9 / 51
第9話 この婚姻は国際問題
しおりを挟む
「やあ、レイヴァン。結婚初夜はどうだった? ねえ、どうだった? グランテーレ国の王女様の色香で陥落されなかった!?」
明るい口調で尋ねてくるのは、言わずと知れた王太子のアルフォンスだ。
昨日と同じく仕事机に堆く積まれた書類の山に囲まれている。昨日から仕事が進んでいないのか、本日また新たに積まれたものなのか。いや、むしろ後者であれと切に願う。
私は恐れ多くも王太子殿下の執務室にあるソファーへ不遜に身を沈めた。
「あらら。ご機嫌麗しいというわけにはいかなかったようだね?」
「私に一体何の話を期待しているんだ」
「いやぁ。国際問題になりかねない事情だし、純粋に報告を受けたいだけだよ? ひいては国防に関わる話ってこと。そう。これは仕事の話だ。うん」
アルフォンスはこれ幸いにと、目の前の雑務を放棄して仕事机を離れると私の向かい側に座る。
「仕事ね。なるほど。分かった。では報告しよう。何もなかった」
「……ん? 何も? 何で? まさか通訳を介して夜通し語り合っていたとか? まさかね」
「彼女が浴室で倒れたんだ」
「は!? レイヴァン、浴室で王女が倒れるぐらいの何をしちゃったわけ!? か弱い女性に対して君は野獣かな!?」
「下世話な想像をするな。ただの長湯によるのぼせだ」
目を丸くして身を引くアルファンスを強くたしなめた。
「ああ。何だ。そういうこと。――あれ? でものぼせたって? グランテーレ国は北に位置する寒い国だから、体を温めるために浴槽に長く浸かる習慣があると言われているよね。普段の感覚で分かりそうなものなのに、何でのぼせるくらい入っていたの? と言うか、周りにいた侍女たちは誰も止めなかったわけ?」
「昨日ここから借りた侍女を除いて、うちの侍女はすべて浴室から追い出したらしい。その残った侍女も声をかけたらしいが、もう少しと答えたので一度はためらったそうだ」
それでも嫌な予感がして強引に覗いたところ、彼女がぐったりしていたと侍女は言っていたな。瞬時の判断が正しかった。マノンと言ったか。信頼できる侍女のようだ。
「医者は疲れも重なってぼんやりしてしまったのではないかと言っていた」
「なるほど。まあ、長旅だったし、元敵国へ嫁ぐことになって気持ちも張っていたところ、お湯の温かさに緊張の糸が切れちゃったのかもね」
私は我知らずため息をついていた。
「ああ。夕食もほとんど料理を口にしなかったしな」
「それは警戒して? 空きっ腹に入浴は良くないと聞いたことがあるけど」
「そうだな。だが彼女はお腹が一杯になったと言っていたそうだ。もちろん本心は分からないが。アルフォンスの言う通り警戒していたのかもしれないし、緊張して食事が喉に通らなかったのかもしれない」
我ながら、雰囲気を盛り上げるとまではいかずとも、和らげられるだけの力量がなかったことは申し訳なく思っている。きっと目の前のこの男ならもっとうまくやってのけただろうに。
食事を終わらせるためにフォークとナイフを置いた後は、居心地悪そうに小さくなっていた彼女を思い出す。彼女が倒れた責任の一端は自分にもある。
「そっか。それで今朝の様子はどうだった?」
「まだ眠っていたようだったから、起こさないように言って出てきた。今日はゆっくりさせておくようにとも」
「なるほど。まあ、それぐらいだったら二、三日もすれば元気になるんじゃない。それまで初夜は延期だね」
「当たり前だ。彼女を抱けるわけがないだろう」
腕を組んで半目でアルフォンスを睨みつける。
彼を相手にしているとつい睨みを利かせてしまう。悪いのは不敬な私なのか、それとも私に不敬を働かせる彼なのか。
「いやいやいや。白い結婚にするつもり? これは単なる国内の政略結婚じゃなくて、国と国の繋がりの問題だからね。まして相手はかつて交戦した国だ。王女がレイヴァンの胸に刃でも突き立てようとしない限り、一度受けた婚姻を解消したり、蔑ろにするのは難しいよ。分かっていると思うけど」
「分かっている。だが、自分は逃げて人に押しつけた相手にだけは言われたくない台詞だな」
「それは仕方がないよ、諦めて。僕は臣下に命令することができる立場の人間、誉れ高く麗しい王太子殿下なのだから。何なら膝をつき、褒め称え崇め奉ってくれてもいいよ?」
悪びれる様子もなく、むしろ彼は人のよさそうな顔でにっこりと笑った。
「さっきの話に戻すが、抱けるわけがないというのはそういう意味じゃない」
「え? 今の流れは無視? 冷たいなあ」
苦笑いするアルフォンスを無視して話を続ける。
「浴室で倒れた彼女を部屋まで私が運んだんだが、あまりにも軽かったんだ。とても抱けるような体じゃない」
「え?」
ゆとりのあるドレスを着ていた時も線の細さは感じていたが、寝衣一枚身にまとっただけの彼女を抱き上げた時の軽さには驚いてしまった。少しでも扱いを間違えれば壊れてしまいそうなくらいの細さだった。
「女性というのは皆、あんなに軽いものだったか?」
「知らないよ。すべての女性を知っているわけでもないし、僕は君ほど筋肉があるわけじゃない。そもそもまだ王女をこの目で見ていない」
「では、婚約者のオリヴィア嬢を担いだことは?」
「担いだって、どういう言い方だよ。荷物じゃないんだから。顔に似合わず無粋なことを言うね」
「顔は関係ない」
アルフォンスは顔を引きつらせて笑った後、そうだなと言って視線を少し上げる。
「今まで抱き上げたことはないね。まあ、結婚後はあるかもしれないけど」
「そうか。何にせよ、今の体では日常生活でも体力がもたなさそうだし、少し触れただけでも壊れてしまいそうだ。しっかり食事を取らせなければ」
この地で彼女が伏せたと知られると、それこそ国際問題になる。頭が痛い話だと、重いため息をついた。
「僕も早く王女に会いたいな」
「本来なら一番に王宮に連れていくところだったんだが」
「ああ。父上が、国王陛下が今、不在だからね」
アルフォンスはつられたように重いため息をつく。
国王陛下は、戦争も終わったしちょっと王妃と国内視察してくるわと書き置きを残して旅立ったらしい。なお、帰国の予定は未定とのことだ。
「陛下への謁見が終わってからではないとな」
「別に父上は気にしないだろうけど、一応、形式上ねー。父上には早く帰ってきてほしいよ。僕に父上の分まで仕事を押しつけられているんだから! ――ねえ、レイヴァン。ちょっとは手伝う」
「気はない」
きっぱり断ると、だよねーと彼は苦笑いした。
明るい口調で尋ねてくるのは、言わずと知れた王太子のアルフォンスだ。
昨日と同じく仕事机に堆く積まれた書類の山に囲まれている。昨日から仕事が進んでいないのか、本日また新たに積まれたものなのか。いや、むしろ後者であれと切に願う。
私は恐れ多くも王太子殿下の執務室にあるソファーへ不遜に身を沈めた。
「あらら。ご機嫌麗しいというわけにはいかなかったようだね?」
「私に一体何の話を期待しているんだ」
「いやぁ。国際問題になりかねない事情だし、純粋に報告を受けたいだけだよ? ひいては国防に関わる話ってこと。そう。これは仕事の話だ。うん」
アルフォンスはこれ幸いにと、目の前の雑務を放棄して仕事机を離れると私の向かい側に座る。
「仕事ね。なるほど。分かった。では報告しよう。何もなかった」
「……ん? 何も? 何で? まさか通訳を介して夜通し語り合っていたとか? まさかね」
「彼女が浴室で倒れたんだ」
「は!? レイヴァン、浴室で王女が倒れるぐらいの何をしちゃったわけ!? か弱い女性に対して君は野獣かな!?」
「下世話な想像をするな。ただの長湯によるのぼせだ」
目を丸くして身を引くアルファンスを強くたしなめた。
「ああ。何だ。そういうこと。――あれ? でものぼせたって? グランテーレ国は北に位置する寒い国だから、体を温めるために浴槽に長く浸かる習慣があると言われているよね。普段の感覚で分かりそうなものなのに、何でのぼせるくらい入っていたの? と言うか、周りにいた侍女たちは誰も止めなかったわけ?」
「昨日ここから借りた侍女を除いて、うちの侍女はすべて浴室から追い出したらしい。その残った侍女も声をかけたらしいが、もう少しと答えたので一度はためらったそうだ」
それでも嫌な予感がして強引に覗いたところ、彼女がぐったりしていたと侍女は言っていたな。瞬時の判断が正しかった。マノンと言ったか。信頼できる侍女のようだ。
「医者は疲れも重なってぼんやりしてしまったのではないかと言っていた」
「なるほど。まあ、長旅だったし、元敵国へ嫁ぐことになって気持ちも張っていたところ、お湯の温かさに緊張の糸が切れちゃったのかもね」
私は我知らずため息をついていた。
「ああ。夕食もほとんど料理を口にしなかったしな」
「それは警戒して? 空きっ腹に入浴は良くないと聞いたことがあるけど」
「そうだな。だが彼女はお腹が一杯になったと言っていたそうだ。もちろん本心は分からないが。アルフォンスの言う通り警戒していたのかもしれないし、緊張して食事が喉に通らなかったのかもしれない」
我ながら、雰囲気を盛り上げるとまではいかずとも、和らげられるだけの力量がなかったことは申し訳なく思っている。きっと目の前のこの男ならもっとうまくやってのけただろうに。
食事を終わらせるためにフォークとナイフを置いた後は、居心地悪そうに小さくなっていた彼女を思い出す。彼女が倒れた責任の一端は自分にもある。
「そっか。それで今朝の様子はどうだった?」
「まだ眠っていたようだったから、起こさないように言って出てきた。今日はゆっくりさせておくようにとも」
「なるほど。まあ、それぐらいだったら二、三日もすれば元気になるんじゃない。それまで初夜は延期だね」
「当たり前だ。彼女を抱けるわけがないだろう」
腕を組んで半目でアルフォンスを睨みつける。
彼を相手にしているとつい睨みを利かせてしまう。悪いのは不敬な私なのか、それとも私に不敬を働かせる彼なのか。
「いやいやいや。白い結婚にするつもり? これは単なる国内の政略結婚じゃなくて、国と国の繋がりの問題だからね。まして相手はかつて交戦した国だ。王女がレイヴァンの胸に刃でも突き立てようとしない限り、一度受けた婚姻を解消したり、蔑ろにするのは難しいよ。分かっていると思うけど」
「分かっている。だが、自分は逃げて人に押しつけた相手にだけは言われたくない台詞だな」
「それは仕方がないよ、諦めて。僕は臣下に命令することができる立場の人間、誉れ高く麗しい王太子殿下なのだから。何なら膝をつき、褒め称え崇め奉ってくれてもいいよ?」
悪びれる様子もなく、むしろ彼は人のよさそうな顔でにっこりと笑った。
「さっきの話に戻すが、抱けるわけがないというのはそういう意味じゃない」
「え? 今の流れは無視? 冷たいなあ」
苦笑いするアルフォンスを無視して話を続ける。
「浴室で倒れた彼女を部屋まで私が運んだんだが、あまりにも軽かったんだ。とても抱けるような体じゃない」
「え?」
ゆとりのあるドレスを着ていた時も線の細さは感じていたが、寝衣一枚身にまとっただけの彼女を抱き上げた時の軽さには驚いてしまった。少しでも扱いを間違えれば壊れてしまいそうなくらいの細さだった。
「女性というのは皆、あんなに軽いものだったか?」
「知らないよ。すべての女性を知っているわけでもないし、僕は君ほど筋肉があるわけじゃない。そもそもまだ王女をこの目で見ていない」
「では、婚約者のオリヴィア嬢を担いだことは?」
「担いだって、どういう言い方だよ。荷物じゃないんだから。顔に似合わず無粋なことを言うね」
「顔は関係ない」
アルフォンスは顔を引きつらせて笑った後、そうだなと言って視線を少し上げる。
「今まで抱き上げたことはないね。まあ、結婚後はあるかもしれないけど」
「そうか。何にせよ、今の体では日常生活でも体力がもたなさそうだし、少し触れただけでも壊れてしまいそうだ。しっかり食事を取らせなければ」
この地で彼女が伏せたと知られると、それこそ国際問題になる。頭が痛い話だと、重いため息をついた。
「僕も早く王女に会いたいな」
「本来なら一番に王宮に連れていくところだったんだが」
「ああ。父上が、国王陛下が今、不在だからね」
アルフォンスはつられたように重いため息をつく。
国王陛下は、戦争も終わったしちょっと王妃と国内視察してくるわと書き置きを残して旅立ったらしい。なお、帰国の予定は未定とのことだ。
「陛下への謁見が終わってからではないとな」
「別に父上は気にしないだろうけど、一応、形式上ねー。父上には早く帰ってきてほしいよ。僕に父上の分まで仕事を押しつけられているんだから! ――ねえ、レイヴァン。ちょっとは手伝う」
「気はない」
きっぱり断ると、だよねーと彼は苦笑いした。
2
お気に入りに追加
471
あなたにおすすめの小説
まったく心当たりのない理由で婚約破棄されるのはいいのですが、私は『精霊のいとし子』ですよ……?【カイン王子視点】
空月
恋愛
精霊信仰の盛んなクレセント王国。
身に覚えのない罪状をつらつらと挙げ連ねられて、第一王子に婚約破棄された『精霊のいとし子』アリシア・デ・メルシスは、第二王子であるカイン王子に求婚された。
そこに至るまでのカイン王子の話。
『まったく心当たりのない理由で婚約破棄されるのはいいのですが、私は『精霊のいとし子』ですよ……?』(https://www.alphapolis.co.jp/novel/368147631/886540222)のカイン王子視点です。
+ + + + + +
この話の本編と続編(書き下ろし)を収録予定(この別視点は入れるか迷い中)の同人誌(短編集)発行予定です。
購入希望アンケートをとっているので、ご興味ある方は回答してやってください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScCXESJ67aAygKASKjiLIz3aEvXb0eN9FzwHQuxXavT6uiuwg/viewform?usp=sf_link
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
【完結】悪役令嬢に転生したのでこっちから婚約破棄してみました。
ぴえろん
恋愛
私の名前は氷見雪奈。26歳彼氏無し、OLとして平凡な人生を送るアラサーだった。残業で疲れてソファで寝てしまい、慌てて起きたら大好きだった小説「花に愛された少女」に出てくる悪役令嬢の「アリス」に転生していました。・・・・ちょっと待って。アリスって確か、王子の婚約者だけど、王子から寵愛を受けている女の子に嫉妬して毒殺しようとして、その罪で処刑される結末だよね・・・!?いや冗談じゃないから!他人の罪で処刑されるなんて死んでも嫌だから!そうなる前に、王子なんてこっちから婚約破棄してやる!!
愛されていたのだと知りました。それは、あなたの愛をなくした時の事でした。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
リリナシスと王太子ヴィルトスが婚約をしたのは、2人がまだ幼い頃だった。
それから、ずっと2人は一緒に過ごしていた。
一緒に駆け回って、悪戯をして、叱られる事もあったのに。
いつの間にか、そんな2人の関係は、ひどく冷たくなっていた。
変わってしまったのは、いつだろう。
分からないままリリナシスは、想いを反転させる禁忌薬に手を出してしまう。
******************************************
こちらは、全19話(修正したら予定より6話伸びました🙏)
7/22~7/25の4日間は、1日2話の投稿予定です。以降は、1日1話になります。
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
【完結】伯爵の愛は狂い咲く
白雨 音
恋愛
十八歳になったアリシアは、兄の友人男爵子息のエリックに告白され、婚約した。
実家の商家を手伝い、友人にも恵まれ、アリシアの人生は充実し、順風満帆だった。
だが、町のカーニバルの夜、それを脅かす出来事が起こった。
仮面の男が「見つけた、エリーズ!」と、アリシアに熱く口付けたのだ!
そこから、アリシアの運命の歯車は狂い始めていく。
両親からエリックとの婚約を解消し、年の離れた伯爵に嫁ぐ様に勧められてしまう。
「結婚は愛した人とします!」と抗うアリシアだが、運命は彼女を嘲笑い、
その渦に巻き込んでいくのだった…
アリシアを恋人の生まれ変わりと信じる伯爵の執愛。
異世界恋愛、短編:本編(アリシア視点)前日譚(ユーグ視点)
《完結しました》
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる