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第93話 決着
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魔石を喰らい魔人化したジルドレイが涼達を踏みつけてきた。
掌を返した様に今度はアイカをジャンヌと呼び始めた上にいい様に言葉匠に操られている。あの嘘つきの泥棒女は毎度まいど面倒ばかり起こして…たく。
「ジルドレイ!もう終わりしてあげるわ!行くわよみんな!」
涼達は召喚宝石をはめ込みグリップを引き信道はチェンジエッグに宝石を入れスイッチを入れた。
「「「「「「「「「「召喚宝石獣(サモン)!」」」」」」」」」」
涼達は剣を空に掲げると光が飛び出して一つに集まり巨大な光の扉が現れた。扉が開くと14体の宝石獣達が飛び出して来た。
「よっしゃ出番ティラ!」
「あの愚かなゴブリン擬きが今度こそ葬ってくれるわ!」
神が言う事じゃないだろ!!宝石獣達が突っ込んだ。なんだお前達!!
涼達はパートナーの宝石獣の中に入りプリズムで出来たコックピットに転送される。
「忌々しい宝石獣共が!貴様らのせいで私の恋は遠回りになったのだぞ!!」
「逆恨みティラ!俺らじゃないティラ!」
「特に赤い貴様は獅子の宝石獣と被り腹立たしわ!」
「お前見てるとムカつくティラ!涼こいつぶっ飛ばすティラ!!」
「当たり前だ!行くぜ!」
「「「「「「「宝石最強合体!」」」」」」」
「「「宝石合体!」」」
11体の宝石獣は身体をバラすとその身体を一つに合わせる。今勇者達と宝石獣の絆が奇跡を呼び一つに集まり悪を滅ぼす最強の宝石巨人が誕生する。
「「「「「「「完成!グランドホウキュウオー!」」」」」」」
3体の宝石獣が身体をバラすと一つに集まるそして復帰した3人の勇者と本当の絆が力に変わり今青き正義の巨人が誕生する。
「「「完成!カルタノハオー!」」」
「忌まわしき宝石獣達め再び貴様らを浄化してくれるわ!」
ジルドレイは飛び上がり腕を上げ左右に振ると振っている手の間にバチバチとエネルギーがたまり始める。
「死ねぇやあああ!異端者共!!」
「素の自分が出てるぞ!」
カルタノハオーは飛び上がりジルドレイが技を放つ前に後ろに回り込み蹴りをお見舞いし地面にジルドレイを叩きつけた。
「ぐわっ!!神の代行者の私に足蹴とはっ!!浄化では生温いぞ貴様らっ!!」
「なんか口調が変わったな?」
「アレが素なのよきっと!」
「本当にロクな奴じゃないんだな」
「アレでは誰も寄り付きませんよ」
「性格悪すぎますな」
「どこまで狂ってんだ」
「いいから早く倒すぞ。哀れむ価値もない」
グランドホウキュウオーは武器のジュエルカリバーを伸ばしジルドレイの腹に突き刺さし投げ飛ばした。
「悪魔風情が!調子に乗りおって!」
ジルドレイは両手から雷を放つ。
しかし、グランドホウキュウオーは怯まずジルドレイに向かって行く。
「何故だ!?異端者の分際で!!貴様らが救世主などあり得ないっ!!」
「いちいち異端者って五月蝿いんだよ!この芋っ鼻がっ!!」
グランドホウキュウオーが光輝き始めた。
やがてグランドホウキュウオーはオレンジ色になり身体中に炎の模様や太陽の紋章が散りばめられた姿になった。
「そ、その姿は!?」
「グランドホウキュウオー!太陽モードだ!」
「こしゃくな!」
ジルドレイは黒い塊を連射する。グランドホウキュウオーには当たるが黒い塊は焼ける様に消える。
「ふざけるな!」
ジルドレイはヤケになりグランドホウキュウオーに黒い剣を作ると振り翳すが黒い剣は当てた瞬間に解ける様に剣は消えてしまい。グランドホウキュウオーはジルドレイの顔にパンチをお見舞いした。巨大なグランドホウキュウオーのパンチをモロに食らったジルドレイは鼻の骨が砕けたのか顔が変形してしかも溶けている。
「うわぁぁぁぁぁ!顔が私の顔が焼けるように!!」
「少しは痛みが判ったか?」
