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第49話 継承権
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涼達が冥界へ行っている頃、コハク達も黒の森へ向かっていた。
「涼、大丈夫ティラかな…」
「涼の事だから大丈夫だよルビティラ」
ルビティラが馬車を引いておりその手綱を持っているコハク。
「そうティラな!涼は簡単には死なんティラ!」
「だろ、早く行って迎えてやろう!」
「よっしゃ!飛ばすティラよ!」
ルビティラはスピードを上げる。
馬車の中の秘密基地ではルビティラがスピードを上げるせいで中が揺れた。
「あの恐竜スピード出しすぎであります!発明が出来ないであります!」
「お茶も飲めないね…」
「昼寝も出来ませぬぞ…」
「まあ涼さんが心配なんですよきっと」
「それは分かるでありますが…」
サイネリアから黒の森はどんなに頑張っても1日かかるんだから張り切るとバテるでありますよ。
案の定ルビティラは疲れたと動かなくなってしまい。途中でコハク達はキャンプをする。
焚き火を囲んでリアが作った料理を食べている五人。
「リアちゃんお料理上手ね!」
「ありがとうございます」
「でも信道のがやっぱり美味いであります」
「ですな!」
「こら!2人とも空気読まないか!」
「いいよコハク。のぶさんはプロだもの」
まあ確かに居酒屋だし料理のプロか。
「そう言えばマナリア様は先代勇者、のぶさんのお祖父さんとは知り合いなんですよね?」
「ええ、信春くんね」
マナリアと信道の祖父は共に戦った先代勇者だ。成る程、信春って名前なのか。
「どんな方でしたか?のぶ殿の祖父殿は?」
「信春はとにかく真面目だったわ」
「真面目か」
確かにのぶは何だかんだ真面目だからな。
よく悪ノリはするけど…
「でも調子によく乗って酷い目にいつもあってたわね」
あの悪ノリは祖父譲りだったか…
「彼は何でも戦争の真っ只中に召喚されたって言っていたわ」
「戦争でありますか?」
「涼殿が確か第二次世界大戦と言ってましたな…」
「何でも世界中を巻き込んだ悲しい歴史って言ってたな」
「うん確かにのぶさんも言ってたわよね」
コハク達は涼と信道から聞いていた。
信道は異世界人でもあるため詳しく歴史は知らなかったが涼が教えてくれた。
「そんな世界から私達の世界の勇者になったから余計に悲しむ人達を見て置けなかったのよ」
信道の祖父、北村信春は第二次世界大戦の真っ只中から異世界に召喚された。
そんな地獄を見た人だ二の舞にはしたくなかったから勇者を進んで真面目にやり信道と同様料理も凄い上手で帰ったら店を開くと意気込んでいたらしい。
「のぶ殿と同じく立派な勇者でしたのだな」
「それに比べて先代の馬鹿勇者の三人ときたら」
「彼らは来た当初からよく判らない人達だったわ」
「それは私達も同感ですね、涼さんは良くゲーム世界と言ってましたけど」
そうそれだ!涼はあの三人はゲームの世界とよく言っていた。
ゲーム自体がよく判らない言葉だチェスとは違うらしく、分かりやすく言えばこの世界を本の世界と言ってる様な物らしいが…
「つまりこの世界を妄想の中と信じてやまないと考えてるでありますか?」
「ざっくり言うとそうらしいが」
「確かにあの三人はよくゲームとか言ってたわね、狩りすぎじゃいけない魔物を絶滅させた時も「NPCだろすぐ復活する」とか言ってたわ…」
「何の話ですかな??我輩ちんぷんかんぷんですぞ…」
「大丈夫であります、私もさっぱり解らないでありますから…」
「まるで私達を物みたいな扱いでしたからあの方々は」
駄目だ…いくら考えても奴らが何を考えてんだかさっぱり解らない。
「奴らは何故魔人族に加担して宝石獣達を滅ぼしたか知りませぬか?」
ルーガルが聞いた。
「私もそこまでは…ただルートを変えるとか何とかって言ってたのは覚えてるわ」
ルートを変える??
一体何の話をしているんだ??
「はぁ~気持ちのいい話じゃないや…」
コハクはそう言うと立ち上がる。
「僕はもう休むよ」
「ですな腹ごしらえは終えましたからな」
「この辺には魔物も居ませんし見張りは大丈夫そうですね」
「ルビティラが居るから近づいてこないでありますよ」
そりゃそうだ。
あんなデカイ恐竜が居座ってちゃ他の魔物はびびって近づいてこないのだ。だから毎日安心して休めるのだ。
「じゃあもう休みましょう」
マナリアはそう言うと焚き火を消すと皆んなは馬車へ戻り夜を明かした。
次の朝
コハク達は黒の森の入り口に着いた。
「お!見えたティラ!」
「テゴ!」
おお~なつかしい~。オニステは黒の森に居たんだったなそう言えば。
「涼さん達はあの森にいるんでありますな!」
「ええ、ここで待っていれば涼さん達と合流できるよ」
「よしルビティラ入り口まで向かってくれ!」
「よしきたティラ!」
ルビティラが張り切って馬車のスピードを上げた時だった。
「ん?」
どっがーんとルビティラの顔面に火の玉が当たり爆発した。
ルビティラはバランスを崩し倒れ馬車も横に倒れた。屋台も横転する。
「うわ!」
「な、なんでありますか??」
「あいた!」
馬車の中の秘密基地が横になりコハク達は壁にぶつかる。
「いてて…何がどうなってんだ?」
コハクが入り口から顔を出す。
「いきなり火の玉が飛んできたティラ!」
顔が少し焦げたルビティラが立ち上がりそう言った。
「火の玉?」
何だか嫌な予感がする。
「見つけましたわよ!犯罪者集団!」
横転した馬車の前に兵士と共に現れたのはアリシアの従姉妹でありマナリアからみたら遠い姪にあたるアイカだ。
「あーー!厚化粧女であります!」
「お黙りなさいチンチクリンのまな板こじゃり!」
「泥棒女!またお前か!」
「一体何の用だティラ!!」
「うわキモいですわ~材料が喋るなんて~」
「俺は材料じゃねぇティラ!」
怒るルビティラ。
「落ち着けルビティラ!」
「コイツのせいで涼と姫は死にかけたティラ!」
「それはこちらも同じですよ!」
魔人族の兵を引き連れて背後から現れたのは先代勇者のアインだ。アインは両足が機械である。
ルーガル達も馬車から出てくると変わり果てた姿のアインに驚く。
「お主その足は!?」
「貴方達のリーダーにやられたんですよ!妙なウィルスで僕の足は復元出来ないですよ、この落とし前はどうつけるんですか!!」
アインは涼によって両足を破裂させられ失ったのだ。この期に及んでまだゲームだと思い込んでおりご丁寧に足が元に戻ると思っているのだ。
「可哀想なアイン様…貴様達犯罪者のせいで私の玉肌にも傷がついたのですよ!」
「それが何でありますか?」
「落とし前をつけに来たのですわよ!あの英雄気取りとゾンビにチャチな料理人は居ないと情報がはいりましてね。貴様達だけなら余裕で潰せますから」
うわ…凄い舐められてるな僕達。
「落とし前って!?それは貴女達の自業自得じゃないですか!!」
「そうだ!我輩達は関係ないぞ!」
「そもそも人の命を使って馬鹿な飾り物を作りたがってるお前達に言う資格はないだろ!」
散々人の命を弄んで宝石獣達まで滅ぼして生態系を滅茶苦茶にしたのは何を隠そうとお前達だろ。
「NPCは消えてもまた復活するんです。そんな事も知らないんですか?最近のAIはこれだから」
「だからお前達は一体何の話をしているんだ!!」
本当に話が噛み合わない。
コイツといい馬鹿勇者達は一体何の話をしているんだ。
「無駄口は結構さっさと死んで償いなさい!」
アイカがそう言うと兵士達は剣を抜く。
「相変わらず我儘の極みですねアイカ!」
「あ、貴女は大叔母さま!!」
「人殺しを姪に持った覚えはありません!」
賢者マナリアが凄い怒っている。
そうマナリアには娘が2人おり嫁いだ先で生まれのがアイカ。マナリアから見れば一様姪にあたる。
「叔母さま、私は誠実な良い娘でしょ!お母様のように…」
「実の母親を殺してまで王位継承権1位がそんなに欲しかったのかな?」
「は!?」
「え!?」
「嘘!?」
「何!?」
「ティラ!?」
皆声を上げた。
「何を言ってるのよ!私の母上は暗殺されたのよ!それこそ、あの三流料理人の家族がやったに決まって…」
「貴女の王位継承権は3位だものね。どうやっても王位は継げないものね!娘達とアリシアがいる限りは!」
「う…」
「は!王位継承権1位欲しさに裏で実の母親殺しと出産間近の母子共々殺そうとした」
コハクが口を開く。
確かにこの女ならやりそうな事だ。
公爵の権力でいくらでも都合悪いことをもみ消して濡れ衣を他者に着せて悲劇を演じて王位継承1位を頂く?考えそうな事だな。
「どこにそんな根拠がありますの!全ては陰謀によるものですわ!母上が暗殺された時私がどんなぬ悲しんだ事か可哀想そうに毒を盛られて…」
「報告では首を切られたとあったわ。何故毒殺と知ってるのかしら?」
「……」
アイカは沈黙する。
「ナタリアは毒を盛られた水を飲み死んだ?私は首を切られて暗殺されたとそうガネット王から聞いたわよ!」
「アレは違いますわ!母上は暗殺された事に変わりはないのですよ」
「じゃあどうして貴女が暗殺方法を知ってるんでありますか?」
「当時12歳だった貴女がどうして?答えなさい!」
マナリアの声が上がる。
「私はやってないわ…」
「今更しらばっくれるでないわ!」
「貴女って人は…」
「厚化粧女…魔人族よく悪魔であります…」
「そこまでして王位継承権が欲しいのか?どこまで傲慢なんだお前達は!!」
「話を逸らさないで下さいっ!今は僕達の落とし前をつける事が先ですよ!NPCが1人死ぬなんてなんかのイベントですよ!架空の話で逸らさないで下さい!」
「お前の言ってる事が一番架空の話だっていい加減に解れ!」
コハクは堪忍袋の尾が切れ宝救剣をとりだす。
「襲撃した事後悔させてあげます!」
「我輩ももう我慢できませぬ!!」
リアとルーガルも宝救剣を構える。
「あくまでも逆らうんですのね!抜刀!」
アイカの合図で剣を抜く兵士達。
「貴方がたが僕に勝てるとでも!」
アインも凶宝剣とハザードシリーズを取り出す。
3人はチェンジストーンをはめ込む。
ブルー!ザ!宝救武装!
ピンク!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
「「「宝救武装!(ホウキュウチェンジ)」」」
3人の剣から光が吹き出し体に纏うとスーツと鎧そしてパートナーを模したヘルメットを着用し変身完了!
「ハザードチェンジ」
アインもハンターズビヨンドに変身した。
「疾風のエメラルド!ホウキュウグリーン!」
「揺蕩うアクアマリン!ホウキュウブルー!」
「輝くピンクダイヤモンド!ホウキュウピンク!」
「「「勇気の宝石身に纏い!」」「
「「「宝石戦隊!」」」
「「「ホウキュウジャー!」」」
3人の名乗りで花火が上がる。
「決まりましたな!一度やってみたかったんですぞ!」
「はあ~」
「こんな時まで…」
やれやれとコハクとリア。
「馬鹿なポーズは終わりましたか?」
ツッコミを入れるアイン。
「かかれ!」
兵士達が武器を構えて突っ込んでくる。
「馬鹿ではありませぬぞ!」
「いや締まらなかったからな…」
「馬鹿丸出しかも」
「みんな速く戦うであります!」
ベルがロケットランチャーをぶっ放す。
爆風と共に3人は敵に向かって行った。
「涼、大丈夫ティラかな…」
「涼の事だから大丈夫だよルビティラ」
ルビティラが馬車を引いておりその手綱を持っているコハク。
「そうティラな!涼は簡単には死なんティラ!」
「だろ、早く行って迎えてやろう!」
「よっしゃ!飛ばすティラよ!」
ルビティラはスピードを上げる。
馬車の中の秘密基地ではルビティラがスピードを上げるせいで中が揺れた。
「あの恐竜スピード出しすぎであります!発明が出来ないであります!」
「お茶も飲めないね…」
「昼寝も出来ませぬぞ…」
「まあ涼さんが心配なんですよきっと」
「それは分かるでありますが…」
サイネリアから黒の森はどんなに頑張っても1日かかるんだから張り切るとバテるでありますよ。
案の定ルビティラは疲れたと動かなくなってしまい。途中でコハク達はキャンプをする。
焚き火を囲んでリアが作った料理を食べている五人。
「リアちゃんお料理上手ね!」
「ありがとうございます」
「でも信道のがやっぱり美味いであります」
「ですな!」
「こら!2人とも空気読まないか!」
「いいよコハク。のぶさんはプロだもの」
まあ確かに居酒屋だし料理のプロか。
「そう言えばマナリア様は先代勇者、のぶさんのお祖父さんとは知り合いなんですよね?」
「ええ、信春くんね」
マナリアと信道の祖父は共に戦った先代勇者だ。成る程、信春って名前なのか。
「どんな方でしたか?のぶ殿の祖父殿は?」
「信春はとにかく真面目だったわ」
「真面目か」
確かにのぶは何だかんだ真面目だからな。
よく悪ノリはするけど…
「でも調子によく乗って酷い目にいつもあってたわね」
あの悪ノリは祖父譲りだったか…
「彼は何でも戦争の真っ只中に召喚されたって言っていたわ」
「戦争でありますか?」
「涼殿が確か第二次世界大戦と言ってましたな…」
「何でも世界中を巻き込んだ悲しい歴史って言ってたな」
「うん確かにのぶさんも言ってたわよね」
コハク達は涼と信道から聞いていた。
信道は異世界人でもあるため詳しく歴史は知らなかったが涼が教えてくれた。
「そんな世界から私達の世界の勇者になったから余計に悲しむ人達を見て置けなかったのよ」
信道の祖父、北村信春は第二次世界大戦の真っ只中から異世界に召喚された。
そんな地獄を見た人だ二の舞にはしたくなかったから勇者を進んで真面目にやり信道と同様料理も凄い上手で帰ったら店を開くと意気込んでいたらしい。
「のぶ殿と同じく立派な勇者でしたのだな」
「それに比べて先代の馬鹿勇者の三人ときたら」
「彼らは来た当初からよく判らない人達だったわ」
「それは私達も同感ですね、涼さんは良くゲーム世界と言ってましたけど」
そうそれだ!涼はあの三人はゲームの世界とよく言っていた。
ゲーム自体がよく判らない言葉だチェスとは違うらしく、分かりやすく言えばこの世界を本の世界と言ってる様な物らしいが…
「つまりこの世界を妄想の中と信じてやまないと考えてるでありますか?」
「ざっくり言うとそうらしいが」
「確かにあの三人はよくゲームとか言ってたわね、狩りすぎじゃいけない魔物を絶滅させた時も「NPCだろすぐ復活する」とか言ってたわ…」
「何の話ですかな??我輩ちんぷんかんぷんですぞ…」
「大丈夫であります、私もさっぱり解らないでありますから…」
「まるで私達を物みたいな扱いでしたからあの方々は」
駄目だ…いくら考えても奴らが何を考えてんだかさっぱり解らない。
「奴らは何故魔人族に加担して宝石獣達を滅ぼしたか知りませぬか?」
ルーガルが聞いた。
「私もそこまでは…ただルートを変えるとか何とかって言ってたのは覚えてるわ」
ルートを変える??
一体何の話をしているんだ??
「はぁ~気持ちのいい話じゃないや…」
コハクはそう言うと立ち上がる。
「僕はもう休むよ」
「ですな腹ごしらえは終えましたからな」
「この辺には魔物も居ませんし見張りは大丈夫そうですね」
「ルビティラが居るから近づいてこないでありますよ」
そりゃそうだ。
あんなデカイ恐竜が居座ってちゃ他の魔物はびびって近づいてこないのだ。だから毎日安心して休めるのだ。
「じゃあもう休みましょう」
マナリアはそう言うと焚き火を消すと皆んなは馬車へ戻り夜を明かした。
次の朝
コハク達は黒の森の入り口に着いた。
「お!見えたティラ!」
「テゴ!」
おお~なつかしい~。オニステは黒の森に居たんだったなそう言えば。
「涼さん達はあの森にいるんでありますな!」
「ええ、ここで待っていれば涼さん達と合流できるよ」
「よしルビティラ入り口まで向かってくれ!」
「よしきたティラ!」
ルビティラが張り切って馬車のスピードを上げた時だった。
「ん?」
どっがーんとルビティラの顔面に火の玉が当たり爆発した。
ルビティラはバランスを崩し倒れ馬車も横に倒れた。屋台も横転する。
「うわ!」
「な、なんでありますか??」
「あいた!」
馬車の中の秘密基地が横になりコハク達は壁にぶつかる。
「いてて…何がどうなってんだ?」
コハクが入り口から顔を出す。
「いきなり火の玉が飛んできたティラ!」
顔が少し焦げたルビティラが立ち上がりそう言った。
「火の玉?」
何だか嫌な予感がする。
「見つけましたわよ!犯罪者集団!」
横転した馬車の前に兵士と共に現れたのはアリシアの従姉妹でありマナリアからみたら遠い姪にあたるアイカだ。
「あーー!厚化粧女であります!」
「お黙りなさいチンチクリンのまな板こじゃり!」
「泥棒女!またお前か!」
「一体何の用だティラ!!」
「うわキモいですわ~材料が喋るなんて~」
「俺は材料じゃねぇティラ!」
怒るルビティラ。
「落ち着けルビティラ!」
「コイツのせいで涼と姫は死にかけたティラ!」
「それはこちらも同じですよ!」
魔人族の兵を引き連れて背後から現れたのは先代勇者のアインだ。アインは両足が機械である。
ルーガル達も馬車から出てくると変わり果てた姿のアインに驚く。
「お主その足は!?」
「貴方達のリーダーにやられたんですよ!妙なウィルスで僕の足は復元出来ないですよ、この落とし前はどうつけるんですか!!」
アインは涼によって両足を破裂させられ失ったのだ。この期に及んでまだゲームだと思い込んでおりご丁寧に足が元に戻ると思っているのだ。
「可哀想なアイン様…貴様達犯罪者のせいで私の玉肌にも傷がついたのですよ!」
「それが何でありますか?」
「落とし前をつけに来たのですわよ!あの英雄気取りとゾンビにチャチな料理人は居ないと情報がはいりましてね。貴様達だけなら余裕で潰せますから」
うわ…凄い舐められてるな僕達。
「落とし前って!?それは貴女達の自業自得じゃないですか!!」
「そうだ!我輩達は関係ないぞ!」
「そもそも人の命を使って馬鹿な飾り物を作りたがってるお前達に言う資格はないだろ!」
散々人の命を弄んで宝石獣達まで滅ぼして生態系を滅茶苦茶にしたのは何を隠そうとお前達だろ。
「NPCは消えてもまた復活するんです。そんな事も知らないんですか?最近のAIはこれだから」
「だからお前達は一体何の話をしているんだ!!」
本当に話が噛み合わない。
コイツといい馬鹿勇者達は一体何の話をしているんだ。
「無駄口は結構さっさと死んで償いなさい!」
アイカがそう言うと兵士達は剣を抜く。
「相変わらず我儘の極みですねアイカ!」
「あ、貴女は大叔母さま!!」
「人殺しを姪に持った覚えはありません!」
賢者マナリアが凄い怒っている。
そうマナリアには娘が2人おり嫁いだ先で生まれのがアイカ。マナリアから見れば一様姪にあたる。
「叔母さま、私は誠実な良い娘でしょ!お母様のように…」
「実の母親を殺してまで王位継承権1位がそんなに欲しかったのかな?」
