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第五章
□任務終了
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結果として、無事に舞踏会を終えた。
ダンスも上出来だったと思うし、まだ若い騎士の冷たい視線にも耐えた。
そうなのだ、第一第二共に年配の騎士の私を見る目はなんの感慨もないものだったのだが、若い騎士の視線は感情まみれで、あれは第五の中でもヒラのヒラである私なんぞに、巫女の護衛の役を取られたことに対する怒りなんだろうな。
そんなに怒るならば、自分が名乗りをあげて女装すればよかったじゃないか。女装騎士の汚名を着るのも嫌だし、だけど巫女のエスコートはしたいだなんて我が儘も過ぎる話だ。
だから、エルティナ様を本日お泊まりする部屋まで送り届け、部屋で待っていた侍女に彼女を託した私は――疲れ切った私を待ち構えていた奴らに対して、並ならぬ怒りが湧いたとしても、それは仕方の無いことだろう。
「随分と調子に乗っているな、第五の」
三人の騎士が、恥ずかしげも無く私の前に立ち塞がる。
「何を言っているのかわかりません。私は与えられた職務をまっとうしただけです」
ひとけのない廊下で、明け方に近い深夜。
日中もあれだけの騒ぎがあり、その後の舞踏会。日中の騒ぎは、黒幕を突き止めるために箝口令が敷かれ、内々に処理されているのだとしてもだ、深夜過ぎまで行われた舞踏会の、有象無象からエルティナ様を守る為に神経をすり減らした私への仕打ちがこれか。
これから街中にある基地まで戻らねばならぬというのに、それも徒歩だ。深夜に馬を使うなどという迷惑などできないので、徒歩でだ。
徽章を見れば第二騎士団だと知れる。さすがに第一はこなかったか、もしかすると既にジェンド団長からなにか言われているのかも知れないが。
「まぁいい、折角だから手合わせでもしてもらおうか。我々を差し置いて豊穣の巫女の騎士に納まるんだ、生半可な腕ではなかろう?」
私よりも体格のいい三人に囲まれて、うんざりしながら彼らの訓練所へと連行される。
ああ、空が白んできた。今日は休ませてもらえるのだろうか、特別手当とは言わないがせめて特別休暇が欲しい。しかし、ヒリングス副団長の書類が溜まっているのではないだろうか、せめて一通り目を通して急ぎの書類だけ処理しなければならないだろうな。
気が抜けて眠気のます頭をなんとかたたき起こして、訓練場の土を踏む。
なんで私は諾々とこんなところに連れてこられているのだろう。途中で逃げればよかったんじゃないだろうか、いやそれはそれで面倒を先送りにするだけだろうか。
まとまらない思考を放棄して、さっさと終わらせることにする。
「剣をお貸しいただこうか」
言った私に、三人は嘲るような視線を向けた。
「おや、騎士とは名ばかりで、剣のひとつも佩いていないとは」
「さすが第五の無駄飯ぐらいだ」
嘲笑される。先程まで、帯剣を許されぬ私を、無理にここまで引いてきておいてだ、嘲笑する?
