41 / 51
第41話 大丈夫は不安を煽る
しおりを挟む
それは当日の朝、告げられた。
「え? 本日、レイヴァン様のお姉様がいらっしゃるのですか?」
「ええ。そうなのだそうです。クリスタル様にぜひお目にかかりたいとのことですよ。それで私は買い物に駆り出されまして、何人かの侍女とともに午後から外出することになりました」
「え? どうしてマノンさんが同行されるのですか?」
通訳なしではまだまだ会話できるレベルではなく、マノンさんがいないとお姉様がいらっしゃっても私は対応することができない。
「それがジャスティーヌ様、レイヴァン様のお姉様はジャスティーヌ様とおっしゃるそうなのですが、グランテーレ国の料理が食べたいとご希望を出されているそうなのです。その料理の食材を揃えるのに私が駆り出されるわけです」
「そうでしたか」
グランテーレ国料理とは一体どんなものを指すのだろうか。
「夕方頃のご到着となりそうとのことですから、それまでには戻ってまいります」
「分かりました。よろしくお願いいたします」
部屋の中で静かに過ごしておけば、特に困ることはない。また刺繍の練習でもしておこう。
「はい。……ところでクリスタル様」
マノンさんは笑みを消して表情を引き締めた。
「昨日申しておりましたことですが、レイヴァン様へご相談の決心はつきましたか」
「いえ。それはまだ」
ミレイさんが私を見つめる目と、湯浴み時の傷に極力触れないようにしてくれた優しい手つきを思い出すと、レイヴァン様に相談することがためらわれた。彼女ではないと思う。私の背中を押した手は彼女の手ではない。だとしたら……。
「そうですか。クリスタル様をこのお屋敷に一人残して外出するのは不安なのですが」
「大丈夫です。マノンさんが帰って来られるまではできるだけ部屋の外に出ないようにいたしますので」
「……そうですね。くれぐれもお気をつけください」
「ええ。ありがとうございます」
朝食を済ませてレイヴァン様のお見送りとなった。
マノンさんが通訳してくれることには――今日は姉が来るわけだが、君一人で対応させる時間ができるかもしれない。できるだけ早く帰って来るようにするので、何とか対応しておいてくれ。大丈夫だ。姉は好き勝手に喋り続けるだけだから、分からなくても適当に頷いておけばいい。マノンには別の用事を頼んだが、姉が来るまでには戻っているだろうから大丈夫だろう。モーリスらにも控えさせるから心配するな、大丈夫だとのことだった。
何だかいつもより早口のようで、まるで言い訳しているみたいだったのはなぜだろう。さらに大丈夫だと繰り返し何度も言って、かえって不安を煽られた気がする……。
私が大丈夫だと言うたびに、レイヴァン様が納得できないような、心配そうな表情になっていたのが今ならよく分かる。
「では行って来る」
「レイヴァン様、トるヴェすとマイヤー」
「ああ」
そうしてレイヴァン様はお出かけになったけれど、彼の大丈夫だという言葉は何の根拠もないものだったことをこの後、知ることになる。
マノンさんらが買い出しに行き、私は昼食を取ってゆっくりしていた頃、ミレイさんが失礼いたしますと部屋に入ってきたのだ。
「ジャスティーヌ様がいらっしゃいました」
と聞こえた気がした。
「……え?」
「ジャスティーヌさま。いらっしゃい。ました」
目を丸くした私に、ミレイさんは単語に切って再度同じ言葉を繰り返す。
いえ、違うそこではない。言葉が分からなかったわけでは……。ジャスティーヌ様がご到着されるのは、確か夕方頃だったはず。今はまだ昼過ぎだ。
「ア、アメース、ジャスティーヌ?」
「はい」
ミレイさんは焦った様子もなく淡々と頷く。
「ご、ご挨拶を」
しなければ。
私はようやく状況を飲み込んで動揺しながらもソファーから立ち上がると、ミレイさんを先導に玄関へと向かった。
一階に下りるとすでにサロンのほうへご案内されていたようで、そちらへと伺う。ミレイさんがノックして、クリスタル様が参りましたと声をかけてくれた。
明るい返事とともに扉が開放された先にいたのは、金色の髪に碧の瞳で胸が豊かな、とても豊かな美しい人だった。端整な顔立ちはどことなくレイヴァン様と似ている。
「あなたがクリスタル王女ね!」
ジャスティーヌ様はその美しい顔をさらに輝かせると私をいきなり抱きしめた。びっくりしたまま固まっていると、彼女は私から身を離して私の顔を覗き込む。
「まあ! すごくXX! とてもXX! XXもXX! XXしろーい! XXみたい! もうっ。レイヴァン、XXなXX、XX! XX。XX!」
「ジャスティーヌ様」
ミレイさんが、茫然としている私の髪や肌を触り回すジャスティーヌ様を呼びかけでたしなめてくれた。
「……あ、ごめんなさい。わたくし、レイヴァンのXXのジャスティーヌ・ミッドソンよ。XXして今はXXでXXなの。XXでXXでXXのXXよ。とてもXXで」
「ジャスティーヌ様。クリスタル様はXXサンティルノ語XX」
ほとんど分からない言葉が早口で流れて、私はただぼんやり立っているだけだ。
ミレイさんが再び私の代わりに答えてくれる。きっと私はサンティルノ語がまだ分からないと言ってくれているのだろう。
「そう。ごめんなさい。XXしちゃって。XXお茶しましょ。私のXXをXXするわ。入って」
中に入ると、笑顔のモーリスさんとローザさんが控えていたことにほっとした。側に控えさせておくというレイヴァン様のその言葉だけは本当だった。
さらに奥に進むと、ジャスティーヌ様の二人の幼いご子息が椅子に座っていた。三歳と七歳だそうで、二人ともジャスティーヌ様に似て透明感があって愛らしい。
まじまじと見ていると二人は先にご挨拶してくれて、私は慌てて自身も挨拶を返した。三歳のお子様はノエル君、七歳のお兄さんはリーシャル君ということだ。
「クリスタル様。お席に。お茶とお菓子を。ご用意。いたします」
ミレイさんは椅子を勧めながら、また単語に切ってゆっくりと説明してくれた。
「エふぁリスとライあー」
私が着席すると、ジャスティーヌ様はまた会話を開始する。淀みなく話し続けるジャスティーヌ様の会話についていくことで必死だ。内容はほぼ聞き取ることができないけれど、終始笑顔を絶やさず楽しそうにお話しされていて、私に対しての偏見や嫌悪などは垣間見えることもない。むしろとても友好的な方だ。きっとお心が広い、大らかな方なのだと思う。
相づちばかりの私だけれど、気付けば自然と笑顔がこぼれていた。
――と、その時。
向かい側に座るノエル君が不意に声を上げ、私はその言葉に目を見張った。
「え? 本日、レイヴァン様のお姉様がいらっしゃるのですか?」
「ええ。そうなのだそうです。クリスタル様にぜひお目にかかりたいとのことですよ。それで私は買い物に駆り出されまして、何人かの侍女とともに午後から外出することになりました」
「え? どうしてマノンさんが同行されるのですか?」
通訳なしではまだまだ会話できるレベルではなく、マノンさんがいないとお姉様がいらっしゃっても私は対応することができない。
「それがジャスティーヌ様、レイヴァン様のお姉様はジャスティーヌ様とおっしゃるそうなのですが、グランテーレ国の料理が食べたいとご希望を出されているそうなのです。その料理の食材を揃えるのに私が駆り出されるわけです」
「そうでしたか」
グランテーレ国料理とは一体どんなものを指すのだろうか。
「夕方頃のご到着となりそうとのことですから、それまでには戻ってまいります」
「分かりました。よろしくお願いいたします」
部屋の中で静かに過ごしておけば、特に困ることはない。また刺繍の練習でもしておこう。
「はい。……ところでクリスタル様」
マノンさんは笑みを消して表情を引き締めた。
「昨日申しておりましたことですが、レイヴァン様へご相談の決心はつきましたか」
「いえ。それはまだ」
ミレイさんが私を見つめる目と、湯浴み時の傷に極力触れないようにしてくれた優しい手つきを思い出すと、レイヴァン様に相談することがためらわれた。彼女ではないと思う。私の背中を押した手は彼女の手ではない。だとしたら……。
「そうですか。クリスタル様をこのお屋敷に一人残して外出するのは不安なのですが」
「大丈夫です。マノンさんが帰って来られるまではできるだけ部屋の外に出ないようにいたしますので」
「……そうですね。くれぐれもお気をつけください」
「ええ。ありがとうございます」
朝食を済ませてレイヴァン様のお見送りとなった。
