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第145話 因果の宝
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「おらぁ!!」
アイカが寄越したジンカイザーに槍を突き刺さし吹っ飛ばすブラキオダイオー。
すかさず飛んできたジンカイザーに上空から踵落としをお見舞いしもう一体のジンカイザーの上に叩きつけるカルタノハオー。
「決めるぞお主達!」
「「「「オウ!」」」」
カルタノハオーは剣を構えると空高く飛び上がり、ブラキオダイオーは右肩のブラキオレールガンにエネルギーを溜め込む。
「ブラキオダイオー!アレキサンドロスバスター!」
ブラキオはレール砲からビームを放ちジンカイザー二体を空へ撃ち上げるとすかさずカルタノハオーが上空から剣を叩きこむ。
「「「カルタノハオー!天空破砕剣!」」」
カルタノハオーはエネルギーの剣を叩き込みジンカイザー二体を撃破した。
残された盾の怪人はうろたえている。
エンガホウキュウオーはすかさずイカ大剣改を斬り込み盾で防ぐもパワーで押し切られ吹っ飛ばされた怪人は倒れ込んだ。
「「「エンガホウキュウオー!炎雷兜割り!」」」
雷と炎を纏ったイカ大剣改を叩き込むエンガホウキュウオー、盾の怪人は盾で防ぐが盾もろとも粉砕され一刀両断され盾の怪人は爆死した。
バックルから音が鳴り響く。
「涼かい?」
コハクがバックルの通信機で応答する。
連絡が涼と判ると仲間達にも聞こえる様にオープンチャンネルにする。
「みんな…やったぞ…倒したぞ!」
それは悪逆皇帝ジュリアンを倒した報告だった。
船で聞いていたアリシア達もその報告に顔がぱあっと明るくなる。
「おお!やりましたぞ!」
「あの野郎!」
「さすが先生です!!」
「涼さんマジでヒーローです!!」
「革命はなったか!!」
「私達勝ったんですね!」
コハクがホウキュウオーから大音量で声を流す。
「革命はなった!悪逆皇帝ジュリアンは死んだぞ!!」
そのニュースは瞬く間に広がっていった。
そして、ジュリアンを亡くした斑鳩帝国と加担したジルド教の残党達は少し後に到着したレジスタンスに取り押さえられこうして斑鳩帝国の世界征服は僅か一か月で終わりを告げた。
当然その話は魔界にも伝わっている。
「せっかくお膳立てしてやったのに、ジュリ…いや江頭カイジはやはりただのボンクラだったようだ」
どうやら偽ジュリアンは江頭と言うらしい。
玉座で踏ん反り返り魔王ヴァニティがそう言った。
「本当にあの汚らしいデブを使うのはもうこりごりですわ~」
「アイカさん、貴女も人が悪すぎじゃないですか?」
「ドクター人が良かったらあんなビッチじゃないでしょ…」
「アバズレの間違いじゃないのか?」
魔王の城に集う、アッシュベル、間藤ジン、皇時也。
「貴方達!失礼すぎじゃない!?女王ですわよ!私は!」
「元な。王様が生きてたじゃないか?」
「う…それは…」
「あの様子だともうなれるチャンスは君にはないね」
「ジュリアンは女好きではあったが暴君ではなかったからね。逆に彼は無類の変質者で暴君。アリシア姫を狙ったのも自分の世界では少女は抱けないからと言っていたからね」
「あの変態はそこが落ちどだったのよ!ババアだって言ってんのに見た目で判断したから逃げられたのよ!!」
そう、マナリア達が助かったのは江頭がマナリアの容姿にデレデレしていたからである。
アイカから実年齢を聞いてもエルフとか解釈したらく全然ダメだったらしい。
アリシアを魔王達が連れてきた時も殺さず少女を抱きたいという変態極まりない理由で殺してなかったのだ。
他の勇者達にはこんな性格故にいいようにはめられてしまい今回の作戦は失敗したのだ。
「あのデブ!死んでくれてよかったわ!」
「まあ、頭は悪かったからね。だから勇者達にまんまと騙されてはめられたんだからね」
「皇。お前の発明もあんな奴に使われて不憫だな」
「間藤さんも苦労したでしょう?」
「ああ、見た目を変えただけで偉そうにしやがって。あのチャーシューは!!」
「それ程太ってなかったよ…」
「何の話だい?」
二人の会話についていけないアッシュベル。
「まあいいさ。所詮は負け組だ。」
「陛下。次の作戦は?」
「負け組がいい情報を集めてくれたからな~失われし宝の話をな!」
「失われし宝ですか?」
「ヴァニティさんよ。そんなおとぎ話あてになるのか?」
「僕達十分おとぎ話の世界にいるんだよ間藤さん」
皇時也の言う通りだった。
「アイカ。ガネットに居たお前なら何か聞いてるか?」
「失われし宝ですか?あの品の無い国に一体何があるんですか?陛下。」
「アイカさん…貴女は本当に元王族ですか?」
「わ、私だって知らない事はたくさんあるわ!」
いや。アンタの場合教養を身につけてないから何も知らないだけだろ。
「そんな事だと思ってコキュートスが調べてある」
「コキュートス陛下はネクロマンサーですからね」
「ネクロマンサー?ああ!死体操る奴!ゲームにいたな」
「いましたね!」
先代勇者といい…どうしてこう異世界人は訳わからないのかしら。
まあ異世界自体がこっちから見たら十分ゲームみたいな世界だからな。ゲームって言っても大した想像はきっと出来ないだろ。
「コキュートスの話ではあの宝が彼方の世界にもう一つだけあるらしい。それを奪い使えば我らの繁栄は約束される!」
「陛下がそこまで言うとは…どんな宝なんですか?」
「まあ強いて言うなら、一度だけ神様になれる石かな。」
は?神様になれる石ですの!?
そんな物がガネットに伝わっているのですの??
「神様になれる石…どんな願いでも叶うんですか?」
「いや、理を自由に出来るのさ。その力で俺は魔界を変えたのさ!一度な」
「へぇ~そりゃ凄いな!」
「で、その石と言うのは?」
「さあな~俺も一度見たきりでしかも型は定まってなく見つけるのはまず不可能だ。」
えー!無理ゲーじゃねーかよ!!
ヴァニティは一度その石を偶然魔界で見つけて魔界を全て変えたって言ってたけど、大体なんなんだその石は?
「俺がこの世界に来た時、偶然にも手にあった。あれをもう一度使い俺は全てを手に入れる!勿論お前達の望みも思いのままだぜ!!」
「探す方法はあるんですか?」
「ああ、もう一人の俺が見つけ出す。いずれな。そう操作したからな」
「もう一人の陛下?操作って??」
「つまり、いずれ手に入れるから私たちは待てばいいと。」
「察しがいいなアッシュベル。」
いずれ手に入れるから待てばいいって随分と自信ありげに言ったな。
「それはいつですの?陛下!?」
「さあな。だが必ず手に入れる運命だ。心配するな」
「で、その石は何と言うんですか?」
皇時也が尋ねた。
「因果率制御鉱石 因果石(いんがせき)…初代勇者が来た日に、たった二つだけ誕生したあらゆる運命を操作出来る魔宝石だ」
「あらゆる運命操作を!?」
「おいおいマジで神様になれるって事かよ!!」
「な、何の話ですの?その因果率とか運命操作って??」
「アイカさん。貴女は本当にお馬鹿ですか?」
「なんですって!」
「考えても見て下さい。全て上手く行きすだと思いませんか?」
「ど、どう言う事ですの??」
そう、全てが上手く行き過ぎている。
魔族が魔界へ行った後にだ。
ジルド教が魔界とコンタクトを取れたことやテナルディエがガネットに入り込めた事などそして魔界がヴァニティの思いのままになっている事だ。それにヴァニティは元は人間だ。それが全知全能の力をどうやって授かった?その理由は簡単だった。魔界へ逃げ込んだ日にたまたまその因果石を拾ったからである。
「しかし陛下。そんな全能の力をもう一人に自分に委ねていいんですか?敵なんですよ!」
「奴の力は封じたし無理に使えば汚染されて死に絶えるだけだ。ブラキオも暫くは何も出来ないからな剣はぶっ壊したからな」
「陛下。もしかしてもう一人の自分って言うのは!?」
「皇。あまり深追いはするな?命が惜しいならな」
「わ、わかりました」
そね因果を操作する力が本当なら下手に踏み込まないほうがいいか。
「話は以上だ下がれ」
ヴァニティがそう言うとアッシュベル以外は玉座の間から出て行った。
「陛下。何ゆえにまた因果石を欲しているんですか?」
「因果石は一度決めた世界の運命しか操作出来ないんだよ。自分も含めてな」
「というと?」
「魔界の因果しかいじってないから、もうその力は無い上に同じ人間は二度と見つけられない様になっているわけさ」
「なるほど。故に別の次元の自分であるホウキュウレッドに手に入れてもらうと?」
「そうだ。因果石をもう一度使い。今度は世界全ての因果を破滅にするんだよ。悪が栄えた世界を作る為にな!」
アイカが寄越したジンカイザーに槍を突き刺さし吹っ飛ばすブラキオダイオー。
すかさず飛んできたジンカイザーに上空から踵落としをお見舞いしもう一体のジンカイザーの上に叩きつけるカルタノハオー。
「決めるぞお主達!」
「「「「オウ!」」」」
カルタノハオーは剣を構えると空高く飛び上がり、ブラキオダイオーは右肩のブラキオレールガンにエネルギーを溜め込む。
「ブラキオダイオー!アレキサンドロスバスター!」
ブラキオはレール砲からビームを放ちジンカイザー二体を空へ撃ち上げるとすかさずカルタノハオーが上空から剣を叩きこむ。
「「「カルタノハオー!天空破砕剣!」」」
カルタノハオーはエネルギーの剣を叩き込みジンカイザー二体を撃破した。
残された盾の怪人はうろたえている。
エンガホウキュウオーはすかさずイカ大剣改を斬り込み盾で防ぐもパワーで押し切られ吹っ飛ばされた怪人は倒れ込んだ。
「「「エンガホウキュウオー!炎雷兜割り!」」」
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バックルから音が鳴り響く。
「涼かい?」
コハクがバックルの通信機で応答する。
連絡が涼と判ると仲間達にも聞こえる様にオープンチャンネルにする。
「みんな…やったぞ…倒したぞ!」
それは悪逆皇帝ジュリアンを倒した報告だった。
船で聞いていたアリシア達もその報告に顔がぱあっと明るくなる。
「おお!やりましたぞ!」
「あの野郎!」
「さすが先生です!!」
「涼さんマジでヒーローです!!」
「革命はなったか!!」
「私達勝ったんですね!」
コハクがホウキュウオーから大音量で声を流す。
「革命はなった!悪逆皇帝ジュリアンは死んだぞ!!」
そのニュースは瞬く間に広がっていった。
そして、ジュリアンを亡くした斑鳩帝国と加担したジルド教の残党達は少し後に到着したレジスタンスに取り押さえられこうして斑鳩帝国の世界征服は僅か一か月で終わりを告げた。
当然その話は魔界にも伝わっている。
「せっかくお膳立てしてやったのに、ジュリ…いや江頭カイジはやはりただのボンクラだったようだ」
どうやら偽ジュリアンは江頭と言うらしい。
玉座で踏ん反り返り魔王ヴァニティがそう言った。
「本当にあの汚らしいデブを使うのはもうこりごりですわ~」
「アイカさん、貴女も人が悪すぎじゃないですか?」
「ドクター人が良かったらあんなビッチじゃないでしょ…」
「アバズレの間違いじゃないのか?」
魔王の城に集う、アッシュベル、間藤ジン、皇時也。
「貴方達!失礼すぎじゃない!?女王ですわよ!私は!」
「元な。王様が生きてたじゃないか?」
「う…それは…」
「あの様子だともうなれるチャンスは君にはないね」
「ジュリアンは女好きではあったが暴君ではなかったからね。逆に彼は無類の変質者で暴君。アリシア姫を狙ったのも自分の世界では少女は抱けないからと言っていたからね」
「あの変態はそこが落ちどだったのよ!ババアだって言ってんのに見た目で判断したから逃げられたのよ!!」
そう、マナリア達が助かったのは江頭がマナリアの容姿にデレデレしていたからである。
アイカから実年齢を聞いてもエルフとか解釈したらく全然ダメだったらしい。
アリシアを魔王達が連れてきた時も殺さず少女を抱きたいという変態極まりない理由で殺してなかったのだ。
他の勇者達にはこんな性格故にいいようにはめられてしまい今回の作戦は失敗したのだ。
「あのデブ!死んでくれてよかったわ!」
「まあ、頭は悪かったからね。だから勇者達にまんまと騙されてはめられたんだからね」
「皇。お前の発明もあんな奴に使われて不憫だな」
「間藤さんも苦労したでしょう?」
「ああ、見た目を変えただけで偉そうにしやがって。あのチャーシューは!!」
「それ程太ってなかったよ…」
「何の話だい?」
二人の会話についていけないアッシュベル。
「まあいいさ。所詮は負け組だ。」
「陛下。次の作戦は?」
「負け組がいい情報を集めてくれたからな~失われし宝の話をな!」
「失われし宝ですか?」
「ヴァニティさんよ。そんなおとぎ話あてになるのか?」
「僕達十分おとぎ話の世界にいるんだよ間藤さん」
皇時也の言う通りだった。
「アイカ。ガネットに居たお前なら何か聞いてるか?」
「失われし宝ですか?あの品の無い国に一体何があるんですか?陛下。」
「アイカさん…貴女は本当に元王族ですか?」
「わ、私だって知らない事はたくさんあるわ!」
いや。アンタの場合教養を身につけてないから何も知らないだけだろ。
「そんな事だと思ってコキュートスが調べてある」
「コキュートス陛下はネクロマンサーですからね」
「ネクロマンサー?ああ!死体操る奴!ゲームにいたな」
「いましたね!」
先代勇者といい…どうしてこう異世界人は訳わからないのかしら。
まあ異世界自体がこっちから見たら十分ゲームみたいな世界だからな。ゲームって言っても大した想像はきっと出来ないだろ。
「コキュートスの話ではあの宝が彼方の世界にもう一つだけあるらしい。それを奪い使えば我らの繁栄は約束される!」
「陛下がそこまで言うとは…どんな宝なんですか?」
「まあ強いて言うなら、一度だけ神様になれる石かな。」
は?神様になれる石ですの!?
