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第85話 勇者達の剣について
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涼達は勇者の剣こと宝救剣について改めて検証をしている。この剣はどうやら使い手が変わる度に能力が変わり追加されていくらしいのだ。特撮装備一式もその一つと言う事が解った。
「まずはみんな知ってると思うが。この宝救丁だけたは元は同じ勇者の剣だったが形がまるで違う!」
「確かに師匠の剣だけ包丁ですよね?」
「信春の時は同じ宝救剣だったな。」
「ええ、確かに当時は5本共同じ剣でした」
アレ?5本?
「ちょい待て!5本?宝救剣は6本あるんだよな?1本足らないじゃん!」
確かに宝救剣は6本だった。当時の先代勇者は5人。アレ?一本余ってる??
「確かに…」
「人数分あるって感じに思っていたからな」
「ええ、確かに僕達を含めて5人でした」
「ブラキオ。先代勇者って5人なんだろ?後一本は?」
「返却された」
「返却された??何だよそれ!」
「訳が解らぬのだ。渡したその日もういいやと返されたのだ。」
「いい加減な奴が選ばれたんじゃないのか?」
「我の見立ては確かだ!」
「「「「嘘つけ!」」」」
男性人一同声を上げた。
「悪かった…」
「話続けいいか?」
「どうぞであります。」
「おほん。宝救丁は元は祖父さんの剣で折れたままになっていた物を俺がドワーフの知り合い立ち会いの元打ち直して包丁にしたんだ!」
「のぶが自分で打ったんじゃないのか?」
「俺はあくまでチェンジエッグは作ったが、祖父さんの剣は破損が酷すぎてな。1人じゃ出来ないから知り合いのドワーフの指導の元打ち直したんだよ。材料も足りなかったからな」
ドワーフって高山に住んでるって話の種族だよな。小説やゲームの。
破損が酷かったのはたしかアイツらが好き放題して怒ったブラキオが全部壊したからだったよな。
「本来なら壊れたら消え次の持ち主が現れるまでは勇者石の中に収めていたのだが。始祖鳥の奴よっぽど気に入っていたのか契約を切らずにそのまま付いて行ってしまい以来折れたままだったのだ」
「まあな。でも破損がかなり酷くてな故に単体では使えないんだ。だからこのチェンジエッグも作ったんだ!」
壊れ方が酷かった為に包丁に直したはいいが、このままでは宝石を使えない上に変身も出来なかった為にそこで開発したのが卵型の変身道具チェンジエッグと言う訳だ。
「しかし凄い出来ばいでありますよ。のぶさんはお祖父さんの話と涼さん達の活躍を風の噂で聞き、さらにこの敗れた資料を頼りにそれだけを頼りにコレを作ったんでありますか!?」
チェンジエッグをじっくりと観察したベルがそう言った。
「まあな!」
「でものぶ殿の剣は我輩達のと違い機能は余りみないですな!」
「はっきり言うなお前。確かに宝救丁は破損が酷かった剣を直したもんだからな。出来て刃先にエネルギーの刃を作るくらいだな。」
つまり色々と出来る事は制限はされていると。
「のぶのスーツは涼の資料を元に作ったから、僕達のと似てはいるけど色々と僕達より強いじゃないか!」
「それは勇者石をくれたゴルーケンが強い事もあるが俺の武装は少しパワー高めなだけだよ。」
ゴルーケンは古代宝石獣と呼ばれる個体で他の宝石獣みたいに意思疎通は出来ないがパワーは現代の宝石獣より強い為それがスーツに影響してると思われる。
「武器も独特ですからねのぶさんは」
「濁酒銃か?アレは祖父さんの世界の酒の入れ物を参考に作ったもんだからな」
「濁酒といいカクテルシリンダーといいのぶさんは酒関連の技だよな?アレは何でだよ!」
「俺は飲み屋の亭主だぞ。祖父さんが好きだった様々な酒をこの世界で再現したんだとよ。」
「その功績で信春くんは宮廷料理人に任命されたのよ!」
「お父様も珍しくお酒が飲めると大好評だったのよ」
「懐かしい味すると思ったら。アレが再現なのか?全然食べた奴と同じだったぜ。スグェなのぶさんは!」
「凄いのは祖父さんだよ。俺と親父は継いだだけだから」
信道の祖父は帰れなくなっても全然平気だったらしく異世界の食材と酒を巡る旅をして自分の店をオープンさせたのだから。
「師匠!濁酒銃はどんな風に作ったんですか?」
