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第95話 蜥蜴の黒焼き
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魔界へ行く為の船造りを開始した涼達は3チームに分かれそれぞれ必要な鉱石を探す為に旅を始めた。
ここは港町カイアナスから出発した海域。
カイエン ルーガル 和樹達三人はワニ爺に乗り込み進んでいる。
ブラキオが眠っていた顔面島を通り過ぎようとしていた。
「ワニ爺で進むとは思っていなかったな」
「ワニ!」
ワシは爬虫類じゃ海水は塩っぱくてかなわん!お前は身体宝石だろ真水も海水もないだろ。
「しかし、ブラキオ殿はこの近辺の島にタングステンと黒曜石があると言っておられたが」
「でもブラキオだぜ。当てにならないだろ」
「ワニ!」
気持ちはわかるが余り頭を馬鹿にするでないぞ!気持ちはわかるのかよ!
まあハッキリしない奴だからなブラキオの奴。
プリズムで出来たコックピットの中は三人なら余裕はある広い空間になっている。
コックピットは宝救剣を台座に差し込んで宝石獣とシンクロする。
宝石獣が見てる物や周りの様子はコックピットから見えるようで海の中もバッチリ見えていた。
和樹は自身で作ったタウンマップジュエルを差し込みグリップを引くと人口宝石から光で出来たホログラムの異世界のマップが現れる。
「おー!地図ですぞ!!」
「お前が作ったのか!!」
「ああ。前に戦った時のデータをカルタノ達から引き出して移してみたんだ!」
あの戦いの記憶からこんな細かい地図を作ったのかよ。
和樹の奴頭が回るな。こういうちゃんとした事に最初から頭を使ってりゃきっと裕福だったろうなこの異世界生活。
「と言ってもこの周りしかまだ載ってないが」
「いやいや十分だな!」
「和樹殿そなた凄いですな!」
「ワニ爺一旦止まってくれ!位置を確認するから!」
「ワニ!」
あいわかった!ワニ爺は一旦止まっる。
和樹はグリップを引くとマップが広がり目の前にプロジェクションマッピングのようになる。
「プロジェクションマッピングを参考にしたんだ」
「プロジェ?何ですと?」
「要は立体的にした訳だな!」
「そう言う事だ。」
和樹がマップに出ている島三ヶ所に手を触れると上にグラフみたいな物が映る。
「見てくれ。この三ヶ所だけやたらと波長が高いんだ」
「タングステンと黒曜石はこの三つの島のどれかか…」
「しかも活火山だ全て」
「何ですと!?危なくてとても探せませぬぞ!」
「まあ噴火はそうそう起きないだろ」
「ああ、地震とか起こらなければ大丈夫のはずだ」
確か地面にあるプレートがずれて地震が起きると聞いた。火山は正にそのプレートの側か真上が殆どだ。地震さえ起きなければ特に危なくはないはずだ。
「なら手分けして探しましょうぞ!」
「いや待て!単独で行くには地理がわかってないし、何より危険だ。面倒だが一つずつ回るしかないな」
「カイエンの言う通りだな。」
「確かに未知の場所ですからな」
三人は利害の一致でまずは恥から順番に回る事にした。地理がわかってない為単独行動は勿論無しだ。
「よし、ワニ爺。まずはあの島へ向かってくれ!」
「ワニ!」
よしわかった!行くぞ!ワニ爺は泳ぎを再開しまずは一番近くの島へ向かって行く。
まず来たのはだいぶ離れてる小さな無人島だった。小さいながらも火山は活発な島だった。緑も多くそこら中岩だらけの島だった。
カイエン達はワニ爺から降り小さくなったワニ爺は鞄に入り込んだ。
「ワニ…」
ワシは寝る起こすなよ…むにゃ💤
「寝ちゃいましたぞ」
「まあ長旅だったしな」
