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第一部 第一章
76話
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バズはその後もシルバーウルフやウィングバード等のシルバー級やゴールド級の魔物を倒して行き、後方に少しずつミスリル級の魔物である巨人種のオーガナイト等が見えて来た時、右翼の魔物を粗方、殲滅し終えたブロンが左翼へとやって来てバズと合流した。
「父さん、来てくれたんですか。正直ナイスタイミングだったよ。ゴールド級の魔物が出て来てから一撃や二撃じゃ、仕留めきれない魔物が大分多くなって来てた所だったんだ。旋風掌、はっ」
「そうか、こちらは右翼の魔物を粗方始末したら残りの魔物が右翼の戦場を離れて左翼の陣営に加わり始めてな。それで、我もこちらに来たと言うことだ。サンダーキャノン、ここからは背中合わせになって戦うぞ」
「はい。わかりました」
左翼の戦場で無事に合流することが出来たブロンとバズは、お互いに目の前にいるゴールド級魔物であるブラッティマンティスをブロンは雷魔法のサンダーキャノンで屠り、バズは両手に風魔法で作り出した小さな竜巻を纏った掌底で魔物を吹き飛ばしながら魔物の群れの中に進んで行き、そこからはお互いに背中を合わせてお互いにカバーし合いながら魔物を屠って行った。
一方その頃、ルリのアイスブレスとエルクの氷神の絶対零度領域で、自分達の前方に居たアダマンタイト級の魔物達を後方に居て助かったもの以外を屠ったエルクとルリは、まだ、ちらほら生き残っているアダマンタイト級の魔物を巻き込みながらオリハルコン級の魔物達の始末に取り掛かっていた。
「流石にオリハルコン級の魔物となると、一撃じゃあ倒せなくなって来たな。ルリ、そっちはどうだ。順調に倒せているか」
『当たり前でしょ。人間形態なら兎も角、今はフェンリル形態なんだからヒヒイロガネ級の魔物なら兎も角、オリハルコン級の魔物何かに手こずる訳ないでしょ』
「それもそうだな。あ、そう言えば、俺ってまだ、ルリのステータスを見たことなかったな。……そうだ。このスタンピードを収束させたら一度、見せてくれないかお前のステータス」
『まあ、良いわよ。スタンピードを収束させた後で、この私の素晴らしいステータスをあなたに見せてあげるわ。だから変なへまして死ぬんじゃないわよ。良いわね。まし死んだら、どんな手でも使ってあの世まで行って、あなたのお尻に噛みついてやるんだから』
「ああ、わかっているよ。それじゃあ、念話切るぞ」
『ええ、わかったわ。じゃあ、また後でね』
プツッ
「……俺も、もっと強くならないとな。」
エルクはルリとの念話を切った後、その様に呟くとその後は黙々とオリハルコン級の魔物やアダマンタイト級の生き残りの魔物を処理して行った。
「父さん、来てくれたんですか。正直ナイスタイミングだったよ。ゴールド級の魔物が出て来てから一撃や二撃じゃ、仕留めきれない魔物が大分多くなって来てた所だったんだ。旋風掌、はっ」
「そうか、こちらは右翼の魔物を粗方始末したら残りの魔物が右翼の戦場を離れて左翼の陣営に加わり始めてな。それで、我もこちらに来たと言うことだ。サンダーキャノン、ここからは背中合わせになって戦うぞ」
「はい。わかりました」
左翼の戦場で無事に合流することが出来たブロンとバズは、お互いに目の前にいるゴールド級魔物であるブラッティマンティスをブロンは雷魔法のサンダーキャノンで屠り、バズは両手に風魔法で作り出した小さな竜巻を纏った掌底で魔物を吹き飛ばしながら魔物の群れの中に進んで行き、そこからはお互いに背中を合わせてお互いにカバーし合いながら魔物を屠って行った。
一方その頃、ルリのアイスブレスとエルクの氷神の絶対零度領域で、自分達の前方に居たアダマンタイト級の魔物達を後方に居て助かったもの以外を屠ったエルクとルリは、まだ、ちらほら生き残っているアダマンタイト級の魔物を巻き込みながらオリハルコン級の魔物達の始末に取り掛かっていた。
「流石にオリハルコン級の魔物となると、一撃じゃあ倒せなくなって来たな。ルリ、そっちはどうだ。順調に倒せているか」
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『ええ、わかったわ。じゃあ、また後でね』
プツッ
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