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21.これは茨という”正義”の道。
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見舞いに来てくれた指導員、いや、上司のことなど知らず豊はリィナと共に話を続けていた。でも、同時に彼女との関係に違和感を感じる自分が居る。…それは豊にとっては嬉しいが、彼女にとっては辛いことへの始まりなのかもしれない。豊は覚えているのだ。…書物が意志や感情を持ってしまったらどうなるのかを。…それはリィナだって同じだろう。
…なんというか、出会った頃よりも表情が、感情が生まれたような?…さっきも頭を撫でた時にもっとして欲しそうだったし。
「それでお前が付けた、その戦略の情報っていう長ったらしい技だけではまだ通用はしないと私は踏んでいる。…攻撃や守備は多くあって損は無い。私がまだ至らない点は多々あるが…。」
…やっぱり難しそうな顔してる。書物に感情は無い、意志も無いっていうけれど。…じゃあなんで、こう。もっと機械的じゃないのかな?書物はもともとは文章だから、文字だから…それで。
「…おい?聞いてるのか?志郎。」
リィナがつらつらと説明しているなかで、彼女を呆然と見つめている豊に彼女は不信感を抱いたようだ。メモ機能を1回閉じてから深い溜息を吐くリィナの凛とした可憐な姿は…まるで人間だ。たとえ書物が擬人化したとしても豊にとっては彼女を人間のようにしか見えないでいる自分が居る。…本当はいけないのに。リィナにとっても良くないのに。
「…志郎?なにか、あったか?」
「えっ…!いや…何でもない!ちょっと別のことを考えていただけ!」
「…はぁ?まったく、お前という奴は。まぁ良い。話を続けるぞ。…つまり攻撃の時には私の補充データを…」
リィナの苦悶を感じつつも豊は聞いている傍らでこのようなことを思っていた。
…俺はともかく、リィナの中でもっと感情や表情が生まれたら嬉しいけど…。…でも、そんなことをしたら。リィナは…また苦しみを味わってしまう。…どうしたら?
リィナとの関係が深くなるたびに生まれる喜びと罪悪感に駆られる豊は痛む手を強く握りしめようとして…顔を強張らせてしまった。やはり地味に痛い。しかも少し声にも出してしまった。…そんなことをすれば。
「…志郎。やっぱり痛むよ…な。…仕方がないから能力を」
「使ってやりなよ?リィナ。…君の本来の力はそうなんだから。」
その声に驚き、豊とリィナが振り向けば、シルクハットを被った眼鏡の男性がそこに居た。…というか、司書官であるルークである。彼は豊の元へ行き彼の両手を触り、わざと豆が潰れた跡を軽く触る。ズキンとした痛みに軽く声を上げ、顔をしかめて見せれば、ルークは豊の顔を見てからリィナに向けて声を掛けた。
「ね?痛そうな顔してるでしょ?君の反魂の力で回復させなよ。…今、とある情報も入った事だし?」
「とある…情報?って、何ですか?ルーク司書官。」
彼の手を軽く払って事情を聞こうとする豊にルークはその情報を淡々と伝える。
「C地区に1冊の枢要の罪が出没したっていう情報が入ったんだよ。まだ何の動きも無いから何の罪かは分からないけどね~。…普通であれば君は怪我人だから休むべきなんだけど…。君は反魂の書を持っているからその気があれば回復できるし、実践経験も積められるからいいかな~ってね。」
ルークの冷たく感じる言葉に豊は失礼にも顔を歪ませようとするのを抑えて聞くことに専念する。やはりだがルークはリィナをモノ扱いしている感じがして嫌悪感を抱いてしまった。本来であれば豊の持つ感情の方が異端だと言われているが…それでも豊は自分の感情を、正義を貫くつもりだ。だから彼はルークの話を聞いてから少しの反撃をする。
「分かりました。ちゃんと現場には向かいますので後で地図か何かを下さい。…リィナの反魂の力を借りなくても、俺は現場に向かいますので。よろしくお願いします。」
「……ふぅん。使わない気なんだ。…そんなにリィナが大切?まぁ大切か!契約したもんね~。でもさ?たとえリィナの本来の力を借りずに、枢要の罪と戦って自分が死んだとしても、それでも守りたい…くらいの関係なの?まぁそれでリィナの力を使ったりなんかしたら笑っちゃうけど。」
冷淡な調子で言葉を紡ぐルークにそれでも負けじと豊は反論する。