マノンさんが通訳してくれることには――今日は姉が来るわけだが、君一人で対応させる時間ができるかもしれない。できるだけ早く帰って来るようにするので、何とか対応しておいてくれ。大丈夫だ。姉は好き勝手に喋り続けるだけだから、分からなくても適当に頷いておけばいい。マノンには別の用事を頼んだが、姉が来るまでには戻っているだろうから大丈夫だろう。モーリスらにも控えさせるから心配するな、大丈夫だとのことだった。
何だかいつもより早口のようで、まるで言い訳しているみたいだったのはなぜだろう。さらに大丈夫だと繰り返し何度も言って、かえって不安を煽られた気がする……。
私が大丈夫だと言うたびに、レイヴァン様が納得できないような、心配そうな表情になっていたのが今ならよく分かる。
「では行って来る」
「レイヴァン様、トるヴェすとマイヤー」
「ああ」
そうしてレイヴァン様はお出かけになったけれど、彼の大丈夫だという言葉は何の根拠もないものだったことをこの後、知ることになる。
マノンさんらが買い出しに行き、私は昼食を取ってゆっくりしていた頃、ミレイさんが失礼いたしますと部屋に入ってきたのだ。
「ジャスティーヌ様がいらっしゃいました」
と聞こえた気がした。
「……え?」
「ジャスティーヌさま。いらっしゃい。ました」
目を丸くした私に、ミレイさんは単語に切って再度同じ言葉を繰り返す。
いえ、違うそこではない。言葉が分からなかったわけでは……。ジャスティーヌ様がご到着されるのは、確か夕方頃だったはず。今はまだ昼過ぎだ。
「ア、アメース、ジャスティーヌ?」
「はい」
ミレイさんは焦った様子もなく淡々と頷く。
「ご、ご挨拶を」
しなければ。
私はようやく状況を飲み込んで動揺しながらもソファーから立ち上がると、ミレイさんを先導に玄関へと向かった。
一階に下りるとすでにサロンのほうへご案内されていたようで、そちらへと伺う。ミレイさんがノックして、クリスタル様が参りましたと声をかけてくれた。
明るい返事とともに扉が開放された先にいたのは、金色の髪に碧の瞳で胸が豊かな、とても豊かな美しい人だった。端整な顔立ちはどことなくレイヴァン様と似ている。
「あなたがクリスタル王女ね!」
ジャスティーヌ様はその美しい顔をさらに輝かせると私をいきなり抱きしめた。びっくりしたまま固まっていると、彼女は私から身を離して私の顔を覗き込む。
「まあ! すごくXX! とてもXX! XXもXX! XXしろーい! XXみたい! もうっ。レイヴァン、XXなXX、XX! XX。XX!」
「ジャスティーヌ様」
ミレイさんが、茫然としている私の髪や肌を触り回すジャスティーヌ様を呼びかけでたしなめてくれた。
「……あ、ごめんなさい。わたくし、レイヴァンのXXのジャスティーヌ・ミッドソンよ。XXして今はXXでXXなの。XXでXXでXXのXXよ。とてもXXで」
「ジャスティーヌ様。クリスタル様はXXサンティルノ語XX」
ほとんど分からない言葉が早口で流れて、私はただぼんやり立っているだけだ。
ミレイさんが再び私の代わりに答えてくれる。きっと私はサンティルノ語がまだ分からないと言ってくれているのだろう。
「そう。ごめんなさい。XXしちゃって。XXお茶しましょ。私のXXをXXするわ。入って」
中に入ると、笑顔のモーリスさんとローザさんが控えていたことにほっとした。側に控えさせておくというレイヴァン様のその言葉だけは本当だった。
さらに奥に進むと、ジャスティーヌ様の二人の幼いご子息が椅子に座っていた。三歳と七歳だそうで、二人ともジャスティーヌ様に似て透明感があって愛らしい。
まじまじと見ていると二人は先にご挨拶してくれて、私は慌てて自身も挨拶を返した。三歳のお子様はノエル君、七歳のお兄さんはリーシャル君ということだ。
「クリスタル様。お席に。お茶とお菓子を。ご用意。いたします」
ミレイさんは椅子を勧めながら、また単語に切ってゆっくりと説明してくれた。
「エふぁリスとライあー」
私が着席すると、ジャスティーヌ様はまた会話を開始する。淀みなく話し続けるジャスティーヌ様の会話についていくことで必死だ。内容はほぼ聞き取ることができないけれど、終始笑顔を絶やさず楽しそうにお話しされていて、私に対しての偏見や嫌悪などは垣間見えることもない。むしろとても友好的な方だ。きっとお心が広い、大らかな方なのだと思う。
