魔女として断罪された悪役令嬢は婚約破棄されたので魔王の妃として溺愛されることを目指します

「エレイン・ド・サヴァティエ、私はそなたに婚約破棄を申し入れる」

婚約者である聖堂騎士団長ジャン・ノエル・ド・ベルナールから婚約破棄を言い渡され、聖女ヴァレリー・フルニエを呪った罪で魔女として断罪された公爵令嬢エレイン・ド・サヴァティエ。
ショックのあまり寝込んでしまったエレインは、突然、前世の記憶を取り戻す。

この世界って、ゲーマーだった前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖なる乙女と光の騎士たち』じゃない?
自分はゲーム内の悪役令嬢、エレイン・ド・サヴァティエ……!?
しかも、どのルートを選んでも婚約破棄と断罪イベントを回避できないという、悪役中の悪役だ。

ーーだったら、ゲーム内で一番の推しだった、魔王の妃を目指そうじゃないの!

「他人のパラメーター画面を見られる能力」と「ミニマップを見られる能力」を手に入れたエレインは、国外追放されたのをいいことに、魔王の治めるアヴァロニア王国を目指し、自ら魔王に求婚する。

「ヴィネ・ド・ロマリエル陛下。私をあなたの妃にしてはいただけないでしょうか」

魔王ヴィネ様に認められ、妃になることを目標に、現代知識とゲーマー&オタク知識を活かしアヴァロニア王国の内政改革に着手することとなった。

魔王ヴィネ様は、『聖なる乙女と光の騎士たち』のラストで、元婚約者ジャンと聖女ヴァレリーによって倒されてしまう存在だ。

「そんなバッドエンドは絶対に、絶対に、回避するわよ!」

魔王と共に大逆転のハッピーエンドを目指す悪役令嬢の物語。
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