「この島の先にある洞窟に反応があるな!」
カイエン達は島の林の中へ進んでいく。
やはり誰も住んでない荒れた獣道と言うより手入れされない草木の中を進んでいる。
「いていて!」
「酷い道ですな」
「あ、あそこじゃないか!」
やがて見えてきた洞窟へ入る三人。
洞窟の中は暗いどころか明るく周りの石は緑色に光っている。
「洞窟の中だってのになんだこの明るさは?」
「確かに妙に明るいですな!」
「なんか髪が逆立つな。静電気でも発生してるのか?」
3人はやがて広い場所に出ると、そこは中心に水溜りがあり周りには緑色にキラキラ光る石で出来ている。バチバチとなんか静電気が発生していてピリピリする。
「これは!?」
「凄い場所ですな」
ルーガルはその辺の石に腰掛ける。
バチバチ
「ん?何だこれは…ギャーー!!」
ルーガルが突然感電した。
「な、何だ!?」
「ルーガル離れろ!」
ルーガルは石から離れ座り込む。
バチバチ
「ギャーーー!!」
また感電した。
カイエンは黒こげになったルーガルを起こすと肩を貸し立たせた。
「お前黒焼きになってるぞ」
「い、一体何なんですぞ…この洞窟は??」
「おい、起きろ!起きてくれワニ爺!」
カイエンは鞄の中で寝ているワニ爺を起こした。
「ワニ…」
なんじゃ!昼寝の邪魔をするとは!!ワニ爺は機嫌悪そうだ。
「寝てる場合じゃないんだよ!周り見ろ!」
カイエンがそう言うとワニ爺は周りを見回す。
「ワ、ワニ!?」
何じゃこの夥しい数の電気石は!!
「で、電気石?」
「ワニ!」
微弱ながら静電気を出している鉱石だ。本来なら微弱でこれほど強い電気にならんはずだ!
じゃあ、何でこうなってんだよ!!
「電気石ってトルマリンの事か?」
「ワニ!」
ああ、いかにも。
トルマリンはこの電気石の中でも特に綺麗な物で磨かれ作られる宝石である。
「いちち…和樹殿は何か知っておられるのか?」
「お前…黒焼きなってよく無事だったな」
黒こげのルーガルを離しそう言うカイエン。
「あ、ああ、科学の授業で聞いた事があったんだ。確か熱を帯びると静電気が発生するって聞いたような」
「熱…あっ!そうか!この洞窟は火山の真下だ!」
「まさか火山の熱でアレ程強い電気が!!」
「いや、アレが原因だと思うぞ」
和樹は水溜りに指を指す。
「あの水溜りが?」
「ただの水溜りではないか?」
「ギャオ!」
なら試そうぜ!
鞄から飛び出したラルトルがルーガルの尻尾を水につけた。
バチバチバチバチバチバチ!
「ぎょえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ルーガルは忽ち感電した。
「ギャオ!」
うわ!すげぇな!お前…何やってんだよっ!!
「あ…あ…ラルトル…貴様…」
ルーガルは倒れた。
倒れたルーガルを介護するカイエン。
「お前な!仮にも相棒を実験に使うなよ!」
「ギャオ!」
蜥蜴の黒焼きを見たかっただけだ!あっかんべー!!
こいつだいぶ退屈してたからな。全くラルトルだけは本当に扱いにくいな。
ラルトルは宝石獣の中でも特に気が強く若いせいかへそ曲がりな一面が強い奴だ。
「やはるこの水溜りは天然のバッテリーだったんだ!」
「バッテリー?」
「電気を貯めとく箱だ!この水は硫酸と成分が同じなんだ!だから電気が貯まってた!」
原始的はバッテリーはガラス容器に硫酸を入れ銅を入れ染み込ませ電気を流す電気が貯まるらしい。
「そういや確かに銅が混じってるぞこの洞窟!」
「バッテリーって言うのは電気を貯める…つことはこの洞窟内が天然のそのバッテリーなのか!?」
「そう言う事だ!」
「ワニ!」
どうやら此処は外れか!
「だな、どう見ても無い。長いは無用だ!」
カイエンはルーガルを担ぎ上げてそう言う。
「こんな危ない所さっさとずらかろう!」
「ワニ!」
待てお前達!!ワニ爺はストップをかける。
「何だよワニ爺!」
「ギャオ!」
何かいやがる!!
「へ?こんな場所に何かいるわけ…」
水溜りからぶくぶくと泡があがる。
「おい…」
「何か来る!?」
そう言った次の瞬間水溜りから何か飛び出した。
「は?何だありゃ…」
「ワニ!!」
食い物!!んな訳あるか!!
「う、鰻??」
現れのは巨大な鰻だった。もとい鰻型の魔物。
「この異世界にも鰻がいたのかよ!」
巨大鰻は口から雷を放つ。
「何!?」
「ヤバイヤバイヤバイ!」
「「うわっ!!」」
洞窟内が大爆発し三人は洞窟の外へ吹っ飛ばされた。
「うわっ!」
「いて!!」
「ぐえっ!?」
カイエンから離れたルーガルが二人の下敷きになった。
「な、何が起きたのだ?」
「馬鹿野朗逃げんぞ!」
「え?逃げるとは一体い…」
ルーガルの目の前に洞窟から這い出た電気鰻の魔物。
「う、鰻っ!?」
電気鰻は再び口から雷を放つ。
「「「ヒェー!」」」
三人は逃げた。
しかし電気鰻は追いかけて来る。
「何で追いかけてくるんだよ!!」
「俺たちをまさか餌にする気なのか!!」
「我輩達は餌でないわっ!鰻風情が!」
「ありゃ電気鰻だ!つかお前散々黒焼きになってたからそれで出てきたんじゃないのか!?」
「我輩のせいだと言うか!!」
「ギャオ!」
お前のせいだ蜥蜴!
「何だと!元はと言えば御主が悪いではないか!ラルトル!」
「ギャオ!」
やんのかこらっ!!
「「止めないか!馬鹿蜥蜴共!」」
走りながら突っ込むカイエンと和樹。
「おいワニ爺!」
「ワニ!」
わかっとるわ!
ワニ爺は鞄から飛び出して巨大化し電気鰻を尻尾で吹っ飛ばした。
しかしぬるぬる粘膜がワニ爺の勢いを殺してしまい吹っ飛ばしても簡単に体制を立て直した。電気鰻は口から雷を放ちワニ爺を吹っ飛ばし海へ叩きつけた。
海岸へ着いた三人はワニ爺の安否を確認する。
「ワニ爺大丈夫か!?」
「ワニ!」
ピンピンしとるわい!お前達さっさと此奴をぶっ飛ばして蒲焼きにするぞ!
「食う気かよ!」
「ギャオ!」
なぬ蒲焼き!食う食う!
ラルトルは巨大化する。
「テーゴー」
腹減った…
ステゴもゆっくりと巨大した。
「ワニ!」
早く乗らんか!
「いつになくやる気だな」
「ですな」
「まあ何にしても危ないからなアレ」
カイエン達は剣を取り出し勇者石をはめ込む。
ブラック!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
バイオレット!ザ!宝救武装!
「「「宝救武装(ホウキュウチェンジ)!」」」
剣から光が吹き出し三人に纏うとスーツと鎧が構成され見に纏う最後にパートナーを模したヘルメットを装着し変身完了した。
「よしお前ら行くぜ!」
「オウ!」
「待て俺もいいのか?」
「ゲーターオーは3人にで動かしゃ戦いも楽になる!」
「我輩達はもう仲間であろう!」
「ワニ!」
小僧ワシに乗れ!
