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第23話 奮い立て!ゲーターホウキュウオー!
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ガネット国王に振りかざされた剣を弾く涼。
「貴様!?」
「よう、大丈夫か?」
顔中あざだらけ服はボロボロで血だらけの涼がガネット国王を助けた。
「勇者様…」
「貴様、何故ワシを助けた、ワシは貴様を処刑しようと」
「アンタはただ、家族が心配だっただけだ…助ける理由なんか別にない…」
「理由はないだと…」
「アンタが俺をどう思うが知らねえがな、俺の世界のヒーローはな命を平気で奪う奴は許さないんだよ!」
「勇者様…」
「前にも言ったろ!俺達は戦隊だ!」
「カッコつきませんよ涼さん」
「全く本当に馬鹿だな君だな…」
「ボロボロですぞ涼殿!」
「涼、後で殴るからな!いいな?」
これが、勇者様…これがヒーロー、これが本物の勇者ホウキュウジャー!なんだ!!
「たく、あの女ドジやりやがって…」
「アイカは悪くないって!管理のミスだろ!」
「まあ、何にしてもこれでもうこの国で活動は無理ですね」
「何をしているあの悪魔共を始末しろ!」
魔王軍の兵士達が武器を構える。
「見てろ王様!俺達戦隊の背中をな!いくぜ!」
「「「「おう!」」」」
涼達は宝救剣を構えチェンジストーンをはめる。
レッド!ザ!宝救武装!
ブルー!ザ!宝救武装!
ピンク!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
ブラック!ザ!宝救武装!
「「「「「宝救武装」」」」」
5人は声を上げ剣を空に掲げる。
宝救剣の先から光が放たれ体に纏い鎧とスーツを作り出し各パートナーを模したヘルメットを被り変身完了!
「おお!これは!?」
「伝説の勇者様!!」
アリシアは目をキラキラさせる。
絵本で見た勇者とは違うけど今まで見たことない輝きを放つ涼達に目が釘付けだ。
「情熱のルビー!ホウキュウレッド!」
「激突のオニキス!ホウキュウブラック!」
「揺蕩うアクアマリン!ホウキュウブルー!」
「疾風のエメラルド!ホウキュウグリーン!」
「輝くピンクダイヤ!ホウキュウピンク!」
「「「「「勇気の宝石身に纏い!」」」」」
「宝石戦隊!」
「「「「「ホウキュウジャー!」」」」」
名乗り終えると各カラーの花火が上がる。
「演出までハデね…」
「犯罪集団如きが邪魔をするでないわ!かかれ!」
「犯罪集団はお前らだろう!いくぜ!」
涼達は剣を片手に兵士達と激しい斬り合いを始めた。
「ルビティラ!王様と姫は任せた!」
「ウガァァァ!」
任せろ!とルビティラは声を上げて尻尾で兵士達を薙ぎ払う。
「ウエンポンアップ!」
涼と仲間達は専用武器を取り出して装備。
「おらおら!」
涼達は住民を襲う兵士達を切り倒しながら街を守っていく。
「早く逃げろ!」
涼はティラノファングをトンファーモードに変えて兵士達をなぎ払い衛兵に国民をひなんさせた。
「トリケラキャノン!」
「ステゴアーチェリー!」
コハクとカイエンは背中合わせで戦い互いに背中を預けて戦う。
「やるな!」
「コハクもな!」
斬りかかる敵兵を蹴散らす二人。
「そら!」
ルーガルはバンカーを振り回して敵を一掃する。
バンカーを伸ばしてジャンプして宝救剣から鎌鼬を放ちズタズタに敵を引き裂いた。
「女の子をいじめないの!」
リアは襲われてる小さな女の子達をダイヤの拳でボコボコに敵を纏めて倒して、女の子達を逃す。
「調子に乗るなよ!」
ハンターズ事カズが涼に斬りかかる。
涼はファングで受け止めて弾き一旦距離をとる。
「また、泣かしちゃうぜ!」
「こりないですね!」
「お前らじゃ俺達には勝てない!」
自信満々な先代勇者。
「確かに勝てないかもしれない。だが、コンビネーションならどうよ!」
「行くぜカイエン!」
「あいよ!」
涼とカイエンがカズに突っ込む。
「もう二人掛かりは効かない!」
「どうかな!」
「涼!」
涼とカイエンはカズの攻撃をかわす瞬間互いの武器を交換した。
「ステゴアーチェリー!」
涼がアーチェリーからビームを放つ。
な、こいつが弓矢を!?
「ティラノファング!トンファーモード!」
カイエンは滑りながらトンファーをカズに振り回して翻弄する。
「馬鹿な!コイツらにこんなデータは!?」
「よそ見してんじゃねえ!」
涼がカイエンから借りた宝救剣で二刀流をお見舞いしカズを吹っ飛ばす。
「うわ!?」
予測できない?何だこれは??
「パキケファログローブ!」
「ラプトルバンカー槍モード!」
今度はルーガルとリアが互いの武器を交換してカイトと戦う。
「あれ?女の子は接近専門じゃ!」
「我輩も接近戦は出来るのだ!」
「ぐは!」
ルーガルのパンチが腹を打ち抜く。
「槍もつかえるんですよ!」
リアはすかさずバンカーで足払いし転ばせテコの原理でほうり上げた。
「あー!!」
「リア!」
カイエンからティラノファングを受け取り槍をカイエンに渡す。
「また変えた!?」
「ティラノファングパンチ!」
リアは空中でティラノファングをお見舞いした。
「ぐえっ!」
顔にグリーンヒット。カイトは吹っ飛ばされ処刑台に落ちた。
「何でNPCなんかに!」
「コハク!」
カイエンがラプトルバンカーをコハクに渡した。
「ありがとう!リア!」
コハクはトリケラキャノンをリアに渡す。
「ありがとう!ルーガルさん!」
リアはティラノファングをルーガルに。
「かたじけない!カイエン殿!」
パキケファログローブをカイエンにわたした。
「サンキュー!行くぜ!」
四人は武器をそれぞれ交代しアインに向かう。
「多勢に無勢とは卑怯な!」
アインは素早く動きながら皆の攻撃を交わしていくが、それぞれの武器の印象が抜けず対処が上手くできない。
「くらえ!」
「飛び道具は当たりません!」
「馬鹿だな!爪だ!」
涼はステゴアーチェリーを爪モードにしアインを切り裂いた。
「うわー!」
アインは地面に叩きつけられた。
「何故だ俺達のが優ってるはずだ」
「素材も最高クラスの物で作ったんだぞ!」
「何でこんなに強くなる」
三人の頭はゲームの知識と武器任せで実戦の強さは無いのだ。
「当たり前だ俺達が戦隊だからだ!」
そうだ、どんなに理不尽でも周りが敵だらけでも仲間がいれば励まし合えば、助けたい気持ちが勝れば戦隊はいくらでも強くなる。
「決めるぜ!」
涼が叫ぶと、5人の武器が光だし一つに合わさる。ティラノファングにラプトルバンカー短くなり口に入りがっちりと挟むとファングの下に展開したステゴアーチェリーが付き、更に頭とトリガーが上下で離れたトリケラキャノンがそれぞれ下と上にくっつき最後にパキケファログローブかバンカーの先に合わさり巨大なバズーカになった。
「えー!」
「ば、バズーカになった!?」
「あれもチートか!?」
ハンターズの3人は声をあげた。
「これは最後のお約束の必殺武器だ!!よーし!名前はホウキュウボンバーだ!」
「長いわ!早く決めろ!」
カイエンにつっこまれた。
涼達は5人でホウキュウボンバーを構えた。
「必殺!ホウキュウボンバー!」
涼は叫ぶと引き金を引く。
銃口から巨大な恐竜達のエネルギーが5つ放たれるとハンターズを蹴散らした。
「「「うわぁーー!」」」
爆風に巻き込まれて吹っ飛ばされる3人。
「凄い!」
「アレが本当の勇者の力!」
ガネット国王も涼達が紛れも無い勇者とやっと理解した。
「貴様ら!来い!カルタノ!」
「グガァァァ!」
呼びかけに応えて宝石獣カルノタウルスが現れた。
「来いプテラ!」
「来てください!スティラコ!」
スティラコサウルスとプテラノドンも現れた。
「宝石合体!」
カルノタウルスを中心に黒い宝石獣達はバラけた。カルタノは頭と体と足を構成しスティラコは頭を拳にしたまま右腕になり合体、最後にプテラが翼を胴体に合体させ頭は左肩にくっつき体は左腕になり合体した。カルタノの頭は真ん中にくっつき、カルタノとスティラコの尻尾が合体し剣になり装備し合体完了!
「完成!カルタノハオー!」
「来やがったな!来いルビティラ!」
「ウガァァァ!」
行くぜ!!
ルビティラがひとっ飛びし涼の前に着地した。
「来てくれ!マリケラ!」
「お願いパッキー!」
「出番だラルトル!」
「オニステ、ワニ爺来い!」
他の宝石獣達も馬車から飛び出して巨大化し集まる。
「宝石獣がいっぱい!」
私こんなに沢山の宝石獣を初めて見たわ!
「忘れたか!カルタノハオーにお前らは惨敗したんだぞ!」
「ああ、だからアレをやる!行くぜルビティラ、ワニ爺!」
「ティラ?」
「ワニ?」
何を?
「決まってんだろ!皆んなで合体だ!」
「「「「はい??」」」」
またしても涼の無茶が届いたのかマスクに映る6体合体の図面。
「行くぜ!超宝石合体!」
涼の掛け声で、ルビティラ、マリケラ、パッキー、ラルトル、オニステ、ワニ爺達が光輝きパズルの様にバラけた。
ルビティラが頭、胴体、足を構築、ワニ爺がその足の下に更に土台を作り出し両足の裏に合体し頭は口を上に背中に合体、マリケラとオニステの頭がつま先にくっつき残りのパーツが足の装甲を作り両足完成、ラルトルとパッキーの頭が左右の肩にくっつき体が左右の腕になり合体したパッキーは右、ラルトルは左に、ワニ爺のパーツが腕の装甲になり両手が完成。
ラルトルの尻尾にオニステの弓がくっつきその前後ろにルビティラとワニ爺の尻尾が先を上にしてくっつき剣を作り装備し合体完了。
涼達を宝石のコックピットへ移動した。
「完成!ゲーターホウキュウオー!」
うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!強化合体来たーーーーー!
「は!?マジかよ!」
「ろ、六体合体だと!?」
「僕達の倍!」
ハンターズも驚きを隠せない。
「デケエなオイ!」
「六体合体まで出来るのか!?」
「これならいけそうです!」
「これはまた豪華な合体ですな!」
「行くぜ!」
ゲーターホウキュウオーとカルタノハオーがぶつかり合う。
カルタノハオーは飛び上がり急降下してゲーターホウキュウオーに斬りかかるがビクともしない。
「効かない!?そんな馬鹿な!」
ゲーターホウキュウオーはカルタノハオーのパワーを完全に上回ってるんだ!
「こっちも行くぜ!」
ゲーターホウキュウオーが剣を降りかざす、カルタノハオーは向かい撃つが力負けし剣をモロに受けた。
「パワーも桁違いだ!」
「クソが!」
カルタノハオーがやけになり剣を降りかざすが、ゲーターホウキュウオーは片手受け止めて破壊した。
「な、ば、馬鹿な!」
「よし!トドメだ!」
ゲーターホウキュウオーの剣が虹色に輝く。
「ゲーターホウキュウオー!バスタソード!」
剣はカルタノハオーに直撃し爆発しカルタノハオーはバラけた。
「ぐはっ!」
「今日は勝ちを譲ってやるよ」
「次はないですからね!」
馬鹿勇者達は消えた。
「よっしゃー!」
「俺達勝ったんだ!」
「ああ!」
「やった!やった!」
「我輩達が勝ったんだ!」
ゲーターホウキュウオーの勝利で終わり魔王軍は撤退し、アイカ達もいつのまにか消えたと言う。
「やるな~あいつら!祖父さん時は近そうだぜ!」
物陰から見ていた青年が小さな包丁を見つめながらそう言うと闇に消えた。
俺達はガネット国王に呼ばれ玉座の間に呼ばれた。
助けだしたアリシアも玉座の隣に居る。
「諸君、国を救ってくれて感謝する」
「感謝します皆さん!」
国王とアリシア姫は頭を下げる。
「これまでの無礼を許してほしい」
「別に気にすんなよ王様アンタは悪くないから!」
「こら涼!だから失礼だろ!」
「構わないさ!皆さまを勇者と信じず魔物呼ばわりした事をお詫びする」
「頭を上げて下さい!」
「僕達はもう別に…」
コハクとリアは互いに見てそう言った。
「感謝する」
「陛下。俺達を呼んだ理由は何でしょうか?」
「ご用があるんですよね?」
「皆さんにお詫びと感謝と指名手配を取り下げです!」
指名手配取り下げ!助かった…
「勇者殿達の活躍眼福しまたぞ、我が国も協力は惜しみませぬ、出すぎたお願いですがこの国をいや、世界を救っては頂けないでしょうか?」
「頼まれるまでもねえ!俺達は戦隊だ!魔人族を必ず倒してこの世界を救ってやらあ!」
「おお!」
「勇者様!」
「言うと思いました」
「僕も」
「我輩も志しは同じですぞ!」
「しゃあないか!」
「ではここに、涼殿達勇者を正式に我がガネット皇国に向かい入れ、魔王軍討伐ギルド ホウキュウジャーの設立を宣言する!」
その日俺達は犯罪者から英雄に変わった。
何故かギルドに指定されたが俺達の勇者としての旅と新しいスタートが今始まった!
「貴様!?」
「よう、大丈夫か?」
顔中あざだらけ服はボロボロで血だらけの涼がガネット国王を助けた。
「勇者様…」
「貴様、何故ワシを助けた、ワシは貴様を処刑しようと」
「アンタはただ、家族が心配だっただけだ…助ける理由なんか別にない…」
「理由はないだと…」
「アンタが俺をどう思うが知らねえがな、俺の世界のヒーローはな命を平気で奪う奴は許さないんだよ!」
「勇者様…」
「前にも言ったろ!俺達は戦隊だ!」
「カッコつきませんよ涼さん」
「全く本当に馬鹿だな君だな…」
「ボロボロですぞ涼殿!」
「涼、後で殴るからな!いいな?」
これが、勇者様…これがヒーロー、これが本物の勇者ホウキュウジャー!なんだ!!
「たく、あの女ドジやりやがって…」
「アイカは悪くないって!管理のミスだろ!」
「まあ、何にしてもこれでもうこの国で活動は無理ですね」
「何をしているあの悪魔共を始末しろ!」
魔王軍の兵士達が武器を構える。
「見てろ王様!俺達戦隊の背中をな!いくぜ!」
「「「「おう!」」」」
涼達は宝救剣を構えチェンジストーンをはめる。
レッド!ザ!宝救武装!
ブルー!ザ!宝救武装!
ピンク!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
ブラック!ザ!宝救武装!
「「「「「宝救武装」」」」」
5人は声を上げ剣を空に掲げる。
宝救剣の先から光が放たれ体に纏い鎧とスーツを作り出し各パートナーを模したヘルメットを被り変身完了!
「おお!これは!?」
「伝説の勇者様!!」
アリシアは目をキラキラさせる。
絵本で見た勇者とは違うけど今まで見たことない輝きを放つ涼達に目が釘付けだ。
「情熱のルビー!ホウキュウレッド!」
「激突のオニキス!ホウキュウブラック!」
「揺蕩うアクアマリン!ホウキュウブルー!」
「疾風のエメラルド!ホウキュウグリーン!」
「輝くピンクダイヤ!ホウキュウピンク!」
「「「「「勇気の宝石身に纏い!」」」」」
「宝石戦隊!」
「「「「「ホウキュウジャー!」」」」」
名乗り終えると各カラーの花火が上がる。
「演出までハデね…」
「犯罪集団如きが邪魔をするでないわ!かかれ!」
「犯罪集団はお前らだろう!いくぜ!」
涼達は剣を片手に兵士達と激しい斬り合いを始めた。
「ルビティラ!王様と姫は任せた!」
「ウガァァァ!」
任せろ!とルビティラは声を上げて尻尾で兵士達を薙ぎ払う。
「ウエンポンアップ!」
涼と仲間達は専用武器を取り出して装備。
「おらおら!」
涼達は住民を襲う兵士達を切り倒しながら街を守っていく。
「早く逃げろ!」
涼はティラノファングをトンファーモードに変えて兵士達をなぎ払い衛兵に国民をひなんさせた。
「トリケラキャノン!」
「ステゴアーチェリー!」
コハクとカイエンは背中合わせで戦い互いに背中を預けて戦う。
「やるな!」
「コハクもな!」
斬りかかる敵兵を蹴散らす二人。
「そら!」
ルーガルはバンカーを振り回して敵を一掃する。
バンカーを伸ばしてジャンプして宝救剣から鎌鼬を放ちズタズタに敵を引き裂いた。
「女の子をいじめないの!」
リアは襲われてる小さな女の子達をダイヤの拳でボコボコに敵を纏めて倒して、女の子達を逃す。
「調子に乗るなよ!」
ハンターズ事カズが涼に斬りかかる。
涼はファングで受け止めて弾き一旦距離をとる。
「また、泣かしちゃうぜ!」
「こりないですね!」
「お前らじゃ俺達には勝てない!」
自信満々な先代勇者。
「確かに勝てないかもしれない。だが、コンビネーションならどうよ!」
「行くぜカイエン!」
「あいよ!」
涼とカイエンがカズに突っ込む。
「もう二人掛かりは効かない!」
「どうかな!」
「涼!」
涼とカイエンはカズの攻撃をかわす瞬間互いの武器を交換した。
「ステゴアーチェリー!」
涼がアーチェリーからビームを放つ。
な、こいつが弓矢を!?
「ティラノファング!トンファーモード!」
カイエンは滑りながらトンファーをカズに振り回して翻弄する。
「馬鹿な!コイツらにこんなデータは!?」
「よそ見してんじゃねえ!」
涼がカイエンから借りた宝救剣で二刀流をお見舞いしカズを吹っ飛ばす。
「うわ!?」
予測できない?何だこれは??
「パキケファログローブ!」
「ラプトルバンカー槍モード!」
今度はルーガルとリアが互いの武器を交換してカイトと戦う。
「あれ?女の子は接近専門じゃ!」
「我輩も接近戦は出来るのだ!」
「ぐは!」
ルーガルのパンチが腹を打ち抜く。
「槍もつかえるんですよ!」
リアはすかさずバンカーで足払いし転ばせテコの原理でほうり上げた。
「あー!!」
「リア!」
カイエンからティラノファングを受け取り槍をカイエンに渡す。
「また変えた!?」
「ティラノファングパンチ!」
リアは空中でティラノファングをお見舞いした。
「ぐえっ!」
顔にグリーンヒット。カイトは吹っ飛ばされ処刑台に落ちた。
「何でNPCなんかに!」
「コハク!」
カイエンがラプトルバンカーをコハクに渡した。
「ありがとう!リア!」
コハクはトリケラキャノンをリアに渡す。
「ありがとう!ルーガルさん!」
リアはティラノファングをルーガルに。
「かたじけない!カイエン殿!」
パキケファログローブをカイエンにわたした。
「サンキュー!行くぜ!」
四人は武器をそれぞれ交代しアインに向かう。
「多勢に無勢とは卑怯な!」
アインは素早く動きながら皆の攻撃を交わしていくが、それぞれの武器の印象が抜けず対処が上手くできない。
「くらえ!」
「飛び道具は当たりません!」
「馬鹿だな!爪だ!」
涼はステゴアーチェリーを爪モードにしアインを切り裂いた。
「うわー!」
アインは地面に叩きつけられた。
「何故だ俺達のが優ってるはずだ」
「素材も最高クラスの物で作ったんだぞ!」
「何でこんなに強くなる」
三人の頭はゲームの知識と武器任せで実戦の強さは無いのだ。
「当たり前だ俺達が戦隊だからだ!」
そうだ、どんなに理不尽でも周りが敵だらけでも仲間がいれば励まし合えば、助けたい気持ちが勝れば戦隊はいくらでも強くなる。
「決めるぜ!」
涼が叫ぶと、5人の武器が光だし一つに合わさる。ティラノファングにラプトルバンカー短くなり口に入りがっちりと挟むとファングの下に展開したステゴアーチェリーが付き、更に頭とトリガーが上下で離れたトリケラキャノンがそれぞれ下と上にくっつき最後にパキケファログローブかバンカーの先に合わさり巨大なバズーカになった。
「えー!」
「ば、バズーカになった!?」
「あれもチートか!?」
ハンターズの3人は声をあげた。
「これは最後のお約束の必殺武器だ!!よーし!名前はホウキュウボンバーだ!」
「長いわ!早く決めろ!」
カイエンにつっこまれた。
涼達は5人でホウキュウボンバーを構えた。
「必殺!ホウキュウボンバー!」
涼は叫ぶと引き金を引く。
銃口から巨大な恐竜達のエネルギーが5つ放たれるとハンターズを蹴散らした。
「「「うわぁーー!」」」
爆風に巻き込まれて吹っ飛ばされる3人。
「凄い!」
「アレが本当の勇者の力!」
ガネット国王も涼達が紛れも無い勇者とやっと理解した。
「貴様ら!来い!カルタノ!」
「グガァァァ!」
呼びかけに応えて宝石獣カルノタウルスが現れた。
「来いプテラ!」
「来てください!スティラコ!」
スティラコサウルスとプテラノドンも現れた。
「宝石合体!」
カルノタウルスを中心に黒い宝石獣達はバラけた。カルタノは頭と体と足を構成しスティラコは頭を拳にしたまま右腕になり合体、最後にプテラが翼を胴体に合体させ頭は左肩にくっつき体は左腕になり合体した。カルタノの頭は真ん中にくっつき、カルタノとスティラコの尻尾が合体し剣になり装備し合体完了!
「完成!カルタノハオー!」
「来やがったな!来いルビティラ!」
「ウガァァァ!」
行くぜ!!
ルビティラがひとっ飛びし涼の前に着地した。
「来てくれ!マリケラ!」
「お願いパッキー!」
「出番だラルトル!」
「オニステ、ワニ爺来い!」
他の宝石獣達も馬車から飛び出して巨大化し集まる。
「宝石獣がいっぱい!」
私こんなに沢山の宝石獣を初めて見たわ!
「忘れたか!カルタノハオーにお前らは惨敗したんだぞ!」
「ああ、だからアレをやる!行くぜルビティラ、ワニ爺!」
「ティラ?」
「ワニ?」
何を?
「決まってんだろ!皆んなで合体だ!」
「「「「はい??」」」」
またしても涼の無茶が届いたのかマスクに映る6体合体の図面。
「行くぜ!超宝石合体!」
涼の掛け声で、ルビティラ、マリケラ、パッキー、ラルトル、オニステ、ワニ爺達が光輝きパズルの様にバラけた。
ルビティラが頭、胴体、足を構築、ワニ爺がその足の下に更に土台を作り出し両足の裏に合体し頭は口を上に背中に合体、マリケラとオニステの頭がつま先にくっつき残りのパーツが足の装甲を作り両足完成、ラルトルとパッキーの頭が左右の肩にくっつき体が左右の腕になり合体したパッキーは右、ラルトルは左に、ワニ爺のパーツが腕の装甲になり両手が完成。
ラルトルの尻尾にオニステの弓がくっつきその前後ろにルビティラとワニ爺の尻尾が先を上にしてくっつき剣を作り装備し合体完了。
涼達を宝石のコックピットへ移動した。
「完成!ゲーターホウキュウオー!」
うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!強化合体来たーーーーー!
「は!?マジかよ!」
「ろ、六体合体だと!?」
「僕達の倍!」
ハンターズも驚きを隠せない。
「デケエなオイ!」
「六体合体まで出来るのか!?」
「これならいけそうです!」
「これはまた豪華な合体ですな!」
「行くぜ!」
ゲーターホウキュウオーとカルタノハオーがぶつかり合う。
カルタノハオーは飛び上がり急降下してゲーターホウキュウオーに斬りかかるがビクともしない。
「効かない!?そんな馬鹿な!」
ゲーターホウキュウオーはカルタノハオーのパワーを完全に上回ってるんだ!
「こっちも行くぜ!」
ゲーターホウキュウオーが剣を降りかざす、カルタノハオーは向かい撃つが力負けし剣をモロに受けた。
「パワーも桁違いだ!」
「クソが!」
カルタノハオーがやけになり剣を降りかざすが、ゲーターホウキュウオーは片手受け止めて破壊した。
「な、ば、馬鹿な!」
「よし!トドメだ!」
ゲーターホウキュウオーの剣が虹色に輝く。
「ゲーターホウキュウオー!バスタソード!」
剣はカルタノハオーに直撃し爆発しカルタノハオーはバラけた。
「ぐはっ!」
「今日は勝ちを譲ってやるよ」
「次はないですからね!」
馬鹿勇者達は消えた。
「よっしゃー!」
「俺達勝ったんだ!」
「ああ!」
「やった!やった!」
「我輩達が勝ったんだ!」
ゲーターホウキュウオーの勝利で終わり魔王軍は撤退し、アイカ達もいつのまにか消えたと言う。
「やるな~あいつら!祖父さん時は近そうだぜ!」
物陰から見ていた青年が小さな包丁を見つめながらそう言うと闇に消えた。
俺達はガネット国王に呼ばれ玉座の間に呼ばれた。
助けだしたアリシアも玉座の隣に居る。
「諸君、国を救ってくれて感謝する」
「感謝します皆さん!」
国王とアリシア姫は頭を下げる。
「これまでの無礼を許してほしい」
「別に気にすんなよ王様アンタは悪くないから!」
「こら涼!だから失礼だろ!」
「構わないさ!皆さまを勇者と信じず魔物呼ばわりした事をお詫びする」
「頭を上げて下さい!」
「僕達はもう別に…」
コハクとリアは互いに見てそう言った。
「感謝する」
「陛下。俺達を呼んだ理由は何でしょうか?」
「ご用があるんですよね?」
「皆さんにお詫びと感謝と指名手配を取り下げです!」
指名手配取り下げ!助かった…
「勇者殿達の活躍眼福しまたぞ、我が国も協力は惜しみませぬ、出すぎたお願いですがこの国をいや、世界を救っては頂けないでしょうか?」
「頼まれるまでもねえ!俺達は戦隊だ!魔人族を必ず倒してこの世界を救ってやらあ!」
「おお!」
「勇者様!」
「言うと思いました」
「僕も」
「我輩も志しは同じですぞ!」
「しゃあないか!」
「ではここに、涼殿達勇者を正式に我がガネット皇国に向かい入れ、魔王軍討伐ギルド ホウキュウジャーの設立を宣言する!」
その日俺達は犯罪者から英雄に変わった。
何故かギルドに指定されたが俺達の勇者としての旅と新しいスタートが今始まった!
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漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
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高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
異世界転移は草原スタート?!~転移先が勇者はお城で。俺は草原~
ノエ丸
ファンタジー
「ステータスオープン!」シーン「——出ねぇ!」地面に両手を叩きつけ、四つん這いの体制で叫ぶ。「クソゲーやんけ!?」
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眩い光の中で、彼が最初に目にしたモノ。それは異世界を作り出した創造神――。
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生活魔法と云うチートスキル(異世界人は全員持っている)すら持っていない地球人の彼はクソゲーと嘆きながらも、現地人より即座に魔法を授かる事となった。そして始まる冒険者としての日々。
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人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
新国家サナリア王国は、超大国ガルナズン帝国の使者からの宣告により、国家存亡の危機に陥る。
アーリア大陸を二分している超大国との戦いは、全滅覚悟の死の戦争である。
だからこそ、サナリア王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
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命令の中身。
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それが第一王子である【フュン・メイダルフィア】だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことが出来ないだろうと、彼は帝国の人質となってしまったのだ。
しかし、この人質がきっかけとなり、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
うちの地域担当のヒーローがやられまくりな件
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趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
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