「お前らの脳みそには、藁でも詰まっているのか?」
思わず素で聞いてしまった。
「お前らが、私が装備を整える前を見越してここに連れてきたんだろう? 本当に、お前ら第二騎士団に所属してる騎士か? そもそも、本当に騎士か? こんな低脳な事をする人間が、王宮を守る騎士なのか? 信じられん。お前らに騎士の誇りはないのか? いや、誇りの意味を知らないのか? クズか? クズなんだな? お前ら、もう騎士を名乗るのは辞めろ。朝になったら、さっさと辞表を出せ、せめて転属願いを出せ、第五に来れば鍛えてやるぞ? いまなら五割増しで鍛えてやるぞ? その藁の詰まった脳みそじゃ、悩むのもひと苦労だろう? だから私が教えてやるよ、お前らは馬鹿でクズだってことをな」
魔獣から抜いて有り余る魔力を威圧に変える。
朝の光のなか、顔色を悪くする三人に笑顔を向ける、怒りを込めた笑顔だ。
「わかるか? わかるな? この程度で動けなくなる、お前らが第二騎士団なわけがあるまい?」
素早さをブーツに付与して、三人を足払いで転ばせる。
「こんなふうに、無様に地を這う無力なクズが、騎士か? そんなわけあるまい?」
起き上がりかける男たちに更に威圧を乗せる。
「どうした? 立てないのか? 虫か? 地を這いつくばる虫になりたいのか?」
まさか、この程度で立ち上がれないなどとは言わないだろう、腐っても第二だぞ。散々煽っているのに、一向に反撃がこない。
地面に張り付いて、睨んでくるだけじゃないか。
「自分よりも弱い者を甚振って楽しいか? 私は別に楽しくはないぞ、お前らを這いつくばらせても、憂さも晴れん」
ふと夜明けの空を見上げ、見知った気配を感じて薄く笑う。まぁ、この時間は勤務外だから、どこに居ようが問題はない。
威圧をやめて立ち去るべく、彼らに背を向けて歩き出した。背後で男たちが立ち上がったのが気配でわかる、そして、剣に手をかけたのも。
実に愚かな男たちだ、武器を持たぬ者を背後から襲うなんて、な。
それはもう、自分たちが襲われても文句は言えぬだろう。
――背後で倒れる音が、三つあった。
「バルザクト様、あそこまでしたなら、やっちゃってくださいよー。後ろから襲う気でしたよ、あいつら」
音もなく隣に並んだシュラが、口を尖らせる。
「お前がいるだろう? ありがとうシュラ、助かったよ」
微笑んで、高い位置にある彼の黒髪を撫でると、彼の表情が情けなく緩む。
「なんていうんですか、こう、阿吽の呼吸というか。そうだ、バディみたいな感じで、凄くいいですね! 俺、信頼されてる」
ウットリそんなことを言っている彼を置いて、帰路につく。
「ああ疲れた、今日はゆっくり休みたい」
「俺、子守歌歌えますよ、膝枕しましょうか、風呂に入るんでしたら背中を流しますよ」
子犬のようにまとわりつく彼に癒されながら、目を覚ましはじめた町を歩いた。
ダンスも上出来だったと思うし、まだ若い騎士の冷たい視線にも耐えた。
そうなのだ、第一第二共に年配の騎士の私を見る目はなんの感慨もないものだったのだが、若い騎士の視線は感情まみれで、あれは第五の中でもヒラのヒラである私なんぞに、巫女の護衛の役を取られたことに対する怒りなんだろうな。
そんなに怒るならば、自分が名乗りをあげて女装すればよかったじゃないか。女装騎士の汚名を着るのも嫌だし、だけど巫女のエスコートはしたいだなんて我が儘も過ぎる話だ。
だから、エルティナ様を本日お泊まりする部屋まで送り届け、部屋で待っていた侍女に彼女を託した私は――疲れ切った私を待ち構えていた奴らに対して、並ならぬ怒りが湧いたとしても、それは仕方の無いことだろう。
「随分と調子に乗っているな、第五の」
三人の騎士が、恥ずかしげも無く私の前に立ち塞がる。
「何を言っているのかわかりません。私は与えられた職務をまっとうしただけです」
ひとけのない廊下で、明け方に近い深夜。
日中もあれだけの騒ぎがあり、その後の舞踏会。日中の騒ぎは、黒幕を突き止めるために箝口令が敷かれ、内々に処理されているのだとしてもだ、深夜過ぎまで行われた舞踏会の、有象無象からエルティナ様を守る為に神経をすり減らした私への仕打ちがこれか。
これから街中にある基地まで戻らねばならぬというのに、それも徒歩だ。深夜に馬を使うなどという迷惑などできないので、徒歩でだ。
徽章を見れば第二騎士団だと知れる。さすがに第一はこなかったか、もしかすると既にジェンド団長からなにか言われているのかも知れないが。
「まぁいい、折角だから手合わせでもしてもらおうか。我々を差し置いて豊穣の巫女の騎士に納まるんだ、生半可な腕ではなかろう?」
私よりも体格のいい三人に囲まれて、うんざりしながら彼らの訓練所へと連行される。
ああ、空が白んできた。今日は休ませてもらえるのだろうか、特別手当とは言わないがせめて特別休暇が欲しい。しかし、ヒリングス副団長の書類が溜まっているのではないだろうか、せめて一通り目を通して急ぎの書類だけ処理しなければならないだろうな。
気が抜けて眠気のます頭をなんとかたたき起こして、訓練場の土を踏む。
なんで私は諾々とこんなところに連れてこられているのだろう。途中で逃げればよかったんじゃないだろうか、いやそれはそれで面倒を先送りにするだけだろうか。
まとまらない思考を放棄して、さっさと終わらせることにする。
「剣をお貸しいただこうか」
言った私に、三人は嘲るような視線を向けた。
「おや、騎士とは名ばかりで、剣のひとつも佩いていないとは」
「さすが第五の無駄飯ぐらいだ」
嘲笑される。先程まで、帯剣を許されぬ私を、無理にここまで引いてきておいてだ、嘲笑する?
