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第57話 バグ
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ブラキオサンドライトから力を与えられ変身したホウキュウシルバー事アリシアは両手剣であり宝救聖剣(ホウキュウカリバー)を構えて突撃していく。
「凄いわ!身体中からパワーが溢れてくる!」
涼達いつもこんな凄いパワーで戦っていたのね。身体は軽いし剣も全く重く感じないわ。
アリシアはジャンプしブラキオの背中の中心に着地する。
兵士達がアリシアを取り囲み槍を放ったり
弓を放つが。
身体のプロテクターが煌びやかに輝き攻撃を全て弾き飛ばし傷をつける事も出来ない。
「全く痛くも痒くもないわないわ!そーれ!」
アリシアほ剣を振り回すと周りに居た兵士達を薙ぎ払う。取り囲んでいた兵士達はあっという間に片付けられた。
「アリシアすげぇ!」
「アレが宝石神の力か!」
「まさに無敵の力ですな!」
他の兵士達と交戦していた涼達は助太刀する必要がない程ブラキオの力は絶大だったのだ。
「何をしてるの!あんな子供に!」
「任せなアイカ!俺が行くぜ!」
「カイト様頑張って下さい!」
カイトは剣を構えてアリシアに突っ込んで行く。
「姫様が!」
「大丈夫だ!」
「でも、のぶ!」
「ありゃ話にならないから大丈夫だ!」
信道はそういうと敵を斬り裂き濁酒銃で貫いた。
「悪いなお嬢ちゃん。恨まないでくれよ!」
カイトは雷の攻撃を放った。
アリシアに直撃した。
「この程度ですの?」
「あ、あれ?」
ハザードシリーズの攻撃だったんだぞ!?
全く傷一つついてねぇ!?これもチートなのか??
んな訳ないだろ…普通ゲームでも無敵状態相手に勝てる訳ないだろ。無敵キャラがひたすら雑魚を倒しまくるゲームなんて面白くないそれと同じ状況なのわかってないだろ。
「あらま」
「本当に相手になってない」
僕らがさっきまでまだ苦戦してた奴だぞ。
「何してるんですか?カッコつけて行っといて」
「流石にダサくないか?」
「う、五月蝿いぞお前ら!だったらやってみろよ!」
「言われなくても!」
「行くぞ!」
アインはスティラコバズーカを放ち。カズは黒い剣で斬りまくる。
しかし、アリシアは一向に動かずしかも攻撃を全て受けていた。
だが、全く傷が無い。
「そ、そんな馬鹿な!」
「こんな負けイベント聞いてないですよ!」
「だから言ったろうが!チートしまくりだ!」
さっきから何を言ってるのかしら?
アリシアはヘルメット側から映し出されたビジョンを全て見ていた。
分析結果で彼らは全員でかかってもまず傷付けられない。わかっていたのだ。
「ち。癪だがお前ら同時にいくぞ!」
「仕方ないですね」
「子供相手にはやりたがないが、まあ仕方ないか」
それぞれ黒い槍と剣ゆ構えてエネルギーを集中させ必殺技を放つ三人。
「絶滅一閃!」
「リボルバージャベリン!」
「殴殺剣!」
厨二病バリバリな名前の必殺技をアリシアに放ったが、アリシアは宝救カリバーを高く上げ振りかざすと全て粉砕した。
「なっ!?」
「そんな…」
「これは無敵チートか!?運営側はどこまで俺達の邪魔を!!」
「いい感激にもう判ったろ?」
涼達がアリシアに合流する。兵士達は全て蹴散らしたのだ。
「これはイベントなんかじゃなければチートでもないんだ!お前らはどうやっても勝てない。だからもう止めるんだこんな事!」
そう。もう決着はついたも同じだ。
お前らははっきり言って弱すぎる。本物の神の力を得た相手にどうやっても勝つのは無理だ。お前らはマジで無理ゲーしてると同じなんだよ。いい感激判れよ。
「運営側の犬になったんだな!じゃなきゃその剣はチートアイテムに変化はないはずだ!」
「いつからお前らはあっちとコンタクトをしていたんだ?だったら俺達を早く帰せよ!」
「僕たちへのペラナルティか何かなんですか?だったら最低ですよ貴方達は!」
こいつら…この後に及んで何を訳の分からない事を…運営側とグルだぁ?
だったらお前らを強制ログアウトさせて裁判にかけるだろ普通に。
「落ち着いて考えろよ!おかしいだろ?本当に運営側のミスなら何故お前達の親は何もしないんだよ?」
「そ、それは…」
「子供がゲームに閉じ込められた?そんな話の本があったくらいだ。親が何とも思うわけないだろ?それに機械がおかしくなったなら、身につけてるお前らの身体はどうなってる?」
確かあの作品は名作だからこいつらの時代にも絶対にあるはずだ。運営側の犯行で閉じ込められて負けたら死ぬって爆弾ありの小説だ。アレと同じならこいつらの身体だってタダじゃ済まないはずだ。
「僕たちの本当のからだ?」
「そうだ。もし親が電源抜いたりしたはずならお前らの意識だって戻ってもおかしくないはずだろ?何一つの可能性も起きてないなんておかしいだろ普通に!」
「確かに俺達の身体は無事だよな?」
「先生達が異変を感じて何か普通はしますよね?」
「親はともかく確かに教師ならするよな」
アレ?
急に3人の思考がまともになった?
こいつらまだ高校生くらいか?
学校で上手くいかず引きこもってログイン中に召喚されたて今までおかしいと感じてなかったってのか?この3人は?それがより心を狭み視野が狭いままだったからこんな簡単な思考が思いつかなかったっていうのか?
「いいかお前達は多分騙されているんだ。教えてくれお前達に馬鹿な事を吹き込んだのは何処のどいつなん…」
「聞く耳を持っては行きませんわ!勇者様方、彼らは犯罪者ですわよ。初代魔王様は貴方がたを受け入れ誠の救世主です。真の敵はバグでるあの犯罪者達なのです!」
「ば、バグだぁ?」
こいつ何を言いやがるんだ!
「バグってなんだ?」
「不具合だ。」
「不具合って我輩達が?」
バグ…何とも便利な言葉を出してきたもんだ。この女一体何がしたいんだ?
「どういうことだ?」
「魔王陛下は英雄願望の偽物が現れ世界を破滅に導くとつまり、奴らは貴方がたの救いし世界を歪ませる異物つまりバグですのよ!ドクターもそう言ってましたから」
「そうか!奴らのNPCにはバグがあるのか!」
「そのバグがあったから僕らのパソコンや機械は」
「危険信号が出ていない。だから学校も親も気づいてないと。」
「そのバグの根源がガネット王族の直系ですの。バグの源である宝石神を潰せば貴方がも救われると言ってましたわ。」
「やはりか!バグとはな!つまり王族を倒せばこいつは弱る!」
「こいつを消せばバグは消えて」
「僕たちは帰れるんですね!」
「さあ、勇者様がたあの犯罪者の首とアリシアを私に!」
「あ、アイカ…」
せっかく説得できる所だったのに。
「よくも騙した!このバグプレイヤーが!」
「そのNPCを消せば俺達の勝ちは決まる!」
「やはり貴方は卑怯者だったんですね。この改造プレイヤー!」
「違います!私達は異物の存在じゃありません!」
「そもそも、そのバグが存在するなら。一度は勇者になったお前達もそのはずだろ!」
「俺達はとうにその剣がないんだ。バグはお前らだ!」
「貴方達を消せば世界のプログラムは元に戻るんです。大人しくキャラデータを消して下さい。」
「だから我輩達が死ぬではないか!」
「その女が言ってる事はウソ800だ。」
「「「うるさい!黙って消えろ!」」」
こりゃダメだ…ハザードシリーズの影響も受けてまともな思考に切り替わらない。
実はアッシュベルが渡した改良型のハザードシリーズは使い手の思考を支配してより強い支配力を高める様に改良されていたのだ。
そのキーワードがバグだったのだ。
もはや彼らはその言葉を信じ込み思考が切り替わらなくなっている正真正銘の道化だ。
「こい!カルタノ!」
カズが叫ぶとカルタノハオーが上空から降りてきた。降りてきたカルタノハオーに三人が乗り込むとその剣を容赦なく涼達に振りかざす。
「お前ら人相手に巨大ロボで襲うか普通!!」
「うるさい。バグが!ウィルスが!」
カルタノハオーは構わず涼達に剣を刺しまくる。いくら硬い奴の背中にいるとはいえやりすぎだろ。
「こりゃダメだ。完全に良い様に操られてるじゃないか!」
「涼、エンガホウキュウオーよ!」
「よし。ルビティラ皆んな行くぜ!」
「久々に行くティラよ!」
宝石獣達も皆巨大化し準備は万端だ。
「真・宝石合体!」
涼の掛け声に合わせて宝石獣達は身体をバラバラにし合わさっていく。
10体の宝石獣と七人の勇者が力を合わせる時向かう所敵なしの宝石巨人が誕生する。
七人はプリズムで出来たコックピットに転送された。
「「「「「「「完成!エンガホウキュウオー」」」」」」」
エンガホウキュウオーとカルタノハオーはブラキオサンドライトの背から飛び降り地面に着地し互いに剣を構えてぶつかり合う。
「今のカルタノハオーはパワーアップしている!」
「図体に関わらずかてる!」
「バグなんか吹き飛ばせます!勝ちは頂きです!」
勝った気でいる三人だが。
カルタノハオーとエンガホウキュウオーは体格差もあるがパワーも相当な差が出ていた。
エンガホウキュウオーは武器は使わず片手だけでカルタノハオーをぶっ飛ばした。
「うわ!」
「おかしいぞ!」
「パワーは勝ってるはずです!」
彼らはまだ気づいていない。
カルタノハオーはエンガホウキュウオーのパワーに全く勝っておらず逆に弱くなっていた。それは彼らの装備は宝石獣達のパワーアップに全く影響してすらいなかった。
つまり彼らの思い込みである。
涼達はマナを学び宝石獣達との絆を強固になり信頼を間違いない物にし結果もはや鍛錬もせず武器にばかり依存し宝石獣達との絆もない彼との力の差はもはやはっきり出ているのにまだ勝てると思い込んでいるのだ。
「おら!」
エンガホウキュウオーはイカ大剣改でカルタノハオーを斬り裂いた。
カルタノハオーは力負けし吹っ飛ばされブラキオの足に激突し体が少し砕けた。
「いっ…何でだ?」
「俺達がどうしてこんな!?」
「あんなチートとバグの塊に勝てない!あんな人達に!」
「まだ、判らないのか?」
エンガホウキュウオーはイカ大剣改を構えエネルギーを集中する。剣が燃え上がり電流が纏う。
「くっそがー!」
カズはやけになりカルタノハオーを体当たりさせる。
「よせカズ!」
「闇雲に突っ込んでも!」
しかし構わずカルタノハオーは突っ込んでくる。
「一発頭を打って。反省しろ!」
涼は声を上げると突っ込んでくるカルタノハオーに大剣を叩きつけた。
「「「「「「「エンガホウキュウオー!炎雷兜割り!」」」」」」」
カルタノハオーは頭からモロに喰らい大爆発し合体が解けると操られてる宝石獣達は地面に倒れた。
乗っていたハンターズはコックピットから飛び出し地面に転がりながら変身が解けた。
「くっ…何故勝てない…」
「バグはやっぱりインチキだ。」
「どこまでズルをすれば気がすむんですか?」
三人は何かの間違いとまだ思い込んでいる。
コックピットから降り変身を解除した涼達が横たわっているハンターズに近づく。
「お前らさ。もういいだろ?話を聞いてくれ」
「ざけんな…まだ負けてねぇよ…」
「僕たちは…負けるわけに…は…いかない」
「何故なら俺達は…勇者だから…帰る為にだ」
三人はボロボロだ。あーもう…この判らずや達はどうすれば話を聞いてくれるんだよ。
「ん?」
ルビティラは空を見上げる。
「涼!なんか空がぐらぐらティラ!」
「グラグラ?」
涼達は空を見上げると何やら空間に穴が開いている。
「涼さん!空から何から来るであります!」
「みんな気をつけて!」
通信ジュエルから慌てて連絡してくるマナリアとベル。
空の捻れた穴から何かがで出来た。
「いやはや、良くやってくれましたね」
「パパ!」
捻れた穴から現れたのはアイカの父でアリシアの叔父ガリウス卿。しかも飛んでるし。
「アンタは!」
「アイカの親父さん!?」
「どうしてここに?」
「ガリウス卿!!どうしてここに!?」
「私だけではないですよ!」
すると更に四人で出来た。
「あ!アイツは冥界の!」
北の魔王コキュートス三世。
冥界に現れた北の魔王だ。
さらにゴツいガタイで二本角の男。
アイカと良く似た胸がやたらとデカイツノを生やした女。
小柄でツノが3本ある若い男性。
「魔王の皆様!お待ちしておりましたよ!」
そう、現れたのは初代魔王に仕えるヴァンデスト以外の魔王達だった。
「凄いわ!身体中からパワーが溢れてくる!」
涼達いつもこんな凄いパワーで戦っていたのね。身体は軽いし剣も全く重く感じないわ。
アリシアはジャンプしブラキオの背中の中心に着地する。
兵士達がアリシアを取り囲み槍を放ったり
弓を放つが。
身体のプロテクターが煌びやかに輝き攻撃を全て弾き飛ばし傷をつける事も出来ない。
「全く痛くも痒くもないわないわ!そーれ!」
アリシアほ剣を振り回すと周りに居た兵士達を薙ぎ払う。取り囲んでいた兵士達はあっという間に片付けられた。
「アリシアすげぇ!」
「アレが宝石神の力か!」
「まさに無敵の力ですな!」
他の兵士達と交戦していた涼達は助太刀する必要がない程ブラキオの力は絶大だったのだ。
「何をしてるの!あんな子供に!」
「任せなアイカ!俺が行くぜ!」
「カイト様頑張って下さい!」
カイトは剣を構えてアリシアに突っ込んで行く。
「姫様が!」
「大丈夫だ!」
「でも、のぶ!」
「ありゃ話にならないから大丈夫だ!」
信道はそういうと敵を斬り裂き濁酒銃で貫いた。
「悪いなお嬢ちゃん。恨まないでくれよ!」
カイトは雷の攻撃を放った。
アリシアに直撃した。
「この程度ですの?」
「あ、あれ?」
ハザードシリーズの攻撃だったんだぞ!?
全く傷一つついてねぇ!?これもチートなのか??
んな訳ないだろ…普通ゲームでも無敵状態相手に勝てる訳ないだろ。無敵キャラがひたすら雑魚を倒しまくるゲームなんて面白くないそれと同じ状況なのわかってないだろ。
「あらま」
「本当に相手になってない」
僕らがさっきまでまだ苦戦してた奴だぞ。
「何してるんですか?カッコつけて行っといて」
「流石にダサくないか?」
「う、五月蝿いぞお前ら!だったらやってみろよ!」
「言われなくても!」
「行くぞ!」
アインはスティラコバズーカを放ち。カズは黒い剣で斬りまくる。
しかし、アリシアは一向に動かずしかも攻撃を全て受けていた。
だが、全く傷が無い。
「そ、そんな馬鹿な!」
「こんな負けイベント聞いてないですよ!」
「だから言ったろうが!チートしまくりだ!」
さっきから何を言ってるのかしら?
アリシアはヘルメット側から映し出されたビジョンを全て見ていた。
分析結果で彼らは全員でかかってもまず傷付けられない。わかっていたのだ。
「ち。癪だがお前ら同時にいくぞ!」
「仕方ないですね」
「子供相手にはやりたがないが、まあ仕方ないか」
それぞれ黒い槍と剣ゆ構えてエネルギーを集中させ必殺技を放つ三人。
「絶滅一閃!」
「リボルバージャベリン!」
「殴殺剣!」
厨二病バリバリな名前の必殺技をアリシアに放ったが、アリシアは宝救カリバーを高く上げ振りかざすと全て粉砕した。
「なっ!?」
「そんな…」
「これは無敵チートか!?運営側はどこまで俺達の邪魔を!!」
「いい感激にもう判ったろ?」
涼達がアリシアに合流する。兵士達は全て蹴散らしたのだ。
「これはイベントなんかじゃなければチートでもないんだ!お前らはどうやっても勝てない。だからもう止めるんだこんな事!」
そう。もう決着はついたも同じだ。
お前らははっきり言って弱すぎる。本物の神の力を得た相手にどうやっても勝つのは無理だ。お前らはマジで無理ゲーしてると同じなんだよ。いい感激判れよ。
「運営側の犬になったんだな!じゃなきゃその剣はチートアイテムに変化はないはずだ!」
「いつからお前らはあっちとコンタクトをしていたんだ?だったら俺達を早く帰せよ!」
「僕たちへのペラナルティか何かなんですか?だったら最低ですよ貴方達は!」
こいつら…この後に及んで何を訳の分からない事を…運営側とグルだぁ?
だったらお前らを強制ログアウトさせて裁判にかけるだろ普通に。
「落ち着いて考えろよ!おかしいだろ?本当に運営側のミスなら何故お前達の親は何もしないんだよ?」
「そ、それは…」
「子供がゲームに閉じ込められた?そんな話の本があったくらいだ。親が何とも思うわけないだろ?それに機械がおかしくなったなら、身につけてるお前らの身体はどうなってる?」
確かあの作品は名作だからこいつらの時代にも絶対にあるはずだ。運営側の犯行で閉じ込められて負けたら死ぬって爆弾ありの小説だ。アレと同じならこいつらの身体だってタダじゃ済まないはずだ。
「僕たちの本当のからだ?」
「そうだ。もし親が電源抜いたりしたはずならお前らの意識だって戻ってもおかしくないはずだろ?何一つの可能性も起きてないなんておかしいだろ普通に!」
「確かに俺達の身体は無事だよな?」
「先生達が異変を感じて何か普通はしますよね?」
「親はともかく確かに教師ならするよな」
アレ?
急に3人の思考がまともになった?
こいつらまだ高校生くらいか?
学校で上手くいかず引きこもってログイン中に召喚されたて今までおかしいと感じてなかったってのか?この3人は?それがより心を狭み視野が狭いままだったからこんな簡単な思考が思いつかなかったっていうのか?
「いいかお前達は多分騙されているんだ。教えてくれお前達に馬鹿な事を吹き込んだのは何処のどいつなん…」
「聞く耳を持っては行きませんわ!勇者様方、彼らは犯罪者ですわよ。初代魔王様は貴方がたを受け入れ誠の救世主です。真の敵はバグでるあの犯罪者達なのです!」
「ば、バグだぁ?」
こいつ何を言いやがるんだ!
「バグってなんだ?」
「不具合だ。」
「不具合って我輩達が?」
バグ…何とも便利な言葉を出してきたもんだ。この女一体何がしたいんだ?
「どういうことだ?」
「魔王陛下は英雄願望の偽物が現れ世界を破滅に導くとつまり、奴らは貴方がたの救いし世界を歪ませる異物つまりバグですのよ!ドクターもそう言ってましたから」
「そうか!奴らのNPCにはバグがあるのか!」
「そのバグがあったから僕らのパソコンや機械は」
「危険信号が出ていない。だから学校も親も気づいてないと。」
「そのバグの根源がガネット王族の直系ですの。バグの源である宝石神を潰せば貴方がも救われると言ってましたわ。」
「やはりか!バグとはな!つまり王族を倒せばこいつは弱る!」
「こいつを消せばバグは消えて」
「僕たちは帰れるんですね!」
「さあ、勇者様がたあの犯罪者の首とアリシアを私に!」
「あ、アイカ…」
せっかく説得できる所だったのに。
「よくも騙した!このバグプレイヤーが!」
「そのNPCを消せば俺達の勝ちは決まる!」
「やはり貴方は卑怯者だったんですね。この改造プレイヤー!」
「違います!私達は異物の存在じゃありません!」
「そもそも、そのバグが存在するなら。一度は勇者になったお前達もそのはずだろ!」
「俺達はとうにその剣がないんだ。バグはお前らだ!」
「貴方達を消せば世界のプログラムは元に戻るんです。大人しくキャラデータを消して下さい。」
「だから我輩達が死ぬではないか!」
「その女が言ってる事はウソ800だ。」
「「「うるさい!黙って消えろ!」」」
こりゃダメだ…ハザードシリーズの影響も受けてまともな思考に切り替わらない。
実はアッシュベルが渡した改良型のハザードシリーズは使い手の思考を支配してより強い支配力を高める様に改良されていたのだ。
そのキーワードがバグだったのだ。
もはや彼らはその言葉を信じ込み思考が切り替わらなくなっている正真正銘の道化だ。
「こい!カルタノ!」
カズが叫ぶとカルタノハオーが上空から降りてきた。降りてきたカルタノハオーに三人が乗り込むとその剣を容赦なく涼達に振りかざす。
「お前ら人相手に巨大ロボで襲うか普通!!」
「うるさい。バグが!ウィルスが!」
カルタノハオーは構わず涼達に剣を刺しまくる。いくら硬い奴の背中にいるとはいえやりすぎだろ。
「こりゃダメだ。完全に良い様に操られてるじゃないか!」
「涼、エンガホウキュウオーよ!」
「よし。ルビティラ皆んな行くぜ!」
「久々に行くティラよ!」
宝石獣達も皆巨大化し準備は万端だ。
「真・宝石合体!」
涼の掛け声に合わせて宝石獣達は身体をバラバラにし合わさっていく。
10体の宝石獣と七人の勇者が力を合わせる時向かう所敵なしの宝石巨人が誕生する。
七人はプリズムで出来たコックピットに転送された。
「「「「「「「完成!エンガホウキュウオー」」」」」」」
エンガホウキュウオーとカルタノハオーはブラキオサンドライトの背から飛び降り地面に着地し互いに剣を構えてぶつかり合う。
「今のカルタノハオーはパワーアップしている!」
「図体に関わらずかてる!」
「バグなんか吹き飛ばせます!勝ちは頂きです!」
勝った気でいる三人だが。
カルタノハオーとエンガホウキュウオーは体格差もあるがパワーも相当な差が出ていた。
エンガホウキュウオーは武器は使わず片手だけでカルタノハオーをぶっ飛ばした。
「うわ!」
「おかしいぞ!」
「パワーは勝ってるはずです!」
彼らはまだ気づいていない。
カルタノハオーはエンガホウキュウオーのパワーに全く勝っておらず逆に弱くなっていた。それは彼らの装備は宝石獣達のパワーアップに全く影響してすらいなかった。
つまり彼らの思い込みである。
涼達はマナを学び宝石獣達との絆を強固になり信頼を間違いない物にし結果もはや鍛錬もせず武器にばかり依存し宝石獣達との絆もない彼との力の差はもはやはっきり出ているのにまだ勝てると思い込んでいるのだ。
「おら!」
エンガホウキュウオーはイカ大剣改でカルタノハオーを斬り裂いた。
カルタノハオーは力負けし吹っ飛ばされブラキオの足に激突し体が少し砕けた。
「いっ…何でだ?」
「俺達がどうしてこんな!?」
「あんなチートとバグの塊に勝てない!あんな人達に!」
「まだ、判らないのか?」
エンガホウキュウオーはイカ大剣改を構えエネルギーを集中する。剣が燃え上がり電流が纏う。
「くっそがー!」
カズはやけになりカルタノハオーを体当たりさせる。
「よせカズ!」
「闇雲に突っ込んでも!」
しかし構わずカルタノハオーは突っ込んでくる。
「一発頭を打って。反省しろ!」
涼は声を上げると突っ込んでくるカルタノハオーに大剣を叩きつけた。
「「「「「「「エンガホウキュウオー!炎雷兜割り!」」」」」」」
カルタノハオーは頭からモロに喰らい大爆発し合体が解けると操られてる宝石獣達は地面に倒れた。
乗っていたハンターズはコックピットから飛び出し地面に転がりながら変身が解けた。
「くっ…何故勝てない…」
「バグはやっぱりインチキだ。」
「どこまでズルをすれば気がすむんですか?」
三人は何かの間違いとまだ思い込んでいる。
コックピットから降り変身を解除した涼達が横たわっているハンターズに近づく。
「お前らさ。もういいだろ?話を聞いてくれ」
「ざけんな…まだ負けてねぇよ…」
「僕たちは…負けるわけに…は…いかない」
「何故なら俺達は…勇者だから…帰る為にだ」
三人はボロボロだ。あーもう…この判らずや達はどうすれば話を聞いてくれるんだよ。
「ん?」
ルビティラは空を見上げる。
「涼!なんか空がぐらぐらティラ!」
「グラグラ?」
涼達は空を見上げると何やら空間に穴が開いている。
「涼さん!空から何から来るであります!」
「みんな気をつけて!」
通信ジュエルから慌てて連絡してくるマナリアとベル。
空の捻れた穴から何かがで出来た。
「いやはや、良くやってくれましたね」
「パパ!」
捻れた穴から現れたのはアイカの父でアリシアの叔父ガリウス卿。しかも飛んでるし。
「アンタは!」
「アイカの親父さん!?」
「どうしてここに?」
「ガリウス卿!!どうしてここに!?」
「私だけではないですよ!」
すると更に四人で出来た。
「あ!アイツは冥界の!」
北の魔王コキュートス三世。
冥界に現れた北の魔王だ。
さらにゴツいガタイで二本角の男。
アイカと良く似た胸がやたらとデカイツノを生やした女。
小柄でツノが3本ある若い男性。
「魔王の皆様!お待ちしておりましたよ!」
そう、現れたのは初代魔王に仕えるヴァンデスト以外の魔王達だった。
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これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
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