47 / 164
第47話 探せ初代勇者の剣
しおりを挟む
ヴァンデストの剣とエンガホウキュウオーの剣が激しくぶつかり合う。
エンガホウキュウオーは巨大なイカ大剣改でヴァンデストを斬り倒し持ち手のアンキロの尾の棘着きハンマーで突き飛ばす。
「うわ!」
コックピットの反動がすごく6人はふらつく。
「涼!この合体かなりキツイティラ!」
「ワニ!」
何ぶん10体分の合体は重力も増えワシらも長くは合体維持は出来ないぞ!
「やっぱそうとうな負担なんだな」
「必殺技で一気にカタをつけるか!」
「待て!負担がデカイなら何発も打てない筈だチャンスを見計ろう!」
「わかった!タイミングを計るぞ!」
エンガホウキュウオーは態勢を立て直すと再びヴァンデストに向かっていく。
パワーは桁外れに上がった反面合体を維持する宝石獣達に負担がだいぶかかる。長くはこの合体は維持できない良くて多分5分がいいところ限界かもしれない何分いきなりぶっつけでやったからな。今までが都合よく行き過ぎだって事か。
「行くぞ赤いの!」
ヴァンデストが突っ込んでくる。
ヴァンデストとエンガホウキュウオーが互いにぶつかり合い拳を振りかざす。
エンガホウキュウオーはヴァンデストの攻撃に全く動じるどころがダメージが大してない。エンガホウキュウオーはヴァンデストを投げ上げパンチを食らわして吹っ飛ばす。
「ぐはっ…赤いの強いじゃないか!!」
確かに凄いパワーと防御だが宝石獣達の負担がかかり過ぎる。そろそろ決めないとまずいな。
ヴァンデストは立ち上がるがくらつき膝をつく。
「今だ!みんな!」
涼達は台座から剣を引き抜くと構える。
エンガホウキュウオーの大剣が輝き巨大な光の剣になる。
「「「「「「エンガホウキュウオー!円雷兜割り!」」」」」」
雷の円輪が大剣に集まりそのまま降りかざす。
「うわっ!」
ヴァンデストの身体は縦に真っ二つになる。
「へへ…赤いの…楽しかったぜ…地獄でまたな…」
ヴァンデストは今度こそ爆死した。
ヴァンデストが倒されると同時にエンガホウキュウオーの合体が解けて皆バラけて小さくなった。
「き、キツかった…ティラ…」
「わ…に…」
こりゃ何度も出来る合体ではないぞ…
「あ…あー」
やかましいゴルーケンでさえ声が小さい。
「く~」
体が痛いですわ…
「勝ったけど…キツイなこりゃ」
「俺たちも疲れた…」
「我輩達のマナも尽きましたぞ…」
「宝石獣達もだが…技一回打っただけでマナが全て持ってかれるなんてな…」
「私達ももっと頑張らないとですね…」
エンガホウキュウオー…思いつきで合体はしたが凄い力だったな。嬉しいがダルさがひでえ…
この合体は本当に俺たちが一心同体になるらしいな。今までは宝石獣達だけで技を撃ったが、今回のは俺たちのマナも相当食うらしい。こりゃ下手に合体は出来ないな。
その後、アリシア達が俺たちを回収し秘密基地に帰還した。
サイネリアはガネット王が手を回してくれたおかげで復興が思ったより早く進むらしい。
よかった、よかった。
「ヴァンデスト様が戦死したのですか!?」
「ああ、俺達が看取った」
「アイツら10体合体なんてチートまで用意してたなんて!」
魔王軍ではヴァンデストが戦死した事が知れ渡り慌てている。
そりゃ魔王がまさか倒されるなんて思ってなかったからだ。
「ヴァンデスト様がやられるとは…勇者達も見過ごせなくなってきましたね」
「博士」
「アッシュベル今まで何をしていた?」
「ついに手がかりを発見しまして!」
「手がかり?」
アッシュベルは口を開く。
「宝石神の手がかりですよ」
「宝石神?ってなんですの?」
アイカは尋ねる。
「アイカさん貴女の家の伝説じゃないですか?まさか知らないんですか?」
「し、知ってるわよ!宝石獣の神様みたいなものですわよ」
アイカは知らない。
宝石神はアレキサンドライトの体を持つ巨大な宝石獣の事だと。彼女は陰謀ばかり張り巡らせていた為王族の許容範囲を学んでなかったのだ。
「宝石神は初代勇者の宝石獣で最初の宝石獣と言われています」
「宝石獣の元祖か?」
「ええ」
「そいつが見つかればどうなるんだ?」
カイトは尋ねる。
「この世の全てを意のままに出来ると言われています」
「意のままに出来るだとっ!」
「ラストボスキャラって奴だなそいつがラストアイテムを!!カズ!」
「ああ、それを見つけてラストアイテムを手に入れれば俺達はログアウトできる!」
カズとカイトはテンションがあがる。
「ただ何処にいるかは判りませんが」
「は?意味ないじゃないの!!」
「だから手がかりを探すんですよ!」
「手がかり?なんか知ってるのかよ?」
「ええ、ある剣を探すんですよ」
ある剣?
