元最強勇者異世界に再召喚される~仕方ないスローライフのついでに異世界と現実世界を救ってやるか~

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序章

9話

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 バールと共に屋敷の食堂へ向いバールが作ってくれた朝食を食べ終え今日予定していた作業をするために秘密部屋に向かうべく椅子から立ち上がろうとしたタイミングで食堂にシュバルツが入って来た。

『マスター、聖域島の調査から只今戻りました。早速ですが調査内容の報告をしても宜しいでしょうか』

「ああ、わかった.。報告を頼む」

『はい。承知しました』

 今回シュバルツが調査して来てくれた情報はこの聖域島に存在している植物や動物についてだった。

 シュバルツの調査によるとこの聖域島に自生している植物は先ずはキュア草、この植物は薬草で主に切り傷や軽度の毒、麻痺など軽度の怪我や状態異常に効くポーションの材料として使われている。

 次にハイキュア草、この薬草はキュア草の上位の薬草で中度の怪我や状態異常に効くハイポーションの材料に使われている。

 他にも重度の怪我や状態異常に効くエクストラポーションの材料になるキュアリア草や様々な香辛料の素になる薬草の数々、流石聖域島と言うだけあって島に自生している全ての植物が食用に適していたり様々な回復ポーションの材料になる物ばかりであった。また、聖域島に生息している動物も色々な種類がいたが、残念ながらまだ神獣や聖獣、幻獣といった俗に言う伝説の種族たちはまだこの島には来ていない様であった。

『異常が今朝までの報告となります。まだまだこの島だけでも調べたりない所はありますし、大陸に分布している聖域の土地も調べなければなりませんので、まだまだ情報としてはスカスカだと言わざるおえません』

「ああ、わかった。報告ありがとう。あ、そう言えばお前達二人のステータスをまだ確認してなかったな。少し確認させてくれるか」

『『お安い御用です。どうぞご覧ください』』

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シュバルツのステータス
・シュバルツ
・年齢0歳
・種族 ミスリルゴーレム 
・レベル1
・攻撃力 A
・防御力 S-
・魔力  A-
・素早さ A
・器用さ A
・総合戦闘力 S- 
・スキル【鉄壁 A】【城塞 S】【ミラクルカウンター S】【動植物大全 S】
    【要塞化 SS】【進化 SS】
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バールのステータス
・バール
・年齢0歳
・種族 ミスリルゴーレム 
・レベル1
・攻撃力 S-
・防御力 A
・魔力  A-
・素早さ A
・器用さ A
・総合戦闘力 S- 
・スキル【飛斬 A】【双龍斬 S】【ミラクルガード S】【動植物大全 S】
    【昇龍一閃 SS】【進化 SS】 
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「おお~、見事に攻撃特化型と防御特化型に別れてるな。お前達にはこれから俺の矛と盾になってもらう。今日はこれからお前達の手足となって動いてもらう予定のゴーレムをこの高級人工頭脳を使って十体作る。それが終わったら早速チームとしての初任務をしてもらうからそれまで少し待機しててくれ」

『承知しました。それとこちらわたくし達二人で採取してきましたこの聖域島に自生していた食用植物や薬草の種になります。きっと何かの役に立つと思い取ってまいりましたがどうしましょうか』

 成程、薬草や野菜なんかの種子か後々屋敷の近くに広々とした畑や牧場をしようと思っていたし丁度いいな。

「そうだな。今やってるゴーレム作りと各所への配備が終わったら広々とした畑や牧場を作るつもりだからその時にいくつか二人が取って来てくれたその種を使ってみるよ」

『わかりました。それで、これからも新しい種類の薬草や食用植物を見つけたらその種を取ってきた方がいいでしょうか』

「そうだな。そうしてくれると助かるよ」

『『承知しました』』

 シュバルツ、バールと打ち合わせを終えた俺とコメルは秘密部屋に行き工房部屋に行くとシュバルツとバールを補佐するサポートゴーレムを作り始めた。

***  

 よし、複製したミスリルと高級人工頭脳で二人をサポートする補助ゴーレムも出来たし、お次は聖域内外で防衛や監視、潜入、等々色々な事をシュバルツ達の指揮の元やってもらう特化型ゴーレムを作るとするかな。

「でも次に移る前に――――――」

 俺は、次の特化型ゴーレム製作に取り掛かる前に完成したばかりの補助ゴーレム十体にシュバルツとバールに五体ずつ就いて二人のサポートをする様に指示を出した。

 ここで補助ゴーレム達のステータスを確認したいと思う。

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サポートゴーレムのステータス
・補助ゴーレム
・年齢0歳
・種族 ミスリルゴーレム 
・レベル1
・攻撃力 A+
・防御力 A-
・魔力  B
・素早さ A
・器用さ A-
・総合戦闘力 A+ 
・スキル【飛斬 A】【鉄壁 A】【動植物大全 S】【進化 SS】 
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「うん。シュバルツ達の補助役としてはこれで十分かな。まだレベル一だからレベルが上がればもっと強くなるし、それにスキル【創造&付与】で補助ゴーレム達にはスキル【動植物大全】と【進化】を付与しておいたし役不足ってことはないだろう」

 その後、俺は夜の十時過ぎまでコメルと一緒に各種特化型ゴーレムを作り万能キューブに増産設定をした後、秘密部屋を後にし食事と入浴を済ませて寝室で眠りに就いた。

***

 翌日、起きた俺とコメルは一階の食堂で今日はシュバルツが作ってくれた朝食を食べながらバールの今朝までの各種報告を聞いてから秘密部屋へと向かった。

 俺達が工房部屋に入ると万能キューブは絶賛ゴーレム製造中だった。

 俺は万能キューブの操作パネルを見て現在どれだけのゴーレムが製造されているのかを確認した。

「えっと、防衛型衛兵ゴーレムが二百体、潜入型ゴーレムが大中小合わせて三百体、攻撃特化型ゴーレム五十体、防御特化型ゴーレム五十体、攻防バランス型ゴーレム五十体に農作業ゴーレム十五体、採掘型ゴーレム十体、そしてその他諸々のゴーレム五十体か。一晩で結構出来たな。さてと、とりあえず大陸の聖域に衛兵ゴーレムを三十体と監視型飛行ゴーレムを五体派遣しとくかな」

 俺は工房部屋内にある転送陣に大陸の聖域に派遣するゴーレム達を乗せて行き無事に派遣し終わると後のことをゴーレム達に任せて屋敷の二階にある書斎に向かった。

 書斎に着いた俺は窓際に置いてある豪華ないすに座りこれまた豪華で大きな机に向かうと机の引き出しを開けて中にあるスイッチを押した。

「さて、今朝も聖域島内には幻獣、聖獣、神獣と言ったたぐいの者はいなかったが、大陸にある聖域はまだ確認していなかったからな。もしいれば早急に保護しないといけないし、派遣した衛兵ゴーレムと監視型ゴーレムには頑張ってもらわないとな」

 さて、大陸の聖域の様子はどうなってるかな。




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次回は少し短く成りますがどうぞ楽しみにしていて下さると嬉しいです。


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