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"狼"の非日常への階段
【閑話休題】不幸ヤンキー、”狼”を誘う。
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-夢であって欲しい…。いや!これは夢だ!!夢だったんだ!!!-
「もうぜってぇねぇからなっっ!!!」
褐色肌に似合わず赤く染まった頬は自分とは対照的に色白な男に向けて言い放ち、軋む体を無理やり動かすものの、なぜか全裸でいる彼は隠すように身支度をしている。
赤髪に色黒の青年…彼岸花 幸(ひがんばな さち)は恥ずかしさのあまり顔を伏せてはいるが余裕な表情を見せているサングラスで色白の男…場磁石 哉太(ばじしゃく かなた)は先ほどの…そう。深夜の光景を思い出していた…。
「ありがとうございました~。」
近くのコンビニにて替えの下着と治療用の軟膏を買ってきた哉太はそのまま病室へは向かわずに喫煙所へ向かい、同じく買ってきた煙草を空へ吹かしている。-彼は結局、今日も挿入せずに終わり準備が整っていた状態から空しく(むなしく)自身を慰めていたのだ。
「…まあ寝てやるっつうのも良いんだケドね~。…それじゃあつまらないっつ~の?-アイツの…花ちゃんの泣きべそ掻いてる姿が良いのよね~…。」
”不幸の花人(ふこうのはなびと)”からあだ名を取って”花ちゃん”という愛称で呼んでいる哉太ではあったが…さすがにここまでツンツンされ、しかもオアズケを食らうとなると話は別。自身を慰めてくれる気楽な関係を多数築いている哉太がスマホを弄りながら適当な相手を探しに喫煙室を出た時であった。
「……?あれ?あの格好…?-花ちゃん?」
少しあたたかくなったとはいえ夜は…特に深夜はさすがに寒い。そんな中で暗闇の中で輝くライトによりひときわ目立つ長い赤髪を下した色黒の肌は…誘惑するように肌着がかけ違えられ、右肩にはくっきりと残る噛み跡…哉太はすぐさま駆け寄った。
「花ちゃん!!?-なんでここにいるの?…それに巻かれていた包帯とか…。」
「さっきのは…なに?」
「…っえ?」
突然の赤髪の青年の問いかけに哉太は目を丸くすれば彼は眠たげな瞳で紡ぐ。
「ケツんなか…挿れられてときに…なんか、キタ。-もう一回。」
「…んん?どうしたの?花ちゃん?…なんか急に積極的に」
「-早くしてぇ…。ズボン下すから…。」
「!!!!!」
喫煙室の前で幸がズボンを下ろそうと手を掛けた途端、さすがにまずいと考えた哉太は幸を抱き留めて病室へと向かう。
(なんでこうなってんの??…なんか花ちゃんがデレてる…?)
疑問を抱く哉太は病室へと着いてから幸を降ろせば…彼は待っていたかのように自身のズボンを拙く下ろし始めた。
巻かれていた包帯は自分で取ったのだろう…ほとんど緩くなっており、隙間から見える色黒で程よく付いた筋肉これまた取れかかっている両腕にも同じ様で、傷口がテラテラと輝き妖艶さを印象付けさせたかと思えば…今度は紺色の濡れているボクサーパンツに手を入れて…幸自身を取り出す。こちらは使用されていないのか程よくピンク色をしていて可愛らしいさまだ。
あまりの大胆な誘いに鼓動を早く刻む哉太ではあるのだが…彼の鼓動は収まるのことを知らない。
-そんな彼に幸はパジャマのボタンを外して…淡い桜色の突起を触る。
「ンんん…。あッはぁ…はぁ…。-おにいさんもやらないの?」
「…俺もしていいの?いつもは怒るのに?」
素っ頓狂な声を出す哉太に幸は薄紅色の頬で見つめて言い放つ。
「おにいさんといっしょがイイの…?-だから…、おしえて?」
-哉太にある狼の本能が目覚めた。
「あぁぁん…。くるシィっっ…!イクからぁ…!-でるっ…。」
奥を突かれ喘ぐ青年に男は貪るようにして自身を誘惑する色黒の尻に向けて音を絶やさずにいる。
-パァンッ。パァンッ。パァッッッン…その音と共に男は耳打ちをする。
「今、花ちゃんの中がキュウってしたよ…?気持ちよかったの?」
「キモチ…よかった…。もっと…おくにぃきてぇ?」
「いつものツンツンした花ちゃんも可愛いけどさ…?なに?今のエロい花ちゃん。-最高。」
腰を振りながらいつもは噛み殺している喘ぎ声など今はマル聞こえで哉太の大ぶりで大胆なブツも発射寸前である。…そして、その時が…。
「はぁっ…。もう出すね?…おにいさんのミルク、味わってね…?」
宣言通り発射された熱すぎる液体は幸の腸内に噴水のように届いた。
「…あぁっっっっ!!!!-あっつい…。」
「-花ちゃんがイイコにしてくれたおかげで、イケちゃった…。また、こんな風に俺を誘ってね?」
耳元で囁く哉太に幸は赤い顔をして笑みを浮かべた。
「…っていうことがあったんだけど~。…花ちゃん覚えてる?」
「-はい?」
幸が起きればなぜか隣には哉太が居た。悲鳴を上げて突き飛ばし哉太に怪我を負わせようとして動こうとすれば、なぜ自分が体が軋むほど腰が動かないのか?そしてなぜ自分が全裸なのかを問いただした結果…このような返答が来たのである。
自分が哉太を誘い自慰行為を晒し(さらし)、挙句の果てには最後まで…というような展開に幸は驚くどころではない。自分自身がとてつもなく…いや、とんでもなく恐ろしく感じた。そんな幸に哉太はサングラスを外し赤く透明な瞳で幸を見てから、笑顔で言い放つ。
「もしかして花ちゃんって本当は”夢魔”なのかも…?こっわ~い!気を付けないと!」
「…ムマ?って何だよ?」
疑問符を浮かべる幸に哉太は耳元で囁くを
「-エッチなことして夢を見させる悪魔のこと~。」
「んなわけねぇだろ!!ばか!-この変態狼!!!」
「さぁ~てっ!そろそろ退院の時間だから手続きしなくちゃ~。-早く着替えなよ?-スケベ花ちゃん?」
「!!!”もうぜってぇねぇからなっっ!!!”」
幸は布団に潜り込み赤面したまま着替えるのであった。
「もうぜってぇねぇからなっっ!!!」
褐色肌に似合わず赤く染まった頬は自分とは対照的に色白な男に向けて言い放ち、軋む体を無理やり動かすものの、なぜか全裸でいる彼は隠すように身支度をしている。
赤髪に色黒の青年…彼岸花 幸(ひがんばな さち)は恥ずかしさのあまり顔を伏せてはいるが余裕な表情を見せているサングラスで色白の男…場磁石 哉太(ばじしゃく かなた)は先ほどの…そう。深夜の光景を思い出していた…。
「ありがとうございました~。」
近くのコンビニにて替えの下着と治療用の軟膏を買ってきた哉太はそのまま病室へは向かわずに喫煙所へ向かい、同じく買ってきた煙草を空へ吹かしている。-彼は結局、今日も挿入せずに終わり準備が整っていた状態から空しく(むなしく)自身を慰めていたのだ。
「…まあ寝てやるっつうのも良いんだケドね~。…それじゃあつまらないっつ~の?-アイツの…花ちゃんの泣きべそ掻いてる姿が良いのよね~…。」
”不幸の花人(ふこうのはなびと)”からあだ名を取って”花ちゃん”という愛称で呼んでいる哉太ではあったが…さすがにここまでツンツンされ、しかもオアズケを食らうとなると話は別。自身を慰めてくれる気楽な関係を多数築いている哉太がスマホを弄りながら適当な相手を探しに喫煙室を出た時であった。
「……?あれ?あの格好…?-花ちゃん?」
少しあたたかくなったとはいえ夜は…特に深夜はさすがに寒い。そんな中で暗闇の中で輝くライトによりひときわ目立つ長い赤髪を下した色黒の肌は…誘惑するように肌着がかけ違えられ、右肩にはくっきりと残る噛み跡…哉太はすぐさま駆け寄った。
「花ちゃん!!?-なんでここにいるの?…それに巻かれていた包帯とか…。」
「さっきのは…なに?」
「…っえ?」
突然の赤髪の青年の問いかけに哉太は目を丸くすれば彼は眠たげな瞳で紡ぐ。
「ケツんなか…挿れられてときに…なんか、キタ。-もう一回。」
「…んん?どうしたの?花ちゃん?…なんか急に積極的に」
「-早くしてぇ…。ズボン下すから…。」
「!!!!!」
喫煙室の前で幸がズボンを下ろそうと手を掛けた途端、さすがにまずいと考えた哉太は幸を抱き留めて病室へと向かう。
(なんでこうなってんの??…なんか花ちゃんがデレてる…?)
疑問を抱く哉太は病室へと着いてから幸を降ろせば…彼は待っていたかのように自身のズボンを拙く下ろし始めた。
巻かれていた包帯は自分で取ったのだろう…ほとんど緩くなっており、隙間から見える色黒で程よく付いた筋肉これまた取れかかっている両腕にも同じ様で、傷口がテラテラと輝き妖艶さを印象付けさせたかと思えば…今度は紺色の濡れているボクサーパンツに手を入れて…幸自身を取り出す。こちらは使用されていないのか程よくピンク色をしていて可愛らしいさまだ。
あまりの大胆な誘いに鼓動を早く刻む哉太ではあるのだが…彼の鼓動は収まるのことを知らない。
-そんな彼に幸はパジャマのボタンを外して…淡い桜色の突起を触る。
「ンんん…。あッはぁ…はぁ…。-おにいさんもやらないの?」
「…俺もしていいの?いつもは怒るのに?」
素っ頓狂な声を出す哉太に幸は薄紅色の頬で見つめて言い放つ。
「おにいさんといっしょがイイの…?-だから…、おしえて?」
-哉太にある狼の本能が目覚めた。
「あぁぁん…。くるシィっっ…!イクからぁ…!-でるっ…。」
奥を突かれ喘ぐ青年に男は貪るようにして自身を誘惑する色黒の尻に向けて音を絶やさずにいる。
-パァンッ。パァンッ。パァッッッン…その音と共に男は耳打ちをする。
「今、花ちゃんの中がキュウってしたよ…?気持ちよかったの?」
「キモチ…よかった…。もっと…おくにぃきてぇ?」
「いつものツンツンした花ちゃんも可愛いけどさ…?なに?今のエロい花ちゃん。-最高。」
腰を振りながらいつもは噛み殺している喘ぎ声など今はマル聞こえで哉太の大ぶりで大胆なブツも発射寸前である。…そして、その時が…。
「はぁっ…。もう出すね?…おにいさんのミルク、味わってね…?」
宣言通り発射された熱すぎる液体は幸の腸内に噴水のように届いた。
「…あぁっっっっ!!!!-あっつい…。」
「-花ちゃんがイイコにしてくれたおかげで、イケちゃった…。また、こんな風に俺を誘ってね?」
耳元で囁く哉太に幸は赤い顔をして笑みを浮かべた。
「…っていうことがあったんだけど~。…花ちゃん覚えてる?」
「-はい?」
幸が起きればなぜか隣には哉太が居た。悲鳴を上げて突き飛ばし哉太に怪我を負わせようとして動こうとすれば、なぜ自分が体が軋むほど腰が動かないのか?そしてなぜ自分が全裸なのかを問いただした結果…このような返答が来たのである。
自分が哉太を誘い自慰行為を晒し(さらし)、挙句の果てには最後まで…というような展開に幸は驚くどころではない。自分自身がとてつもなく…いや、とんでもなく恐ろしく感じた。そんな幸に哉太はサングラスを外し赤く透明な瞳で幸を見てから、笑顔で言い放つ。
「もしかして花ちゃんって本当は”夢魔”なのかも…?こっわ~い!気を付けないと!」
「…ムマ?って何だよ?」
疑問符を浮かべる幸に哉太は耳元で囁くを
「-エッチなことして夢を見させる悪魔のこと~。」
「んなわけねぇだろ!!ばか!-この変態狼!!!」
「さぁ~てっ!そろそろ退院の時間だから手続きしなくちゃ~。-早く着替えなよ?-スケベ花ちゃん?」
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