「みんな…ああ!行こう!」
三人は巨大化した宝石獣達に乗り込みプリズムで出来たコックピットへ転送された。
三人は剣を台座に差し込む。
「「「宝石合体!」」」
三人の掛け声で三体の宝石獣達は身体をバラバラになり一つに重なる。
ワニ爺が二足歩行に身体を構築し胴体と足を作り頭は胸に尻尾は先を下に後ろに着く。
次にラルトルが頭を上にし胴体を畳み込む様に形を変え槍状の尻尾を伸ばし拳を作り右手になり合体し同じ様にオニステも胴体を畳み込む様に合わさり尾びれをそのままに尻尾を先に向けたそして後ろ足があった辺りに拳を作ると左手に合体し最後に頭と兜が作られ合体完了した。
「「「完成ゲーターオー!」」」
ゲーターオーが完成し海で着地した。
電気鰻が蛇行しながらゲーターオーに突っ込んでくる。
「食いちぎってやる!」
ワニ爺が頭をあげ鰻に噛み付く。
しかし噛み付いた瞬間体から電流を放ちゲーターオーは爆発し吹っ飛ばされた。
「うわ!」
「おのれ顎の分際で!」
「ありゃ鰻だって!」
「どちらでも良い!」
いや全然違うからな。
電気鰻が口から雷を放ちゲーターオーに当たるとゲーターオーは爆発する。ゲーターオーは体から煙があがる。
「やべぇな。雷はキツイな!」
「しかし、あのぬるぬるが邪魔で攻撃が当たりませぬぞ!」
「確かに当たらない!」
ゲーターオーは槍で突き刺さすがぬるぬるの粘膜のせいで滑って当たらない。
「ぬるぬるなら乾かせばいいだろ!」
「乾かす?そうか!ルーガル風の術を準備だ!」
「なんだか判りませぬが心得ましたぞ!」
ルーガルほ宝救剣を台座から引き抜き自身のエメラルドをはめ込みグリップを引いた。
エメラルドは風の属性がある宝石だ。
「カイエン確かルビー使えたよな?頼む!」
「成る程な!わかった!」
カイエンはルビーを取り出し剣にはめ込むとグリップを引く。
「ミストジュエル!」
和樹は人口宝石を真宝剣にはめ込みグリップを引く。更に和樹はルビーとエメラルドもはめ込みグリップを4回引く。
ゲーターオーの右手の槍が回り出しドリルの様に回転をする。
「喰らえや!」
三人はコックピットで剣を振り翳すとゲーターオーの槍から巨大な赤い竜巻が吹き出し電気鰻に直撃し閉じ込めた。
竜巻が止むと電気鰻はカピカピに乾いて干からびている。
風+炎=熱風更に霧で即席のサウナを作り鰻を閉じ込め身体を乾かして粘膜を蒸発させたのだ。
「どうだ!」
「これなら当たる決めるぞ!」
「「よっしゃ!」」
オニステの鰭が展開し弓に変わると槍を弓矢の様に構えてるゲーターオー。
やがて槍にエネルギーが溜まっていく。
「「「ゲーターオー!ストライクバンカーフィニッシュ!」」」
ゲーターオーの弓から螺旋の槍が放たれ電気鰻の身体を貫き電気鰻は空で爆発し身だけが落ちてきた。
その夜倒した鰻を蒲焼きにして食べる三人て宝石獣。
「ワニ!」
中々いける!
「ギャオ!」
うまうま!
「テーゴー」
魚くさーい!
だったら食うなよ。つか草食だろステゴサウルスは!
「まさか魔物を食べるとはな…」
「塩しかありませんが中々いけますな!」
「鰻だな確かに」
焚き火を囲んで夕食の鰻の魔物を口にする三人。サイズは大きいがまあ確かに味は鰻だった。
鰻は大半ワニ爺が食べてしまった為無駄にはならなかったそうだ。
「アレが宝石獣ね~そしてアレが今の勇者…ふん。楽勝ね!」
月夜の晩三人を見ている謎の少女。
「覚悟しなさいよ。宝石獣とご先祖の剣はこの私が必ず手に入れるわ!」
ここは港町カイアナスから出発した海域。
カイエン ルーガル 和樹達三人はワニ爺に乗り込み進んでいる。
ブラキオが眠っていた顔面島を通り過ぎようとしていた。
「ワニ爺で進むとは思っていなかったな」
「ワニ!」
ワシは爬虫類じゃ海水は塩っぱくてかなわん!お前は身体宝石だろ真水も海水もないだろ。
「しかし、ブラキオ殿はこの近辺の島にタングステンと黒曜石があると言っておられたが」
「でもブラキオだぜ。当てにならないだろ」
「ワニ!」
気持ちはわかるが余り頭を馬鹿にするでないぞ!気持ちはわかるのかよ!
まあハッキリしない奴だからなブラキオの奴。
プリズムで出来たコックピットの中は三人なら余裕はある広い空間になっている。
コックピットは宝救剣を台座に差し込んで宝石獣とシンクロする。
宝石獣が見てる物や周りの様子はコックピットから見えるようで海の中もバッチリ見えていた。
和樹は自身で作ったタウンマップジュエルを差し込みグリップを引くと人口宝石から光で出来たホログラムの異世界のマップが現れる。
「おー!地図ですぞ!!」
「お前が作ったのか!!」
「ああ。前に戦った時のデータをカルタノ達から引き出して移してみたんだ!」
あの戦いの記憶からこんな細かい地図を作ったのかよ。
和樹の奴頭が回るな。こういうちゃんとした事に最初から頭を使ってりゃきっと裕福だったろうなこの異世界生活。
「と言ってもこの周りしかまだ載ってないが」
「いやいや十分だな!」
「和樹殿そなた凄いですな!」
「ワニ爺一旦止まってくれ!位置を確認するから!」
「ワニ!」
あいわかった!ワニ爺は一旦止まっる。
和樹はグリップを引くとマップが広がり目の前にプロジェクションマッピングのようになる。
「プロジェクションマッピングを参考にしたんだ」
「プロジェ?何ですと?」
「要は立体的にした訳だな!」
「そう言う事だ。」
和樹がマップに出ている島三ヶ所に手を触れると上にグラフみたいな物が映る。
「見てくれ。この三ヶ所だけやたらと波長が高いんだ」
「タングステンと黒曜石はこの三つの島のどれかか…」
「しかも活火山だ全て」
「何ですと!?危なくてとても探せませぬぞ!」
「まあ噴火はそうそう起きないだろ」
「ああ、地震とか起こらなければ大丈夫のはずだ」
確か地面にあるプレートがずれて地震が起きると聞いた。火山は正にそのプレートの側か真上が殆どだ。地震さえ起きなければ特に危なくはないはずだ。
「なら手分けして探しましょうぞ!」
「いや待て!単独で行くには地理がわかってないし、何より危険だ。面倒だが一つずつ回るしかないな」
「カイエンの言う通りだな。」
「確かに未知の場所ですからな」
三人は利害の一致でまずは恥から順番に回る事にした。地理がわかってない為単独行動は勿論無しだ。
「よし、ワニ爺。まずはあの島へ向かってくれ!」
「ワニ!」
よしわかった!行くぞ!ワニ爺は泳ぎを再開しまずは一番近くの島へ向かって行く。
まず来たのはだいぶ離れてる小さな無人島だった。小さいながらも火山は活発な島だった。緑も多くそこら中岩だらけの島だった。
カイエン達はワニ爺から降り小さくなったワニ爺は鞄に入り込んだ。
「ワニ…」
ワシは寝る起こすなよ…むにゃ💤
「寝ちゃいましたぞ」
「まあ長旅だったしな」
「この島の先にある洞窟に反応があるな!」
カイエン達は島の林の中へ進んでいく。
やはり誰も住んでない荒れた獣道と言うより手入れされない草木の中を進んでいる。
「いていて!」
「酷い道ですな」
「あ、あそこじゃないか!」
やがて見えてきた洞窟へ入る三人。
洞窟の中は暗いどころか明るく周りの石は緑色に光っている。
「洞窟の中だってのになんだこの明るさは?」
「確かに妙に明るいですな!」
「なんか髪が逆立つな。静電気でも発生してるのか?」
3人はやがて広い場所に出ると、そこは中心に水溜りがあり周りには緑色にキラキラ光る石で出来ている。バチバチとなんか静電気が発生していてピリピリする。
「これは!?」
「凄い場所ですな」
ルーガルはその辺の石に腰掛ける。
バチバチ
「ん?何だこれは…ギャーー!!」
ルーガルが突然感電した。
「な、何だ!?」
「ルーガル離れろ!」
ルーガルは石から離れ座り込む。
バチバチ
「ギャーーー!!」
また感電した。
カイエンは黒こげになったルーガルを起こすと肩を貸し立たせた。
「お前黒焼きになってるぞ」
「い、一体何なんですぞ…この洞窟は??」
「おい、起きろ!起きてくれワニ爺!」
カイエンは鞄の中で寝ているワニ爺を起こした。
「ワニ…」
なんじゃ!昼寝の邪魔をするとは!!ワニ爺は機嫌悪そうだ。
「寝てる場合じゃないんだよ!周り見ろ!」
カイエンがそう言うとワニ爺は周りを見回す。
「ワ、ワニ!?」
何じゃこの夥しい数の電気石は!!
「で、電気石?」
「ワニ!」
微弱ながら静電気を出している鉱石だ。本来なら微弱でこれほど強い電気にならんはずだ!
じゃあ、何でこうなってんだよ!!
「電気石ってトルマリンの事か?」
「ワニ!」
ああ、いかにも。
トルマリンはこの電気石の中でも特に綺麗な物で磨かれ作られる宝石である。
「いちち…和樹殿は何か知っておられるのか?」
「お前…黒焼きなってよく無事だったな」
黒こげのルーガルを離しそう言うカイエン。
「あ、ああ、科学の授業で聞いた事があったんだ。確か熱を帯びると静電気が発生するって聞いたような」
「熱…あっ!そうか!この洞窟は火山の真下だ!」
「まさか火山の熱でアレ程強い電気が!!」
「いや、アレが原因だと思うぞ」
和樹は水溜りに指を指す。
「あの水溜りが?」
「ただの水溜りではないか?」
「ギャオ!」
なら試そうぜ!
鞄から飛び出したラルトルがルーガルの尻尾を水につけた。
バチバチバチバチバチバチ!
「ぎょえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ルーガルは忽ち感電した。
「ギャオ!」
うわ!すげぇな!お前…何やってんだよっ!!
「あ…あ…ラルトル…貴様…」
ルーガルは倒れた。
倒れたルーガルを介護するカイエン。
「お前な!仮にも相棒を実験に使うなよ!」
「ギャオ!」
蜥蜴の黒焼きを見たかっただけだ!あっかんべー!!
こいつだいぶ退屈してたからな。全くラルトルだけは本当に扱いにくいな。
ラルトルは宝石獣の中でも特に気が強く若いせいかへそ曲がりな一面が強い奴だ。
「やはるこの水溜りは天然のバッテリーだったんだ!」
「バッテリー?」
「電気を貯めとく箱だ!この水は硫酸と成分が同じなんだ!だから電気が貯まってた!」
原始的はバッテリーはガラス容器に硫酸を入れ銅を入れ染み込ませ電気を流す電気が貯まるらしい。
「そういや確かに銅が混じってるぞこの洞窟!」
「バッテリーって言うのは電気を貯める…つことはこの洞窟内が天然のそのバッテリーなのか!?」
「そう言う事だ!」
「ワニ!」
どうやら此処は外れか!
「だな、どう見ても無い。長いは無用だ!」
カイエンはルーガルを担ぎ上げてそう言う。
「こんな危ない所さっさとずらかろう!」
「ワニ!」
待てお前達!!ワニ爺はストップをかける。
「何だよワニ爺!」
「ギャオ!」
何かいやがる!!
「へ?こんな場所に何かいるわけ…」
水溜りからぶくぶくと泡があがる。
「おい…」
「何か来る!?」
そう言った次の瞬間水溜りから何か飛び出した。
「は?何だありゃ…」
「ワニ!!」
食い物!!んな訳あるか!!
「う、鰻??」
現れのは巨大な鰻だった。もとい鰻型の魔物。
「この異世界にも鰻がいたのかよ!」
巨大鰻は口から雷を放つ。
「何!?」
「ヤバイヤバイヤバイ!」
「「うわっ!!」」
洞窟内が大爆発し三人は洞窟の外へ吹っ飛ばされた。
「うわっ!」
「いて!!」
「ぐえっ!?」
カイエンから離れたルーガルが二人の下敷きになった。
「な、何が起きたのだ?」
「馬鹿野朗逃げんぞ!」
「え?逃げるとは一体い…」
ルーガルの目の前に洞窟から這い出た電気鰻の魔物。
「う、鰻っ!?」
電気鰻は再び口から雷を放つ。
「「「ヒェー!」」」
三人は逃げた。
しかし電気鰻は追いかけて来る。
「何で追いかけてくるんだよ!!」
「俺たちをまさか餌にする気なのか!!」
「我輩達は餌でないわっ!鰻風情が!」
「ありゃ電気鰻だ!つかお前散々黒焼きになってたからそれで出てきたんじゃないのか!?」
「我輩のせいだと言うか!!」
「ギャオ!」
お前のせいだ蜥蜴!
「何だと!元はと言えば御主が悪いではないか!ラルトル!」
「ギャオ!」
やんのかこらっ!!
「「止めないか!馬鹿蜥蜴共!」」
走りながら突っ込むカイエンと和樹。
「おいワニ爺!」
「ワニ!」
わかっとるわ!
ワニ爺は鞄から飛び出して巨大化し電気鰻を尻尾で吹っ飛ばした。
しかしぬるぬる粘膜がワニ爺の勢いを殺してしまい吹っ飛ばしても簡単に体制を立て直した。電気鰻は口から雷を放ちワニ爺を吹っ飛ばし海へ叩きつけた。
海岸へ着いた三人はワニ爺の安否を確認する。
「ワニ爺大丈夫か!?」
「ワニ!」
ピンピンしとるわい!お前達さっさと此奴をぶっ飛ばして蒲焼きにするぞ!
「食う気かよ!」
「ギャオ!」
なぬ蒲焼き!食う食う!
ラルトルは巨大化する。
「テーゴー」
腹減った…
ステゴもゆっくりと巨大した。
「ワニ!」
早く乗らんか!
「いつになくやる気だな」
「ですな」
「まあ何にしても危ないからなアレ」
カイエン達は剣を取り出し勇者石をはめ込む。
ブラック!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
バイオレット!ザ!宝救武装!
「「「宝救武装(ホウキュウチェンジ)!」」」
剣から光が吹き出し三人に纏うとスーツと鎧が構成され見に纏う最後にパートナーを模したヘルメットを装着し変身完了した。
「よしお前ら行くぜ!」
「オウ!」
「待て俺もいいのか?」
「ゲーターオーは3人にで動かしゃ戦いも楽になる!」
「我輩達はもう仲間であろう!」
「ワニ!」
小僧ワシに乗れ!
