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第18話 これがサイカチムシ!?
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「俺達が指名手配!?どう言う事だ!」
「訳がわかりませぬぞ!」
カイエンとルーガルも先代勇者のアインとカイトに遭遇し自分達が指名手配犯された事を知る。
「お前らはあのワニを使って王都を恐怖に陥れたろうが!」
「それにあなた方は王女を亡き者にした証拠は上がっていますよ!大人しく連行されなさい!」
おいおいワニ爺にちょっかいだしたのはそっちだろうが。ていうか王女だぁ!?俺達には何の事だかさっぱりだ。
「お主らがワニ爺殿にちょっかい出して怪人まで差し向けた事を何故我輩達のせいにされる!」
「つか王女なんか見た事すら無いのに何で俺達が襲った事にされてんだよ!!」
「我輩達には心当たりがないわ!」
「犯罪者が言ってもな誰も耳はかさない!」
「いい加減にしないと殺しますよ、まあ多少の素材としては役に立つでしょ死骸は」
「貴様ら!」
「もう我慢ならん!」
二人は宝救剣を構えてチェンジストーンをはめる。
ブラック!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
「「宝救武装!」」
二人は変身と同時に専用武器を構え先代勇者達に戦いを挑む。
「はぁーー!」
「それ!」
別の場所でリアとコハクも変身し宝救剣を構えて先代勇者カズと魔王軍の兵士達と交戦中。
「貴方達いい加減にしつこくないですか!」
「犯罪者を野放しには出来ないからな」
「自分達が犯罪者とは自覚しないのか!」
「仮想世界で犯罪者もクソもないだろ、NPCならさっさと消えな」
また訳の分からない言葉を並べてこの人達は本当に!
「話が伝わらないなたく!」
僕はトリケラキャノンを取り出し馬鹿勇者に放った。
「フン!真の勇者を舐めるなよ!」
「嘘八百並べるんじゃない!」
コハクは右にトリケラキャノンを左に宝救剣を構えてカズとリアは敵兵と交戦している。
「俺達が指名手配されただと!」
「そうですわ!貴様達は勇者の名を語り宝石獣達を消しかけて我が国を落としい入れた!更には我が国の王女を亡き者にした!その罪として貴様らは指名手配されたのですわ!」
はっ!?ワニ爺を捕まえようとしたお前らがいけないんだろ!怪人までけしかけたくせに!
つか王女って誰だよ?
「それはお前らがやった事じゃないのか?」
「犯罪者は言い訳しかできませんの?放て!」
魔王軍の兵士達は火矢を放つ。
火矢ってこんな森の中でうつんじゃねぇよ!
俺は急いで宝救剣を取り出してチェンジストーンをはめ込む。
レッド!ザ!宝救武装!
「宝救武装」
俺は変身すると宝救剣にバックルから取り出したアクアマリンをはめ込み水の壁を作り火矢を全て鎮火した。
仲間の宝石を借りればその属性の技を使う事が出来る。各宝石は宝石獣達が作ってくれたから皆んな一個ずつ持っているのだ。
「火事起こす気かお前ら!」
「悪人を滅ぼす為なら手段は選んでられませんもの!」
「ざけんな!ここの虫達も殺す気か!」
「虫ケラなんて害虫。いるだけ迷惑な存在ですわよ」
こいつどこまで平気で生き物を殺せんだよ。
「勝手な事言ってんじゃねぇ!昆虫達には何の罪も無いんだぞ!」
「有りますわよ害虫である以上貴様と一緒に始末して差し上げますわ!」
アイカがそう言うと兵士達は再び火矢を放つ。涼も再び水の壁を作り火矢を弾く。
「やめろって言ってんだろ!」
涼は敵に向かい走りながらティラノファングを右手に構えて敵兵とアイカに攻撃する。
「どけよ!この野郎!」
斬りかかって来た兵士の剣をファングで噛み砕きそのままファングで殴り吹っ飛ばす。
「泥棒女覚悟!」
俺はティラノファングをこの女に振りかざすが…
「くっ…」
俺は止めてしまった。
「やらないの?」
「アンタまさか、女を殴れないの?」
「消えろ…そうすれば傷つけない…」
何やってんだこいつはみんなを殺そうとした奴だぞ何を躊躇ってるんだ。
「あははは、可笑しいそれで勇者なわけ?アンタみたいな奴は一番騙されやすいのよ!」
グサッ!