「は!?」
「え!?」
「嘘!?」
「何!?」
「ティラ!?」
皆声を上げた。
「何を言ってるのよ!私の母上は暗殺されたのよ!それこそ、あの三流料理人の家族がやったに決まって…」
「貴女の王位継承権は3位だものね。どうやっても王位は継げないものね!娘達とアリシアがいる限りは!」
「う…」
「は!王位継承権1位欲しさに裏で実の母親殺しと出産間近の母子共々殺そうとした」
コハクが口を開く。
確かにこの女ならやりそうな事だ。
公爵の権力でいくらでも都合悪いことをもみ消して濡れ衣を他者に着せて悲劇を演じて王位継承1位を頂く?考えそうな事だな。
「どこにそんな根拠がありますの!全ては陰謀によるものですわ!母上が暗殺された時私がどんなぬ悲しんだ事か可哀想そうに毒を盛られて…」
「報告では首を切られたとあったわ。何故毒殺と知ってるのかしら?」
「……」
アイカは沈黙する。
「ナタリアは毒を盛られた水を飲み死んだ?私は首を切られて暗殺されたとそうガネット王から聞いたわよ!」
「アレは違いますわ!母上は暗殺された事に変わりはないのですよ」
「じゃあどうして貴女が暗殺方法を知ってるんでありますか?」
「当時12歳だった貴女がどうして?答えなさい!」
マナリアの声が上がる。
「私はやってないわ…」
「今更しらばっくれるでないわ!」
「貴女って人は…」
「厚化粧女…魔人族よく悪魔であります…」
「そこまでして王位継承権が欲しいのか?どこまで傲慢なんだお前達は!!」
「話を逸らさないで下さいっ!今は僕達の落とし前をつける事が先ですよ!NPCが1人死ぬなんてなんかのイベントですよ!架空の話で逸らさないで下さい!」
「お前の言ってる事が一番架空の話だっていい加減に解れ!」
コハクは堪忍袋の尾が切れ宝救剣をとりだす。
「襲撃した事後悔させてあげます!」
「我輩ももう我慢できませぬ!!」
リアとルーガルも宝救剣を構える。
「あくまでも逆らうんですのね!抜刀!」
アイカの合図で剣を抜く兵士達。
「貴方がたが僕に勝てるとでも!」
アインも凶宝剣とハザードシリーズを取り出す。
3人はチェンジストーンをはめ込む。
ブルー!ザ!宝救武装!
ピンク!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
「「「宝救武装!(ホウキュウチェンジ)」」」
3人の剣から光が吹き出し体に纏うとスーツと鎧そしてパートナーを模したヘルメットを着用し変身完了!
「ハザードチェンジ」
アインもハンターズビヨンドに変身した。
「疾風のエメラルド!ホウキュウグリーン!」
「揺蕩うアクアマリン!ホウキュウブルー!」
「輝くピンクダイヤモンド!ホウキュウピンク!」
「「「勇気の宝石身に纏い!」」「
「「「宝石戦隊!」」」
「「「ホウキュウジャー!」」」
3人の名乗りで花火が上がる。
「決まりましたな!一度やってみたかったんですぞ!」
「はあ~」
「こんな時まで…」
やれやれとコハクとリア。
「馬鹿なポーズは終わりましたか?」
ツッコミを入れるアイン。
「かかれ!」
兵士達が武器を構えて突っ込んでくる。
「馬鹿ではありませぬぞ!」
「いや締まらなかったからな…」
「馬鹿丸出しかも」
「みんな速く戦うであります!」
ベルがロケットランチャーをぶっ放す。
爆風と共に3人は敵に向かって行った。
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しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
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スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
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