相づちばかりの私だけれど、気付けば自然と笑顔がこぼれていた。
――と、その時。
向かい側に座るノエル君が不意に声を上げ、私はその言葉に目を見張った。
1
お気に入りに追加
472
あなたにおすすめの小説
まったく心当たりのない理由で婚約破棄されるのはいいのですが、私は『精霊のいとし子』ですよ……?【カイン王子視点】
空月
恋愛
精霊信仰の盛んなクレセント王国。
身に覚えのない罪状をつらつらと挙げ連ねられて、第一王子に婚約破棄された『精霊のいとし子』アリシア・デ・メルシスは、第二王子であるカイン王子に求婚された。
そこに至るまでのカイン王子の話。
『まったく心当たりのない理由で婚約破棄されるのはいいのですが、私は『精霊のいとし子』ですよ……?』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/368147631/886540222)のカイン王子視点です。
+ + + + + +
この話の本編と続編(書き下ろし)を収録予定(この別視点は入れるか迷い中)の同人誌(短編集)発行予定です。
購入希望アンケートをとっているので、ご興味ある方は回答してやってください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScCXESJ67aAygKASKjiLIz3aEvXb0eN9FzwHQuxXavT6uiuwg/viewform?usp=sf_link
あなたが選んだのは私ではありませんでした 裏切られた私、ひっそり姿を消します
矢野りと
恋愛
旧題:贖罪〜あなたが選んだのは私ではありませんでした〜
言葉にして結婚を約束していたわけではないけれど、そうなると思っていた。
お互いに気持ちは同じだと信じていたから。
それなのに恋人は別れの言葉を私に告げてくる。
『すまない、別れて欲しい。これからは俺がサーシャを守っていこうと思っているんだ…』
サーシャとは、彼の亡くなった同僚騎士の婚約者だった人。
愛している人から捨てられる形となった私は、誰にも告げずに彼らの前から姿を消すことを選んだ。
悪役令嬢の役割は終えました(別視点)
月椿
恋愛
この作品は「悪役令嬢の役割は終えました」のヴォルフ視点のお話になります。
本編を読んでない方にはネタバレになりますので、ご注意下さい。
母親が亡くなった日、ヴォルフは一人の騎士に保護された。
そこから、ヴォルフの日常は変わっていく。
これは保護してくれた人の背に憧れて騎士となったヴォルフと、悪役令嬢の役割を終えた彼女とのお話。
王太子エンドを迎えたはずのヒロインが今更私の婚約者を攻略しようとしているけどさせません
黒木メイ
恋愛
日本人だった頃の記憶があるクロエ。
でも、この世界が乙女ゲームに似た世界だとは知らなかった。
知ったのはヒロインらしき人物が落とした『攻略ノート』のおかげ。
学園も卒業して、ヒロインは王太子エンドを無事に迎えたはずなんだけど……何故か今になってヒロインが私の婚約者に近づいてきた。
いったい、何を考えているの?!
仕方ない。現実を見せてあげましょう。
と、いうわけでクロエは婚約者であるダニエルに告げた。
「しばらくの間、実家に帰らせていただきます」
突然告げられたクロエ至上主義なダニエルは顔面蒼白。
普段使わない頭を使ってクロエに戻ってきてもらう為に奮闘する。
※わりと見切り発車です。すみません。
※小説家になろう様にも掲載。(7/21異世界転生恋愛日間1位)
【完結】巻き戻りを望みましたが、それでもあなたは遠い人
白雨 音
恋愛
14歳のリリアーヌは、淡い恋をしていた。相手は家同士付き合いのある、幼馴染みのレーニエ。
だが、その年、彼はリリアーヌを庇い酷い傷を負ってしまった。その所為で、二人の運命は狂い始める。
罪悪感に苛まれるリリアーヌは、時が戻れば良いと切に願うのだった。
そして、それは現実になったのだが…短編、全6話。
切ないですが、最後はハッピーエンドです☆《完結しました》
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる