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第五章
□豊穣の巫女の護衛6
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怒声の先に、魔獣がいた。
こんな町中になぜ? どうやって? どうしてこちらを睨め付けている?
「ま、ま、魔獣、ですか……?」
震える彼女の声に頷く。
「ご安心下さい。魔獣の一匹程度でしたら、私ひとりでも狩れるものですから。ですが、お目汚しになるといけませんから、どうぞ目を瞑っておいてください」
「あ、あ、アーバイツ様。どうか、どうか……っ」
彼女の震える手が私の服を掴む。安心させるように彼女の肩を撫でると、彼女がひしと抱きついてきた。
肉襦袢を着けているからいいが、いや、よくない。せめて、もう少し離れていただかないと、私は男なのだし。おたおたしていると、ジェンド団長がそっと首を横に振り、諦めて抱きつかれていろと視線で制してきた。
「アーバイツ、巫女エルティナについていてさしあげろ。獲物はあるか」
「残念ながら、帯剣は許されておりませんでしたので。短剣をこっそり二本だけ」
長いスカートの裾を軽く上げて、ブーツの両側にくくりつけていた短剣を見せる。こんな対人用の武器で、狼の体を持つあの魔獣とやり合うには心許ない。彼もそれを理解しており、一歩前に出て私に巫女エルティナを任せた。
「ここまでは、通さぬさ。魔獣を相手にする経験は乏しいが、ないわけではない。第一騎士団としての面目もあるからな」
「そうですね。ただ……外壁を守る騎士団を振り切ってここまで入り込んだ魔獣でしたら、甘く見ることはできないかと」
私の言葉に、彼は疲れたようにため息を吐く。
「これが終わったら、警備について話し合いが必要だな。お前も来るか?」
「ご冗談を。私のような一介の――」
ここまで来ないだろうと高をくくっての会話が途切れる、視線の先の魔獣と騎士の攻防に動きがあった。魔獣の動きが一段増す。
「騎士の動きを見切っているようですね」
「順応しているようだ。速やかに排除せねば、手こずる一方だな」
押される防衛線に警戒を強くした私の感覚に引っかかるものを感じ、周囲に視線を巡らせる。覚えのあるこの感覚は、魔獣のものだ。
「ジェンド団長、もう一匹来ました。魔力が結構あるようですね」
「どこから入ってきたものか。そして、奴らには狙いがあるようだ」
「魔獣を手なずけたという話など、聞いたことがありません」
「だが、この不利な体勢にあって引かぬ。そして、あきらかにこちらを狙っている。そうであるならば、なにがしかの力が働いていると考えてもいいだろう。ないと、頭から決めつけてしまえば、思考がそこで止まってしまうぞ。あらゆる可能性を視野に入れろ」
「はいっ」
彼の教示に素直に頷く。ならば、なにがあの獣たちをここに引き寄せているのか。
「原因を探るのはあとにしよう。とにかく、狩らねばな」
もう一匹の魔獣の存在にすぐに気付いた騎士の二人がそちらにあたるが、不慣れなようすの彼らでは手こずるのではないか。
「もう……一匹……」
「え、あ? エルティナ様っ」
くたりと力の抜けた彼女を咄嗟に抱き支える。
「どうした、アーバイツ!」
「巫女エルティナが、耐えきれずに気絶なさいました」
手頃な敷物がなかったので、巫女服の上を脱いで草の上に敷き、そこに彼女を横たえる。
厚い布地で作られた裾の長い巫女服は動きにくかったが、脱いで細身のズボンとシャツのみになると、とても軽くなった。中に付けている肉襦袢も取ってしまいたいが、こればかりは仕方あるまい。
「目の毒だな」
「任務だからと耐えている、こちらの身にもなっていただきたい」
「すまん」
両手に短剣を持ち、肩を回す。ああ、本当に動きやすい。
「ジェンド団長、巫女のこと、よろしくお願いいたします」
「その獲物じゃやりにくかろう、これを貸してやる」
渡された彼の剣は重いが、短剣二本よりはましだと思い、素直にお借りする。
「ありがたく。では、行って参ります」
両手で剣を持ち足に魔力を込めて、手を出しかねている二人の騎士を追い抜かし、現れた魔獣へと肉薄する。
「いい加減、色々と鬱屈がたまっているんだ、こっちは」
吐き捨てるように呟きながら集中を高めると、ゆらりと魔獣の周囲に陽炎が見える。先に現れたもう一匹よりも一回り小柄ながら、十分な魔力を持つ四つ足の獣。
むき出した牙を躱し、ヤツの前足を薙ぐ。身軽に躱されたものの、浅くはない傷を負わせた。
「邪魔をするなっ、第五のっ」
声を荒げる第一の騎士をチラリと見てから、私に照準を合わせた魔獣と対峙する。いや、ヤツの意識が私に集中したと同時に私の体は反射的に動き、剣を握る両手に魔力をこめて魔獣に切り込む。
身を低くした魔獣に、同じように地面すれすれに身を倒して走り、剣を薙ぐ。やはり私にはこの剣は長いな。
咄嗟に剣を離し、それを囮にして、ブーツに戻してあった短剣を素早く抜き取り、投げた剣を避けるために身を翻したその胴に、剣を突き刺す。
「ヴォゥ!」
「おっと、いきがいい」
剣を突き刺した私の隙を逃さず、ヤツが私に牙を向けたのを、地面に水平に横っ飛びで躱す。後転を数回して、距離を取りもう一本の短剣をブーツから抜く。
短剣を生やした腹からボタボタと血を落とす魔獣は、明らかな殺意を私に向けてくる。
前足を負傷し、内臓に至る傷を負った獣に、遅れを取る私ではない。
冒険者のまねごとをして、幾度も魔獣と戦った経験が私の強みだ。生粋の騎士のように隙を待つのではなく、隙は作るものだと知っている。
それに、私に対抗心を燃やす同僚もいることだしな。
「第五に遅れを取るな!」
手負いの獣を挟撃する第一の騎士は、さすがにいい動きをする。
ありがたくその場を譲り、投げてしまったジェンド団長の剣を回収して、魔獣を警戒しながら気絶している巫女エルティナと団長のところまで下がる。
「私には、少々長かったです」
「そのようだな、投げるとは思わなかったよ」
血を拭った剣を返すと、苦笑いされた。
「切り込みご苦労だったな」
「いえ」
「ところで、その胸は邪魔にはならないか?」
ぴったりとしたシャツの胸を見られる。確かに、張り出した二つの膨らみはたわわで、上半身を捻り動かせば、軽く揺れる。
「思った程ではありませんでしたが。もうすこし、小ぶりのほうが扱いやすそうです」
胸に仕込んだ肉襦袢を手ですくい上げ、軽く揺らして見せると、サッと目を逸らされた。
「大ぶり、小ぶりについては、なんと言っていいかわからんが。それは視覚の暴力だから、やめてくれ」
「承知いたしました」
手を離し、魔獣へと意識を向ける。
私が手負いにした魔獣は丁度とどめを刺されたところで、最初にあらわれたほうの魔獣は、まだ生き残っている。
「騎士の動きが悪いですね」
騎士の動きに精細が欠かれている、腐っても第一だろう、こんな体たらくでいいものか。
「毒でも喰らったか。ああ、文字通りの意味でな。巫女の食事に不審物が混ざっていたのだから、彼らの食事にも混ざっていたとしてもおかしくはないだろう」
「そういうものですか?」
私でも毒の有無がわかったのに、第一騎士団ならば回避して当然ではないのだろうか。
「平和、だったツケだと言ってしまえば元も子もないが」
「平和といえば、確かに平和ではありますね」
国の情勢は安定しているし、魔物を狩るのは主に第九、十騎士団や冒険者だ。内側、それも王宮勤務が主となれば、平和ボケしてしまうというのもあり得るのかもしれない。
だが、シュラが言うには、近い将来、迷宮暴走がおこるという。果たしてこの体たらくで、それを防ぐことができるのだろうか。
暴走するのは魔獣だ。この程度の魔獣に手こずるなど、あってはならない話ではないのか。
湧き上がってきた焦燥感にジリジリと胸が焼ける。
迷宮暴走がおこることを、ジェンド団長に伝えたほうがいいのではないか。そして、すぐに対策を取っていただいたら間に合うのでは? ……いや、迷宮暴走は本来予知のできないものだ、信じてもらえるはずがない。
では、どうすればいい。どうすれば、第一騎士団の練度を上げることができるだろう。
「ジェンド団長。ひとつ願いがあるのですが」
「願い? どんなことだ」
「アレを私が仕留めてきても、よろしいでしょうか」
第一の騎士が手こずっている魔獣を指さすと、ジェンド団長は少し考えてから、口の端をあげて頷いた。彼も気付いたのだろう私の意図――第五騎士団の平騎士である私を噛ませ犬にして、士気を上げようとしていることを。
「いいだろう、いってこい」
言葉をみなまで聞く前に駆け出す。得物は短剣一本。
魔獣の威圧に、踏み込みかねている第一の騎士たちの間を抜ける。
早くせねば、応援の騎士が来てしまうな――。
こんな町中になぜ? どうやって? どうしてこちらを睨め付けている?
「ま、ま、魔獣、ですか……?」
震える彼女の声に頷く。
「ご安心下さい。魔獣の一匹程度でしたら、私ひとりでも狩れるものですから。ですが、お目汚しになるといけませんから、どうぞ目を瞑っておいてください」
「あ、あ、アーバイツ様。どうか、どうか……っ」
彼女の震える手が私の服を掴む。安心させるように彼女の肩を撫でると、彼女がひしと抱きついてきた。
肉襦袢を着けているからいいが、いや、よくない。せめて、もう少し離れていただかないと、私は男なのだし。おたおたしていると、ジェンド団長がそっと首を横に振り、諦めて抱きつかれていろと視線で制してきた。
「アーバイツ、巫女エルティナについていてさしあげろ。獲物はあるか」
「残念ながら、帯剣は許されておりませんでしたので。短剣をこっそり二本だけ」
長いスカートの裾を軽く上げて、ブーツの両側にくくりつけていた短剣を見せる。こんな対人用の武器で、狼の体を持つあの魔獣とやり合うには心許ない。彼もそれを理解しており、一歩前に出て私に巫女エルティナを任せた。
「ここまでは、通さぬさ。魔獣を相手にする経験は乏しいが、ないわけではない。第一騎士団としての面目もあるからな」
「そうですね。ただ……外壁を守る騎士団を振り切ってここまで入り込んだ魔獣でしたら、甘く見ることはできないかと」
私の言葉に、彼は疲れたようにため息を吐く。
「これが終わったら、警備について話し合いが必要だな。お前も来るか?」
「ご冗談を。私のような一介の――」
ここまで来ないだろうと高をくくっての会話が途切れる、視線の先の魔獣と騎士の攻防に動きがあった。魔獣の動きが一段増す。
「騎士の動きを見切っているようですね」
「順応しているようだ。速やかに排除せねば、手こずる一方だな」
押される防衛線に警戒を強くした私の感覚に引っかかるものを感じ、周囲に視線を巡らせる。覚えのあるこの感覚は、魔獣のものだ。
「ジェンド団長、もう一匹来ました。魔力が結構あるようですね」
「どこから入ってきたものか。そして、奴らには狙いがあるようだ」
「魔獣を手なずけたという話など、聞いたことがありません」
「だが、この不利な体勢にあって引かぬ。そして、あきらかにこちらを狙っている。そうであるならば、なにがしかの力が働いていると考えてもいいだろう。ないと、頭から決めつけてしまえば、思考がそこで止まってしまうぞ。あらゆる可能性を視野に入れろ」
「はいっ」
彼の教示に素直に頷く。ならば、なにがあの獣たちをここに引き寄せているのか。
「原因を探るのはあとにしよう。とにかく、狩らねばな」
もう一匹の魔獣の存在にすぐに気付いた騎士の二人がそちらにあたるが、不慣れなようすの彼らでは手こずるのではないか。
「もう……一匹……」
「え、あ? エルティナ様っ」
くたりと力の抜けた彼女を咄嗟に抱き支える。
「どうした、アーバイツ!」
「巫女エルティナが、耐えきれずに気絶なさいました」
手頃な敷物がなかったので、巫女服の上を脱いで草の上に敷き、そこに彼女を横たえる。
厚い布地で作られた裾の長い巫女服は動きにくかったが、脱いで細身のズボンとシャツのみになると、とても軽くなった。中に付けている肉襦袢も取ってしまいたいが、こればかりは仕方あるまい。
「目の毒だな」
「任務だからと耐えている、こちらの身にもなっていただきたい」
「すまん」
両手に短剣を持ち、肩を回す。ああ、本当に動きやすい。
「ジェンド団長、巫女のこと、よろしくお願いいたします」
「その獲物じゃやりにくかろう、これを貸してやる」
渡された彼の剣は重いが、短剣二本よりはましだと思い、素直にお借りする。
「ありがたく。では、行って参ります」
両手で剣を持ち足に魔力を込めて、手を出しかねている二人の騎士を追い抜かし、現れた魔獣へと肉薄する。
「いい加減、色々と鬱屈がたまっているんだ、こっちは」
吐き捨てるように呟きながら集中を高めると、ゆらりと魔獣の周囲に陽炎が見える。先に現れたもう一匹よりも一回り小柄ながら、十分な魔力を持つ四つ足の獣。
むき出した牙を躱し、ヤツの前足を薙ぐ。身軽に躱されたものの、浅くはない傷を負わせた。
「邪魔をするなっ、第五のっ」
声を荒げる第一の騎士をチラリと見てから、私に照準を合わせた魔獣と対峙する。いや、ヤツの意識が私に集中したと同時に私の体は反射的に動き、剣を握る両手に魔力をこめて魔獣に切り込む。
身を低くした魔獣に、同じように地面すれすれに身を倒して走り、剣を薙ぐ。やはり私にはこの剣は長いな。
咄嗟に剣を離し、それを囮にして、ブーツに戻してあった短剣を素早く抜き取り、投げた剣を避けるために身を翻したその胴に、剣を突き刺す。
「ヴォゥ!」
「おっと、いきがいい」
剣を突き刺した私の隙を逃さず、ヤツが私に牙を向けたのを、地面に水平に横っ飛びで躱す。後転を数回して、距離を取りもう一本の短剣をブーツから抜く。
短剣を生やした腹からボタボタと血を落とす魔獣は、明らかな殺意を私に向けてくる。
前足を負傷し、内臓に至る傷を負った獣に、遅れを取る私ではない。
冒険者のまねごとをして、幾度も魔獣と戦った経験が私の強みだ。生粋の騎士のように隙を待つのではなく、隙は作るものだと知っている。
それに、私に対抗心を燃やす同僚もいることだしな。
「第五に遅れを取るな!」
手負いの獣を挟撃する第一の騎士は、さすがにいい動きをする。
ありがたくその場を譲り、投げてしまったジェンド団長の剣を回収して、魔獣を警戒しながら気絶している巫女エルティナと団長のところまで下がる。
「私には、少々長かったです」
「そのようだな、投げるとは思わなかったよ」
血を拭った剣を返すと、苦笑いされた。
「切り込みご苦労だったな」
「いえ」
「ところで、その胸は邪魔にはならないか?」
ぴったりとしたシャツの胸を見られる。確かに、張り出した二つの膨らみはたわわで、上半身を捻り動かせば、軽く揺れる。
「思った程ではありませんでしたが。もうすこし、小ぶりのほうが扱いやすそうです」
胸に仕込んだ肉襦袢を手ですくい上げ、軽く揺らして見せると、サッと目を逸らされた。
「大ぶり、小ぶりについては、なんと言っていいかわからんが。それは視覚の暴力だから、やめてくれ」
「承知いたしました」
手を離し、魔獣へと意識を向ける。
私が手負いにした魔獣は丁度とどめを刺されたところで、最初にあらわれたほうの魔獣は、まだ生き残っている。
「騎士の動きが悪いですね」
騎士の動きに精細が欠かれている、腐っても第一だろう、こんな体たらくでいいものか。
「毒でも喰らったか。ああ、文字通りの意味でな。巫女の食事に不審物が混ざっていたのだから、彼らの食事にも混ざっていたとしてもおかしくはないだろう」
「そういうものですか?」
私でも毒の有無がわかったのに、第一騎士団ならば回避して当然ではないのだろうか。
「平和、だったツケだと言ってしまえば元も子もないが」
「平和といえば、確かに平和ではありますね」
国の情勢は安定しているし、魔物を狩るのは主に第九、十騎士団や冒険者だ。内側、それも王宮勤務が主となれば、平和ボケしてしまうというのもあり得るのかもしれない。
だが、シュラが言うには、近い将来、迷宮暴走がおこるという。果たしてこの体たらくで、それを防ぐことができるのだろうか。
暴走するのは魔獣だ。この程度の魔獣に手こずるなど、あってはならない話ではないのか。
湧き上がってきた焦燥感にジリジリと胸が焼ける。
迷宮暴走がおこることを、ジェンド団長に伝えたほうがいいのではないか。そして、すぐに対策を取っていただいたら間に合うのでは? ……いや、迷宮暴走は本来予知のできないものだ、信じてもらえるはずがない。
では、どうすればいい。どうすれば、第一騎士団の練度を上げることができるだろう。
「ジェンド団長。ひとつ願いがあるのですが」
「願い? どんなことだ」
「アレを私が仕留めてきても、よろしいでしょうか」
第一の騎士が手こずっている魔獣を指さすと、ジェンド団長は少し考えてから、口の端をあげて頷いた。彼も気付いたのだろう私の意図――第五騎士団の平騎士である私を噛ませ犬にして、士気を上げようとしていることを。
「いいだろう、いってこい」
言葉をみなまで聞く前に駆け出す。得物は短剣一本。
魔獣の威圧に、踏み込みかねている第一の騎士たちの間を抜ける。
早くせねば、応援の騎士が来てしまうな――。
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