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第26話 鈍感な人間になりたくない
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「おはようございます奥様、朝ですよ!」
今朝も今朝とてライカさんは元気よく朝のご挨拶をして起こしてくれた。
「おはようございます、ライカさん」
アレクシス様のお帰りが遅く、夜会えなくても朝食はご一緒できる日々だったが、本日は職場にお泊りで朝食も一人で取ることになる。
「アレクシス様は司令官でいらっしゃるのに夜勤があるのですね。人の上に立って指示する方は朝はゆっくり、夜は早くの勤務体制を取るのかと勝手に思っておりました」
「そういった方もおられるかもしれませんね。ですがアレクシス様は下級騎士に混じって鍛錬するような方ですから。能力の高さと美しくもあの無愛想顔ですから畏怖されているそうですが、部下思いの所があり、慕われもしているのですよ」
「そうなのですか」
分かる気がする。
一見すると人を寄せ付けない雰囲気を醸し出しているが、その実、とても温かい人だと。それは遠くからでは分からず、側へと近づかなければ分からないことだ。アレクシス様の本質に気づいている部下の方が彼を慕っているのだろう。
私の方が彼らよりずっと付き合いが短いのに、彼らよりアレクシス様のことを知らないのに、なぜか自分のことのように誇らしくなる。同時に私もアレクシス様が恥じない人間にならなければと思う。
「さあ。それではそろそろご準備いたしましょうか、奥様」
「はい!」
朝食を終えると料理長のジークさんに声をかける。
「ジークさん。本日もとても美味しかったです。ジークさんのお料理は王宮料理にも匹敵いたしますね」
「いやあ。いつも嬉しいことを言ってくださいますね」
「わたくし、今日これで半日頑張れます」
あくまでもお昼までね。お昼までの心と体の栄養源。
ジークさんは豪快に笑う。
「半日だけですか! 奥様は本当に食べっぷりがいいですね。作りがいがありますよ。お昼も楽しみにしていてください」
「はい。今から楽しみです。ありがとうございました」
私はお礼を言って別れた。
午前中のご指導を受け終わると。
「……まあまあですね」
ボルドーさんが渋い表情を浮かべながらそう言った。
「え!」
「完璧ではありませんが、まあ、及第点と言ったところでしょう」
「嬉しい! ライカさん。わたくし初めて侍従長に褒められました!」
「奥様、やりましたね!」
側にいたライカさんと手を合わせて一緒に喜び合う。
「いえ。ですからあくまでも及第点であり、完璧では。それと主人と使用人との一線は守っていただきたく」
ボルドーさんが背後で何やら不満げにぶつぶつと言っている様子だが、声を上げて喜ぶ私たちの耳に届かず。
するとそこに。
「奥様。本日、お部屋に飾るお花はこちらでよろしいでしょうか」
侍女のミレイさんが赤い薔薇の花束を持ってきてくれた。
実に艶やかで気品がある。
「まあ! ガイルさんの丹精が込められた素晴らしいお花ですね」
「何せうちの庭師は超一流ですからね」
ふふんとなぜかライカさんが得意げになっている。
「ええ。とても綺麗。後でガイルさんにもお礼を言いに行かなくては。このお花ですが、わたくし一人で楽しませていただくにはあまりにも贅沢すぎます。お花もきっとたくさんの人に見てもらえる方が喜ぶでしょう。ミレイさん、こちらは食堂にお飾りいただけますか」
「はい。かしこまりまし――っ!」
ミレイさんは目を細めて痛そうに顔をしかめた。
「どうかなさったのですか」
「あ、いえ。残っていた棘が刺さったみたいです」
「それは大変だわ。見せて」
「い、いえ。平気です」
「薔薇の棘も怖いのですよ。見せてくださいな」
半ば無理矢理彼女の手を取ると、人差し指に大きな傷口があった。けれど他にも小さな切り傷がいくつもある。棘を取っていた時に何度も刺さったのだろう。
「ミレイさんが棘を取ってくださっていたのですね。ありがとうございます」
「い、いえ」
「ですから奥様。それが彼らの仕事です。使用人にお礼など」
ボルドーさんが私をたしなめる言葉に振り返る。
「お言葉ですが、侍従長。わたくしは人の厚意を当然とする人間になりたくはありません。人の気持ちに鈍感な人間になどなりたくはありません。わたくし共は生まれた場所の違いはあれど、皆同じ魂を持つ人間です。その魂の尊さに貴賤はありません。その魂が美しければ美しいと、気遣いの心が嬉しければ嬉しいと、なぜ言ってはいけないのでしょうか」
ボルドーさんは押し黙った後、一つ息を吐いた。
その考えに反論しないが、賛同もしないと言ったところだろうか。了承してもらおうと思えば、ボルドーさんに認めてもらえるような立派な人間にならなければならないのかもしれない。けれど今は完全否定されなかっただけでも良しとしよう。
私はボルドーさんに笑みを残して、ライカさんに振り返ると花束を預かってくれるよう頼み、今度はミレイさんの両手を取って確認する。
「棘は残っていないみたいですね。それでは」
彼女の手を取る自分の手に力を集中させると――。
「あ。傷が塞がって……綺麗に!」
ミレイさんは、ぱっと表情を明るくした。
「元の手より綺麗になったのではないでしょうか。ありがとうございます、奥様」
「いいえ。魔術はあまり得意ではないのですが、うまくいって良か」
はっ!
魔術が得意ではないなどと口にしてしまった。
しかし特に私の言葉には気付かなかったようで、いや、なかなかのものですとボルドーさんに褒められた。
「ライカさん! わたくし今日二度も侍従長に褒められました!」
「奥様、やりましたね!」
「いや。ですからね。なかなかと言っただけで……」
ボルドーさんは喜ぶ私たちの背後でまたぶつぶつと呟いた。
今朝も今朝とてライカさんは元気よく朝のご挨拶をして起こしてくれた。
「おはようございます、ライカさん」
アレクシス様のお帰りが遅く、夜会えなくても朝食はご一緒できる日々だったが、本日は職場にお泊りで朝食も一人で取ることになる。
「アレクシス様は司令官でいらっしゃるのに夜勤があるのですね。人の上に立って指示する方は朝はゆっくり、夜は早くの勤務体制を取るのかと勝手に思っておりました」
「そういった方もおられるかもしれませんね。ですがアレクシス様は下級騎士に混じって鍛錬するような方ですから。能力の高さと美しくもあの無愛想顔ですから畏怖されているそうですが、部下思いの所があり、慕われもしているのですよ」
「そうなのですか」
分かる気がする。
一見すると人を寄せ付けない雰囲気を醸し出しているが、その実、とても温かい人だと。それは遠くからでは分からず、側へと近づかなければ分からないことだ。アレクシス様の本質に気づいている部下の方が彼を慕っているのだろう。
私の方が彼らよりずっと付き合いが短いのに、彼らよりアレクシス様のことを知らないのに、なぜか自分のことのように誇らしくなる。同時に私もアレクシス様が恥じない人間にならなければと思う。
「さあ。それではそろそろご準備いたしましょうか、奥様」
「はい!」
朝食を終えると料理長のジークさんに声をかける。
「ジークさん。本日もとても美味しかったです。ジークさんのお料理は王宮料理にも匹敵いたしますね」
「いやあ。いつも嬉しいことを言ってくださいますね」
「わたくし、今日これで半日頑張れます」
あくまでもお昼までね。お昼までの心と体の栄養源。
ジークさんは豪快に笑う。
「半日だけですか! 奥様は本当に食べっぷりがいいですね。作りがいがありますよ。お昼も楽しみにしていてください」
「はい。今から楽しみです。ありがとうございました」
私はお礼を言って別れた。
午前中のご指導を受け終わると。
「……まあまあですね」
ボルドーさんが渋い表情を浮かべながらそう言った。
「え!」
「完璧ではありませんが、まあ、及第点と言ったところでしょう」
「嬉しい! ライカさん。わたくし初めて侍従長に褒められました!」
「奥様、やりましたね!」
側にいたライカさんと手を合わせて一緒に喜び合う。
「いえ。ですからあくまでも及第点であり、完璧では。それと主人と使用人との一線は守っていただきたく」
ボルドーさんが背後で何やら不満げにぶつぶつと言っている様子だが、声を上げて喜ぶ私たちの耳に届かず。
するとそこに。
「奥様。本日、お部屋に飾るお花はこちらでよろしいでしょうか」
侍女のミレイさんが赤い薔薇の花束を持ってきてくれた。
実に艶やかで気品がある。
「まあ! ガイルさんの丹精が込められた素晴らしいお花ですね」
「何せうちの庭師は超一流ですからね」
ふふんとなぜかライカさんが得意げになっている。
「ええ。とても綺麗。後でガイルさんにもお礼を言いに行かなくては。このお花ですが、わたくし一人で楽しませていただくにはあまりにも贅沢すぎます。お花もきっとたくさんの人に見てもらえる方が喜ぶでしょう。ミレイさん、こちらは食堂にお飾りいただけますか」
「はい。かしこまりまし――っ!」
ミレイさんは目を細めて痛そうに顔をしかめた。
「どうかなさったのですか」
「あ、いえ。残っていた棘が刺さったみたいです」
「それは大変だわ。見せて」
「い、いえ。平気です」
「薔薇の棘も怖いのですよ。見せてくださいな」
半ば無理矢理彼女の手を取ると、人差し指に大きな傷口があった。けれど他にも小さな切り傷がいくつもある。棘を取っていた時に何度も刺さったのだろう。
「ミレイさんが棘を取ってくださっていたのですね。ありがとうございます」
「い、いえ」
「ですから奥様。それが彼らの仕事です。使用人にお礼など」
ボルドーさんが私をたしなめる言葉に振り返る。
「お言葉ですが、侍従長。わたくしは人の厚意を当然とする人間になりたくはありません。人の気持ちに鈍感な人間になどなりたくはありません。わたくし共は生まれた場所の違いはあれど、皆同じ魂を持つ人間です。その魂の尊さに貴賤はありません。その魂が美しければ美しいと、気遣いの心が嬉しければ嬉しいと、なぜ言ってはいけないのでしょうか」
ボルドーさんは押し黙った後、一つ息を吐いた。
その考えに反論しないが、賛同もしないと言ったところだろうか。了承してもらおうと思えば、ボルドーさんに認めてもらえるような立派な人間にならなければならないのかもしれない。けれど今は完全否定されなかっただけでも良しとしよう。
私はボルドーさんに笑みを残して、ライカさんに振り返ると花束を預かってくれるよう頼み、今度はミレイさんの両手を取って確認する。
「棘は残っていないみたいですね。それでは」
彼女の手を取る自分の手に力を集中させると――。
「あ。傷が塞がって……綺麗に!」
ミレイさんは、ぱっと表情を明るくした。
「元の手より綺麗になったのではないでしょうか。ありがとうございます、奥様」
「いいえ。魔術はあまり得意ではないのですが、うまくいって良か」
はっ!
魔術が得意ではないなどと口にしてしまった。
しかし特に私の言葉には気付かなかったようで、いや、なかなかのものですとボルドーさんに褒められた。
「ライカさん! わたくし今日二度も侍従長に褒められました!」
「奥様、やりましたね!」
「いや。ですからね。なかなかと言っただけで……」
ボルドーさんは喜ぶ私たちの背後でまたぶつぶつと呟いた。
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