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ほのぼのとした生活と、東の

サラ③ 頭を撫でるのに丁度良い?

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 家に戻ってまず、リルとマノンに伝える。

「四人で暮らすぞ」

 だが二人は、露骨に嫌そうな顔をした。

「さすがにドラゴンと一緒に住むのは、ちょっと……どうなのかな」
「余計な敵が一人増えるだけじゃないですか!」
「んなこと言うなって……」

 いくらなんでもサラをヒロインに選ぶわけがなかろうに。
 日本にドラゴンなんて現れたら、とんでもないことになる。一体なにを敵に回すことになるのやら……。
 ほどほどの平穏を求めているのにそんな展開、嫌すぎる。

「それでは――」

 サラは一言を発して、ボンッと音を鳴らし、小さなドラゴンに姿を変えた。
 巨大な状態を小型化しただけではなくて、三頭身のキャラにデフォルメされている。そういやドット絵の頭身ってこんな感じだったな。
 もちろん今はゲーム世界に生きているわけではないから、ドットで表現されるなんてことはない。しっかりした、生々しくも愛らしいペットサイズドラゴンだ。全長は一メートルあるかないか。だいたい三歳児か四歳児ぐらいだろう。

「あー。なるほどな。これで四人じゃなくて、三人と一匹だ」
「女の子をペット扱いって、ハヤトくん、それもちょっと……」
「いやこいつ、本体はドラゴンだから。さっきお前も言っただろ」
「んー……。まあ、私はいいけれど。ご飯は、きのこでいいのよね?」
「ああ。庭に沢山生えてるし、外周に近いここなら森に行くのも簡単だ。なんならサラが直接行ってきてもいいかもしれない」

 とりあえずリルは反対意見を収めてくれて、マノンも――。

「私も、ペットなら構いませんよ。女性ではなく愛玩動物として見るのなら、割とありだと思います」

 了解してくれた。

「よかったな、サラ」

 まえかがみになって膝丈ぐらいの頭をでてやると、二人がムッとした雰囲気を放つ。好かれているのはいいけれど、召喚獣にまで嫉妬しなくても……。
 ドラゴン化するとしやべることができないのか、サラは擦り寄って甘えてくる。
 わいいのう。
 うろこも思ったほどゴツゴツしていなくて妙に柔らかいし、まるでマスコットキャラだ。日本に残してきた愛猫を思い出すよ。
 化けたら可愛くて、おっぱい大きい女の子だし……。
 実はこいつ、最強かも?
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