「どんなって祖父さんのメモにあったもんや店で使ってたもんに似せて作ったんだよ」
「原理が知りたいです!」
「原理か?まずシリンダーに特定の宝石を入れて回すとその属性にあった酒が生成され弾丸になるって仕掛けだ!」
「確かに本当の酒だった。信道さんアンタ凄いな」
「和樹も凄いだろ。召喚宝石アレは役に立った!」
「どっかのアホの人口宝石のスキルよりずっとマシだ」
「誰だよそれ?」
「「「「「お前だよ!」」」」」
ルーガル以外が涼に声を上げた。
「何でだよ!色々助かる場面もあったろ!オナラジュエルなんか特に!」
まあ確かに活躍の場はあるが…けしてかっこ良くはない。
「くだらないスキルを付けてばっかだろうが!」
「くだらないってなんだよ!!」
「くだらないわよ!」
「なぬ!?」
「くだらないな…」
「くだらないですね…」
「馬鹿丸出しだ」
「確かにアレはくだらない」
「匂いはキツイですが慣れればなんとか!」
「君は湿地帯に住んでたんだから気にしないだけだろ!」
コハクは突っ込む。
「はいはい次行くわよ!」
「まだ説明は終わって…」
「もういいから!」
「ひでぇな姫様!」
「姫さまの番でありますね!」
気持ちを切り替えておさらいであります!
強引に纏めたな…
回想シーンでグチはなしよ!!
「じゃあ初代勇者の剣こと宝救聖剣を説明するわね」
「アリシアちゃんガンバ!」
「お祖母様恥ずかしいわよ!」
「がーん!?」
マナリアは膝をつく。
「可愛い曽孫の晴れ姿…」
「泣かないで!晴れ姿じゃないわよ!あーもうごめんなさい!」
マナリアを慰めて説明を再開した。
「宝救聖剣は私の先祖の初代勇者が使っていた涼達の剣の原型です」
「我が定と作った!」
それは聞いたから。
「確かそれ最初はアイカさんの中にあったんですよね?」
「霊剣だったから触れなかったんだよな?」
「ええ。私のアレキサンドライトも最初は触れなかったわ」
そう剣と宝石は二つで一つであった物で片方だけがずっと行方不明になっていた。
片方だけでは具現化は出来なかったのだ。
「宝救聖剣は定の血族のみ使える様に作ったからな。持ち主が死ねば魂と同化しその魂が再び転生するまでは世に現れない」
「ブラキオやっぱそうだったのか」
「分かれた理由って確か」
「何世代かめで双子が産まれて姉の方が持ち逃げして以来そっちに受け継いでしまったんだよな?」
「それが泥棒女の一族だろ!」
ガネットに産まれた双子が覇権争いで負けた方つまりアイカの先祖が逃亡し魔界へ行き着きテナルディエの一族に渡った。
「で、宝石の方を手に入れる為に王族に汚い方法で取り入って潜り込んだっと」
「汚い方法とは?」
「大方催眠術かなんか使って操ったんだろ。じゃなきゃあの豚が王族に入るなんて有り得ないからな」
「あの泥棒女は執念深いからな。減らず口だけは一級品だしな」
「アレ昔からなのか?」
「ええ、ガリウス卿にだいぶ甘やかさていたからね」
マナリアは頭が痛くなって来た。
思えば王族らしい振る舞いなんかやった事なんかない気がする。あの賢くて優しい自分の孫の子供とは本当に思えなかった程だ。
「にしちゃ性格悪いよな」
「筋金入りのサディストだ」
「アレはエゴイストって言うんですよ」
「くそ!今度会ったら息の根止めてやる!」
和樹は怒る。
「でもこうして姫様の手にあるでありますから。大丈夫でありますよ!」
「説明戻るわね。この剣は涼達の剣よりずっとパワーがあるの。てみんな知ってるわよね」
「でも弱体化しましたからな~」
「馬鹿!空気読めよルーガル!」
「すまぬ…」
ブラキオが落ち込んじゃった!?
「だ、大丈夫よブラキオ!他にもこの剣は邪気を払う力もあり根本的な所はみんなの剣とほぼ同じ」
両手剣って以外は基本同じだもんな。
「でもパワーダウンしちゃったから…今は涼達よりちょっとだけ強いって感じかしら」
そうブラキオの身体が大半持って行かれてしまい無敵の力は無くなってしまいパワーダウンしてしまった。
「でも姫様強いです!」
「アレでパワーダウンなんて」
「浄化を一瞬で出来なくなってるのよ。時間がかかり過ぎて無防備になっちゃうの」
「そう言えば素朴な疑問なんですが、我輩達は専用の武器がありますが姫様達にはないのは何故です?」
あ、確かに。のぶさんは自分で作ったからカウントしないとして俺たちのは何でだ?
「アレは涼お前が組み込んだものだ。貴様の世界の知識が流れ込んでな」
「様はおまけか?」
「違うわ!」
ざっくり言うとまあそんな感じか?
だから違うって!
回想シーンだ!入ってくんな!!
「で他にはあるのか?」
「ないわ。おしまい」
「えーー!初代勇者の剣だろ!流石にそれだけって事は!」
「だって後は知らないもの」
「知らないって何でだよ」
「知らないもんは知らないんだからしょうがないでしょ!涼みたいに適当にやって作ったのと違って色々判らないのよ!」
「適当ってなんだよ!」
「そうだ!涼は色々適当すりぎる!」
コハクが声を上げた。
「何をするにも勝手にいつも飛び出しやがって!!」
「その度にフォローするの大変なんですから!」
「この前の裁判の時も我輩に断りなく勝手に我輩の命をかけるとは!」
「いやお前がちゃんと話し聞いてなかっただけだからなルーガル!」
「なんと!」
お前は馬鹿なのか!?涼と一緒でよ!!
馬鹿言うな!
ですぞ!
だから回想シーンで喚くな!!3回目だぞ!
「まあ実際我の力が弱くなり色々と制限してるならなアリシアすまぬ…」
「いいのよブラキオには感謝してるわ!」
「アリシア…」
「とりあえず次に行くか」
ちょっと!中断しないでよ!!
長くなりそうだからな。
信道!!
たがら回想シーンで揉めるな!読者が呆れるだろ!!
「えーと最後に私が作ったバリバリソードについて説明をするで…」
「真宝剣は人口宝石で作られた剣でカルタノ達が認めたから勇者の剣として扱えるんだ」
「何でよこやりするでありますか!!」
「名前がダサいからです!」
「アレはないだろベルちゃん!」
「バリバリソードの何が悪いでありますか!」
「だよな!かっこいいと思うぜ!」
「涼は黙ってなさい!」
同じくらいネーミングセンスないんだから!
「とにかく真宝剣は涼達の剣と同じスキルがあり後三つの宝石を組み合わせて新しい技を発動するミキシングシステムがある」
「まぜまぜんシステムは傑作であります!」
「ベルさんちょっと黙って下さいね」
「何ででありますか!」
ダサい名前聞きたくないからだろ。
「先生達のと違って宝石を3個はめ込めて組み合わせられるんです」
「師匠の銃と似てるんですよ!」
「確かに」
「のぶさんのシステムを組み込んだでありますから。それから使う人の得意分野をお助けするシステムも組み込んだんでありますよ」
お助けシステム?
「要は固有の能力です。僕ははめ込んだ宝石で好きな物を作れる即時錬成って言うスキルです」
「ああアレか!」
「アレは助かりましたな~」
2人はあのスキルで作った柱で敵を一掃する事が出来たのだ。
「自分は確か即時合成って言うスキルがありますね。まだ使った事はないんですが」
「それは特定の材料を入れると成分を読み込んで薬とかを作れるんでありますよ!勿論成分表も付いているから初心者にも安全でありますよ!」
「薬剤師じゃないのにいいのかよ!!」
「薬剤師?」
「ああ、異世界にはないんだったな」
「要は薬や素材を作るクリエイトスキルだな」
和樹は直ぐに理解して答えた。
「ますますゲームだな」
「魔石を組み込んだからできるんでありますよ!」
「で、和樹は?」
「俺は確か…なんだこれ?キーボード?」
和樹が触ると光のパネルとキーボードが現れた。
「和樹は私と同じ様にルーン組み込みが上手でありましたから。簡易式の術の組み込みができるんでありますよ!」
「つまり小型のパソコンとプログラミングか!!人口宝石や術式を弄る事ができるのか?」
「ご名答であります!特別な術式であらゆる術式を乗っ取れるんであります!」
「ハッカーじゃん…」
「ハッカー?」
「横やり入れる奴な」
「涼、ハッカーはそれじゃないぞ」
「まあこれで大体の勇者の剣はわかったわね。さて、ここからが本番よ!今後についてだけど」
「それなんだけどちょっといいか?」
涼が手を上げる。
「何よ涼?プランがあるの?」
「ああ、このままじゃラチがあかねえから。本拠地を叩こうと思う」
「まずはみんな知ってると思うが。この宝救丁だけたは元は同じ勇者の剣だったが形がまるで違う!」
「確かに師匠の剣だけ包丁ですよね?」
「信春の時は同じ宝救剣だったな。」
「ええ、確かに当時は5本共同じ剣でした」
アレ?5本?
「ちょい待て!5本?宝救剣は6本あるんだよな?1本足らないじゃん!」
確かに宝救剣は6本だった。当時の先代勇者は5人。アレ?一本余ってる??
「確かに…」
「人数分あるって感じに思っていたからな」
「ええ、確かに僕達を含めて5人でした」
「ブラキオ。先代勇者って5人なんだろ?後一本は?」
「返却された」
「返却された??何だよそれ!」
「訳が解らぬのだ。渡したその日もういいやと返されたのだ。」
「いい加減な奴が選ばれたんじゃないのか?」
「我の見立ては確かだ!」
「「「「嘘つけ!」」」」
男性人一同声を上げた。
「悪かった…」
「話続けいいか?」
「どうぞであります。」
「おほん。宝救丁は元は祖父さんの剣で折れたままになっていた物を俺がドワーフの知り合い立ち会いの元打ち直して包丁にしたんだ!」
「のぶが自分で打ったんじゃないのか?」
「俺はあくまでチェンジエッグは作ったが、祖父さんの剣は破損が酷すぎてな。1人じゃ出来ないから知り合いのドワーフの指導の元打ち直したんだよ。材料も足りなかったからな」
ドワーフって高山に住んでるって話の種族だよな。小説やゲームの。
破損が酷かったのはたしかアイツらが好き放題して怒ったブラキオが全部壊したからだったよな。
「本来なら壊れたら消え次の持ち主が現れるまでは勇者石の中に収めていたのだが。始祖鳥の奴よっぽど気に入っていたのか契約を切らずにそのまま付いて行ってしまい以来折れたままだったのだ」
「まあな。でも破損がかなり酷くてな故に単体では使えないんだ。だからこのチェンジエッグも作ったんだ!」
壊れ方が酷かった為に包丁に直したはいいが、このままでは宝石を使えない上に変身も出来なかった為にそこで開発したのが卵型の変身道具チェンジエッグと言う訳だ。
「しかし凄い出来ばいでありますよ。のぶさんはお祖父さんの話と涼さん達の活躍を風の噂で聞き、さらにこの敗れた資料を頼りにそれだけを頼りにコレを作ったんでありますか!?」
チェンジエッグをじっくりと観察したベルがそう言った。
「まあな!」
「でものぶ殿の剣は我輩達のと違い機能は余りみないですな!」
「はっきり言うなお前。確かに宝救丁は破損が酷かった剣を直したもんだからな。出来て刃先にエネルギーの刃を作るくらいだな。」
つまり色々と出来る事は制限はされていると。
「のぶのスーツは涼の資料を元に作ったから、僕達のと似てはいるけど色々と僕達より強いじゃないか!」
「それは勇者石をくれたゴルーケンが強い事もあるが俺の武装は少しパワー高めなだけだよ。」
ゴルーケンは古代宝石獣と呼ばれる個体で他の宝石獣みたいに意思疎通は出来ないがパワーは現代の宝石獣より強い為それがスーツに影響してると思われる。
「武器も独特ですからねのぶさんは」
「濁酒銃か?アレは祖父さんの世界の酒の入れ物を参考に作ったもんだからな」
「濁酒といいカクテルシリンダーといいのぶさんは酒関連の技だよな?アレは何でだよ!」
「俺は飲み屋の亭主だぞ。祖父さんが好きだった様々な酒をこの世界で再現したんだとよ。」
「その功績で信春くんは宮廷料理人に任命されたのよ!」
「お父様も珍しくお酒が飲めると大好評だったのよ」
「懐かしい味すると思ったら。アレが再現なのか?全然食べた奴と同じだったぜ。スグェなのぶさんは!」
「凄いのは祖父さんだよ。俺と親父は継いだだけだから」
信道の祖父は帰れなくなっても全然平気だったらしく異世界の食材と酒を巡る旅をして自分の店をオープンさせたのだから。
「師匠!濁酒銃はどんな風に作ったんですか?」
「どんなって祖父さんのメモにあったもんや店で使ってたもんに似せて作ったんだよ」
「原理が知りたいです!」
「原理か?まずシリンダーに特定の宝石を入れて回すとその属性にあった酒が生成され弾丸になるって仕掛けだ!」
「確かに本当の酒だった。信道さんアンタ凄いな」
「和樹も凄いだろ。召喚宝石アレは役に立った!」
「どっかのアホの人口宝石のスキルよりずっとマシだ」
「誰だよそれ?」
「「「「「お前だよ!」」」」」
ルーガル以外が涼に声を上げた。
「何でだよ!色々助かる場面もあったろ!オナラジュエルなんか特に!」
まあ確かに活躍の場はあるが…けしてかっこ良くはない。
「くだらないスキルを付けてばっかだろうが!」
「くだらないってなんだよ!!」
「くだらないわよ!」
「なぬ!?」
「くだらないな…」
「くだらないですね…」
「馬鹿丸出しだ」
「確かにアレはくだらない」
「匂いはキツイですが慣れればなんとか!」
「君は湿地帯に住んでたんだから気にしないだけだろ!」
コハクは突っ込む。
「はいはい次行くわよ!」
「まだ説明は終わって…」
「もういいから!」
「ひでぇな姫様!」
「姫さまの番でありますね!」
気持ちを切り替えておさらいであります!
強引に纏めたな…
回想シーンでグチはなしよ!!
「じゃあ初代勇者の剣こと宝救聖剣を説明するわね」
「アリシアちゃんガンバ!」
「お祖母様恥ずかしいわよ!」
「がーん!?」
マナリアは膝をつく。
「可愛い曽孫の晴れ姿…」
「泣かないで!晴れ姿じゃないわよ!あーもうごめんなさい!」
マナリアを慰めて説明を再開した。
「宝救聖剣は私の先祖の初代勇者が使っていた涼達の剣の原型です」
「我が定と作った!」
それは聞いたから。
「確かそれ最初はアイカさんの中にあったんですよね?」
「霊剣だったから触れなかったんだよな?」
「ええ。私のアレキサンドライトも最初は触れなかったわ」
そう剣と宝石は二つで一つであった物で片方だけがずっと行方不明になっていた。
片方だけでは具現化は出来なかったのだ。
「宝救聖剣は定の血族のみ使える様に作ったからな。持ち主が死ねば魂と同化しその魂が再び転生するまでは世に現れない」
「ブラキオやっぱそうだったのか」
「分かれた理由って確か」
「何世代かめで双子が産まれて姉の方が持ち逃げして以来そっちに受け継いでしまったんだよな?」
「それが泥棒女の一族だろ!」
ガネットに産まれた双子が覇権争いで負けた方つまりアイカの先祖が逃亡し魔界へ行き着きテナルディエの一族に渡った。
「で、宝石の方を手に入れる為に王族に汚い方法で取り入って潜り込んだっと」
「汚い方法とは?」
「大方催眠術かなんか使って操ったんだろ。じゃなきゃあの豚が王族に入るなんて有り得ないからな」
「あの泥棒女は執念深いからな。減らず口だけは一級品だしな」
「アレ昔からなのか?」
「ええ、ガリウス卿にだいぶ甘やかさていたからね」
マナリアは頭が痛くなって来た。
思えば王族らしい振る舞いなんかやった事なんかない気がする。あの賢くて優しい自分の孫の子供とは本当に思えなかった程だ。
「にしちゃ性格悪いよな」
「筋金入りのサディストだ」
「アレはエゴイストって言うんですよ」
「くそ!今度会ったら息の根止めてやる!」
和樹は怒る。
「でもこうして姫様の手にあるでありますから。大丈夫でありますよ!」
「説明戻るわね。この剣は涼達の剣よりずっとパワーがあるの。てみんな知ってるわよね」
「でも弱体化しましたからな~」
「馬鹿!空気読めよルーガル!」
「すまぬ…」
ブラキオが落ち込んじゃった!?
「だ、大丈夫よブラキオ!他にもこの剣は邪気を払う力もあり根本的な所はみんなの剣とほぼ同じ」
両手剣って以外は基本同じだもんな。
「でもパワーダウンしちゃったから…今は涼達よりちょっとだけ強いって感じかしら」
そうブラキオの身体が大半持って行かれてしまい無敵の力は無くなってしまいパワーダウンしてしまった。
「でも姫様強いです!」
「アレでパワーダウンなんて」
「浄化を一瞬で出来なくなってるのよ。時間がかかり過ぎて無防備になっちゃうの」
「そう言えば素朴な疑問なんですが、我輩達は専用の武器がありますが姫様達にはないのは何故です?」
あ、確かに。のぶさんは自分で作ったからカウントしないとして俺たちのは何でだ?