「貴様ら…何故だ!何故私の邪魔をするんだよっ!!ジャンヌに恋い焦がれ我が物にしたいと願い夢を抱いた事の何がわるいんだよっ!!」
「思い通りにならないからって逆ギレしてんじゃねぇよっ!!そんなの決まってんだろお前は命を弄んだだから俺達は戦隊としてそれを止める。それだけだっ!!」
グランドホウキュウオーの剣が太陽の様な輝きを放ち忽ちその光が伸び巨大な光の剣になる。
「「「「「「「グランドホウキュウオー!サンシャインジュエルカリバー!」」」」」」」
グランドホウキュウオーは巨大な光の剣を振り翳すとジルドレイの身体を一刀両断した。
「何故だぁぁぁぁぁ!私はただ…ジャンヌと…一緒に…それだけなのにーー!!」
ジルドレイは光の中で大爆発した。
そして身体から黒いエネルギーが抜けると焼ける様に燃えて灰になり消えた。
「所詮は時代遅れの老いぼれでしたか。」
アイカはそう言うとまた消えた。
登る朝日をバックにグランドホウキュウオーの身体が鮮やかにより光る。グリーンフラッシュが反射する。ようやく長いジルド教との戦いに終止符が打たれたのだった。
後程このジークバルトにガネットの兵士達が到着しジルド教の残党達を逮捕すると馬車へ連れて行き連行されていった。
更にサタンが抜けて元に戻ったバルマスも逮捕され連れて行かれた。よく生きてたな。
涼達は後日ようやく街が一通り元に戻ったガネットへ帰国すると真っ先にガネット国王の元へ馳せ参じた。
「お父様只今戻りました」
「アリシア!無事だったか!本当に良かった…」
ガネット国王はアリシアに駆け寄り抱きしめた。
「お、お父様!?」
「良かった…良かった…お前が居なくなったら私は…私は…」
「お父様…ありがとうございます」
「涼殿達には何とお礼を言っていいか!」
「俺達は別に何もしてねぇよ王様」
「いえ、涼殿達の活躍があったからこそ今回の事件も解決なさったのであろう!」
「いやだからな」
涼はやたらと感謝してくる国王の態様に困ってしまった。
国王が落ち着きようやく報告を終えた涼達は仲間達全員と魔界へ行く為の会議を開く。
基地の広間で仲間達は全員集まる。
「では魔界へ行くはいいが具体的どうやって行くんだ?」
「ジークバルトは結局収穫無しだったからな」
「アレはジルドレイ達が道を繋いでいたって事が後になって分かったからな」
あの街で魔人族が多く出入りしていたのはジルドレイが通り道を作り開いていたからだということがあの後分かったのだ。
「なあ、他の行き道とかないのか?」
涼は和樹達三人に尋ねる。
「無いな」
「無いです」
「無いんです」
「あるであります!」
「あるってよ」
「あるそうです」
「あるみたいです…」
「はい!他の行き方あるであります」
「ん?」
今の発言だれだ!?
私であります!!
「マジかベル!」
「私、魔人族でありますよ!」
「あ、そうかベルも魔界から来たんだよな!」
「つか今思うとお前どうやって来たんだ?」
確かに今思うとベルはどうやってこっち側へ来たんだ?
「それはでありますね~」
ベルは奥へ行き棚の中を漁り始めた。
「あ!これであります!」
ベルは奥から小さな装置を持って来た。
「何だこれ?」
涼はベルから装置を取りまじまじと見る。
「これは私の発明品の中でも特に優秀な移動装置。名付けてぶっこんで君1号であります!」
「「「「ダッサい名前!!」」」」
コハク、カイエン、愛、ルーガルが声を上げた。
「何でありますか!私のネーミングにケチをつけるでありますか!!」
「ダサいからだろがっ!!」
「同感だ!もっと普通の名前つけられ無いのか君は!」
「毎度の事ながら酷いネーミングですな」
「機能は確かなんですがね」
「むっか!!五月蝿いでありますよ!この首無し、蜥蜴、子猫に愛(あい)ちゃんであります!!」
ベルは頭に来て四人が1番言われたく無い悪口を言い放つ。
「何だと!チビじゃりっ!」とカイエン。
「豆!」とルーガル。
「チビ!」とコハク。
「どチビ科学者!!」と愛。
ブッチ💢
ドッカーン!
ベルはロケットランチャーをぶっ放した。
「チビ言ったでありますなー!!」
「チビはチビだろが!!」
「黙るでありますゾンビ擬き!!」
「何だとこんにゃろが!!」
「誰が子猫だ!」
「我輩は蜥蜴ではなーい!」
「愛ちゃんと呼ぶんじゃないですよ!!」
「事実であります!」
「「「「何だとこいつは!」」」」
ベルと四人は喧嘩を始めた。
「アンタ達辞めなさいよっ!!」
「やめて下さい!」
「お前ら仲間割れしてる場合じゃないだろ!」
「愛止めろ!」
「大人げないから止めないか!」
「お前らいい加減にしろ!」
「五月蝿いでありまーす!!」
ベルはロケットランチャーを涼にぶっ放す。
「え?」
ドッカーン!!
「な、何だティラ!?」
基地が大爆発した。
ルビティラは恐る恐る中を覗くと。
「な、何があったティラ!!」
基地の中は無残な事になっていた。
「「「「「大変申し訳ありませんでした…」」」」」
頭にたんこぶを作り正座させられる五人。
「お前達は勇者としての自覚が無さすぎるわい!」
「蝦蟇爺!私は勇者じゃないでありますよ!」
「戯け!お前が原因じゃろがっ!少しは反省しろっ!!」
「は、はいであります!」
「全く!最近の若い奴ときたら…大体お前達はには自覚と言うものがな…」
五人は蝦蟇爺にこっ酷くお説教を受けていた。
「先生のお説教は長いわよかなり…」
「でもどうすんだよ…これ?」
涼は壊れた装置を見せる。
さっきのゴタゴタでベルが壊したのだ。
「うう…私の発明が…」
「自業自得だ!」
「先生もうその辺で!!」
「たく!」
蝦蟇爺のお説教がやっと終わった。
「これじゃ魔界へは行けないのか…」
「行けなくはないぞ」
「何!?本当かよ蝦蟇爺!!」
「ワシらが魔族を魔界へ追放したんだぞ!」
あ、そういや魔族をもとい魔人族を魔界へ飛ばしたのは初代勇者達だったな。
「何を偉そうに言うか!我らの力あったから追放出来たのであろうが!」
「ブラキオお前は昔から少し偉そうだぞ。昔のまんまの姿と性格で!」
「戯け!好きでこうなったんじゃないわ!ヴァン!お前こそ頭デッカちは相変わらずだな!海蛇が愚痴を言うのも納得だ!」
「ブラキオ止めて!」
アリシアはそう言うとブラキオを持ち上げ連れて行った。
「相変わらず生意気な奴だ!」
「ところで蝦蟇爺。行き方ってのは?」
信道が尋ねた。
「ある場所に行けば再び魔界とこちらを繋ぐゲートを開く事が出来るんじゃ」
「ゲート?」
「この世界には無数の歪みが発生する場所がある異世界の勇者達はそれを使いこちら側に喚ぶ事が出来るんじゃ」
なるほどな。ルビティラはそのポイントで涼の世界から呼び出した訳か。
「魔界に通じるゲートも一方通行だが一時的に繋げる事ができる!」
「それを通れば魔界へ行ける訳か?」
「だがそのポイントは空の上でな…」
「空の上?」
「つまり空に繋がる穴があるんですね!」
愛が答えた。
「そうじゃ!」
「だったら飛んで行きゃ楽勝じゃん!」
「馬鹿かお前は!」
「な、馬鹿!?」