「みんな…ああ!行こう!」
三人は巨大化した宝石獣達に乗り込みプリズムで出来たコックピットへ転送された。
三人は剣を台座に差し込む。
「「「宝石合体!」」」
三人の掛け声で三体の宝石獣達は身体をバラバラになり一つに重なる。
ワニ爺が二足歩行に身体を構築し胴体と足を作り頭は胸に尻尾は先を下に後ろに着く。
次にラルトルが頭を上にし胴体を畳み込む様に形を変え槍状の尻尾を伸ばし拳を作り右手になり合体し同じ様にオニステも胴体を畳み込む様に合わさり尾びれをそのままに尻尾を先に向けたそして後ろ足があった辺りに拳を作ると左手に合体し最後に頭と兜が作られ合体完了した。
「「「完成ゲーターオー!」」」
ゲーターオーが完成し海で着地した。
電気鰻が蛇行しながらゲーターオーに突っ込んでくる。
「食いちぎってやる!」
ワニ爺が頭をあげ鰻に噛み付く。
しかし噛み付いた瞬間体から電流を放ちゲーターオーは爆発し吹っ飛ばされた。
「うわ!」
「おのれ顎の分際で!」
「ありゃ鰻だって!」
「どちらでも良い!」
いや全然違うからな。
電気鰻が口から雷を放ちゲーターオーに当たるとゲーターオーは爆発する。ゲーターオーは体から煙があがる。
「やべぇな。雷はキツイな!」
「しかし、あのぬるぬるが邪魔で攻撃が当たりませぬぞ!」
「確かに当たらない!」
ゲーターオーは槍で突き刺さすがぬるぬるの粘膜のせいで滑って当たらない。
「ぬるぬるなら乾かせばいいだろ!」
「乾かす?そうか!ルーガル風の術を準備だ!」
「なんだか判りませぬが心得ましたぞ!」
ルーガルほ宝救剣を台座から引き抜き自身のエメラルドをはめ込みグリップを引いた。
エメラルドは風の属性がある宝石だ。
「カイエン確かルビー使えたよな?頼む!」
「成る程な!わかった!」
カイエンはルビーを取り出し剣にはめ込むとグリップを引く。
「ミストジュエル!」
和樹は人口宝石を真宝剣にはめ込みグリップを引く。更に和樹はルビーとエメラルドもはめ込みグリップを4回引く。
ゲーターオーの右手の槍が回り出しドリルの様に回転をする。
「喰らえや!」
三人はコックピットで剣を振り翳すとゲーターオーの槍から巨大な赤い竜巻が吹き出し電気鰻に直撃し閉じ込めた。
竜巻が止むと電気鰻はカピカピに乾いて干からびている。
風+炎=熱風更に霧で即席のサウナを作り鰻を閉じ込め身体を乾かして粘膜を蒸発させたのだ。
「どうだ!」
「これなら当たる決めるぞ!」
「「よっしゃ!」」
オニステの鰭が展開し弓に変わると槍を弓矢の様に構えてるゲーターオー。
やがて槍にエネルギーが溜まっていく。
「「「ゲーターオー!ストライクバンカーフィニッシュ!」」」
ゲーターオーの弓から螺旋の槍が放たれ電気鰻の身体を貫き電気鰻は空で爆発し身だけが落ちてきた。
その夜倒した鰻を蒲焼きにして食べる三人て宝石獣。
「ワニ!」
中々いける!
「ギャオ!」
うまうま!
「テーゴー」
魚くさーい!
だったら食うなよ。つか草食だろステゴサウルスは!
「まさか魔物を食べるとはな…」
「塩しかありませんが中々いけますな!」
「鰻だな確かに」
焚き火を囲んで夕食の鰻の魔物を口にする三人。サイズは大きいがまあ確かに味は鰻だった。
鰻は大半ワニ爺が食べてしまった為無駄にはならなかったそうだ。
「アレが宝石獣ね~そしてアレが今の勇者…ふん。楽勝ね!」
月夜の晩三人を見ている謎の少女。
「覚悟しなさいよ。宝石獣とご先祖の剣はこの私が必ず手に入れるわ!」
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魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
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お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
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注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
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大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
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【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
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主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
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◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
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◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
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闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
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ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
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sou
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蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
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なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
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