「アレは涼お前が組み込んだものだ。貴様の世界の知識が流れ込んでな」
「様はおまけか?」
「違うわ!」
ざっくり言うとまあそんな感じか?
だから違うって!
回想シーンだ!入ってくんな!!
「で他にはあるのか?」
「ないわ。おしまい」
「えーー!初代勇者の剣だろ!流石にそれだけって事は!」
「だって後は知らないもの」
「知らないって何でだよ」
「知らないもんは知らないんだからしょうがないでしょ!涼みたいに適当にやって作ったのと違って色々判らないのよ!」
「適当ってなんだよ!」
「そうだ!涼は色々適当すりぎる!」
コハクが声を上げた。
「何をするにも勝手にいつも飛び出しやがって!!」
「その度にフォローするの大変なんですから!」
「この前の裁判の時も我輩に断りなく勝手に我輩の命をかけるとは!」
「いやお前がちゃんと話し聞いてなかっただけだからなルーガル!」
「なんと!」
お前は馬鹿なのか!?涼と一緒でよ!!
馬鹿言うな!
ですぞ!
だから回想シーンで喚くな!!3回目だぞ!
「まあ実際我の力が弱くなり色々と制限してるならなアリシアすまぬ…」
「いいのよブラキオには感謝してるわ!」
「アリシア…」
「とりあえず次に行くか」
ちょっと!中断しないでよ!!
長くなりそうだからな。
信道!!
たがら回想シーンで揉めるな!読者が呆れるだろ!!
「えーと最後に私が作ったバリバリソードについて説明をするで…」
「真宝剣は人口宝石で作られた剣でカルタノ達が認めたから勇者の剣として扱えるんだ」
「何でよこやりするでありますか!!」
「名前がダサいからです!」
「アレはないだろベルちゃん!」
「バリバリソードの何が悪いでありますか!」
「だよな!かっこいいと思うぜ!」
「涼は黙ってなさい!」
同じくらいネーミングセンスないんだから!
「とにかく真宝剣は涼達の剣と同じスキルがあり後三つの宝石を組み合わせて新しい技を発動するミキシングシステムがある」
「まぜまぜんシステムは傑作であります!」
「ベルさんちょっと黙って下さいね」
「何ででありますか!」
ダサい名前聞きたくないからだろ。
「先生達のと違って宝石を3個はめ込めて組み合わせられるんです」
「師匠の銃と似てるんですよ!」
「確かに」
「のぶさんのシステムを組み込んだでありますから。それから使う人の得意分野をお助けするシステムも組み込んだんでありますよ」
お助けシステム?
「要は固有の能力です。僕ははめ込んだ宝石で好きな物を作れる即時錬成って言うスキルです」
「ああアレか!」
「アレは助かりましたな~」
2人はあのスキルで作った柱で敵を一掃する事が出来たのだ。
「自分は確か即時合成って言うスキルがありますね。まだ使った事はないんですが」
「それは特定の材料を入れると成分を読み込んで薬とかを作れるんでありますよ!勿論成分表も付いているから初心者にも安全でありますよ!」
「薬剤師じゃないのにいいのかよ!!」
「薬剤師?」
「ああ、異世界にはないんだったな」
「要は薬や素材を作るクリエイトスキルだな」
和樹は直ぐに理解して答えた。
「ますますゲームだな」
「魔石を組み込んだからできるんでありますよ!」
「で、和樹は?」
「俺は確か…なんだこれ?キーボード?」
和樹が触ると光のパネルとキーボードが現れた。
「和樹は私と同じ様にルーン組み込みが上手でありましたから。簡易式の術の組み込みができるんでありますよ!」
「つまり小型のパソコンとプログラミングか!!人口宝石や術式を弄る事ができるのか?」
「ご名答であります!特別な術式であらゆる術式を乗っ取れるんであります!」
「ハッカーじゃん…」
「ハッカー?」
「横やり入れる奴な」
「涼、ハッカーはそれじゃないぞ」
「まあこれで大体の勇者の剣はわかったわね。さて、ここからが本番よ!今後についてだけど」
「それなんだけどちょっといいか?」
涼が手を上げる。
「何よ涼?プランがあるの?」
「ああ、このままじゃラチがあかねえから。本拠地を叩こうと思う」
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お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
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