「お前らの脳みそには、藁でも詰まっているのか?」
思わず素で聞いてしまった。
「お前らが、私が装備を整える前を見越してここに連れてきたんだろう? 本当に、お前ら第二騎士団に所属してる騎士か? そもそも、本当に騎士か? こんな低脳な事をする人間が、王宮を守る騎士なのか? 信じられん。お前らに騎士の誇りはないのか? いや、誇りの意味を知らないのか? クズか? クズなんだな? お前ら、もう騎士を名乗るのは辞めろ。朝になったら、さっさと辞表を出せ、せめて転属願いを出せ、第五に来れば鍛えてやるぞ? いまなら五割増しで鍛えてやるぞ? その藁の詰まった脳みそじゃ、悩むのもひと苦労だろう? だから私が教えてやるよ、お前らは馬鹿でクズだってことをな」
魔獣から抜いて有り余る魔力を威圧に変える。
朝の光のなか、顔色を悪くする三人に笑顔を向ける、怒りを込めた笑顔だ。
「わかるか? わかるな? この程度で動けなくなる、お前らが第二騎士団なわけがあるまい?」
素早さをブーツに付与して、三人を足払いで転ばせる。
「こんなふうに、無様に地を這う無力なクズが、騎士か? そんなわけあるまい?」
起き上がりかける男たちに更に威圧を乗せる。
「どうした? 立てないのか? 虫か? 地を這いつくばる虫になりたいのか?」
まさか、この程度で立ち上がれないなどとは言わないだろう、腐っても第二だぞ。散々煽っているのに、一向に反撃がこない。
地面に張り付いて、睨んでくるだけじゃないか。
「自分よりも弱い者を甚振って楽しいか? 私は別に楽しくはないぞ、お前らを這いつくばらせても、憂さも晴れん」
ふと夜明けの空を見上げ、見知った気配を感じて薄く笑う。まぁ、この時間は勤務外だから、どこに居ようが問題はない。
威圧をやめて立ち去るべく、彼らに背を向けて歩き出した。背後で男たちが立ち上がったのが気配でわかる、そして、剣に手をかけたのも。
実に愚かな男たちだ、武器を持たぬ者を背後から襲うなんて、な。
それはもう、自分たちが襲われても文句は言えぬだろう。
――背後で倒れる音が、三つあった。
「バルザクト様、あそこまでしたなら、やっちゃってくださいよー。後ろから襲う気でしたよ、あいつら」
音もなく隣に並んだシュラが、口を尖らせる。
「お前がいるだろう? ありがとうシュラ、助かったよ」
微笑んで、高い位置にある彼の黒髪を撫でると、彼の表情が情けなく緩む。
「なんていうんですか、こう、阿吽の呼吸というか。そうだ、バディみたいな感じで、凄くいいですね! 俺、信頼されてる」
ウットリそんなことを言っている彼を置いて、帰路につく。
「ああ疲れた、今日はゆっくり休みたい」
「俺、子守歌歌えますよ、膝枕しましょうか、風呂に入るんでしたら背中を流しますよ」
子犬のようにまとわりつく彼に癒されながら、目を覚ましはじめた町を歩いた。
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