「ぐわっ!」
涼は隠し持っていたナイフで左肩を刺された。涼の変身が解けた倒れ込んだ。
「うぁぁぁー!」
涼はナイフ柄刺さった左肩をアイカに踏まれている。嘘だろナイフなんかでスーツが貫かれる訳ないだろ。
「あははは!いい悲鳴ね!犯罪者にはお似合いよ。もっと苦しめてあげる!」
アイカがそう言うと奥から竹の怪人が現れた。
た、竹?
「やってしまいなさい!」
「わかりましたお嬢!」
竹怪人が体から根を出し地面に張り巡らせる。すると周りの植物や木がみるみる枯れていく。
「な、なんだこれ!?」
「あの怪人は自分以外の植物を枯らせる事が出来るのよ!」
確かに竹の根は周りの植物の栄養を根こそぎ奪い枯らすと聞く。ヤバイ森をまるごと枯らす気か!?
「させるか!うぁぁぁー!」
アイカは肩に刺さったナイフを踏みつけて涼を甚振る。
「痛いでしょ?これは魔人族の科学による特別性よ貴様の頑丈な服すら貫くのよ!ついでに麻痺も追加してくれるのよ!」
マジかよ…だから痺れてきたのか!
「植物が枯れれば宝石獣達も隠れる場所はなくなる、まとめて捕まえてアクセサリーにしてあげますわ!」
「勝手な事言いやがって…ここに居る生き物達はどうなってもいいのかよ!」
「害虫は駆除する当たり前でしょ」
この女…自分の欲望の為なら躊躇いなく小さい命も奪いやがるのかよ…宝石獣達もそうやって殺してお前らの国の踏み台にされたのかよ!
「止めろテメェら!」
「やめてほしいなら、勇者の剣と宝石獣達を素直に渡して牢屋に入りなさい!」
「ふざけんなーー!」
俺は渾身の力で体を立たせてアイカをつき飛ばしてナイフを引き抜き、その足で竹怪人の後ろを蹴飛ばしてた。
「うわっと!何すんだ人間!」
涼はナイフを地面に投げ捨てた。
「お前こそ森を殺すような事をして何が楽しいんだよ!」
「森を殺すとは?竹はただ栄養を貰いうけるだけだ!こんな風にな!」
竹怪人はそう言うと木に居た一匹のカブトムシを竹で貫き殺しカブト虫から生気を吸い取る、カブト虫は動かなくなり地面に横たわった。
「生きるための手段だこの森は栄養であふれているからな!害虫なら食べてもいいと相場は決まってる!」
「何が生きる為だ!お前がやったのは只の無差別の殺しだ!」
こんなの自然の理でもなんでもない、人間が勝手に決めつけて目的の為に潰しているだけだ。
「宝石獣を嗾けて民を殺そうとした貴様には言われたくはないですわね!これが正義の裁きの為のやむ得ない犠牲!」
「嘘八百並べてんてじゃねぇ!魔人族の肩を持ってるお前の方が悪人だろうが!」
「お黙りなさい犯罪者!これ以上害虫達を駆除されたくないなら潔くその首を差し出して死をもって国民に償いないなさい!」
駄目だこの女…権力にモノを言わせて好き放題のどうしようもない奴だ、こんなのが魔人族と組んで国を動かしてる…それじゃあんな駄目な国に成り下がるわな…
アイカは指を鳴らし周りからまた魔人族の敵兵がうじゃうじゃと現れた。
兵士達は剣と槍を構えて俺を狙ってる。
「変身したら火を放つわよ!」
「ちっ!」
「剣を捨てなさい!さ早く!」
「クソが!」
俺は宝救剣を地面に置いた。
「放て!」
アイカがそう言うと兵士は火矢を森に放つ。
忽ち火は燃え広がり火事になる。
「テメェ!」
「あははは!犯罪者と約束するわけないでしょ!」
「さあ、殺しなさい!」
兵士達は矢を放つ。
雨の様に涼に降りかかる。
ここまでか…
「きぃーーーー!」
涼の懐からさっき助けたカブトムシが飛び出した。
カブトムシはみるみる巨大化して涼に覆いかぶさり矢の雨から涼を救った。
「お、お前は!」
そして体が弾け飛ぶと琥珀のカブトムシが姿を表した。
「琥珀の宝石獣!?」
カブトムシの宝石獣は羽を広げて飛び上がり羽を羽ばたかせ竜巻を作り出した。
「きぃーーーー!」
水を!