「ゲートの中は奇妙な力で溢れていて乱気流が異常でな。宝石獣では無理だ忽ち中の重力でバラバラになる」
「どうやって魔族を追い出したんだよ?」
「それは我らの力さ!人間がゲートを開けながら結界を作るなんて器用な事は無理だからな」
「ゲートを開けるのってそんなに大変なんですか?」
「まあな。あの数の魔族を追い出すのも楽じゃなかったからな。お前らくらいならまだなんとか」
「でも問題は山積みだ!」
そう魔界へ行くはいいがこの異世界を留守にするのは問題だ。
「確かにこちら側を留守にするってことは…」
「奴らにとっちゃ好機か」
「大丈夫でありますよ!」
「え?ベルちゃんどういう事?」
「魔界へ行ったら基地の冷蔵庫と繋げるであります!!」
ベルは胸を張る。
「出来るのそんな事!?」
「私は天才でありますからね!」
「でも天才さんよ。繋げるって言っても違う世界なんだぞ。時空を超えるのは流石に無理だろ?同じ世界ならまだしもよ」
確かにのぶさをのいう通りだな。
同じ場所で同じ世界なら術で繋いで移動する原理ならわかるが。異世界から異世界に繋げるなんて流石に無理だろ。
「私は魔界から来たんでありますよ!」
「じゃあ何で帰れないんだよ?」
「あの装置は二つあるんでありますが。設置を忘れて帰れないんでありますよ」
「ベル…君本当は馬鹿なんじゃないかい?」
「失敬なであります!」
「ベルちゃん!つまり設置した場所と行き来出来るって事よね!」
「そうであります姫様!」
おー!これで一つ問題解決したな。
「後はどうやってそのゲートを通るかか。宝石獣も駄目なら人間はもっと駄目だろ」
「確かに要は重力が凄いから」
「入った瞬間に」
「潰されますね…」
「なーに我らが結界を貼れば問題ないさ!」
「あのさブラキオ。」
「何だ涼?」
「今のお前にそれ出来るのか?」
「…」
全盛期に及ばないとは言え今よりはパワーがあった時代だ。今ははっきり言ってパワーダウンしていてとても結界を貼れるだけのマナがあるとは思えないぞ。
「仕方ない…黒曜石を使うか」
「黒曜石?」
「我が隠した宝石だ。アレなら強力な結界を貼れるはずだ!」
「だったらいっそ作るでありますよ!」
「作るって何をですか?ベルちゃん?」
「ふふふ…空飛ぶ船であります!」
掌を返した様に今度はアイカをジャンヌと呼び始めた上にいい様に言葉匠に操られている。あの嘘つきの泥棒女は毎度まいど面倒ばかり起こして…たく。
「ジルドレイ!もう終わりしてあげるわ!行くわよみんな!」
涼達は召喚宝石をはめ込みグリップを引き信道はチェンジエッグに宝石を入れスイッチを入れた。
「「「「「「「「「「召喚宝石獣(サモン)!」」」」」」」」」」
涼達は剣を空に掲げると光が飛び出して一つに集まり巨大な光の扉が現れた。扉が開くと14体の宝石獣達が飛び出して来た。
「よっしゃ出番ティラ!」
「あの愚かなゴブリン擬きが今度こそ葬ってくれるわ!」
神が言う事じゃないだろ!!宝石獣達が突っ込んだ。なんだお前達!!
涼達はパートナーの宝石獣の中に入りプリズムで出来たコックピットに転送される。
「忌々しい宝石獣共が!貴様らのせいで私の恋は遠回りになったのだぞ!!」
「逆恨みティラ!俺らじゃないティラ!」
「特に赤い貴様は獅子の宝石獣と被り腹立たしわ!」
「お前見てるとムカつくティラ!涼こいつぶっ飛ばすティラ!!」
「当たり前だ!行くぜ!」
「「「「「「「宝石最強合体!」」」」」」」
「「「宝石合体!」」」
11体の宝石獣は身体をバラすとその身体を一つに合わせる。今勇者達と宝石獣の絆が奇跡を呼び一つに集まり悪を滅ぼす最強の宝石巨人が誕生する。
「「「「「「「完成!グランドホウキュウオー!」」」」」」」
3体の宝石獣が身体をバラすと一つに集まるそして復帰した3人の勇者と本当の絆が力に変わり今青き正義の巨人が誕生する。
「「「完成!カルタノハオー!」」」
「忌まわしき宝石獣達め再び貴様らを浄化してくれるわ!」
ジルドレイは飛び上がり腕を上げ左右に振ると振っている手の間にバチバチとエネルギーがたまり始める。
「死ねぇやあああ!異端者共!!」
「素の自分が出てるぞ!」
カルタノハオーは飛び上がりジルドレイが技を放つ前に後ろに回り込み蹴りをお見舞いし地面にジルドレイを叩きつけた。
「ぐわっ!!神の代行者の私に足蹴とはっ!!浄化では生温いぞ貴様らっ!!」
「なんか口調が変わったな?」
「アレが素なのよきっと!」
「本当にロクな奴じゃないんだな」
「アレでは誰も寄り付きませんよ」
「性格悪すぎますな」
「どこまで狂ってんだ」
「いいから早く倒すぞ。哀れむ価値もない」
グランドホウキュウオーは武器のジュエルカリバーを伸ばしジルドレイの腹に突き刺さし投げ飛ばした。
「悪魔風情が!調子に乗りおって!」
ジルドレイは両手から雷を放つ。
しかし、グランドホウキュウオーは怯まずジルドレイに向かって行く。
「何故だ!?異端者の分際で!!貴様らが救世主などあり得ないっ!!」
「いちいち異端者って五月蝿いんだよ!この芋っ鼻がっ!!」
グランドホウキュウオーが光輝き始めた。
やがてグランドホウキュウオーはオレンジ色になり身体中に炎の模様や太陽の紋章が散りばめられた姿になった。
「そ、その姿は!?」
「グランドホウキュウオー!太陽モードだ!」
「こしゃくな!」
ジルドレイは黒い塊を連射する。グランドホウキュウオーには当たるが黒い塊は焼ける様に消える。
「ふざけるな!」
ジルドレイはヤケになりグランドホウキュウオーに黒い剣を作ると振り翳すが黒い剣は当てた瞬間に解ける様に剣は消えてしまい。グランドホウキュウオーはジルドレイの顔にパンチをお見舞いした。巨大なグランドホウキュウオーのパンチをモロに食らったジルドレイは鼻の骨が砕けたのか顔が変形してしかも溶けている。
「うわぁぁぁぁぁ!顔が私の顔が焼けるように!!」
「少しは痛みが判ったか?」
「貴様ら…何故だ!何故私の邪魔をするんだよっ!!ジャンヌに恋い焦がれ我が物にしたいと願い夢を抱いた事の何がわるいんだよっ!!」
「思い通りにならないからって逆ギレしてんじゃねぇよっ!!そんなの決まってんだろお前は命を弄んだだから俺達は戦隊としてそれを止める。それだけだっ!!」
グランドホウキュウオーの剣が太陽の様な輝きを放ち忽ちその光が伸び巨大な光の剣になる。
「「「「「「「グランドホウキュウオー!サンシャインジュエルカリバー!」」」」」」」
グランドホウキュウオーは巨大な光の剣を振り翳すとジルドレイの身体を一刀両断した。
「何故だぁぁぁぁぁ!私はただ…ジャンヌと…一緒に…それだけなのにーー!!」
ジルドレイは光の中で大爆発した。
そして身体から黒いエネルギーが抜けると焼ける様に燃えて灰になり消えた。
「所詮は時代遅れの老いぼれでしたか。」
アイカはそう言うとまた消えた。
登る朝日をバックにグランドホウキュウオーの身体が鮮やかにより光る。グリーンフラッシュが反射する。ようやく長いジルド教との戦いに終止符が打たれたのだった。
後程このジークバルトにガネットの兵士達が到着しジルド教の残党達を逮捕すると馬車へ連れて行き連行されていった。
更にサタンが抜けて元に戻ったバルマスも逮捕され連れて行かれた。よく生きてたな。
涼達は後日ようやく街が一通り元に戻ったガネットへ帰国すると真っ先にガネット国王の元へ馳せ参じた。
「お父様只今戻りました」
「アリシア!無事だったか!本当に良かった…」
ガネット国王はアリシアに駆け寄り抱きしめた。
「お、お父様!?」
「良かった…良かった…お前が居なくなったら私は…私は…」
「お父様…ありがとうございます」
「涼殿達には何とお礼を言っていいか!」
「俺達は別に何もしてねぇよ王様」
「いえ、涼殿達の活躍があったからこそ今回の事件も解決なさったのであろう!」
「いやだからな」
涼はやたらと感謝してくる国王の態様に困ってしまった。
国王が落ち着きようやく報告を終えた涼達は仲間達全員と魔界へ行く為の会議を開く。
基地の広間で仲間達は全員集まる。
「では魔界へ行くはいいが具体的どうやって行くんだ?」
「ジークバルトは結局収穫無しだったからな」
「アレはジルドレイ達が道を繋いでいたって事が後になって分かったからな」
あの街で魔人族が多く出入りしていたのはジルドレイが通り道を作り開いていたからだということがあの後分かったのだ。
「なあ、他の行き道とかないのか?」
涼は和樹達三人に尋ねる。
「無いな」
「無いです」
「無いんです」
「あるであります!」
「あるってよ」
「あるそうです」
「あるみたいです…」
「はい!他の行き方あるであります」
「ん?」
今の発言だれだ!?
私であります!!
「マジかベル!」
「私、魔人族でありますよ!」
「あ、そうかベルも魔界から来たんだよな!」
「つか今思うとお前どうやって来たんだ?」
確かに今思うとベルはどうやってこっち側へ来たんだ?
「それはでありますね~」
ベルは奥へ行き棚の中を漁り始めた。
「あ!これであります!」
ベルは奥から小さな装置を持って来た。
「何だこれ?」
涼はベルから装置を取りまじまじと見る。
「これは私の発明品の中でも特に優秀な移動装置。名付けてぶっこんで君1号であります!」
「「「「ダッサい名前!!」」」」
コハク、カイエン、愛、ルーガルが声を上げた。
「何でありますか!私のネーミングにケチをつけるでありますか!!」
「ダサいからだろがっ!!」
「同感だ!もっと普通の名前つけられ無いのか君は!」
「毎度の事ながら酷いネーミングですな」
「機能は確かなんですがね」
「むっか!!五月蝿いでありますよ!この首無し、蜥蜴、子猫に愛(あい)ちゃんであります!!」
ベルは頭に来て四人が1番言われたく無い悪口を言い放つ。
「何だと!チビじゃりっ!」とカイエン。
「豆!」とルーガル。
「チビ!」とコハク。
「どチビ科学者!!」と愛。
ブッチ💢
ドッカーン!
ベルはロケットランチャーをぶっ放した。
「チビ言ったでありますなー!!」
「チビはチビだろが!!」
「黙るでありますゾンビ擬き!!」
「何だとこんにゃろが!!」
「誰が子猫だ!」
「我輩は蜥蜴ではなーい!」
「愛ちゃんと呼ぶんじゃないですよ!!」
「事実であります!」
「「「「何だとこいつは!」」」」
ベルと四人は喧嘩を始めた。
「アンタ達辞めなさいよっ!!」
「やめて下さい!」
「お前ら仲間割れしてる場合じゃないだろ!」
「愛止めろ!」
「大人げないから止めないか!」
「お前らいい加減にしろ!」
「五月蝿いでありまーす!!」
ベルはロケットランチャーを涼にぶっ放す。
「え?」
ドッカーン!!
「な、何だティラ!?」
基地が大爆発した。
ルビティラは恐る恐る中を覗くと。
「な、何があったティラ!!」
基地の中は無残な事になっていた。
「「「「「大変申し訳ありませんでした…」」」」」
頭にたんこぶを作り正座させられる五人。
「お前達は勇者としての自覚が無さすぎるわい!」
「蝦蟇爺!私は勇者じゃないでありますよ!」
「戯け!お前が原因じゃろがっ!少しは反省しろっ!!」
「は、はいであります!」
「全く!最近の若い奴ときたら…大体お前達はには自覚と言うものがな…」
五人は蝦蟇爺にこっ酷くお説教を受けていた。
「先生のお説教は長いわよかなり…」
「でもどうすんだよ…これ?」
涼は壊れた装置を見せる。
さっきのゴタゴタでベルが壊したのだ。
「うう…私の発明が…」
「自業自得だ!」
「先生もうその辺で!!」
「たく!」
蝦蟇爺のお説教がやっと終わった。
「これじゃ魔界へは行けないのか…」
「行けなくはないぞ」
「何!?本当かよ蝦蟇爺!!」
「ワシらが魔族を魔界へ追放したんだぞ!」
あ、そういや魔族をもとい魔人族を魔界へ飛ばしたのは初代勇者達だったな。
「何を偉そうに言うか!我らの力あったから追放出来たのであろうが!」
「ブラキオお前は昔から少し偉そうだぞ。昔のまんまの姿と性格で!」
「戯け!好きでこうなったんじゃないわ!ヴァン!お前こそ頭デッカちは相変わらずだな!海蛇が愚痴を言うのも納得だ!」
「ブラキオ止めて!」
アリシアはそう言うとブラキオを持ち上げ連れて行った。
「相変わらず生意気な奴だ!」
「ところで蝦蟇爺。行き方ってのは?」
信道が尋ねた。
「ある場所に行けば再び魔界とこちらを繋ぐゲートを開く事が出来るんじゃ」
「ゲート?」
「この世界には無数の歪みが発生する場所がある異世界の勇者達はそれを使いこちら側に喚ぶ事が出来るんじゃ」
なるほどな。ルビティラはそのポイントで涼の世界から呼び出した訳か。
「魔界に通じるゲートも一方通行だが一時的に繋げる事ができる!」
「それを通れば魔界へ行ける訳か?」
「だがそのポイントは空の上でな…」
「空の上?」
「つまり空に繋がる穴があるんですね!」
愛が答えた。
「そうじゃ!」
「だったら飛んで行きゃ楽勝じゃん!」
「馬鹿かお前は!」
「な、馬鹿!?」
「ゲートの中は奇妙な力で溢れていて乱気流が異常でな。宝石獣では無理だ忽ち中の重力でバラバラになる」
「どうやって魔族を追い出したんだよ?」
「それは我らの力さ!人間がゲートを開けながら結界を作るなんて器用な事は無理だからな」
「ゲートを開けるのってそんなに大変なんですか?」
「まあな。あの数の魔族を追い出すのも楽じゃなかったからな。お前らくらいならまだなんとか」
「でも問題は山積みだ!」
そう魔界へ行くはいいがこの異世界を留守にするのは問題だ。
「確かにこちら側を留守にするってことは…」
「奴らにとっちゃ好機か」
「大丈夫でありますよ!」
「え?ベルちゃんどういう事?」
「魔界へ行ったら基地の冷蔵庫と繋げるであります!!」
ベルは胸を張る。
「出来るのそんな事!?」
「私は天才でありますからね!」
「でも天才さんよ。繋げるって言っても違う世界なんだぞ。時空を超えるのは流石に無理だろ?同じ世界ならまだしもよ」
確かにのぶさをのいう通りだな。
同じ場所で同じ世界なら術で繋いで移動する原理ならわかるが。異世界から異世界に繋げるなんて流石に無理だろ。
「私は魔界から来たんでありますよ!」
「じゃあ何で帰れないんだよ?」
「あの装置は二つあるんでありますが。設置を忘れて帰れないんでありますよ」
「ベル…君本当は馬鹿なんじゃないかい?」
「失敬なであります!」
「ベルちゃん!つまり設置した場所と行き来出来るって事よね!」
「そうであります姫様!」
おー!これで一つ問題解決したな。
「後はどうやってそのゲートを通るかか。宝石獣も駄目なら人間はもっと駄目だろ」
「確かに要は重力が凄いから」
「入った瞬間に」
「潰されますね…」
「なーに我らが結界を貼れば問題ないさ!」
「あのさブラキオ。」
「何だ涼?」
「今のお前にそれ出来るのか?」
「…」
全盛期に及ばないとは言え今よりはパワーがあった時代だ。今ははっきり言ってパワーダウンしていてとても結界を貼れるだけのマナがあるとは思えないぞ。
「仕方ない…黒曜石を使うか」
「黒曜石?」
「我が隠した宝石だ。アレなら強力な結界を貼れるはずだ!」
「だったらいっそ作るでありますよ!」
「作るって何をですか?ベルちゃん?」
「ふふふ…空飛ぶ船であります!」
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ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
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【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
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ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
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お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
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〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
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若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
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