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1部『タルタロス建国編』 序章 『大魔境での新生活』

11話 『従属神の試練~最終戦~②』

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 無事に望みの武器を買った俺は今まで装備していた鉄のナックルを両手から外し先程買ったばかりの【赤龍の小手】と【白龍の小手】を装備し『アイギス』を解除しようとする。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【太陽神の神器が赤龍の小手と白龍の小手を吸収したいと申請してきています。了承しますか】

【はい/いいえ】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 ん?どう言うことだ?太陽神の神器にこの二つの小手を…………まあ、とりあえず吸収させてみるか。ここは【はい】っと、何が起きるかわからないからまだ『アイギス』の解除は止めておくべきだな。

 システムアナウンスに従い両腕に装備していた【赤龍の小手】と【白龍の小手】を眼前に顕現させた太陽神の神器に近づけると――――



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【太陽神が了承したことにより太陽神の神器が赤龍の小手と白龍の小手の吸収を開始します――――】

【赤龍の小手と白龍の小手の吸収が完了しました。これにより太陽神の神器は新たに小手形態を獲得しました】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 俺は眼前に顕現させていた神器のノーマル形態である槍形態を握りしめ小手に変化しろと念じる。

 すると槍形態の黄金に輝く神器は眩い光を放ち徐々に形を変えやがて俺の手にやどる。

 光が治まると俺の手には黄金に輝き金色のオーラをこれでもかと放ちまくっている小手がはめられていた。

「……!?…………なんて神々しい子てなんだ。……いやいや俺の神器なんだから神々しいのは当たり前か? 」

 俺は太陽神の小手どうしをガシガシと打ち鳴らすとゴッドゴブリンを見据える。

「……おっと、思わず口元が緩んじまった」

 これから起こる死合に心の底から興奮してしまい思わず緩んでしまった口元を手で隠しつつギラギラとした目で見つめる。

 俺はゴッドゴブリンを見据えたまま『アイギス』を解除し太陽神の小手を構えると駆け出す。

 太陽神の小手の能力は鑑定せずとも感覚で把握することが出来た。

 どうやらこの小手は吸収させた【赤龍の小手】と【白龍の小手】の能力を強化した状態で継承しているようだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・【太陽神の小手】
能力:『防御無視』『不壊』『太陽神気』『スーパーブースト』『スーパーディバイド』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 俺が左ジャブからの右ストレートでゴッドゴブリンにしかけるとゴッドゴブリンは両腕を交差させてこれを防ぐ。

 やっぱりただの攻撃だと防がれるか…………なら神になった時に覚えた『神・武術』を試してみるか。

 『神・武術』は俺が神になった時に新たに覚えた固有スキルだ。このスキルは神界にいる神々が使うことが出来る神の体術や剣術など戦うための術を使うことが出来るスキルだ。

 このスキルは俺が父である絶対神から受け継いだ物の一つである。


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