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1部『タルタロス建国編』 序章 『大魔境での新生活』
5話 『神域と屋敷の説明と案内』
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『よろず屋 幻想』で購入したイタリア製快眠ベッドで快適な睡眠を享受した次の日の朝、俺はベッドの上で心地の良い温かいものに包まれ眠り続けていた。
……ん~~ん?またか。美咲の奴はいつもいつも隙あらば俺のベッドに潜り込んで、お前ももう15歳なんだぞ。流石にもうそろそろ俺と一緒に寝たがるのもやめにした方がいいと思うんだけどなぁ。
「おい。美咲…………」
そうだったここは地球じゃなくて異世界だったな。……美咲の奴……俺が死んじゃったからもう家族は美咲しか残ってないけど、一人でやっていけてるかな。まあ、大分悲しんでるとは思うけどあいつももう20歳だからな。何とかしてるか。それにしても俺って前世も合わせると40歳なんだよな。はぁ~、俺も遂にアラフォーか。
「コホン、おい。ナビリスお前は何で俺のベッドに潜り込んでいるんだ。確かにお前の分のベッドを用意しなかったのは俺のミスだ。だけどな……コホン、会ったばかりの男女が同じベッドで寝ると言うのはいかがなものなんだ?ん?ナビリスさんや」
ナビリスをたしなめる様に注意をするとナビリスが急にアワアワと慌てだし涙目になりながら
「ももも申し訳ありませんでしたベイル様、ででですからどうか……さんだなんて他人行儀に呼ばないで下さいませ。……!まさかベイル様は……わ、私の事が嫌いになってしまったのでしょうか――――」
ナビリスはそこまで言うと急に瞳から大粒の涙をこぼして寝室の床にうずくまり嗚咽を漏らしながら号泣してしまった。
って言うか何時の間にかマスターからベイル様呼びになってるな。まあ、全然良いんだけどさ。
「……あ、いや~、そう言う事じゃなくてね。勿論ナビリスの事は好きか嫌いかで言えば断然好きだよ。でもね……俺の感覚からすると会ってまだ一日しか経っていない男女が同じベッドで寝るって事に少し抵抗があるんだよ。その事をナビリスにわかってもらうためにあえてさん呼びにしたんだ。……なんかごめん」
「いいえベイル様、謝らないで下さい。元はと言えば私が浅はかな行為を行ってしまったことが始まりですから。……どうやらこの生まれて初めての感情に不覚にも振り回されてしまっていたようですね」
「いや、ナビリスの気持ちはとても嬉しく思っているよ。でもこういうのはそんなに急いで進展させていくものじゃない……と思う。だからゆっくり育てて行こう」
「(テレテレ)♡、はいベイル様♡」
その後、『よろず屋 幻想』で卵とベーコン、フライパン、オリーブオイルを購入して朝食にベーコンエッグと昨日の夕食の残りのパンを食べて今日予定していた通りナビリスに神域と屋敷の説明と案内を頼むことにした。
先ず俺とナビリスが向かったのは玄関左横の屋敷内案内図がある場所だ。その案内図には一階から三階の案内図が書かれている。
「なあナビリス、この案内図の光っている部屋と光っていない部屋があるのは一体どうしてなんだ。それに屋敷の敷地内図の方も同じように光っている所と光っていないところがあるけど」
「はい。では説明させていただきますね。先ず屋敷案内図からですが、こちらの光っているお部屋は先程までベイル様と私がいました寝室になります。そしてこちらの広い場所は当屋敷の食堂となっております。他にも図書室等々幾つかお部屋がございますが、今は封印されております。封印を解除して使用できるようにするには幾つか条件がありまして――――こちらにお越しください」
ナビリスについて反対側の玄関右横にはめごろしにしてある大鏡に向かう。
「この大鏡は――この様にこの屋敷の主人と管理者が触れるとタッチパネル式の大型端末になります。この様に【屋敷】【敷地】の2つの項目が選べます。今回は【屋敷】を選択します」
ナビリスが【屋敷】をタッチすると画面が切り替わり新たな画面が表示された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【屋敷内解放一覧】
レベル10……訓練場(空間拡張、時間停止)(地下2階)
