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エピローグ
□祝福
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宣言通り朝早くに部屋を訪れたシュラは、私に一揃いの服を渡してきた。
真っ白な美しいワンピースに、靴……下着まで入っていたことに、多少の抵抗を感じたものの、渡されたそれに着替えた。サイズはぴったりで、スカートは多少動きにくさはあるものの、許容範囲内だ。
「と、とても綺麗ですっ。あと、これも付けてくださいっ」
そう言って、白い石を花のように連ねたネックレスと、小花のような愛らしい白いイヤリングを彼自ら付けてくれた。
「とても似合ってますっ」
「ありがとう。でもこれなら、髪を上げた方がいいか、すこし待っていてくれるか?」
寝室に戻って鏡台の前で髪をとく、いつの間にか胸の下あたりまで伸びた金の髪を丁寧にまとめていく。髪をまとめると、シュラが付けてくれた愛らしいイヤリングが映える。
首筋をしっとりと彩るネックレスも、とても可愛らしい。
少しだけ高い踵の靴に気をつけながら、寝室を出て彼の前に戻ると、彼も騎士の正装に着替えていた。
「それにしても、どうしたんだ? 神殿に報告にいくだけだろう?」
「ファーネと結婚する大事な日だから、精一杯いい思い出にしたいんです」
シュラの言葉に胸を突かれた。
ああそうか、そうだな。たった一度しかない今日を、大事にしてくれるその気持ちが嬉しい。
この格好で寮のなかを歩くのはすこし気恥ずかしいが、新年の休みで多少減っているからいつも程じゃないだろうけれど。
「では、参りますか」
差し出された手に手を重ねる。
そして、辿り着いたのは、私が考えていた市中の神殿ではなく、王宮の敷地内の一角にある王侯貴族が使うその場所だった。
「ちゃんと許可はもらいましたからっ」
胸を張るのはいいが、なぜ、わざわざこんな立派な場所で……っ。
「一番近いのがここだったので、それに司祭様も了承してくれました」
「おめでたい、婚姻の報告もそうそうあるものではございませんし、神殿とは繋がる場所、皆様もっと頻繁に来られてもいいんですよ、扉はいつでも開いておりますから」
人の良さそうな老齢の司祭の言葉に背を押され、立派な扉をくぐるとそこは、華美ではないが荘厳な雰囲気で満たされていて気持ちが引き締まり、隣にいる彼を見あげた。
「いきましょうか」
「っ、は、はい……」
ぞんざいになりそうになる口調に気をつけて答え、彼の手に引かれるまま神殿の中央に敷かれているカーペットを進み、祭壇の前に用意されている背の高い机の前に立つ。
机の上には、分厚い本が載せられており、日付と二人の氏名を記入するようになっていた。
まず、シュラがペンを手に取り日付と自分の名前を書く、次に私が少し緊張しながら名前を記入してペンを戻すと、風もないのに紙がぱらぱらとめくれ、天窓から私たちの頭上に光が降り注ぐ。
驚いて見上げた先には、人の形に見える光があった。
「おやおや、神がいらしてくださった。お二人のご縁を祝福されてらっしゃるのですねぇ、幸い深いことです。この若き夫婦に、祝福をくださいますよう」
司祭がそう言って胸の前で手を組み、言祝ぎの言葉を唱える。
私たちは温かい光を感じながら視線を交わし、思わず微笑みが零れる。ああ幸せだ、そうか、これで私たちは誰に憚ることなく、夫婦であることを認められるのか。
「ファーネ、愛してます、一緒に幸せになりましょう」
「はい」
光の中で愛を誓い合うと、やがて光が引いていった。
「なんとも幸い深いことでございました。おめでとうございます」
「ありがとうございます」
興奮気味の司祭に二人でお礼を言って外に出ると、外は快晴だった。
「これから一緒に来てほしいところがあるんですが、いいですか?」
意味ありげに言った彼に同意してやってきたのは、既婚の騎士達が多く住んでいる区画にある、一軒の家だった。
周囲の家と同じような、縦長の可愛らしい家だ。もしかして……。
「はい、これを持っていてください」
「えっ、鍵? ぅわっ」
突然横抱きにされ、そのままその家のドアの前まで連れて行かれる。
「鍵を開けてもらえますか」
抱き上げられたまま、動揺する手で鍵を回してドアを開けると、ホールには花が華やかに飾られていた。
「今日から、二人でここに帰ってきませんか」
少し緊張を孕んでいる彼の言葉に、一も二もなく頷く。
「うん、それはいいな。愛してるシュラ」
彼に抱き上げられたままその首に抱きついて、頬に口付けをした。
「よかった、ファーネが喜んでくれて」
顔をほころばせたシュラは、私を横抱きにしたまま家の中を案内してくれた。
家具は作り付けで揃っており、食器はあとで買いに行こうということになった。そして最後に寝室に至り、ベッドだけは新品にしたのだと嬉しそうに報告してくれた。
「あの、シュラ?」
ベッドの白いシーツの上に下ろされて戸惑い、ベッドに乗り上げて私を見下ろす彼を見上げた。
「愛してます、あなたの全部が欲しい」
焦がれている目をしているのに、私が許可するまで待とうとするその優しさが愛おしい。
微笑み、両腕で彼を抱きしめる。
「私も愛してるよ、だから、私のすべてを――もらってくれ」
◇◆◇
その後、神に祝福された夫婦と呼ばれたり。神への報告の際にシュラがこだわった『白いワンピース』を作った服屋が、オーダー時にシュラから聞いた『何色にも染まる』白いワンピースは、新たな門出の象徴だという話を商売に生かし、婚姻の際に白い服を着る流行を作り出し。
私たちが新居に入るときに、私が抱き上げられていたのを見た人へ、シュラが『新居にはじめて入るときにお嫁さんを抱き上げて入ると幸せな家庭を築ける』という話をしたものだから、それもまた流行したりするのだが、それは私たち夫婦が起こす出来事の些細な一端でしかない。
弟に顔を見せに行った際に領地を見てまわったシュラが不備を多数発見、改善することで領地が繁栄しだしたり。
王太子妃殿下のご懐妊に合わせるように私たちにも子供ができ、仕事の内容が変わったり。
私に憧れたのだという騎士志願の女性が何人も現れ、本当に女性の騎士団ができあがってしまったりと。
――環境や立場が変わるなかで、何度も喧嘩をしたけれど、私たちの愛だけは死を目前にしても変わらなかった。
「愛してます、ファーネ」
「私も愛してる、シュラ」
最後のその時をあなたの口付けで終わることができるなら、これ以上の幸いは――……
真っ白な美しいワンピースに、靴……下着まで入っていたことに、多少の抵抗を感じたものの、渡されたそれに着替えた。サイズはぴったりで、スカートは多少動きにくさはあるものの、許容範囲内だ。
「と、とても綺麗ですっ。あと、これも付けてくださいっ」
そう言って、白い石を花のように連ねたネックレスと、小花のような愛らしい白いイヤリングを彼自ら付けてくれた。
「とても似合ってますっ」
「ありがとう。でもこれなら、髪を上げた方がいいか、すこし待っていてくれるか?」
寝室に戻って鏡台の前で髪をとく、いつの間にか胸の下あたりまで伸びた金の髪を丁寧にまとめていく。髪をまとめると、シュラが付けてくれた愛らしいイヤリングが映える。
首筋をしっとりと彩るネックレスも、とても可愛らしい。
少しだけ高い踵の靴に気をつけながら、寝室を出て彼の前に戻ると、彼も騎士の正装に着替えていた。
「それにしても、どうしたんだ? 神殿に報告にいくだけだろう?」
「ファーネと結婚する大事な日だから、精一杯いい思い出にしたいんです」
シュラの言葉に胸を突かれた。
ああそうか、そうだな。たった一度しかない今日を、大事にしてくれるその気持ちが嬉しい。
この格好で寮のなかを歩くのはすこし気恥ずかしいが、新年の休みで多少減っているからいつも程じゃないだろうけれど。
「では、参りますか」
差し出された手に手を重ねる。
そして、辿り着いたのは、私が考えていた市中の神殿ではなく、王宮の敷地内の一角にある王侯貴族が使うその場所だった。
「ちゃんと許可はもらいましたからっ」
胸を張るのはいいが、なぜ、わざわざこんな立派な場所で……っ。
「一番近いのがここだったので、それに司祭様も了承してくれました」
「おめでたい、婚姻の報告もそうそうあるものではございませんし、神殿とは繋がる場所、皆様もっと頻繁に来られてもいいんですよ、扉はいつでも開いておりますから」
人の良さそうな老齢の司祭の言葉に背を押され、立派な扉をくぐるとそこは、華美ではないが荘厳な雰囲気で満たされていて気持ちが引き締まり、隣にいる彼を見あげた。
「いきましょうか」
「っ、は、はい……」
ぞんざいになりそうになる口調に気をつけて答え、彼の手に引かれるまま神殿の中央に敷かれているカーペットを進み、祭壇の前に用意されている背の高い机の前に立つ。
机の上には、分厚い本が載せられており、日付と二人の氏名を記入するようになっていた。
まず、シュラがペンを手に取り日付と自分の名前を書く、次に私が少し緊張しながら名前を記入してペンを戻すと、風もないのに紙がぱらぱらとめくれ、天窓から私たちの頭上に光が降り注ぐ。
驚いて見上げた先には、人の形に見える光があった。
「おやおや、神がいらしてくださった。お二人のご縁を祝福されてらっしゃるのですねぇ、幸い深いことです。この若き夫婦に、祝福をくださいますよう」
司祭がそう言って胸の前で手を組み、言祝ぎの言葉を唱える。
私たちは温かい光を感じながら視線を交わし、思わず微笑みが零れる。ああ幸せだ、そうか、これで私たちは誰に憚ることなく、夫婦であることを認められるのか。
「ファーネ、愛してます、一緒に幸せになりましょう」
「はい」
光の中で愛を誓い合うと、やがて光が引いていった。
「なんとも幸い深いことでございました。おめでとうございます」
「ありがとうございます」
興奮気味の司祭に二人でお礼を言って外に出ると、外は快晴だった。
「これから一緒に来てほしいところがあるんですが、いいですか?」
意味ありげに言った彼に同意してやってきたのは、既婚の騎士達が多く住んでいる区画にある、一軒の家だった。
周囲の家と同じような、縦長の可愛らしい家だ。もしかして……。
「はい、これを持っていてください」
「えっ、鍵? ぅわっ」
突然横抱きにされ、そのままその家のドアの前まで連れて行かれる。
「鍵を開けてもらえますか」
抱き上げられたまま、動揺する手で鍵を回してドアを開けると、ホールには花が華やかに飾られていた。
「今日から、二人でここに帰ってきませんか」
少し緊張を孕んでいる彼の言葉に、一も二もなく頷く。
「うん、それはいいな。愛してるシュラ」
彼に抱き上げられたままその首に抱きついて、頬に口付けをした。
「よかった、ファーネが喜んでくれて」
顔をほころばせたシュラは、私を横抱きにしたまま家の中を案内してくれた。
家具は作り付けで揃っており、食器はあとで買いに行こうということになった。そして最後に寝室に至り、ベッドだけは新品にしたのだと嬉しそうに報告してくれた。
「あの、シュラ?」
ベッドの白いシーツの上に下ろされて戸惑い、ベッドに乗り上げて私を見下ろす彼を見上げた。
「愛してます、あなたの全部が欲しい」
焦がれている目をしているのに、私が許可するまで待とうとするその優しさが愛おしい。
微笑み、両腕で彼を抱きしめる。
「私も愛してるよ、だから、私のすべてを――もらってくれ」
◇◆◇
その後、神に祝福された夫婦と呼ばれたり。神への報告の際にシュラがこだわった『白いワンピース』を作った服屋が、オーダー時にシュラから聞いた『何色にも染まる』白いワンピースは、新たな門出の象徴だという話を商売に生かし、婚姻の際に白い服を着る流行を作り出し。
私たちが新居に入るときに、私が抱き上げられていたのを見た人へ、シュラが『新居にはじめて入るときにお嫁さんを抱き上げて入ると幸せな家庭を築ける』という話をしたものだから、それもまた流行したりするのだが、それは私たち夫婦が起こす出来事の些細な一端でしかない。
弟に顔を見せに行った際に領地を見てまわったシュラが不備を多数発見、改善することで領地が繁栄しだしたり。
王太子妃殿下のご懐妊に合わせるように私たちにも子供ができ、仕事の内容が変わったり。
私に憧れたのだという騎士志願の女性が何人も現れ、本当に女性の騎士団ができあがってしまったりと。
――環境や立場が変わるなかで、何度も喧嘩をしたけれど、私たちの愛だけは死を目前にしても変わらなかった。
「愛してます、ファーネ」
「私も愛してる、シュラ」
最後のその時をあなたの口付けで終わることができるなら、これ以上の幸いは――……
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