しさを感じるが素直に寂しいとは言えない幸は哉太にこのような相談を持ち掛ける。
「あの…さ。ちょっと相談したいことがあんだけど。良いかな?」
すると哉太は幸に顔を見せてから返事をする。普段通りサングラスを付けているが恐らく笑っているのだろう。
「いいよ~別に。でもその代わりに条件。」
「??はあ。またかよ…。今度は何?」
幸が尋ねれば哉太は答えるのだ。
「サイン会の日がね、ちょうど花ちゃんの高校の文化祭らしいのよ?…時間見つけてさ!一緒に見て回ろう~!俺、屋台とかでご飯食べたいし!」
「???そんなの全然いいけどさ…?あんたサイン会なんじゃ?」
幸が問い掛ければ哉太は考えた素振りを見せる。そしてこのような返答をしたのだ。
「まあなんとかなるから!ね?」
やけに自信ありげな哉太の言い草に幸は疑問を覚えつつ家に着いたのであった。
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