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第158話 怒り狂う大鷲
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「羽根集めだぁ!?」
「この宝石獣のか?」
「そうです。この宝石獣の羽をただ集めればいい」
それが延滞料金のツケの代償?羽根を取るだけがいや普通の鳥じゃないか。
「しかし、簡単ではありませんよ。ふふふ」
ゴブリンは不気味に笑いながら部屋から出て行くと鉄の扉を閉め鍵をかけた。
「ちょ!何の真似ですか!?」
「逃す訳にはいかなくてね。悪く思わないで下さいよ」
ゴブリンはそう言うと指を鳴らすと繋がれていた宝石獣の拘束が外れた右足は足枷がつけられているが。
「グワァァァァ!」
物凄い甲高い声をあげて起き上がるパパラッチャイーグル。
「オイ、まさか…」
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは天井が高い地下で飛び上がる。しかし足枷によって行動は制限されている。
パパラッチャイーグルは翼を羽ばたかせ尖った羽を矢の様に飛ばし攻撃してきた。
「やっぱり攻撃してきわよ!」
「お主ら散れ!」
蝦蟇爺が声を上げると涼達はバラバラに避けた。
避けた先の壁が貫通している。
「オイふざけんな!まさかあの羽根を持ち出せって事じゃないだろうな!」
「ご名答」
「だったら私達の剣を返して下さい!生身ではアレは無理です!」
「そうよ!私達の命が無いわよ!!」
「であります!」
「返却した物を何故貸さないとならないんですか?」
ふざけんな変身無しであんなデカイ鳥を抑えるなんて絶対に無理だぞ。
「生身であんなのどうしようもないぞ!」
「わかってますよ。犠牲者が後を絶ちませんからね。貴方がたにはその代わりをして頂きたい」
「危険と承知でありますか!!」
「このジャガイモ頭!!」
「お前達文句は後で言え!」
信道の言う通りだった。
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは目を赤く光らせながら羽根を再び飛ばしてきた。
「止めんかパパラッチャイーグル!ワシじゃ、ヴァンフォワードじゃ!忘れたか!?」
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは唸り声を上げた。
「さっきから唸り声ばかりで何を言ってるか分からないぞ」
「涼さん達が解らないんじゃ私も分からないでありますよ!」
宝石獣の言葉は勇者でないと基本伝わらないのだ。喋れるルビティラやブラキオは別だが。
「蝦蟇爺。あいつも古代種か?ゴルーケンみたいに?」
「いや違うな。恐らくパパラッチャイーグルは長いこと監禁されていたから言葉を忘れているんじゃ。しかも野生に支配されてる」
「野生に支配ってどう言う事ですか?」
「まあ、本来は自然にいる者じゃからある種当たり前じゃが。奴はエルフ王のパートナーじゃった宝石獣じゃ。他と同じで意思伝達か出来る筈だが、よっぽど酷い目に遭わされたからか、完全にありゃ野生の本能に支配されてるわ!」
つまり言葉を忘れたと。
「じゃあアレは今単なる猛獣って事でありますか!?」
「そう言う事らしい」
俺たちは猛獣の檻に丸腰で入ってしまったと。
「グワァァァァ」
パパラッチャイーグルは今度ば爪を光らせ攻撃してくる。
「くそ、空を飛ばれちゃ思うツボだぜ」
「とにかく奴を沈めるんじゃ!」
「馬鹿言うな蝦蟇爺!丸腰でやるのか!?」
「馬鹿はお前じゃ涼!なんの為にマナリアが貴様達に術を伝授した!」
「で、ですが!」
「ですがも糸瓜も無い!とにかく武器無しで、己の魔宝でこのピンチをきり抜けるんじゃ!」
無知言うな!!
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは唸り声を上げ突っ込んだ。
「もうヤケクソだ!」
涼はバックルを取り出しその中のルビーを握りしめると足元に魔法陣が浮かび上がる。
「我が身は火の元素なり、その燃え盛る火球にてかの物を狙い落とせ。「ファイヤボール」」
涼の右手から大量の火の玉が放たれた。
パパラッチャイーグルは上昇して交わした。
「涼さん出来ましたね!」
「これが魔法か!!」
「基礎が遂に固まったな涼!」
「いけるわ!リアさん!」
「はい!姫様!」
「嬢ちゃん反撃は?」
「ムフフであります!」
ベルは白衣から大量の武器を取り出した。
どっから出したんだよ。
「この宝石獣のか?」
「そうです。この宝石獣の羽をただ集めればいい」
それが延滞料金のツケの代償?羽根を取るだけがいや普通の鳥じゃないか。
「しかし、簡単ではありませんよ。ふふふ」
ゴブリンは不気味に笑いながら部屋から出て行くと鉄の扉を閉め鍵をかけた。
「ちょ!何の真似ですか!?」
「逃す訳にはいかなくてね。悪く思わないで下さいよ」
ゴブリンはそう言うと指を鳴らすと繋がれていた宝石獣の拘束が外れた右足は足枷がつけられているが。
「グワァァァァ!」
物凄い甲高い声をあげて起き上がるパパラッチャイーグル。
「オイ、まさか…」
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは天井が高い地下で飛び上がる。しかし足枷によって行動は制限されている。
パパラッチャイーグルは翼を羽ばたかせ尖った羽を矢の様に飛ばし攻撃してきた。
「やっぱり攻撃してきわよ!」
「お主ら散れ!」
蝦蟇爺が声を上げると涼達はバラバラに避けた。
避けた先の壁が貫通している。
「オイふざけんな!まさかあの羽根を持ち出せって事じゃないだろうな!」
「ご名答」
「だったら私達の剣を返して下さい!生身ではアレは無理です!」
「そうよ!私達の命が無いわよ!!」
「であります!」
「返却した物を何故貸さないとならないんですか?」
ふざけんな変身無しであんなデカイ鳥を抑えるなんて絶対に無理だぞ。
「生身であんなのどうしようもないぞ!」
「わかってますよ。犠牲者が後を絶ちませんからね。貴方がたにはその代わりをして頂きたい」
「危険と承知でありますか!!」
「このジャガイモ頭!!」
「お前達文句は後で言え!」
信道の言う通りだった。
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは目を赤く光らせながら羽根を再び飛ばしてきた。
「止めんかパパラッチャイーグル!ワシじゃ、ヴァンフォワードじゃ!忘れたか!?」
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは唸り声を上げた。
「さっきから唸り声ばかりで何を言ってるか分からないぞ」
「涼さん達が解らないんじゃ私も分からないでありますよ!」
宝石獣の言葉は勇者でないと基本伝わらないのだ。喋れるルビティラやブラキオは別だが。
「蝦蟇爺。あいつも古代種か?ゴルーケンみたいに?」
「いや違うな。恐らくパパラッチャイーグルは長いこと監禁されていたから言葉を忘れているんじゃ。しかも野生に支配されてる」
「野生に支配ってどう言う事ですか?」
「まあ、本来は自然にいる者じゃからある種当たり前じゃが。奴はエルフ王のパートナーじゃった宝石獣じゃ。他と同じで意思伝達か出来る筈だが、よっぽど酷い目に遭わされたからか、完全にありゃ野生の本能に支配されてるわ!」
つまり言葉を忘れたと。
「じゃあアレは今単なる猛獣って事でありますか!?」
「そう言う事らしい」
俺たちは猛獣の檻に丸腰で入ってしまったと。
「グワァァァァ」
パパラッチャイーグルは今度ば爪を光らせ攻撃してくる。
「くそ、空を飛ばれちゃ思うツボだぜ」
「とにかく奴を沈めるんじゃ!」
「馬鹿言うな蝦蟇爺!丸腰でやるのか!?」
「馬鹿はお前じゃ涼!なんの為にマナリアが貴様達に術を伝授した!」
「で、ですが!」
「ですがも糸瓜も無い!とにかく武器無しで、己の魔宝でこのピンチをきり抜けるんじゃ!」
無知言うな!!
「グワァァァァ!」
パパラッチャイーグルは唸り声を上げ突っ込んだ。
「もうヤケクソだ!」
涼はバックルを取り出しその中のルビーを握りしめると足元に魔法陣が浮かび上がる。
「我が身は火の元素なり、その燃え盛る火球にてかの物を狙い落とせ。「ファイヤボール」」
涼の右手から大量の火の玉が放たれた。
パパラッチャイーグルは上昇して交わした。
「涼さん出来ましたね!」
「これが魔法か!!」
「基礎が遂に固まったな涼!」
「いけるわ!リアさん!」
「はい!姫様!」
「嬢ちゃん反撃は?」
「ムフフであります!」
ベルは白衣から大量の武器を取り出した。
どっから出したんだよ。
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