「なんですの?その剣とは?」
「勇者の剣の原型を探すんですよ」
「やっぱり今のままじゃ次はキツイと思うな俺は」
「我輩もです」
「10体合体が僕達のマナまで根こそぎ食う諸刃の合体とは思わなかったからな」
エンガホウキュウオー…諸刃の合体か…
「その為にも私達ももっと訓練をしないと!」
「それしかないな!」
今はありきたりだがちゃんと鍛錬を積むしかない。
「みんないる?」
アリシアがガネットから戻って来た。
ガネット王に事の報告へしに行っていたのだ。
「おかえり姫様!」
「どうかしたんでありますか?」
「お父様からある情報を聞いたの」
「情報?」
「魔王軍が血眼になって何かを探してるみたいなの!」
魔王軍が何かを探してる?
「何かってなんだよ?」
「それは判らないわよ…遺跡を荒らし回ってるって話だから、しかも勇者に所縁のある遺跡ばかり」
「勇者と所縁のある遺跡?」
「初代勇者の縁の遺跡ばかり荒らされてるらしいわよ」
「ひいお祖母様!」
賢者マナリアが冷蔵庫から出てきた。
「初代勇者の縁がある遺跡?」
「初代勇者と所縁のある地よ」
「何でそんなとこばかり?」
いくら初代勇者にまつわる遺跡でも宝なんか今更見つかるわけないだろ。
「考えられるとしたら一つだけよ」
「何なの?お祖母様?」
「宝石神を探してるって事」
宝石神って姫様の体内のアレキサンドライトと同じ体の宝石獣って言ってたアレか!
「宝石神っておとぎ話時代の宝石獣ですよ!そんなの現実にいるわけ…」
「いや、居ると思うぞ」
「のぶさん?」
「姫様の宝石が何回か力を出したよな?あれって宝石神の力じゃないのか?」
「確かに宝石神は宝石獣を生み出し人類に魔宝石を与えたと伝承で聞いた事があるわ!」
賢者マナリアは語る。
「そう言えば…兄様も勇者の剣の原型をずっと探してたであります…」
ん?今なんて言った?
「ベル!今の勇者の剣の原型ってなんだ?」
「え?涼さん達知らないでありますか?宝救剣は元々初代勇者の剣を参考に造られた物でありますよ」
「アーアー!」
「ワニ!」
始祖鳥もそうだと言っている。
宝救剣が模造品!?
「マジかよ!?」
「ええ私も知ってますよ」
「勇者伝説のおとぎ話にでてるからな」
「僕もおとぎ話として両親から聞いた」
「有名な童話ですからな!」
「涼は…異世界人だから知らないのかそういや」
「俺もゴルーケンから聞いたぞ」
マジかよ…宝救剣っておとぎ話にも出てる代物だったのかよ。ていうか御伽話は聞いて知っていたがまさか原型があるとはな。
「ワニ!」
初代勇者の仲間が6本造り後のお前たち勇者に我らが与え世界のバランスを保つ為の宝剣、それが勇者の剣と始祖鳥は申している。
「じゃあ魔王軍は宝救剣の原型を探してるって事か?」
「6本造られたってのぶさんのは包丁だろ?」
「俺の宝救丁は折れた祖父さんの剣を俺がゴルーケンと打ち直したんだ」
あーだから俺達のと形がまるで違うのか。
イヤ前に言ってたぞ。
まあ追加戦士のお約束だしな。
「誤魔化すなよ涼!」
「回想シーンとごっちゃするな!」
どっちももういいよ!!
コハクが回想シーンに入りカイエンと涼を放す。
「勇者の剣の原型…それがあれば」
「宝石神を見つけられるわ!」
「宝石神が見つかれば魔王軍なんて怖くないぜ!」
「我輩達も探しましょうぞ!その剣を!」
「盛り上がってるとこ悪いが、何処にその剣はあるんだ?」
あ…確かに…
「アリシア、賢者様なんか知らないか?」
「私もおとぎ話として父上から聞いたから知ら知ないわよ」
「私も聞いた事ないわね…デイノもそんな話しなかったから」
「ワニ」
ワシも宝石神は知らん。ワシらはあくまで子孫だ親から話を聞いただけだ。
宝石獣達もうなづく。勇者を選ぶ天命は宝石神が導いた事という以外は知らない。
「ベルは?」
「知らないでありますよ!兄様が口走ってたのを聞いただけでありますから」
「たく、本人に聞ければな…」
「それだ!!」
カイエンが立ち上がる。
「カイエン?」
「聞けばいいんだ!」
「は?幽霊なんかに聞けるわけないだろ?つかまだ幽霊してるか?とっくに誰かに生まれ変わってるんじゃないか?」
「確かに生まれ変わってる可能性は高い、だが連れて行った奴ならいるはずだ!」
連れて行って奴?
「何を言ってるんだ?カイエン?」
「だから、勇者を連れて行った奴ならいる可能性は高い!」
「連れ行ったって何処へでありますか?」
「冥界だ」
冥界って…死者の国!?
「オイ…カイエンまさかその連れ行った奴って言うのは…」
「ああ、死神だ!」
やっぱりか…つか死神だぁ!?
「俺はデュラハンだぞ冥界と交信ができるんだ」
「デュラハンって死神とか言われてるアンデットでしたよね確かに…」
忘れてたよ今まで。
「なるほどな、つまり初代勇者を冥界へ連れて行った死神なら何か知ってるかもしれないって事か!」
「ああ奴らも死なないからな!」
死神は魂を狩り冥界へ誘う死の狩人とも言われている。デュラハンはその冥界にコンタクトを取る事ができるから、その担当した死神に話を聞くって訳か。
でも危ないだろ絶対。
「危険なんじゃないですか?」
「かなりな…」
さらっと言うな!つかマジで危ないのかよ。
「けど他に手がかりがない以上行くしかないぞ」
「行きましょう!」
「姫様!」
「私知りたいの!初代様を宝石神の事も!」
アリシアは力強くそう言った。覚悟がこもっている。
「女の子に負けてられないな!」
「ですな!」
「今更ほかの首ない奴を見てもな」
「ですね!」
「決まりだな!」
皆も参戦。
「で、どうやって死神と話すんだ?」
「それはな、一度死ぬんだ」
カイエンはそう言った。
エンガホウキュウオーは巨大なイカ大剣改でヴァンデストを斬り倒し持ち手のアンキロの尾の棘着きハンマーで突き飛ばす。
「うわ!」
コックピットの反動がすごく6人はふらつく。
「涼!この合体かなりキツイティラ!」
「ワニ!」
何ぶん10体分の合体は重力も増えワシらも長くは合体維持は出来ないぞ!
「やっぱそうとうな負担なんだな」
「必殺技で一気にカタをつけるか!」
「待て!負担がデカイなら何発も打てない筈だチャンスを見計ろう!」
「わかった!タイミングを計るぞ!」
エンガホウキュウオーは態勢を立て直すと再びヴァンデストに向かっていく。
パワーは桁外れに上がった反面合体を維持する宝石獣達に負担がだいぶかかる。長くはこの合体は維持できない良くて多分5分がいいところ限界かもしれない何分いきなりぶっつけでやったからな。今までが都合よく行き過ぎだって事か。
「行くぞ赤いの!」
ヴァンデストが突っ込んでくる。
ヴァンデストとエンガホウキュウオーが互いにぶつかり合い拳を振りかざす。
エンガホウキュウオーはヴァンデストの攻撃に全く動じるどころがダメージが大してない。エンガホウキュウオーはヴァンデストを投げ上げパンチを食らわして吹っ飛ばす。
「ぐはっ…赤いの強いじゃないか!!」
確かに凄いパワーと防御だが宝石獣達の負担がかかり過ぎる。そろそろ決めないとまずいな。
ヴァンデストは立ち上がるがくらつき膝をつく。
「今だ!みんな!」
涼達は台座から剣を引き抜くと構える。
エンガホウキュウオーの大剣が輝き巨大な光の剣になる。
「「「「「「エンガホウキュウオー!円雷兜割り!」」」」」」
雷の円輪が大剣に集まりそのまま降りかざす。
「うわっ!」
ヴァンデストの身体は縦に真っ二つになる。
「へへ…赤いの…楽しかったぜ…地獄でまたな…」
ヴァンデストは今度こそ爆死した。
ヴァンデストが倒されると同時にエンガホウキュウオーの合体が解けて皆バラけて小さくなった。
「き、キツかった…ティラ…」
「わ…に…」
こりゃ何度も出来る合体ではないぞ…
「あ…あー」
やかましいゴルーケンでさえ声が小さい。
「く~」
体が痛いですわ…
「勝ったけど…キツイなこりゃ」
「俺たちも疲れた…」
「我輩達のマナも尽きましたぞ…」
「宝石獣達もだが…技一回打っただけでマナが全て持ってかれるなんてな…」
「私達ももっと頑張らないとですね…」
エンガホウキュウオー…思いつきで合体はしたが凄い力だったな。嬉しいがダルさがひでえ…
この合体は本当に俺たちが一心同体になるらしいな。今までは宝石獣達だけで技を撃ったが、今回のは俺たちのマナも相当食うらしい。こりゃ下手に合体は出来ないな。
その後、アリシア達が俺たちを回収し秘密基地に帰還した。
サイネリアはガネット王が手を回してくれたおかげで復興が思ったより早く進むらしい。
よかった、よかった。
「ヴァンデスト様が戦死したのですか!?」
「ああ、俺達が看取った」
「アイツら10体合体なんてチートまで用意してたなんて!」
魔王軍ではヴァンデストが戦死した事が知れ渡り慌てている。
そりゃ魔王がまさか倒されるなんて思ってなかったからだ。
「ヴァンデスト様がやられるとは…勇者達も見過ごせなくなってきましたね」
「博士」
「アッシュベル今まで何をしていた?」
「ついに手がかりを発見しまして!」
「手がかり?」
アッシュベルは口を開く。
「宝石神の手がかりですよ」
「宝石神?ってなんですの?」
アイカは尋ねる。
「アイカさん貴女の家の伝説じゃないですか?まさか知らないんですか?」
「し、知ってるわよ!宝石獣の神様みたいなものですわよ」
アイカは知らない。
宝石神はアレキサンドライトの体を持つ巨大な宝石獣の事だと。彼女は陰謀ばかり張り巡らせていた為王族の許容範囲を学んでなかったのだ。
「宝石神は初代勇者の宝石獣で最初の宝石獣と言われています」
「宝石獣の元祖か?」
「ええ」
「そいつが見つかればどうなるんだ?」
カイトは尋ねる。
「この世の全てを意のままに出来ると言われています」
「意のままに出来るだとっ!」
「ラストボスキャラって奴だなそいつがラストアイテムを!!カズ!」
「ああ、それを見つけてラストアイテムを手に入れれば俺達はログアウトできる!」
カズとカイトはテンションがあがる。
「ただ何処にいるかは判りませんが」
「は?意味ないじゃないの!!」
「だから手がかりを探すんですよ!」
「手がかり?なんか知ってるのかよ?」
「ええ、ある剣を探すんですよ」
ある剣?
