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第20話 鎧宝石獣 争奪戦

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「クソ!あのカブトムシ!絶対に素材にしてやるからな!」

俺はあのクソカブトムシのせいで危うく男の楽しみをなくす所だったんだ!間一髪だったつのたく!

「僕もあの亜人の女が許せません!あんなど素人NPCに負けるなんて!」

「俺もあの猫と蜥蜴に裏をかかれた絶対に首をとってやる!」 

3人共涼達のチームプレーに負けて苛立っていた。

「勇者様方!」

アイカが俺達の元へやってきた。

「アイカ!今日も君は可愛いな~」

「ありがとうございます、カイト様」

「で、何の用だ?」

「冷やかしに来た訳ではないですよね?」

もしそうならデリートしますよ。

「皆さまの強化アイテムが出来上がりましたよ!」

アイカが3人を呼びに来た。

「おお!俺達の新しい最強アイテムが!」

「やれやれ、だいぶかかりましたね…」

「これでやっと、お前達を支配出来る!」

カズの後ろにの牢屋で鎖に繋がれている三体の宝石獣。だが姿は見えない。

「グガァァァーーー!」

喰い殺す!

「グァォォ!」 

踏み潰す!

「キィィーー!」

刺し殺す!

三体の目は赤く光る。この三体は先代勇者達のパートナーだった宝石獣達。しかし、資格を剥奪し縁を切ったはずだが…

「黙れ!家畜ども、今日から奴隷だ!いいな!」

その日ノ夜三体の宝石獣の声魔王軍の根城か響いたが、直ぐ止まった。



ザン樹海を出発して数日、俺達は検問を避ける為に回り道だが鉱石の谷を目指している。

「そこにはアンキロサウルスの宝石獣がいるのか~」

「どんな宝石獣何ですか?ワニ爺さん」

「ワニ!」

変な奴じゃ!変な奴?

「ワニ!ワニ~!」

とにかく変な奴でなワシも良く判らん…ワニ爺でも判らないのかよ。

「ティラ!?」

何だ!?突然止めるルビティラ。

「どうしたルビティラ?」

「ティラ!」

あれ!って何が見えるんだ?

ルビティラの向く先は間も無く到着する鉱石の谷だ。しかしその先ではいきなり巨大化している怪人がいたスコップみたいな怪人が谷を掘り散らかしてる。

「うわ!何で怪人が谷にいるんだよ!」

「まさかアイツらもアンキロサウルスが狙いなんじゃ!」

「おそらくそうでしょうな!」

「それが本当なら情報がバレていたって事なのか!?」

「こうしちゃいられない!ルビティラ!」

「ティラ!」

飛ばすぜ!と全速力で走るルビティラ。

鉱石の谷
昔から良く宝石が沢山採れていた場所だが、1世紀前に取り尽くされて今ではその影響で落石ばかりで危なく滅多に人なんかこない場所だ。 

「探すのですわ!ここに強い宝石獣が居るという話ですわ!必ず掘り出すですのよ!」

「かしこまりました!」

スコップ怪人は両手のシャベルで手当たり次第岩に穴を開けまくっている。

その影響で話以上に落石ばかりこりゃまずい、地盤が持たなくなる!只でさえ宝石を取りすぎて穴ぼこだらけの地盤だこのままじゃそこが抜けてしまう!

「こら!止めろ!」

「ワニ!」

ワニ爺が飛び出して巨大化して噛み付いた。

がぶっちょ!

ガキん!あがが硬い…!

「ワニ爺!」

ワニ爺は余りの硬さにびっくりしてひっくり返る。俺達は到着したが穴ぼこだらけだ。

「あら指名手配犯共」

「泥棒女!何でこんな所にいるんだ?」

「ここにいるって言う宝石獣を探しているだけですわ!」

「何故貴女がその事を知ってるんですか!?」

「汚らわしい亜人には教えませんわ!」

ザン樹海にたまたま残っていた兵士がアイカにチクッただけだが。

「だからってなむやみに掘るんじゃね!地盤が抜けて崖崩れが起こったらどうする気だ!」 

「この崖下には村があるんだぞ!お前達は村人を巻き込んでまで宝石獣がほしいのか!

「知ったこっちゃないわ!私はアクセを作りたいだけよ!宝石獣はパワーがあるわ!いい工芸品になるわ!」 

「させねぇ!みんな行くぞ!」

「「「「おう!」」」」

俺達は宝救剣を引き抜きチェンジストーンをはめる。

レッド!ザ!宝救武装!
ブルー!ザ!宝救武装!
ピンク!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
ブラック!ザ!宝救武装!

「「「「「宝救武装!」」」」」

宝救剣から光が飛び出し体に纏いそして各パートナーの宝石獣の顔を模したマスクを装着し変身完了!

「宝石戦隊!」

「「「「「ホウキュウジャー!」」」」」

名乗り終えると各カラーの花火が上がる。 

何で上がるんだろ??

「忌々しい犯罪者め!かかれ!」

アイカが指示すると周りに居た魔王軍の敵兵が武器を構えて向かってくる。 

俺達も宝救剣を構えて迎えうつ。

「気にせず宝石獣を探しなさい!」 

「了解!」

スコップ怪人は構わずまた岩を掘り始めた。
ヤバイ岩が落ちてきた!

「危な!くそアイツも止めないと!」

「ワニ爺と俺達が行く!ルーガル!」

「ガッテン!」

「2人共任せた!」

カイエンとルーガルは離れて宝石獣を呼んだ。 

「こいオニステ!」

「来たれラルトル!」

馬車の宝石箱からラルトルとオニステが飛び出し巨大化した。

「馬車はあそこよ!宝石箱を奪いなさい!」 

「何度もくらうか!カブト!」

「きいきい!」

馬車から巨大化したカブトが飛び出し飛びながら兵士達を蹴散らす。

飛んでれば大丈夫だもんな!

「よし!宝石合体!」

ルーガルが叫ぶと、ワニ爺、オニステ、ラルトルが光り体がバラける。

ワニ爺が頭と身体と足を構築し、ラルトルの頭が右肩に着き身体は右手を構築し尻尾は槍に構築、オニステも頭を左肩に装着し身体は左手を構築しはまると合体完了!

「「完成!ゲーターオー!」」

ゲーターオーはスコップ怪人を後ろから押さえつける。

「離さないか!」

「ワニ!」

離す馬鹿はいないわ!ワニ爺は噛み付きスコップ怪人を地面に叩きつけた。しかし揺れが酷い。

「ワニ爺!揺らすな!」

「ワニ!ワニ!」

そう言われてもな!って崖下に落石したらまずいだろ!

「スキやり!」

スコップ怪人のシャベルに斬られてよろけたゲーターオーが岩にあたり崩れた岩が涼達の所に落ちてきた。

「早く何とかしないとまずい!」

「なら宝石獣を先に見つけるしか!」

「でもどこに??」

「ワニ!」

リア宝救剣を使え!え?私の剣を?

「どういう事だワニ爺!」

「ワニ!ワニ!」

アンキロもダイヤ系統の宝石獣だ!もしかしたら共鳴しするかもしれん!って先に言えって!

「リアやってみろ!

「わかりました!」

リアはピンクダイヤを宝救剣にはめ込みグリップを3回引いた。

もし本当にいるなら答えて!

リアの宝救剣から光が伸び平ったい岩に当たる。すると岩にヒビが入り中からデカイダイヤが現れた。

「巨大なダイヤモンドですわ!」

アイカはダイヤの輝きに目がいっている。

「キローー!」

宝石獣アンキロサウルス。

ダイヤが砕けると中からダイヤで出来たアンキロサウルスがでてきた。
尻尾は丸く棘だらけでまるで花みたいな形の甲羅が回っている。

「デケエ!」

「あれがアンキロサウルスか!」

「キローーー!」

あーーよく寝たわ~!今起きたかこいつ。

「キロ!」

あら~あたしを起こしたのはあーたなの~??え…コイツまさか…

「オネエか…」

「キローーー!」

いやん~もう~かわゆい~お嬢ちゃんね~!
変わってるってこういう事かよ… 

「キロ!」

よろしくね~あーたたち~!ヒー言いたくないが気持ち悪い。

「アンキロサウルスさんですか!」
 
「キロ!」

いやね~アンちゃんって呼んで~!呼ぶか!!何だこの宝石獣は!

「はいアンちゃん!」

「キロ!」

キャーーー気に入ったわあんた!オネエ口調でリアに懐くアンキロサウルス。

「取り敢えずお前は、アンキロダイヤな!」

「キローーーー!」

あんっ?ダサい名前勝手につけんじゃないわよこらーー!ヒー何だよコイツ!?

「うわ!やめろ!」

涼は棘だらけの尻尾で攻撃された。

「何か大変な事になってるな…」

「ですな、しかしあのような宝石獣とは」

「ワニ…」

ワシらも手に負えないんじゃ!確かにあれじゃな…

「こら!ぼさっとしてないであの巨大ダイヤを捕まえなさい!」

スコップ怪人はアンキロを狙う。

「アンちゃん力を貸してください!」

「キロ!」

勿論よ!よし合体だ!

「こいルビティラ!」

……あれ?来ない?

「オイ!ルビティラ何してんだこいよ!」

ルビティラは馬車の中に隠れている尻尾は出てるが。

「ティラ~」

オカマと合体したくない!はっ!?お前何言ってんだよ!

「馬鹿言ってんじゃねーよ!出てこいルビティラ!」 

俺はルビティラの尻尾を引っ張るがルビティラは噛み付いていて出やしない。

「ティラ!」
嫌だーーーー!駄目だこりゃ…

「お子様かルビティラは…リア、パッキーとそいつをゲーターオーに!」

カイエンはリアに呼びかける。

「わかりました!パッキー!」

「出ろよルビティラ!あいた!」

馬車からパッキーが飛び出して涼に激突した。

「パッキー」

行くよ!おばちゃん!

「キロ!」

行くわよ坊や!ワニさん!

「行きます!宝石合体!」

リアの掛け声でゲーターオーはバラけた。

オニステとラルトルは交代で馬車に戻る。
ワニ爺が再び身体と頭と足を構築し、パッキーの頭が拳になり胴体が右腕になり装着し、アンキロが頭を肩にくっ付き甲羅は盾になり尻尾は棘着きハンマーとして合体した。相当大きいが上手く身体を腕に合わせて合体した。

今!新しいお友達とワニ爺が力を合わせて凄いパンチの巨人が生まれます。byリア

コックピットにはルーガルに代わりリアが乗り込む。2人は剣を台座に差し込む。

「「完成!ゲーターオー・ボクサー!」」

ボクサー!?確かに両手がグローブ付けてるみたいだ。
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