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第七章
□求婚
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今日の公爵令嬢の茶会の護衛の事を思い出し、気が滅入っていた。
忘れてしまえばいいとわかっているのに、行き遅れという言葉や騎士団のマスコットだなどという嘲笑が耳に残っている。
そうでないことは、自分が一番理解しているのに。
寝室に引き上げ、早々に寝間着に着替えてベッドに入ったのに、目が冴えて眠くならない。いやまだ寝るような時間でないせいかも知れないが。
早く頭を切り替えてしまいたい。こんな鬱々としている自分は、自分らしくない。
なのに……。
「はぁ、シュラに会いたい……」
そして、なにも考えずに思い切り剣を合わせたい。この際シュラでなくてもいいが、まだ、第一騎士団の団員と親しくないので、時間外の自主練習に誘えるような相手もいない。
いやそんなのは、第五に居たときと変わらないじゃないか。
そうだな、こうして鬱屈としているくらいなら、有意義に体を鍛えてこよう。
「よし、そうしようっ」
気を取り直し、ベッドの上で抱えていた手を大きく上へ伸ばして体を開いて胸いっぱいに息を吸い込んだとき、窓を叩く音が聞こえて慌ててベッドを降りて静かに窓を開けた。
「ファーネ」
漆黒を纏った彼がスルリと私を抱きしめ、私も彼を抱きしめ返した。
「どうしたんだシュラ!」
思わず大きく弾んでしまった声を、慌てて小さくする。
「隣はジェンド団長だから、来ては不味いだろう」
少しだけ体を離して見上げると、優しい漆黒の目が私を見下ろした。
「大丈夫です、ジェンド団長は、カロル団長と飲みに行きましたので、、当分戻ってきませんから」
「飲みに? そうか、いらっしゃらないのなら……。いやいや、やっぱり駄目だろう」
離れようとする私を、彼の腕が逃がさない。
「実は、大事な話があって来ました」
大事な、話。
不意に今日のお茶会の警備で投げつけられた言葉を思い出す――行き遅れ――。男性は若い女性を好むのだと言う、その話はこういう男所帯に身を置いているので、何度か聞いたことがある。
貴族の婚姻年齢は十代後半から二十歳になるくらいまで。私は、辛うじてそこに引っかかっている感じだが……。
彼ならば、もっと若い女性を選ぶことだってできる。女だてらに騎士など……していないような、女性を。
「先程打診されたばかりなんですが、男爵になることが決まって、あと、第一騎士団へ移動することになりました」
「は? え? ええっ、本当に?」
「本当です、夕方ジェンド団長から話があって。あ、まだおおやけになってないので、内緒でお願いしますね。そこで、一代男爵になることと、第一に移動になることを聞きました――ええと、それでですね」
シュラは私から一歩離れると、一瞬で騎士の正装へと服を替え、マントを捌いて私の前に跪く。
凜々しいその姿に見惚れていると、そっと左手を取られて指先に口づけられた。
「バルザクト・ファーネ・アーバイツ様、私と共に人生を歩み、共に幸せも不幸も分け合える、伴侶となってくださいますか」
緊張の色を滲ませた低い声で紡がれた求婚の言葉に、とめどない幸福感があふれ出す。
「はい」
ただひと言に思いを込め、頷けば。彼は凜々しくしていた表情を緩めて、取っていた私の左手の薬指にするすると指輪を嵌め、そこに口付けを落とした。
「愛してます、ファーネ」
「私も、愛してる」
跪いたままの彼の首に抱きつき、彼に強く抱きしめられた。
愛しさが、あふれてくる。
結婚しようと決めていたけれど、こうしてちゃんと求婚されるとは思わなかった。そして婚約指輪ももらえるなんて。
寄せ合っていた頬に口付けをされ、その唇を追うように顔を向ければ、すぐに彼の唇が唇に重なる。愛しさを分け合うように口付けを交わし、吐息と共に唇を離してから、自分が座り込んだ彼に乗り上げるようにして抱きしめていたこと、そして寝間着姿だったことに気付いた。
羞恥でそそくさと彼から離れ、身を小さくする。
「どうしたんですか?」
「せめて、着替えてから窓を開ければよかったと、後悔していただけだ」
小声で文句を言った私に、彼は破顔する。
「俺は嬉しいですよ。俺に会いたくて、すぐに開けてくれたんですよね。それにこの服も、布が薄くて体型がよく――げふんげふん、抱きしめる心地がいいのでとてもいいと思います」
途中咽せながらも言い切った彼に、まぁ彼がいいのならいいかと納得する。
「そういえば、こっちの世界の結婚ってどういう感じですか? 婚姻届とかはあるんでしょうか、あとご両親へのご挨拶とか」
手をもじもじさせて言う彼に、はたと止まる。
「手紙はもう届いてはいるはずだから、返事は年明け届くと思う。親への挨拶だが、一度顔を見せに領へ一緒に行ってもらえると嬉しい。結婚は両家の了解を得たら、神殿で神に報告を捧げるんだ」
「書類の提出とかはないんですね」
「神殿に記録されるからそれで十分だろう?」
首を傾げる私に彼はそうなのか、と頷く。どうやら彼の世界では違うらしく、婚姻は地方を治めている役人に届け出を出すものらしい。神の前での誓いはあれど神への報告はなく、その誓いも、必ずしなければならないものではないとのことだ。
「じゃぁ、早くご挨拶にいかなきゃですね。そして、名実ともに、夫婦になりましょう」
少し恥ずかしそうにそう提案してくれる彼が伸ばす手に手を重ねれば、引き寄せられて抱きしめられた。
「ええと、それでは、新年の式典明けの休みを合わせられるように、掛け合おうか」
「はい」
私を抱きしめたまま頷いた彼の腕の中の安心感に、頬が緩む。
「ところで、いつから第一に移動になるんだ? 時期的に、年明けか?」
「あ、そういえば、詳しいことはまだなにも。なるべく早く第一に入れたらいいなとは思ってますけど、――そしてなるべく早く神様に報告しましょうね。そういえば、結婚したら外に家を持てるんですよね?」
「そ、うだな王宮近くの区画で探すことになるはずだ」
未来の話に、照れくささと嬉しさがこみ上げる。そうか、結婚すれば、一緒に暮らすのだものな。
見えなかった二人の未来を、彼がどんどん見せてくれのが嬉しい。
しばらくそうしてくっついて、隣の部屋のドアの音がかすかに聞こえた途端、びくりと体を緊張させたシュラは素早く服を替え、来たときよりも素早く窓から出ていった。
よっぽどジェンド団長が怖いのだろうな。
忘れてしまえばいいとわかっているのに、行き遅れという言葉や騎士団のマスコットだなどという嘲笑が耳に残っている。
そうでないことは、自分が一番理解しているのに。
寝室に引き上げ、早々に寝間着に着替えてベッドに入ったのに、目が冴えて眠くならない。いやまだ寝るような時間でないせいかも知れないが。
早く頭を切り替えてしまいたい。こんな鬱々としている自分は、自分らしくない。
なのに……。
「はぁ、シュラに会いたい……」
そして、なにも考えずに思い切り剣を合わせたい。この際シュラでなくてもいいが、まだ、第一騎士団の団員と親しくないので、時間外の自主練習に誘えるような相手もいない。
いやそんなのは、第五に居たときと変わらないじゃないか。
そうだな、こうして鬱屈としているくらいなら、有意義に体を鍛えてこよう。
「よし、そうしようっ」
気を取り直し、ベッドの上で抱えていた手を大きく上へ伸ばして体を開いて胸いっぱいに息を吸い込んだとき、窓を叩く音が聞こえて慌ててベッドを降りて静かに窓を開けた。
「ファーネ」
漆黒を纏った彼がスルリと私を抱きしめ、私も彼を抱きしめ返した。
「どうしたんだシュラ!」
思わず大きく弾んでしまった声を、慌てて小さくする。
「隣はジェンド団長だから、来ては不味いだろう」
少しだけ体を離して見上げると、優しい漆黒の目が私を見下ろした。
「大丈夫です、ジェンド団長は、カロル団長と飲みに行きましたので、、当分戻ってきませんから」
「飲みに? そうか、いらっしゃらないのなら……。いやいや、やっぱり駄目だろう」
離れようとする私を、彼の腕が逃がさない。
「実は、大事な話があって来ました」
大事な、話。
不意に今日のお茶会の警備で投げつけられた言葉を思い出す――行き遅れ――。男性は若い女性を好むのだと言う、その話はこういう男所帯に身を置いているので、何度か聞いたことがある。
貴族の婚姻年齢は十代後半から二十歳になるくらいまで。私は、辛うじてそこに引っかかっている感じだが……。
彼ならば、もっと若い女性を選ぶことだってできる。女だてらに騎士など……していないような、女性を。
「先程打診されたばかりなんですが、男爵になることが決まって、あと、第一騎士団へ移動することになりました」
「は? え? ええっ、本当に?」
「本当です、夕方ジェンド団長から話があって。あ、まだおおやけになってないので、内緒でお願いしますね。そこで、一代男爵になることと、第一に移動になることを聞きました――ええと、それでですね」
シュラは私から一歩離れると、一瞬で騎士の正装へと服を替え、マントを捌いて私の前に跪く。
凜々しいその姿に見惚れていると、そっと左手を取られて指先に口づけられた。
「バルザクト・ファーネ・アーバイツ様、私と共に人生を歩み、共に幸せも不幸も分け合える、伴侶となってくださいますか」
緊張の色を滲ませた低い声で紡がれた求婚の言葉に、とめどない幸福感があふれ出す。
「はい」
ただひと言に思いを込め、頷けば。彼は凜々しくしていた表情を緩めて、取っていた私の左手の薬指にするすると指輪を嵌め、そこに口付けを落とした。
「愛してます、ファーネ」
「私も、愛してる」
跪いたままの彼の首に抱きつき、彼に強く抱きしめられた。
愛しさが、あふれてくる。
結婚しようと決めていたけれど、こうしてちゃんと求婚されるとは思わなかった。そして婚約指輪ももらえるなんて。
寄せ合っていた頬に口付けをされ、その唇を追うように顔を向ければ、すぐに彼の唇が唇に重なる。愛しさを分け合うように口付けを交わし、吐息と共に唇を離してから、自分が座り込んだ彼に乗り上げるようにして抱きしめていたこと、そして寝間着姿だったことに気付いた。
羞恥でそそくさと彼から離れ、身を小さくする。
「どうしたんですか?」
「せめて、着替えてから窓を開ければよかったと、後悔していただけだ」
小声で文句を言った私に、彼は破顔する。
「俺は嬉しいですよ。俺に会いたくて、すぐに開けてくれたんですよね。それにこの服も、布が薄くて体型がよく――げふんげふん、抱きしめる心地がいいのでとてもいいと思います」
途中咽せながらも言い切った彼に、まぁ彼がいいのならいいかと納得する。
「そういえば、こっちの世界の結婚ってどういう感じですか? 婚姻届とかはあるんでしょうか、あとご両親へのご挨拶とか」
手をもじもじさせて言う彼に、はたと止まる。
「手紙はもう届いてはいるはずだから、返事は年明け届くと思う。親への挨拶だが、一度顔を見せに領へ一緒に行ってもらえると嬉しい。結婚は両家の了解を得たら、神殿で神に報告を捧げるんだ」
「書類の提出とかはないんですね」
「神殿に記録されるからそれで十分だろう?」
首を傾げる私に彼はそうなのか、と頷く。どうやら彼の世界では違うらしく、婚姻は地方を治めている役人に届け出を出すものらしい。神の前での誓いはあれど神への報告はなく、その誓いも、必ずしなければならないものではないとのことだ。
「じゃぁ、早くご挨拶にいかなきゃですね。そして、名実ともに、夫婦になりましょう」
少し恥ずかしそうにそう提案してくれる彼が伸ばす手に手を重ねれば、引き寄せられて抱きしめられた。
「ええと、それでは、新年の式典明けの休みを合わせられるように、掛け合おうか」
「はい」
私を抱きしめたまま頷いた彼の腕の中の安心感に、頬が緩む。
「ところで、いつから第一に移動になるんだ? 時期的に、年明けか?」
「あ、そういえば、詳しいことはまだなにも。なるべく早く第一に入れたらいいなとは思ってますけど、――そしてなるべく早く神様に報告しましょうね。そういえば、結婚したら外に家を持てるんですよね?」
「そ、うだな王宮近くの区画で探すことになるはずだ」
未来の話に、照れくささと嬉しさがこみ上げる。そうか、結婚すれば、一緒に暮らすのだものな。
見えなかった二人の未来を、彼がどんどん見せてくれのが嬉しい。
しばらくそうしてくっついて、隣の部屋のドアの音がかすかに聞こえた途端、びくりと体を緊張させたシュラは素早く服を替え、来たときよりも素早く窓から出ていった。
よっぽどジェンド団長が怖いのだろうな。
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