「なんですの?その剣とは?」
「勇者の剣の原型を探すんですよ」
「やっぱり今のままじゃ次はキツイと思うな俺は」
「我輩もです」
「10体合体が僕達のマナまで根こそぎ食う諸刃の合体とは思わなかったからな」
エンガホウキュウオー…諸刃の合体か…
「その為にも私達ももっと訓練をしないと!」
「それしかないな!」
今はありきたりだがちゃんと鍛錬を積むしかない。
「みんないる?」
アリシアがガネットから戻って来た。
ガネット王に事の報告へしに行っていたのだ。
「おかえり姫様!」
「どうかしたんでありますか?」
「お父様からある情報を聞いたの」
「情報?」
「魔王軍が血眼になって何かを探してるみたいなの!」
魔王軍が何かを探してる?
「何かってなんだよ?」
「それは判らないわよ…遺跡を荒らし回ってるって話だから、しかも勇者に所縁のある遺跡ばかり」
「勇者と所縁のある遺跡?」
「初代勇者の縁の遺跡ばかり荒らされてるらしいわよ」
「ひいお祖母様!」
賢者マナリアが冷蔵庫から出てきた。
「初代勇者の縁がある遺跡?」
「初代勇者と所縁のある地よ」
「何でそんなとこばかり?」
いくら初代勇者にまつわる遺跡でも宝なんか今更見つかるわけないだろ。
「考えられるとしたら一つだけよ」
「何なの?お祖母様?」
「宝石神を探してるって事」
宝石神って姫様の体内のアレキサンドライトと同じ体の宝石獣って言ってたアレか!
「宝石神っておとぎ話時代の宝石獣ですよ!そんなの現実にいるわけ…」
「いや、居ると思うぞ」
「のぶさん?」
「姫様の宝石が何回か力を出したよな?あれって宝石神の力じゃないのか?」
「確かに宝石神は宝石獣を生み出し人類に魔宝石を与えたと伝承で聞いた事があるわ!」
賢者マナリアは語る。
「そう言えば…兄様も勇者の剣の原型をずっと探してたであります…」
ん?今なんて言った?
「ベル!今の勇者の剣の原型ってなんだ?」
「え?涼さん達知らないでありますか?宝救剣は元々初代勇者の剣を参考に造られた物でありますよ」
「アーアー!」
「ワニ!」
始祖鳥もそうだと言っている。
宝救剣が模造品!?
「マジかよ!?」
「ええ私も知ってますよ」
「勇者伝説のおとぎ話にでてるからな」
「僕もおとぎ話として両親から聞いた」
「有名な童話ですからな!」
「涼は…異世界人だから知らないのかそういや」
「俺もゴルーケンから聞いたぞ」
マジかよ…宝救剣っておとぎ話にも出てる代物だったのかよ。ていうか御伽話は聞いて知っていたがまさか原型があるとはな。
「ワニ!」
初代勇者の仲間が6本造り後のお前たち勇者に我らが与え世界のバランスを保つ為の宝剣、それが勇者の剣と始祖鳥は申している。
「じゃあ魔王軍は宝救剣の原型を探してるって事か?」
「6本造られたってのぶさんのは包丁だろ?」
「俺の宝救丁は折れた祖父さんの剣を俺がゴルーケンと打ち直したんだ」
あーだから俺達のと形がまるで違うのか。
イヤ前に言ってたぞ。
まあ追加戦士のお約束だしな。
「誤魔化すなよ涼!」
「回想シーンとごっちゃするな!」
どっちももういいよ!!
コハクが回想シーンに入りカイエンと涼を放す。
「勇者の剣の原型…それがあれば」
「宝石神を見つけられるわ!」
「宝石神が見つかれば魔王軍なんて怖くないぜ!」
「我輩達も探しましょうぞ!その剣を!」
「盛り上がってるとこ悪いが、何処にその剣はあるんだ?」
あ…確かに…
「アリシア、賢者様なんか知らないか?」
「私もおとぎ話として父上から聞いたから知ら知ないわよ」
「私も聞いた事ないわね…デイノもそんな話しなかったから」
「ワニ」
ワシも宝石神は知らん。ワシらはあくまで子孫だ親から話を聞いただけだ。
宝石獣達もうなづく。勇者を選ぶ天命は宝石神が導いた事という以外は知らない。
「ベルは?」
「知らないでありますよ!兄様が口走ってたのを聞いただけでありますから」
「たく、本人に聞ければな…」
「それだ!!」
カイエンが立ち上がる。
「カイエン?」
「聞けばいいんだ!」
「は?幽霊なんかに聞けるわけないだろ?つかまだ幽霊してるか?とっくに誰かに生まれ変わってるんじゃないか?」
「確かに生まれ変わってる可能性は高い、だが連れて行った奴ならいるはずだ!」
連れて行って奴?
「何を言ってるんだ?カイエン?」
「だから、勇者を連れて行った奴ならいる可能性は高い!」
「連れ行ったって何処へでありますか?」
「冥界だ」
冥界って…死者の国!?
「オイ…カイエンまさかその連れ行った奴って言うのは…」
「ああ、死神だ!」
やっぱりか…つか死神だぁ!?
「俺はデュラハンだぞ冥界と交信ができるんだ」
「デュラハンって死神とか言われてるアンデットでしたよね確かに…」
忘れてたよ今まで。
「なるほどな、つまり初代勇者を冥界へ連れて行った死神なら何か知ってるかもしれないって事か!」
「ああ奴らも死なないからな!」
死神は魂を狩り冥界へ誘う死の狩人とも言われている。デュラハンはその冥界にコンタクトを取る事ができるから、その担当した死神に話を聞くって訳か。
でも危ないだろ絶対。
「危険なんじゃないですか?」
「かなりな…」
さらっと言うな!つかマジで危ないのかよ。
「けど他に手がかりがない以上行くしかないぞ」
「行きましょう!」
「姫様!」
「私知りたいの!初代様を宝石神の事も!」
アリシアは力強くそう言った。覚悟がこもっている。
「女の子に負けてられないな!」
「ですな!」
「今更ほかの首ない奴を見てもな」
「ですね!」
「決まりだな!」
皆も参戦。
「で、どうやって死神と話すんだ?」
「それはな、一度死ぬんだ」
カイエンはそう言った。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したので、とりあえず戦闘メイドを育てます。
佐々木サイ
ファンタジー
異世界の辺境貴族の長男として転生した主人公は、前世で何をしていたかすら思い出せない。 次期領主の最有力候補になるが、領地経営なんてした事ないし、災害級の魔法が放てるわけでもない・・・・・・ ならばっ! 異世界に転生したので、頼れる相棒と共に、仲間や家族と共に成り上がれっ!
実はこっそりカクヨムでも公開していたり・・・・・・
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
百億円で異世界に学園作り〜祖父の遺産で勇者・聖女・魔王の子孫たちを育てます〜
澤檸檬
ファンタジー
祖父 源次郎の遺産を受け取りいきなり百億円という大金を得た冨岡 浩哉、二十五歳。
源次郎の遺言には『困っている人を助けろ』と書いてあった。
現実離れした状況で心落ち着かないまま源次郎の家を片付けていると謎の鏡を発見する。
その鏡はなんと異世界へと繋がる鏡だった。
異世界を探索していた冨岡はアメリアという二十歳の可憐な女性と出会う。
アメリアはとの出会いが冨岡の運命を大きく変えていった。
彼女は孤児院で働いており、その場所を守ろうと必死である。
冨岡は彼女を助けるため、子どもたちを助けるため、異世界に学園を作ろうと決意。
その学園には勇者や聖女、魔王の子孫など個性豊かな子どもたちが集まってきて、様々な成長を遂げていく。
異世界成長ファンタジーをどうぞ。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる