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48.蘇る”モノ”達よ。
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『いいか? お前の仕事は人々を救うのが仕事なんだ。…その為に、”書物”として生まれたんだ』
『…はい。でも人々を救うたびに背中が酷く痛くて…』
『痛いだなんだの、そんなのは関係ない。…お前が生まれたから死んだ人々は蘇る。…そしてそのたびに、作者の私は幸福になれる。…”書物”というモノはそういうモノだろう?』
『……』
『恐れることは無い。お前は必要とされているんだ。…背中が痛むのは、お前が愛されている証拠だ。…だから痛くても救え。…人々の為に、私の為に。だから大丈夫だ。…お前は愛されているんだから』
『…はい。マスター』
…やめろ。その子が、その”書物”が可哀想じゃないか。…なんでそんな奴にコキ使われるんだよ。…君の痛みさえ分かってあげられない、そんな作者なんか君には必要ないんだよ?
豊は強く訴えかけるが、ここは”鏡”の世界。”虚飾”という嘘で固められた真実の世界。
―鏡は全てを映し出し、そして反映させる。人々が見惚れてしまう世界には必要のない…残酷で苦痛な世界を。だから”虚飾”は鏡を使うのだ。通り道で仲間を運ぶだけでもなく、通じて世間を見る為だけでもなく、嘘の中に入っている希望と絶望を映し出し記憶する為に。
…だから豊が今見ている映像には嘘がある。鏡に映し出されているのは、黒髪の少女。背中が痛いと嘆いても背中に傷などは見当たらない。…だが、彼女の肢体はボロ雑巾のようにくすんでいて、切なげな言葉の割には彼女は愛らしい笑みを浮かべている。
まるでちぐはぐな映像。しかしこれだけは言える。マスターと言われた作者の周囲には金貨が不躾なぐらいぶちまけられていた。その声は明らかに生み出した”書物”を利用しようと、金儲けをしようと企むようなねっとりとした気持ちの悪い声質である。
しかし彼女は何の”書物”かが分からない。…だから訴えてもなんて声を掛ければ良いのか分からないのだ。
『お前は金の卵を産む”書物”だ。…あぁ、お前を執筆して良かったよ。ありがとう、”反魂”の書…いや、』
―小夜。
「小夜…、そんで”反魂”の書ってことは、ここに映っているのは―」
―過去のリィナ? だって彼女は小夜とあまりにも似ているから…。
衝撃的な事実が豊を突き刺してはアリディルの言葉を思い出す。人間の身勝手さによって”書物”が奴隷のような扱いを受けてきたと。…それは、彼女もそうだった。リィナもそうであった。
鏡の中に映る少女が歪に笑いながら泣くちぐはぐな映像に豊は心が痛む。そして自分の愚かさを知った。
「…簡単に言ってはいけなかったんだ。”書物”と”人間”が分かり合う…なんて」
傍に居た”虚飾”の罪、マリーのか細い手を握って彼はちぐはぐで残酷な鏡の世界を…合図が終わるまで見続けた。…どんな”書物”の過去さえも。
「何があった? なんでお前がそんなアホみたいな顔をしている?」
「……アホでも何でも良いよ。本当にアホだしバカだから、俺は」
「まぁいい。…よく分からないが、お前と会うのもこれで最後だからな。またこうやって話せて良かった」
「…どういう意味?」
こちらの世界に帰って来てはひねくれたような…悲しみを募らせている豊に釈然としないリィナの両者。そして謎の言葉。そんな彼に対して彼女は次の一言で彼の…豊の世界は変革させたのだ。
「早速ですまないが、私はこの世界の”指数”になると決めたんだ」
「……え?」
「だが、私単体だと最大限の力は発揮できないだろうから、お前に―」
「何言ってるの!!?? ダメに決まってるじゃん!!!!」
普段の柔和な声では無く怒鳴りつけるような言い方に豊は先ほどの鏡を思い出しては歪んで笑う。彼はもうリィナをあんな姿に、自身だけが傷付くような生き方をして欲しくはないのだ。…だって、”指数”になんてなったら―
「リィナはまた傷が痛むでしょ…。鏡で見たんだ。…昔のリィナを」
「…昔の私をか?」
「うん。それにレジーナやサラや他の”書物”のことも。…”虚飾”を司っていても理屈さえ分かれば真実が見えたよ。…鏡に映っていた”書物”は笑っていた。…泣きながら、嗚咽しながら。悲鳴だって上げている”書物”も居た。…それって、つまり辛かったんだよね」
口ごもるリィナとレジーナに豊は泣き出しそうな表情を見せてからまた歪に笑う。…その笑みはなぜだが知らぬが、リィナはまたはらわたが沸騰して煮えくり返りそうになる。そんな彼女に気が付かず彼は自身の掲げていた”正義”を曲げようとするのだ。
「本当は苦しくて仕方がなかったのに、鏡の中でさえも許されずに笑っていたんだよね? …だったらもういいよ。俺は、君がまた不幸になるくらいなら、いっそこんなこと―」
―――パッチンッッ!!!
急に殴りかかられたかと思えば、左頬が燃えるように熱を発していた。それは次第に痛みを伴い…彼の曲げた”正義”を許さんばかりの熱意が注がれたかと思うほど熱く、張り詰めていた。
―しかし平手打ちをされた豊よりも、平手打ちをした張本人の方が涙を堪えては真剣な目つきをして彼を見つめる。…見慣れた紫がこんなにも瞬いて、輝いて見えるのはなぜ?
そんな彼女は呆然と見つめる彼を揺さぶるように叫んだ。
「お前の戯言に付き合わされて、お前の甘っちょろい”正義”に振り回されて…それでも。それでも、私はお前と契約をして、相棒を続けたんだ! それなのに、どうして”モノ”の過去を見ただけで、他者の残酷な過去を見ただけで…お前の正義が揺らぐんだ?」
「…だって、あんな辛そうに―」
「お前はバカだ! 大バカ者だ!!! …だから甘ったれているんだ。…少しは相棒の気持ちに寄り添え!」
「だから寄り添って―」
「無い! 今のお前は、本当のうつけ”モノ”だ。…そんなお前に命令する」
…するとリィナは突然彼を強く抱いたかと思えば、凛とした声で囁いたのだ。…モノであるにも関わらず、自分に”心”を、”意志”を授けてくれた豊との懇情の別れのように。
―本当は、こんな形で終わりたくなかったのに。
「私はお前に変わって、宣言する。…”書物”と”人間”が手を取り合い、平和な世界を作ることを誓って…魂解放の情報」
―じゃあな、志郎。
辺り一面が白銀に染まってしまった。
「…あれ、今のは…夢?」
ふと気が付くと私はベットに入っていて、誰かが傍に居た。見てみると…私のお父さんとお母さんだった。でも2人が興奮したように泣き出していてどうしてだろうってなったんだけど…。
「小夜が、小夜が…!」
「母さん! 看護師さんを呼んでくるよ! …あっ。先生か。…ちょっと出て行ってくるから!」
お父さんが嬉しそうに駆け出して行ってはお母さんが涙を零しながら私の手を握ってくれる。
…あたたかい。
久しぶりに温もりを感じた私にお母さんは嬉々として話し出すのだ。
「小夜が事故に遭ってから…衝撃的すぎて、頭が追い付かなくてなかなかお見舞いに行けなかったのだけれど…。良かった…。神様が小夜を救ってくれたんだわ」
そう言って泣き出すお母さん。…でも誰か足りない。誰かが足りない。あれ? 私、夢と混濁しているのかな。でも聞かないといけない気がしたから。だから…。
「ねぇ、お母さん。お兄ちゃんは?」
するとお母さんは不思議そうに笑って涙を拭いた。
「何言ってるの~、小夜は1人っ子よ? お兄ちゃんなんて居ないわ」
「…でも―」
「もう~、お母さんをこれ以上心配させないで。…あら? お花が活けてある。誰が活けてくれたのか看護師さんに聞かないと…」
そう言ってお母さんはお花の水を変えようとしていた。
―飾られた花は私の1番好きなお花だった。…偶然かな?
『…はい。でも人々を救うたびに背中が酷く痛くて…』
『痛いだなんだの、そんなのは関係ない。…お前が生まれたから死んだ人々は蘇る。…そしてそのたびに、作者の私は幸福になれる。…”書物”というモノはそういうモノだろう?』
『……』
『恐れることは無い。お前は必要とされているんだ。…背中が痛むのは、お前が愛されている証拠だ。…だから痛くても救え。…人々の為に、私の為に。だから大丈夫だ。…お前は愛されているんだから』
『…はい。マスター』
…やめろ。その子が、その”書物”が可哀想じゃないか。…なんでそんな奴にコキ使われるんだよ。…君の痛みさえ分かってあげられない、そんな作者なんか君には必要ないんだよ?
豊は強く訴えかけるが、ここは”鏡”の世界。”虚飾”という嘘で固められた真実の世界。
―鏡は全てを映し出し、そして反映させる。人々が見惚れてしまう世界には必要のない…残酷で苦痛な世界を。だから”虚飾”は鏡を使うのだ。通り道で仲間を運ぶだけでもなく、通じて世間を見る為だけでもなく、嘘の中に入っている希望と絶望を映し出し記憶する為に。
…だから豊が今見ている映像には嘘がある。鏡に映し出されているのは、黒髪の少女。背中が痛いと嘆いても背中に傷などは見当たらない。…だが、彼女の肢体はボロ雑巾のようにくすんでいて、切なげな言葉の割には彼女は愛らしい笑みを浮かべている。
まるでちぐはぐな映像。しかしこれだけは言える。マスターと言われた作者の周囲には金貨が不躾なぐらいぶちまけられていた。その声は明らかに生み出した”書物”を利用しようと、金儲けをしようと企むようなねっとりとした気持ちの悪い声質である。
しかし彼女は何の”書物”かが分からない。…だから訴えてもなんて声を掛ければ良いのか分からないのだ。
『お前は金の卵を産む”書物”だ。…あぁ、お前を執筆して良かったよ。ありがとう、”反魂”の書…いや、』
―小夜。
「小夜…、そんで”反魂”の書ってことは、ここに映っているのは―」
―過去のリィナ? だって彼女は小夜とあまりにも似ているから…。
衝撃的な事実が豊を突き刺してはアリディルの言葉を思い出す。人間の身勝手さによって”書物”が奴隷のような扱いを受けてきたと。…それは、彼女もそうだった。リィナもそうであった。
鏡の中に映る少女が歪に笑いながら泣くちぐはぐな映像に豊は心が痛む。そして自分の愚かさを知った。
「…簡単に言ってはいけなかったんだ。”書物”と”人間”が分かり合う…なんて」
傍に居た”虚飾”の罪、マリーのか細い手を握って彼はちぐはぐで残酷な鏡の世界を…合図が終わるまで見続けた。…どんな”書物”の過去さえも。
「何があった? なんでお前がそんなアホみたいな顔をしている?」
「……アホでも何でも良いよ。本当にアホだしバカだから、俺は」
「まぁいい。…よく分からないが、お前と会うのもこれで最後だからな。またこうやって話せて良かった」
「…どういう意味?」
こちらの世界に帰って来てはひねくれたような…悲しみを募らせている豊に釈然としないリィナの両者。そして謎の言葉。そんな彼に対して彼女は次の一言で彼の…豊の世界は変革させたのだ。
「早速ですまないが、私はこの世界の”指数”になると決めたんだ」
「……え?」
「だが、私単体だと最大限の力は発揮できないだろうから、お前に―」
「何言ってるの!!?? ダメに決まってるじゃん!!!!」
普段の柔和な声では無く怒鳴りつけるような言い方に豊は先ほどの鏡を思い出しては歪んで笑う。彼はもうリィナをあんな姿に、自身だけが傷付くような生き方をして欲しくはないのだ。…だって、”指数”になんてなったら―
「リィナはまた傷が痛むでしょ…。鏡で見たんだ。…昔のリィナを」
「…昔の私をか?」
「うん。それにレジーナやサラや他の”書物”のことも。…”虚飾”を司っていても理屈さえ分かれば真実が見えたよ。…鏡に映っていた”書物”は笑っていた。…泣きながら、嗚咽しながら。悲鳴だって上げている”書物”も居た。…それって、つまり辛かったんだよね」
口ごもるリィナとレジーナに豊は泣き出しそうな表情を見せてからまた歪に笑う。…その笑みはなぜだが知らぬが、リィナはまたはらわたが沸騰して煮えくり返りそうになる。そんな彼女に気が付かず彼は自身の掲げていた”正義”を曲げようとするのだ。
「本当は苦しくて仕方がなかったのに、鏡の中でさえも許されずに笑っていたんだよね? …だったらもういいよ。俺は、君がまた不幸になるくらいなら、いっそこんなこと―」
―――パッチンッッ!!!
急に殴りかかられたかと思えば、左頬が燃えるように熱を発していた。それは次第に痛みを伴い…彼の曲げた”正義”を許さんばかりの熱意が注がれたかと思うほど熱く、張り詰めていた。
―しかし平手打ちをされた豊よりも、平手打ちをした張本人の方が涙を堪えては真剣な目つきをして彼を見つめる。…見慣れた紫がこんなにも瞬いて、輝いて見えるのはなぜ?
そんな彼女は呆然と見つめる彼を揺さぶるように叫んだ。
「お前の戯言に付き合わされて、お前の甘っちょろい”正義”に振り回されて…それでも。それでも、私はお前と契約をして、相棒を続けたんだ! それなのに、どうして”モノ”の過去を見ただけで、他者の残酷な過去を見ただけで…お前の正義が揺らぐんだ?」
「…だって、あんな辛そうに―」
「お前はバカだ! 大バカ者だ!!! …だから甘ったれているんだ。…少しは相棒の気持ちに寄り添え!」
「だから寄り添って―」
「無い! 今のお前は、本当のうつけ”モノ”だ。…そんなお前に命令する」
…するとリィナは突然彼を強く抱いたかと思えば、凛とした声で囁いたのだ。…モノであるにも関わらず、自分に”心”を、”意志”を授けてくれた豊との懇情の別れのように。
―本当は、こんな形で終わりたくなかったのに。
「私はお前に変わって、宣言する。…”書物”と”人間”が手を取り合い、平和な世界を作ることを誓って…魂解放の情報」
―じゃあな、志郎。
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ふと気が付くと私はベットに入っていて、誰かが傍に居た。見てみると…私のお父さんとお母さんだった。でも2人が興奮したように泣き出していてどうしてだろうってなったんだけど…。
「小夜が、小夜が…!」
「母さん! 看護師さんを呼んでくるよ! …あっ。先生か。…ちょっと出て行ってくるから!」
お父さんが嬉しそうに駆け出して行ってはお母さんが涙を零しながら私の手を握ってくれる。
…あたたかい。
久しぶりに温もりを感じた私にお母さんは嬉々として話し出すのだ。
「小夜が事故に遭ってから…衝撃的すぎて、頭が追い付かなくてなかなかお見舞いに行けなかったのだけれど…。良かった…。神様が小夜を救ってくれたんだわ」
そう言って泣き出すお母さん。…でも誰か足りない。誰かが足りない。あれ? 私、夢と混濁しているのかな。でも聞かないといけない気がしたから。だから…。
「ねぇ、お母さん。お兄ちゃんは?」
するとお母さんは不思議そうに笑って涙を拭いた。
「何言ってるの~、小夜は1人っ子よ? お兄ちゃんなんて居ないわ」
「…でも―」
「もう~、お母さんをこれ以上心配させないで。…あら? お花が活けてある。誰が活けてくれたのか看護師さんに聞かないと…」
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