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《エピローグ》
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罪人は自分の罪も被る。……だがそれでも、父親は許さない。
罪人はとっくのとうに許された。……しかし父親の恨みが晴れることなどない。
――罪は疼きとなって、鋭利につんざき、蝕み……父親は世界を呪う。
青年は決意する。このままではキョウダイも世界も、なにもかも再び終焉に向かうと。
だから彼は父親の罪をすべて被った。
再び、罪人となった。
それでも父親は世界を妬んで壊そうとした。父親はそれだけの力があったのだ。
――青年は父親譲りの赤髪をなびかせ、翠色の瞳で夜空を見上げた。
「親父、怒るのは分かる。俺があんたの罪を背負っても、許さないと言うのなら」
――俺があんたの罪を晴らそう。
細くしなやかな赤い糸を振り払うように美しい青年は地上に降り立ち、探していく。――父親が満足できるよう。免罪となるように。
異国の地に舞い降りて、赤髪の罪人が参上する。……父親の気が済むまで、罪を晴らすために。
罪人はとっくのとうに許された。……しかし父親の恨みが晴れることなどない。
――罪は疼きとなって、鋭利につんざき、蝕み……父親は世界を呪う。
青年は決意する。このままではキョウダイも世界も、なにもかも再び終焉に向かうと。
だから彼は父親の罪をすべて被った。
再び、罪人となった。
それでも父親は世界を妬んで壊そうとした。父親はそれだけの力があったのだ。
――青年は父親譲りの赤髪をなびかせ、翠色の瞳で夜空を見上げた。
「親父、怒るのは分かる。俺があんたの罪を背負っても、許さないと言うのなら」
――俺があんたの罪を晴らそう。
細くしなやかな赤い糸を振り払うように美しい青年は地上に降り立ち、探していく。――父親が満足できるよう。免罪となるように。
異国の地に舞い降りて、赤髪の罪人が参上する。……父親の気が済むまで、罪を晴らすために。
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