レベル30……図書室(全知)(1階)
・
・
・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「この様にベイル様のレベルが既定のレベルまで上がると解放されます。この仕様は他の【敷地】も同様です。それでは丁度レベル10で解放された訓練場に行ってみましょう」
「ああ、頼む」
俺とナビリスは1階左側の一番奥にある地下へと続く階段を降りて地下2階にある訓練場へ降りて行く。
ちなみに地下1階には巨大なワインセラーがあるらしいが俺のレベルの関係上まだ解放されていない。ナビリス曰く大そうお高いワインが納められているらしい。
***
「この訓練場は先程1階の大型端末で確認された通り空間拡張、時間経過停止の効果が付与されています。ですのでいくらここで訓練にはげもうとも外では1秒も時間が経過していません。つまりこの訓練場で1億年修行にはげんでもその間は一切時間が動かないと言うことですね」
「……成程、とんでもない施設だな」
「では今度は2階にある書斎に行ってみましょう」
***
2階の一番奥まったところにある一番広い部屋へとやって来た俺とナビリスは中へと入った。
「ベイル様こちらのお部屋が書斎となります。ここでは様々な事の管理を始め今後やるかもしれない様々な事業の立案の補佐など多岐にわたったサポートが可能です。今後ベイル様の大きな力になってくれるでしょう。ベイル様、とりあえず現在の屋敷内および敷地内、敷地周辺の様子でも確認してみますか」
「そうだね。一度どういう感じなのか確認しておこうかな」
執務イスに座り両手を執務机に置くと机の上に何枚ものモニターが現れ監視カメラの様に屋敷内、敷地内、敷地周辺のリアルタイムの様子を映し出した。
「へえ~、こんなふうにモニターが幾つも出て来て監視してくれるのか。これは中々便利なシステムだね。今後も大いにお世話になりそうだよ。確認はこんなところかな。……さてと色んな施設やシステムを開放するには俺のレベルを上げる必要があるみたいだし早速スキルの『ミラクルミッション』でも確認してみるかな」
「それでしたら1階の大鏡の所まで戻りましょう。丁度本日はデイリーミッションの他にもミラクルミッションが発生していますから」
「そうなのか、わかった。それじゃあ行くか」
そして俺とナビリスは一階の大鏡の所まで戻った。
……ん~~ん?またか。美咲の奴はいつもいつも隙あらば俺のベッドに潜り込んで、お前ももう15歳なんだぞ。流石にもうそろそろ俺と一緒に寝たがるのもやめにした方がいいと思うんだけどなぁ。
「おい。美咲…………」
そうだったここは地球じゃなくて異世界だったな。……美咲の奴……俺が死んじゃったからもう家族は美咲しか残ってないけど、一人でやっていけてるかな。まあ、大分悲しんでるとは思うけどあいつももう20歳だからな。何とかしてるか。それにしても俺って前世も合わせると40歳なんだよな。はぁ~、俺も遂にアラフォーか。
「コホン、おい。ナビリスお前は何で俺のベッドに潜り込んでいるんだ。確かにお前の分のベッドを用意しなかったのは俺のミスだ。だけどな……コホン、会ったばかりの男女が同じベッドで寝ると言うのはいかがなものなんだ?ん?ナビリスさんや」
ナビリスをたしなめる様に注意をするとナビリスが急にアワアワと慌てだし涙目になりながら
「ももも申し訳ありませんでしたベイル様、ででですからどうか……さんだなんて他人行儀に呼ばないで下さいませ。……!まさかベイル様は……わ、私の事が嫌いになってしまったのでしょうか――――」
ナビリスはそこまで言うと急に瞳から大粒の涙をこぼして寝室の床にうずくまり嗚咽を漏らしながら号泣してしまった。
って言うか何時の間にかマスターからベイル様呼びになってるな。まあ、全然良いんだけどさ。
「……あ、いや~、そう言う事じゃなくてね。勿論ナビリスの事は好きか嫌いかで言えば断然好きだよ。でもね……俺の感覚からすると会ってまだ一日しか経っていない男女が同じベッドで寝るって事に少し抵抗があるんだよ。その事をナビリスにわかってもらうためにあえてさん呼びにしたんだ。……なんかごめん」
「いいえベイル様、謝らないで下さい。元はと言えば私が浅はかな行為を行ってしまったことが始まりですから。……どうやらこの生まれて初めての感情に不覚にも振り回されてしまっていたようですね」
「いや、ナビリスの気持ちはとても嬉しく思っているよ。でもこういうのはそんなに急いで進展させていくものじゃない……と思う。だからゆっくり育てて行こう」
「(テレテレ)♡、はいベイル様♡」
その後、『よろず屋 幻想』で卵とベーコン、フライパン、オリーブオイルを購入して朝食にベーコンエッグと昨日の夕食の残りのパンを食べて今日予定していた通りナビリスに神域と屋敷の説明と案内を頼むことにした。
先ず俺とナビリスが向かったのは玄関左横の屋敷内案内図がある場所だ。その案内図には一階から三階の案内図が書かれている。
「なあナビリス、この案内図の光っている部屋と光っていない部屋があるのは一体どうしてなんだ。それに屋敷の敷地内図の方も同じように光っている所と光っていないところがあるけど」
「はい。では説明させていただきますね。先ず屋敷案内図からですが、こちらの光っているお部屋は先程までベイル様と私がいました寝室になります。そしてこちらの広い場所は当屋敷の食堂となっております。他にも図書室等々幾つかお部屋がございますが、今は封印されております。封印を解除して使用できるようにするには幾つか条件がありまして――――こちらにお越しください」
ナビリスについて反対側の玄関右横にはめごろしにしてある大鏡に向かう。
「この大鏡は――この様にこの屋敷の主人と管理者が触れるとタッチパネル式の大型端末になります。この様に【屋敷】【敷地】の2つの項目が選べます。今回は【屋敷】を選択します」
ナビリスが【屋敷】をタッチすると画面が切り替わり新たな画面が表示された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【屋敷内解放一覧】
レベル10……訓練場(空間拡張、時間停止)(地下2階)
レベル30……図書室(全知)(1階)
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「この様にベイル様のレベルが既定のレベルまで上がると解放されます。この仕様は他の【敷地】も同様です。それでは丁度レベル10で解放された訓練場に行ってみましょう」
「ああ、頼む」
俺とナビリスは1階左側の一番奥にある地下へと続く階段を降りて地下2階にある訓練場へ降りて行く。
ちなみに地下1階には巨大なワインセラーがあるらしいが俺のレベルの関係上まだ解放されていない。ナビリス曰く大そうお高いワインが納められているらしい。
***
「この訓練場は先程1階の大型端末で確認された通り空間拡張、時間経過停止の効果が付与されています。ですのでいくらここで訓練にはげもうとも外では1秒も時間が経過していません。つまりこの訓練場で1億年修行にはげんでもその間は一切時間が動かないと言うことですね」
「……成程、とんでもない施設だな」
「では今度は2階にある書斎に行ってみましょう」
***
2階の一番奥まったところにある一番広い部屋へとやって来た俺とナビリスは中へと入った。
「ベイル様こちらのお部屋が書斎となります。ここでは様々な事の管理を始め今後やるかもしれない様々な事業の立案の補佐など多岐にわたったサポートが可能です。今後ベイル様の大きな力になってくれるでしょう。ベイル様、とりあえず現在の屋敷内および敷地内、敷地周辺の様子でも確認してみますか」
「そうだね。一度どういう感じなのか確認しておこうかな」
執務イスに座り両手を執務机に置くと机の上に何枚ものモニターが現れ監視カメラの様に屋敷内、敷地内、敷地周辺のリアルタイムの様子を映し出した。
「へえ~、こんなふうにモニターが幾つも出て来て監視してくれるのか。これは中々便利なシステムだね。今後も大いにお世話になりそうだよ。確認はこんなところかな。……さてと色んな施設やシステムを開放するには俺のレベルを上げる必要があるみたいだし早速スキルの『ミラクルミッション』でも確認してみるかな」
「それでしたら1階の大鏡の所まで戻りましょう。丁度本日はデイリーミッションの他にもミラクルミッションが発生していますから」
「そうなのか、わかった。それじゃあ行くか」
そして俺とナビリスは一階の大鏡の所まで戻った。
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