「そうですね。でも、俺は十分、リィナに守られてますし救われています。たとえ死んだとしても悔いはないと思っています。…リィナが苦しむ姿を見る方が俺にとっては負担ですから。…互いを助け合う関係の方が割に合っている、と俺は思うのですが。」
「…ふーん。」
見定めるようなルークの青い瞳に豊は負けじと対抗した。…自分の正義を貫く為に。2人の緊張が漂う中で1冊の本は相棒である豊の気持ちが分からないでいるが、でもこれだけは分かる。彼は自分を守ってくれると。気を遣ってるどころでは無い。想ってくれていると。だからリィナは言葉を挟むことはせずに様子を伺ったのだ。
しかしそんな空気感を壊すようにでルークは豊を一瞥してから苦言を呈した。
「君のその甘っちょろい考えはどうでもいいけどさ。…まっ。人にはそれぞれ考えがあるだろうからそれでも良いよ。…ただ、茨の道になる事だけは君に伝えられるけどね。…じゃあ後で図書室に。30分以内に来ないと、反省文書かせるからそのつもりで。」
「分かりました。」
去って行くルークの姿を見て豊はほっと胸を撫で下ろしてはリィナに笑いかけて彼女の頭に手を添える。そして目を伏せる彼女に豊は軽く謝罪をするのだが、それはリィナも同じであった。
「ごめんね?またルークさんと険悪な雰囲気にしちゃって…。リィナも嫌だったでしょ?…って、リィナはあまり感じなかったか!本だもんね?」
「当たり前だ。本に感情やら意志があったら気持ち悪いだろ。…それよりも、私も悪かった。お前の相棒の癖に気を遣わせてしまった。…反省は出来ないが反省してるような顔はする。」
「ふふっ。何それ~。…まぁ怪我だって大したことは無いし、早く行こっか!俺は反省文書くのは嫌だからね~。」
「私もだ、バカ。」
「はいはい~。そうだね~。」
リィナの悪口を流しつつ、豊はベットから起き上がり制服のブレザーを羽織る。これは焚書士になれた証に配給されたものだ。何故か左右非対称なデザインなのはよく分からないが、制服なので仕方がないと豊は割り切っている。そして備え付けられている鏡でネクタイが曲がっていないか、寝癖が付いていないかを確認してからリィナに声を掛けて行こうとした…その瞬間であった。
「…お前を、殺す。殺してやる。」
「っえ…?何?」
すると鏡から腕が現れて豊の首を絞めつけたのだ。苦しむ豊ではあるが、リィナが彼に駆け寄って相手の手を思いっきり噛みついた。噛みつかれたことで両手が引っ込み、豊は逃げだして難を逃れることが出来た。リィナに礼を言ってから呼吸を整えつつ、何の事態が起こったのか把握しきれないでいる豊ではあるものの、彼女をを守るように前に出て相手の様子を伺う。
すると鏡の中からゆっくりと人間が出てきたのである。…いや、人間ではない。…それは豊やリィナは知っている顔であった。
「あ~あ。腕を刃物にすればお前を殺せたのに~。でも、せっかく!リィナと会うんだから血まみれな部屋じゃねぇ~?リィナに噛まれて痛いけど…まっ、ドンマイだよね~。」
2つに結わえられた三つ編みのそばかすの人間…いや、書物にリィナは目を見開いた。
「…ライグン。」
彼女が自分を呼ぶ声に暴食の罪、ライグンは笑みを見せた。
…なんというか、出会った頃よりも表情が、感情が生まれたような?…さっきも頭を撫でた時にもっとして欲しそうだったし。
「それでお前が付けた、その戦略の情報っていう長ったらしい技だけではまだ通用はしないと私は踏んでいる。…攻撃や守備は多くあって損は無い。私がまだ至らない点は多々あるが…。」
…やっぱり難しそうな顔してる。書物に感情は無い、意志も無いっていうけれど。…じゃあなんで、こう。もっと機械的じゃないのかな?書物はもともとは文章だから、文字だから…それで。
「…おい?聞いてるのか?志郎。」
リィナがつらつらと説明しているなかで、彼女を呆然と見つめている豊に彼女は不信感を抱いたようだ。メモ機能を1回閉じてから深い溜息を吐くリィナの凛とした可憐な姿は…まるで人間だ。たとえ書物が擬人化したとしても豊にとっては彼女を人間のようにしか見えないでいる自分が居る。…本当はいけないのに。リィナにとっても良くないのに。
「…志郎?なにか、あったか?」
「えっ…!いや…何でもない!ちょっと別のことを考えていただけ!」
「…はぁ?まったく、お前という奴は。まぁ良い。話を続けるぞ。…つまり攻撃の時には私の補充データを…」
リィナの苦悶を感じつつも豊は聞いている傍らでこのようなことを思っていた。
…俺はともかく、リィナの中でもっと感情や表情が生まれたら嬉しいけど…。…でも、そんなことをしたら。リィナは…また苦しみを味わってしまう。…どうしたら?
リィナとの関係が深くなるたびに生まれる喜びと罪悪感に駆られる豊は痛む手を強く握りしめようとして…顔を強張らせてしまった。やはり地味に痛い。しかも少し声にも出してしまった。…そんなことをすれば。
「…志郎。やっぱり痛むよ…な。…仕方がないから能力を」
「使ってやりなよ?リィナ。…君の本来の力はそうなんだから。」
その声に驚き、豊とリィナが振り向けば、シルクハットを被った眼鏡の男性がそこに居た。…というか、司書官であるルークである。彼は豊の元へ行き彼の両手を触り、わざと豆が潰れた跡を軽く触る。ズキンとした痛みに軽く声を上げ、顔をしかめて見せれば、ルークは豊の顔を見てからリィナに向けて声を掛けた。
「ね?痛そうな顔してるでしょ?君の反魂の力で回復させなよ。…今、とある情報も入った事だし?」
「とある…情報?って、何ですか?ルーク司書官。」
彼の手を軽く払って事情を聞こうとする豊にルークはその情報を淡々と伝える。
「C地区に1冊の枢要の罪が出没したっていう情報が入ったんだよ。まだ何の動きも無いから何の罪かは分からないけどね~。…普通であれば君は怪我人だから休むべきなんだけど…。君は反魂の書を持っているからその気があれば回復できるし、実践経験も積められるからいいかな~ってね。」
ルークの冷たく感じる言葉に豊は失礼にも顔を歪ませようとするのを抑えて聞くことに専念する。やはりだがルークはリィナをモノ扱いしている感じがして嫌悪感を抱いてしまった。本来であれば豊の持つ感情の方が異端だと言われているが…それでも豊は自分の感情を、正義を貫くつもりだ。だから彼はルークの話を聞いてから少しの反撃をする。
「分かりました。ちゃんと現場には向かいますので後で地図か何かを下さい。…リィナの反魂の力を借りなくても、俺は現場に向かいますので。よろしくお願いします。」
「……ふぅん。使わない気なんだ。…そんなにリィナが大切?まぁ大切か!契約したもんね~。でもさ?たとえリィナの本来の力を借りずに、枢要の罪と戦って自分が死んだとしても、それでも守りたい…くらいの関係なの?まぁそれでリィナの力を使ったりなんかしたら笑っちゃうけど。」
冷淡な調子で言葉を紡ぐルークにそれでも負けじと豊は反論する。
「そうですね。でも、俺は十分、リィナに守られてますし救われています。たとえ死んだとしても悔いはないと思っています。…リィナが苦しむ姿を見る方が俺にとっては負担ですから。…互いを助け合う関係の方が割に合っている、と俺は思うのですが。」
「…ふーん。」
見定めるようなルークの青い瞳に豊は負けじと対抗した。…自分の正義を貫く為に。2人の緊張が漂う中で1冊の本は相棒である豊の気持ちが分からないでいるが、でもこれだけは分かる。彼は自分を守ってくれると。気を遣ってるどころでは無い。想ってくれていると。だからリィナは言葉を挟むことはせずに様子を伺ったのだ。
しかしそんな空気感を壊すようにでルークは豊を一瞥してから苦言を呈した。
「君のその甘っちょろい考えはどうでもいいけどさ。…まっ。人にはそれぞれ考えがあるだろうからそれでも良いよ。…ただ、茨の道になる事だけは君に伝えられるけどね。…じゃあ後で図書室に。30分以内に来ないと、反省文書かせるからそのつもりで。」
「分かりました。」
去って行くルークの姿を見て豊はほっと胸を撫で下ろしてはリィナに笑いかけて彼女の頭に手を添える。そして目を伏せる彼女に豊は軽く謝罪をするのだが、それはリィナも同じであった。
「ごめんね?またルークさんと険悪な雰囲気にしちゃって…。リィナも嫌だったでしょ?…って、リィナはあまり感じなかったか!本だもんね?」
「当たり前だ。本に感情やら意志があったら気持ち悪いだろ。…それよりも、私も悪かった。お前の相棒の癖に気を遣わせてしまった。…反省は出来ないが反省してるような顔はする。」
「ふふっ。何それ~。…まぁ怪我だって大したことは無いし、早く行こっか!俺は反省文書くのは嫌だからね~。」
「私もだ、バカ。」
「はいはい~。そうだね~。」
リィナの悪口を流しつつ、豊はベットから起き上がり制服のブレザーを羽織る。これは焚書士になれた証に配給されたものだ。何故か左右非対称なデザインなのはよく分からないが、制服なので仕方がないと豊は割り切っている。そして備え付けられている鏡でネクタイが曲がっていないか、寝癖が付いていないかを確認してからリィナに声を掛けて行こうとした…その瞬間であった。
「…お前を、殺す。殺してやる。」
「っえ…?何?」
すると鏡から腕が現れて豊の首を絞めつけたのだ。苦しむ豊ではあるが、リィナが彼に駆け寄って相手の手を思いっきり噛みついた。噛みつかれたことで両手が引っ込み、豊は逃げだして難を逃れることが出来た。リィナに礼を言ってから呼吸を整えつつ、何の事態が起こったのか把握しきれないでいる豊ではあるものの、彼女をを守るように前に出て相手の様子を伺う。
すると鏡の中からゆっくりと人間が出てきたのである。…いや、人間ではない。…それは豊やリィナは知っている顔であった。
「あ~あ。腕を刃物にすればお前を殺せたのに~。でも、せっかく!リィナと会うんだから血まみれな部屋じゃねぇ~?リィナに噛まれて痛いけど…まっ、ドンマイだよね~。」
2つに結わえられた三つ編みのそばかすの人間…いや、書物にリィナは目を見開いた。
「…ライグン。」
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