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24話 任命
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国家間の貿易が薄くなると、物的資源に劣る国はみるみる内に疲弊していくものだ。我がサルバトーレは豊かな山々に囲まれているから、その心配は皆無、支配する土地も広大であり、保有する戦力も決して低くない。
というのは過去の話。どんな国でも衰えてくるものだし、無から有を生み出すことは魔法でもできない。
サルバトーレは巨大な国家だ。だけど、今はそれが重しとなってしまっている。経済的には裕福なのだろう。お金持ちがたくさんいるし、文化的にも進んでいるようだ。
諸外国からの留学生も多数受け入れているし、それがラピラピの舞台となった学院の特色でもあったのは今や懐かしい思い出だ。
だけど、サルバトーレは巨大でありながらも、緩やかな衰退期に入っていると私は考えている。平和なのは間違いない。それゆえに国民が増え、土地を切り開き、街を興す。
それはいい。でも支配地域が広がればそこを維持するための土台が必要になる。それが崩壊し始めたのがいつなのかは私は知らないし、興味もない。
でも、サルバトーレは巨大さ故に、強国であるが故の余裕を内外に見せつける必要があった。
君臨するための見栄だ。それは確かに必要な事なのだけど、サルバトーレは全世界を支配しているわけじゃない。
決してこの国が貿易をおろそかにしていたわけじゃないが、もう貿易だけで補えるようなレベルではないというだけだ。
ただ恐ろしいほどの享楽的、快楽的、そしてこれは国民性なのかしら、のんきなのだ、この国は。
全員がそうというわけじゃないけど、支配者層である貴族はよくも悪くも善人が多く、悪徳貴族もいなくはないけど、数は少ない。
マヘリアの実家もそうであったが、ある意味では必要なものの見方をしていたのかもしれない。
国家資金の横領は流石に駄目だと思うけど。
まぁ、とにかく。サルバトーレは物資がないから、どこからか略奪しようという考えはないようだ。その考えは良いと思うし、私だって好き好んで戦争しろーなんて言えないけど、善人過ぎるのも考え物よね。
今あるものでなんとかつなごうというのは決して、悪くないんだけどさ。
「……それで、ゴドワン様。今日はどのようなお話でお呼びになられたのでしょうか?」
コスタの来訪から一か月が過ぎたある日。
私はゴドワンに呼び出され、彼の屋敷に出向いていた。
そこで待っていたゴドワンは険しい顔を浮かべていて、顎を撫でてため息を何度もついていたぐらいだ。
「お前の予想が当たり始めてきた」
「まぁ」
わざとらしく反応して見せるが、ゴドワンは気にした様子もなく話を続ける。
「ゲットーの整備、それに伴う木材及び鉄材の確保は盛んではあるが、末端の方から量が足りなくなってきている。これはよその土地の話だが、生産をストップした工場もでたそうだ」
「やはり、資源がなくなってきたのですね?」
「うむ、山を刈りすぎたのだ。先日、国王陛下の使いが全領主に向けて伝令に参ったのだが、一部の指定された山での伐採を禁止し始めた」
「それは大変でしょう」
「よくも言う。貴様はこのことを予見していたではないか」
そりゃそうなんだけどね。
でもまさかここまで早いだなんて思ってもみなかったわ。
「私としても予想外の速さではありますけどね」
「さて、どうだかな」
いや、本当なんですって。
むしろここまでこの国がお人よしだったとは思わなかったんですって。
いえ、そりゃ人道的観点から見れば避難民の保護は正しいですよ? でも、余裕がないのにそれをやっちゃいけないでしょう?
「それで、さっそく本題に入りたいのだが、我が領地内も木炭がなくなり次第、石炭……コークス製鉄に移行を考えている」
ついに来たか。
心なしか私は緊張をしていた。
「もちろん、工場の製鉄炉を改修することも考えている。すべてを一度に稼働させるのは無理だろうからな。端から順番にといった具合だ。そこでだ、マヘリア」
「いすずとお呼びください。マヘリアの名は、今は不味いでしょうし」
「……では、いすず。ついては、コークスなどのレクチャーを他の工場へお願いしたい」
「それは……」
ずいぶんと大きな仕事だ。
たかが辺鄙な町工場の女主人が他の大手工場を相手に、そんなことをしていいものなのだろうか。
「口や書類でいくら説明したところで、実感が持てなければ業務には思わぬずれが生じる。特に石炭は鉄には向かないというイメージが強い。コークスとはなんであるかという疑問もある。何も知らないものからすれば、コークスなどに加工せずとも良いではないかとすら思うだろう」
確かに、その危険性は十分にある。
そんな些細なミスはないだろうと思っていると、やってしまうのが人間だ。手順をすっ飛ばしてしまう人ってのは一定数いる。それが効率化だと勘違いしているわけだ。
「しかし、ご説明はわかりますが、そのようなお仕事、私が行ってよいものなのですか?」
「お前たちは実際にやって見せている。その事実はまだ世間には公表していないが、そろそろ我が領地内だけでも流通はさせたい。そして、この六か月、七か月、お前たちはその実績を私に示している」
殆ど集落での修理工場扱いだったけどね。
「私はな、貴族だとか平民だとかはどうでもいい。実績だよ、結果がすべてだ。それを示してくれるものなら何でも使う。それに、この製鉄が確保できれば国内での私の発言力も大きくなるからな」
最後の部分だけはゴドワンは笑って言った。
「反発もあるだろうが、何、連中とて実物を見れば黙る。自分たちの食い扶持がなくなるのをよしとする連中でもない。心配であれば、アベルたちを呼び戻せ。炭鉱夫でも数を揃えれば威圧はできるだろう。時には圧迫することも必要だ」
もうゴドワンの思考は次なる段階へと進んでいるのだろう。彼がどこまで先を見据えているのかはもう私にもわからないけど、少なくとも私にとってはチャンスが到来している。
だったら、引き受けないという選択肢はない。
「……わかりました。では、そのお話、お受けいたしますわ」
「頼むぞ。成功した暁の褒美には期待せよ。悪いようにはせん。よその連中は、これを愛人へのえこひいきだのと言うだろうが気にはするな。貴族というものは常にやっかみの中に生きていると思うがいい」
それはゴドワンなりのアドバイスなのだろうか。
「肝に銘じますわ」
私は話を終えて、屋敷を後にする。外で待たされていたおじいちゃんズと合流して、少しはましになった馬車でいすず鉄工へと戻る。
「お嬢ちゃん、なにかいい事でもあったかね?」
「え?」
道中、サミュエルがそんなことを訪ねてきた。
「口が笑っとる」
言われて気が付く。
私は無意識に口角を上げていたようだ。
「そう、ね。良い事よ。でもとっても忙しくなるわ」
というのは過去の話。どんな国でも衰えてくるものだし、無から有を生み出すことは魔法でもできない。
サルバトーレは巨大な国家だ。だけど、今はそれが重しとなってしまっている。経済的には裕福なのだろう。お金持ちがたくさんいるし、文化的にも進んでいるようだ。
諸外国からの留学生も多数受け入れているし、それがラピラピの舞台となった学院の特色でもあったのは今や懐かしい思い出だ。
だけど、サルバトーレは巨大でありながらも、緩やかな衰退期に入っていると私は考えている。平和なのは間違いない。それゆえに国民が増え、土地を切り開き、街を興す。
それはいい。でも支配地域が広がればそこを維持するための土台が必要になる。それが崩壊し始めたのがいつなのかは私は知らないし、興味もない。
でも、サルバトーレは巨大さ故に、強国であるが故の余裕を内外に見せつける必要があった。
君臨するための見栄だ。それは確かに必要な事なのだけど、サルバトーレは全世界を支配しているわけじゃない。
決してこの国が貿易をおろそかにしていたわけじゃないが、もう貿易だけで補えるようなレベルではないというだけだ。
ただ恐ろしいほどの享楽的、快楽的、そしてこれは国民性なのかしら、のんきなのだ、この国は。
全員がそうというわけじゃないけど、支配者層である貴族はよくも悪くも善人が多く、悪徳貴族もいなくはないけど、数は少ない。
マヘリアの実家もそうであったが、ある意味では必要なものの見方をしていたのかもしれない。
国家資金の横領は流石に駄目だと思うけど。
まぁ、とにかく。サルバトーレは物資がないから、どこからか略奪しようという考えはないようだ。その考えは良いと思うし、私だって好き好んで戦争しろーなんて言えないけど、善人過ぎるのも考え物よね。
今あるものでなんとかつなごうというのは決して、悪くないんだけどさ。
「……それで、ゴドワン様。今日はどのようなお話でお呼びになられたのでしょうか?」
コスタの来訪から一か月が過ぎたある日。
私はゴドワンに呼び出され、彼の屋敷に出向いていた。
そこで待っていたゴドワンは険しい顔を浮かべていて、顎を撫でてため息を何度もついていたぐらいだ。
「お前の予想が当たり始めてきた」
「まぁ」
わざとらしく反応して見せるが、ゴドワンは気にした様子もなく話を続ける。
「ゲットーの整備、それに伴う木材及び鉄材の確保は盛んではあるが、末端の方から量が足りなくなってきている。これはよその土地の話だが、生産をストップした工場もでたそうだ」
「やはり、資源がなくなってきたのですね?」
「うむ、山を刈りすぎたのだ。先日、国王陛下の使いが全領主に向けて伝令に参ったのだが、一部の指定された山での伐採を禁止し始めた」
「それは大変でしょう」
「よくも言う。貴様はこのことを予見していたではないか」
そりゃそうなんだけどね。
でもまさかここまで早いだなんて思ってもみなかったわ。
「私としても予想外の速さではありますけどね」
「さて、どうだかな」
いや、本当なんですって。
むしろここまでこの国がお人よしだったとは思わなかったんですって。
いえ、そりゃ人道的観点から見れば避難民の保護は正しいですよ? でも、余裕がないのにそれをやっちゃいけないでしょう?
「それで、さっそく本題に入りたいのだが、我が領地内も木炭がなくなり次第、石炭……コークス製鉄に移行を考えている」
ついに来たか。
心なしか私は緊張をしていた。
「もちろん、工場の製鉄炉を改修することも考えている。すべてを一度に稼働させるのは無理だろうからな。端から順番にといった具合だ。そこでだ、マヘリア」
「いすずとお呼びください。マヘリアの名は、今は不味いでしょうし」
「……では、いすず。ついては、コークスなどのレクチャーを他の工場へお願いしたい」
「それは……」
ずいぶんと大きな仕事だ。
たかが辺鄙な町工場の女主人が他の大手工場を相手に、そんなことをしていいものなのだろうか。
「口や書類でいくら説明したところで、実感が持てなければ業務には思わぬずれが生じる。特に石炭は鉄には向かないというイメージが強い。コークスとはなんであるかという疑問もある。何も知らないものからすれば、コークスなどに加工せずとも良いではないかとすら思うだろう」
確かに、その危険性は十分にある。
そんな些細なミスはないだろうと思っていると、やってしまうのが人間だ。手順をすっ飛ばしてしまう人ってのは一定数いる。それが効率化だと勘違いしているわけだ。
「しかし、ご説明はわかりますが、そのようなお仕事、私が行ってよいものなのですか?」
「お前たちは実際にやって見せている。その事実はまだ世間には公表していないが、そろそろ我が領地内だけでも流通はさせたい。そして、この六か月、七か月、お前たちはその実績を私に示している」
殆ど集落での修理工場扱いだったけどね。
「私はな、貴族だとか平民だとかはどうでもいい。実績だよ、結果がすべてだ。それを示してくれるものなら何でも使う。それに、この製鉄が確保できれば国内での私の発言力も大きくなるからな」
最後の部分だけはゴドワンは笑って言った。
「反発もあるだろうが、何、連中とて実物を見れば黙る。自分たちの食い扶持がなくなるのをよしとする連中でもない。心配であれば、アベルたちを呼び戻せ。炭鉱夫でも数を揃えれば威圧はできるだろう。時には圧迫することも必要だ」
もうゴドワンの思考は次なる段階へと進んでいるのだろう。彼がどこまで先を見据えているのかはもう私にもわからないけど、少なくとも私にとってはチャンスが到来している。
だったら、引き受けないという選択肢はない。
「……わかりました。では、そのお話、お受けいたしますわ」
「頼むぞ。成功した暁の褒美には期待せよ。悪いようにはせん。よその連中は、これを愛人へのえこひいきだのと言うだろうが気にはするな。貴族というものは常にやっかみの中に生きていると思うがいい」
それはゴドワンなりのアドバイスなのだろうか。
「肝に銘じますわ」
私は話を終えて、屋敷を後にする。外で待たされていたおじいちゃんズと合流して、少しはましになった馬車でいすず鉄工へと戻る。
「お嬢ちゃん、なにかいい事でもあったかね?」
「え?」
道中、サミュエルがそんなことを訪ねてきた。
「口が笑っとる」
言われて気が付く。
私は無意識に口角を上げていたようだ。
「そう、ね。良い事よ。でもとっても忙しくなるわ」
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