「そうか!」
涼は宝救剣を拾いアクアマリンをはめ込みグリップを二回引き必殺技を竜巻に放つ。
水の刃は竜巻の中で水蒸気となり爆発する。
「うわ!」
「キャーーー!」
「なんだーー!」
俺達は吹っ飛ばされた。
大量の水が一気に弾け火は全て完全に鎮火した。凄いなおい!
「あれ?浮いてる?」
「きいきい!」
カブトムシの宝石獣が助けてくれた。
降りると犠牲になった植物や昆虫達が横たわっている。俺達のせいでごめんな…
「きいきい!」
忘れないで生きているのはお主達だけじゃないでござる!ってそうだな!これからはよりいっそう頑張る散っていった命が報われるように。ん?ござる?
「よくもやりましたわね!」
「まだ居たか!」
「涼!」
「アイカ!」
森の奥からコハク達と馬鹿勇者達がそれぞれに向かってきた。
「凄い爆発だったぞ一体何がって…あ!」
コハクが後ろにいるカブトムシの宝石獣を見つけた。
「涼、そいつは!」
「え、ああさっき見つけてなこいつが助けてくれた!」
「やったな涼!サイカチムシを見つけたのか!」
え!サイカチムシどこだよ!?
「何やってんですかサイカチムシはアレですよ!」
リアはカブトムシに指を指す。
え!?サイカチムシってカブトムシの事なのか!?
「カブトムシが、サイカチムシ?」
「カブトムシとは何ですか涼殿?」
え、カブトムシだよなこれどう見ても!兜みたいな見た目に一本角間違いなく日本のカブト虫だ!
「サイカチムシ?アレ、カブトムシだよな?」
「確か古いカブトムシの呼び方がサイカチムシだと聞いた事あるな…」
「ええ、江戸時代、サイカチという木にとまって居た虫でサイカチムシで後に兜虫と呼ばれるんです」
馬鹿勇者達が説明したよ…ああ~何か田舎の爺ちゃんがそんな呼び方してたなたしか。
サイカチムシって兜虫の事だったか。
「まさか琥珀の宝石獣がこんな森に居たなんてな!」
「だからお前達はこの樹海にいたのか!」
「アレは僕達も知らない宝石獣です、いい素材になりそうです捕獲しましょう!」
「勝手に話を進めるな!」
俺は待ったをかける。
「あーいたんですか?」
アインは面倒くさそうに言った。
涼は宝救剣にチェンジストーンをはめ込む。
レッド!ザ!宝救武装!
「宝救武装!」
涼は変身する。
「宝石戦隊!」
「「「「「ホウキュウジャー」」」」」
「何でいちいち名乗るんだよお前ら!」
「犯罪者が戦隊気取りか」
「全くゲームのルールも解らない人だ」
いちいち五月蝿いんだよ!
「勝手に現れて森を好き放題壊したお前らを許せるか!」
「それはアイカさんが勝手にやった事僕達は関係ないです!」
「お前は指名手配犯だ!だから捕まえに来た!」
「王直々の命令だ勇者としてお前を捕まえるお前らに正義はないぜ!」
本当に救いようのない馬鹿勇者共だな!
馬鹿勇者共がやっちまえと合図すると敵兵達が武器を構えてこっちに向かってくる。
俺達はカブトムシと共に敵に向かっていく!
「訳がわかりませぬぞ!」
カイエンとルーガルも先代勇者のアインとカイトに遭遇し自分達が指名手配犯された事を知る。
「お前らはあのワニを使って王都を恐怖に陥れたろうが!」
「それにあなた方は王女を亡き者にした証拠は上がっていますよ!大人しく連行されなさい!」
おいおいワニ爺にちょっかいだしたのはそっちだろうが。ていうか王女だぁ!?俺達には何の事だかさっぱりだ。
「お主らがワニ爺殿にちょっかい出して怪人まで差し向けた事を何故我輩達のせいにされる!」
「つか王女なんか見た事すら無いのに何で俺達が襲った事にされてんだよ!!」
「我輩達には心当たりがないわ!」
「犯罪者が言ってもな誰も耳はかさない!」
「いい加減にしないと殺しますよ、まあ多少の素材としては役に立つでしょ死骸は」
「貴様ら!」
「もう我慢ならん!」
二人は宝救剣を構えてチェンジストーンをはめる。
ブラック!ザ!宝救武装!
グリーン!ザ!宝救武装!
「「宝救武装!」」
二人は変身と同時に専用武器を構え先代勇者達に戦いを挑む。
「はぁーー!」
「それ!」
別の場所でリアとコハクも変身し宝救剣を構えて先代勇者カズと魔王軍の兵士達と交戦中。
「貴方達いい加減にしつこくないですか!」
「犯罪者を野放しには出来ないからな」
「自分達が犯罪者とは自覚しないのか!」
「仮想世界で犯罪者もクソもないだろ、NPCならさっさと消えな」
また訳の分からない言葉を並べてこの人達は本当に!
「話が伝わらないなたく!」
僕はトリケラキャノンを取り出し馬鹿勇者に放った。
「フン!真の勇者を舐めるなよ!」
「嘘八百並べるんじゃない!」
コハクは右にトリケラキャノンを左に宝救剣を構えてカズとリアは敵兵と交戦している。
「俺達が指名手配されただと!」
「そうですわ!貴様達は勇者の名を語り宝石獣達を消しかけて我が国を落としい入れた!更には我が国の王女を亡き者にした!その罪として貴様らは指名手配されたのですわ!」
はっ!?ワニ爺を捕まえようとしたお前らがいけないんだろ!怪人までけしかけたくせに!
つか王女って誰だよ?
「それはお前らがやった事じゃないのか?」
「犯罪者は言い訳しかできませんの?放て!」
魔王軍の兵士達は火矢を放つ。
火矢ってこんな森の中でうつんじゃねぇよ!
俺は急いで宝救剣を取り出してチェンジストーンをはめ込む。
レッド!ザ!宝救武装!
「宝救武装」
俺は変身すると宝救剣にバックルから取り出したアクアマリンをはめ込み水の壁を作り火矢を全て鎮火した。
仲間の宝石を借りればその属性の技を使う事が出来る。各宝石は宝石獣達が作ってくれたから皆んな一個ずつ持っているのだ。
「火事起こす気かお前ら!」
「悪人を滅ぼす為なら手段は選んでられませんもの!」
「ざけんな!ここの虫達も殺す気か!」
「虫ケラなんて害虫。いるだけ迷惑な存在ですわよ」
こいつどこまで平気で生き物を殺せんだよ。
「勝手な事言ってんじゃねぇ!昆虫達には何の罪も無いんだぞ!」
「有りますわよ害虫である以上貴様と一緒に始末して差し上げますわ!」
アイカがそう言うと兵士達は再び火矢を放つ。涼も再び水の壁を作り火矢を弾く。
「やめろって言ってんだろ!」
涼は敵に向かい走りながらティラノファングを右手に構えて敵兵とアイカに攻撃する。
「どけよ!この野郎!」
斬りかかって来た兵士の剣をファングで噛み砕きそのままファングで殴り吹っ飛ばす。
「泥棒女覚悟!」
俺はティラノファングをこの女に振りかざすが…
「くっ…」
俺は止めてしまった。
「やらないの?」
「アンタまさか、女を殴れないの?」
「消えろ…そうすれば傷つけない…」
何やってんだこいつはみんなを殺そうとした奴だぞ何を躊躇ってるんだ。
「あははは、可笑しいそれで勇者なわけ?アンタみたいな奴は一番騙されやすいのよ!」
グサッ!
「ぐわっ!」
涼は隠し持っていたナイフで左肩を刺された。涼の変身が解けた倒れ込んだ。
「うぁぁぁー!」
涼はナイフ柄刺さった左肩をアイカに踏まれている。嘘だろナイフなんかでスーツが貫かれる訳ないだろ。
「あははは!いい悲鳴ね!犯罪者にはお似合いよ。もっと苦しめてあげる!」
アイカがそう言うと奥から竹の怪人が現れた。
た、竹?
「やってしまいなさい!」
「わかりましたお嬢!」
竹怪人が体から根を出し地面に張り巡らせる。すると周りの植物や木がみるみる枯れていく。
「な、なんだこれ!?」
「あの怪人は自分以外の植物を枯らせる事が出来るのよ!」
確かに竹の根は周りの植物の栄養を根こそぎ奪い枯らすと聞く。ヤバイ森をまるごと枯らす気か!?
「させるか!うぁぁぁー!」
アイカは肩に刺さったナイフを踏みつけて涼を甚振る。
「痛いでしょ?これは魔人族の科学による特別性よ貴様の頑丈な服すら貫くのよ!ついでに麻痺も追加してくれるのよ!」
マジかよ…だから痺れてきたのか!
「植物が枯れれば宝石獣達も隠れる場所はなくなる、まとめて捕まえてアクセサリーにしてあげますわ!」
「勝手な事言いやがって…ここに居る生き物達はどうなってもいいのかよ!」
「害虫は駆除する当たり前でしょ」
この女…自分の欲望の為なら躊躇いなく小さい命も奪いやがるのかよ…宝石獣達もそうやって殺してお前らの国の踏み台にされたのかよ!
「止めろテメェら!」
「やめてほしいなら、勇者の剣と宝石獣達を素直に渡して牢屋に入りなさい!」
「ふざけんなーー!」
俺は渾身の力で体を立たせてアイカをつき飛ばしてナイフを引き抜き、その足で竹怪人の後ろを蹴飛ばしてた。
「うわっと!何すんだ人間!」
涼はナイフを地面に投げ捨てた。
「お前こそ森を殺すような事をして何が楽しいんだよ!」
「森を殺すとは?竹はただ栄養を貰いうけるだけだ!こんな風にな!」
竹怪人はそう言うと木に居た一匹のカブトムシを竹で貫き殺しカブト虫から生気を吸い取る、カブト虫は動かなくなり地面に横たわった。
「生きるための手段だこの森は栄養であふれているからな!害虫なら食べてもいいと相場は決まってる!」
「何が生きる為だ!お前がやったのは只の無差別の殺しだ!」
こんなの自然の理でもなんでもない、人間が勝手に決めつけて目的の為に潰しているだけだ。
「宝石獣を嗾けて民を殺そうとした貴様には言われたくはないですわね!これが正義の裁きの為のやむ得ない犠牲!」
「嘘八百並べてんてじゃねぇ!魔人族の肩を持ってるお前の方が悪人だろうが!」
「お黙りなさい犯罪者!これ以上害虫達を駆除されたくないなら潔くその首を差し出して死をもって国民に償いないなさい!」
駄目だこの女…権力にモノを言わせて好き放題のどうしようもない奴だ、こんなのが魔人族と組んで国を動かしてる…それじゃあんな駄目な国に成り下がるわな…
アイカは指を鳴らし周りからまた魔人族の敵兵がうじゃうじゃと現れた。
兵士達は剣と槍を構えて俺を狙ってる。
「変身したら火を放つわよ!」
「ちっ!」
「剣を捨てなさい!さ早く!」
「クソが!」
俺は宝救剣を地面に置いた。
「放て!」
アイカがそう言うと兵士は火矢を森に放つ。
忽ち火は燃え広がり火事になる。
「テメェ!」
「あははは!犯罪者と約束するわけないでしょ!」
「さあ、殺しなさい!」
兵士達は矢を放つ。
雨の様に涼に降りかかる。
ここまでか…
「きぃーーーー!」
涼の懐からさっき助けたカブトムシが飛び出した。
カブトムシはみるみる巨大化して涼に覆いかぶさり矢の雨から涼を救った。
「お、お前は!」
そして体が弾け飛ぶと琥珀のカブトムシが姿を表した。
「琥珀の宝石獣!?」
カブトムシの宝石獣は羽を広げて飛び上がり羽を羽ばたかせ竜巻を作り出した。
「きぃーーーー!」
水を!
「そうか!」
涼は宝救剣を拾いアクアマリンをはめ込みグリップを二回引き必殺技を竜巻に放つ。
水の刃は竜巻の中で水蒸気となり爆発する。
「うわ!」
「キャーーー!」
「なんだーー!」
俺達は吹っ飛ばされた。
大量の水が一気に弾け火は全て完全に鎮火した。凄いなおい!
「あれ?浮いてる?」
「きいきい!」
カブトムシの宝石獣が助けてくれた。
降りると犠牲になった植物や昆虫達が横たわっている。俺達のせいでごめんな…
「きいきい!」
忘れないで生きているのはお主達だけじゃないでござる!ってそうだな!これからはよりいっそう頑張る散っていった命が報われるように。ん?ござる?
「よくもやりましたわね!」
「まだ居たか!」
「涼!」
「アイカ!」
森の奥からコハク達と馬鹿勇者達がそれぞれに向かってきた。
「凄い爆発だったぞ一体何がって…あ!」
コハクが後ろにいるカブトムシの宝石獣を見つけた。
「涼、そいつは!」
「え、ああさっき見つけてなこいつが助けてくれた!」
「やったな涼!サイカチムシを見つけたのか!」
え!サイカチムシどこだよ!?
「何やってんですかサイカチムシはアレですよ!」
リアはカブトムシに指を指す。
え!?サイカチムシってカブトムシの事なのか!?
「カブトムシが、サイカチムシ?」
「カブトムシとは何ですか涼殿?」
え、カブトムシだよなこれどう見ても!兜みたいな見た目に一本角間違いなく日本のカブト虫だ!
「サイカチムシ?アレ、カブトムシだよな?」
「確か古いカブトムシの呼び方がサイカチムシだと聞いた事あるな…」
「ええ、江戸時代、サイカチという木にとまって居た虫でサイカチムシで後に兜虫と呼ばれるんです」
馬鹿勇者達が説明したよ…ああ~何か田舎の爺ちゃんがそんな呼び方してたなたしか。
サイカチムシって兜虫の事だったか。
「まさか琥珀の宝石獣がこんな森に居たなんてな!」
「だからお前達はこの樹海にいたのか!」
「アレは僕達も知らない宝石獣です、いい素材になりそうです捕獲しましょう!」
「勝手に話を進めるな!」
俺は待ったをかける。
「あーいたんですか?」
アインは面倒くさそうに言った。
涼は宝救剣にチェンジストーンをはめ込む。
レッド!ザ!宝救武装!
「宝救武装!」
涼は変身する。
「宝石戦隊!」
「「「「「ホウキュウジャー」」」」」
「何でいちいち名乗るんだよお前ら!」
「犯罪者が戦隊気取りか」
「全くゲームのルールも解らない人だ」
いちいち五月蝿いんだよ!
「勝手に現れて森を好き放題壊したお前らを許せるか!」
「それはアイカさんが勝手にやった事僕達は関係ないです!」
「お前は指名手配犯だ!だから捕まえに来た!」
「王直々の命令だ勇者としてお前を捕まえるお前らに正義はないぜ!」
本当に救いようのない馬鹿勇者共だな!
馬鹿勇者共がやっちまえと合図すると敵兵達が武器を構えてこっちに向かってくる。
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