そんな物がガネットに伝わっているのですの??
「神様になれる石…どんな願いでも叶うんですか?」
「いや、理を自由に出来るのさ。その力で俺は魔界を変えたのさ!一度な」
「へぇ~そりゃ凄いな!」
「で、その石と言うのは?」
「さあな~俺も一度見たきりでしかも型は定まってなく見つけるのはまず不可能だ。」
えー!無理ゲーじゃねーかよ!!
ヴァニティは一度その石を偶然魔界で見つけて魔界を全て変えたって言ってたけど、大体なんなんだその石は?
「俺がこの世界に来た時、偶然にも手にあった。あれをもう一度使い俺は全てを手に入れる!勿論お前達の望みも思いのままだぜ!!」
「探す方法はあるんですか?」
「ああ、もう一人の俺が見つけ出す。いずれな。そう操作したからな」
「もう一人の陛下?操作って??」
「つまり、いずれ手に入れるから私たちは待てばいいと。」
「察しがいいなアッシュベル。」
いずれ手に入れるから待てばいいって随分と自信ありげに言ったな。
「それはいつですの?陛下!?」
「さあな。だが必ず手に入れる運命だ。心配するな」
「で、その石は何と言うんですか?」
皇時也が尋ねた。
「因果率制御鉱石 因果石(いんがせき)…初代勇者が来た日に、たった二つだけ誕生したあらゆる運命を操作出来る魔宝石だ」
「あらゆる運命操作を!?」
「おいおいマジで神様になれるって事かよ!!」
「な、何の話ですの?その因果率とか運命操作って??」
「アイカさん。貴女は本当にお馬鹿ですか?」
「なんですって!」
「考えても見て下さい。全て上手く行きすだと思いませんか?」
「ど、どう言う事ですの??」
そう、全てが上手く行き過ぎている。
魔族が魔界へ行った後にだ。
ジルド教が魔界とコンタクトを取れたことやテナルディエがガネットに入り込めた事などそして魔界がヴァニティの思いのままになっている事だ。それにヴァニティは元は人間だ。それが全知全能の力をどうやって授かった?その理由は簡単だった。魔界へ逃げ込んだ日にたまたまその因果石を拾ったからである。
「しかし陛下。そんな全能の力をもう一人に自分に委ねていいんですか?敵なんですよ!」
「奴の力は封じたし無理に使えば汚染されて死に絶えるだけだ。ブラキオも暫くは何も出来ないからな剣はぶっ壊したからな」
「陛下。もしかしてもう一人の自分って言うのは!?」
「皇。あまり深追いはするな?命が惜しいならな」
「わ、わかりました」
そね因果を操作する力が本当なら下手に踏み込まないほうがいいか。
「話は以上だ下がれ」
ヴァニティがそう言うとアッシュベル以外は玉座の間から出て行った。
「陛下。何ゆえにまた因果石を欲しているんですか?」
「因果石は一度決めた世界の運命しか操作出来ないんだよ。自分も含めてな」
「というと?」
「魔界の因果しかいじってないから、もうその力は無い上に同じ人間は二度と見つけられない様になっているわけさ」
「なるほど。故に別の次元の自分であるホウキュウレッドに手に入れてもらうと?」
「そうだ。因果石をもう一度使い。今度は世界全ての因果を破滅にするんだよ。悪が栄えた世界を作る為にな!」
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