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第三章 コルマノン大騒動
116 ようこそ
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グードルの機械籠手からワイヤーが飛び出し、全ての飛び道具を叩き落した。砂埃が舞う中で、全方向から繰り出される攻撃にグードルは目を細める。
不可視なる攻撃。その一つ一つに致命傷を与えるほどの威力はない。広範囲に幻覚と精神汚染をしつつ、どこかへ誘導するような細い攻撃。それを続けている現状。
――何を狙っている。
グードルはずっと疑問に思っていた。罠に誘導するというには流石に誘導時間が長すぎる。時間稼ぎをしているという意図はくみ取れるものの、なんのために時間を稼いでいるのかは未だ分からなかった。
否、分からないというよりは、相手がけん制してくる時間が長引くほどに、その疑問は膨らんでいった。相手の狙いに対する推測がどんどんぼやけていく感覚。
背後から飛んできたナイフを、機械籠手に仕組んだ隠し刃で弾き飛ばし、その流れで機械籠手の刃をリロードする。手の甲の上に新たに飛び出したブレードに、グードルの汗が滲む顔が反射した。
「……っ」
不意に地面が押しあがる感覚が体に走った。グードルはすかさず両手の機械籠手に仕組んだ刃付きの細いワイヤーと、腰の防具に仕込まれた可動式の太い針金――怪物の尾を展開する。
足元の地面が盛り上がり、土塊は数多なる鋭利な槍となってグードルを突き刺した。しかしその刃ではグードルの首を刈り取れない。
両腕のワイヤーで最低限の土槍だけを切り落とし、腰の怪物の尾で体を上に弾き飛ばしたのだ。飛んだ先で木の枝を掴みぶら下がって、眼下を見下ろす。
『怪物の尾』――それは使用者の防具に取り付けられた、意思で自由に操作できる太い針金だ。魔力に馴染む鉄を、ルトブルクの技術で使用者の魔力で稼働する強靭な針金へと加工し、それを軍事転用したものである。
バキリ。グードルが捕まっている枝に不吉な音が走る。彼は気にもせず枝から手を離した。
同時に地面から再び生えてくる無数の土の刃。
防具の両肘から発射されたワイヤー。
そしてまるで尾のように靡き動き回る『怪物の尾』――。
「――」
二本のワイヤーが上の枝に絡みつき、それがグードルの重い体を支える。下から迫り狂う土塊を怪物の尾が乱暴に払いのけ、グードル自身は枝に絡みついたワイヤーにぶらさがり、弧を描いて虚空を滑空した。
ワイヤーにつるされた体が地面に近づくと、怪物の尾を地面にたたきつけ、衝撃を緩和する。両肘から出たワイヤーを取り付けられたワイヤー切りの用の刃で切り取り、枝から自らの接続を切った。そして地面に転がり立ち上がる。
そして彼の視線は、一時の方向の草むらへを捉えた。
「……っ!」
「――っ」
慌てた様子で、さび色の髪の男が草むらから飛び出す。グードルは飛躍し、その男へ飛び掛かった。肘を前に折りつつ。
二本のワイヤー前方へ飛び出し、二本の木の幹へとぐるぐる巻きついた。さらに両手の機械籠手からブレードが飛び出す。ここまでの一連の流れは一秒も必要としていない。そのままワイヤーの可動部分が起動し、ワイヤーは巻き戻される――。
ワイヤーは木の幹を捉え離さない。故にグードルの体がワイヤーを通じて木の幹へ――すなわち前方へと引き寄せられた。
「でかいクセに速ぇなクソ!」
さび色の男は毒づく。その声は浮上していた。――男の足元の地面が盛り上がり、その体を上げていたのだ。
「――貴様の異能はさしずめ、地中の堆積物を操作するものだろう」
グードルは高速で空中を駆けつつ、そう呟いた。さび色の男が、盛り上がった地面の上から彼を見下ろし息をのむ。
――グードルは自らのワイヤーを切った。体は慣性により空中で投げ出された。そして向かう先は、男が隆起させた地面の壁。
怪物の尾を隆起した土塊の壁に突き刺し、グードルの視線がその上に逃げたさび色の男へ向けられた。少し遅れて彼の体が壁へと到達する。同時に彼は両手を壁に突き刺し固定した。
グードルはすぐさま怪物の尾を壁から引き抜くと、彼はそれを背中へ回しもっと上の壁へ突き刺さした。それから壁に埋め込んだ両手を一気に引き抜くと、両足で壁をけると同時に両手に魔方陣を展開し、壁に向かって爆破を起こす。
「化け物め!」
さび色の男は狼狽した。その隆起した地面はグードルの手によって崩れ始める。さび色の男はバランスを取りつつ、新たに異能を使いその崩壊を防いだ。
――そして、微かな月明かりが降り注ぐ空に飛んだ、淡い人影が自分の頭上に浮かんだことに気づき、ハッとして見上げる。
その淡い人影はグードルだった。彼は壁にへばりついた状態から、上空へと跳んだのだ。
グードルはまず突き刺した|《マギーバイン》を起点した。それを前提にし、両足の踏み込みや爆発魔法で勢いをつけて体を壁から離す。下からぐるりと弧を描いて、反時計回りに回った。頭上を十二時とするなら、グードルが壁に張り付いていた場所を六時とする。彼は六時から勢いよく三時の方向へ回り、三時に到達した途端に――時計として例えるのならば、その中心部分に値する――上の場所に差し込んだ怪物の尾を壁から引き抜き、遠心力と慣性の力でそのさらに上へと身を投げたのだ。
「くそ……っ!」
さび色の男が、自身へ夜空をバックに飛び掛かってきたグードルを防ぐには、時間が足りなかった。
グードルの体よりも先に怪物の尾が男を襲う。さび色の男はそれを瞬時に隆起した地面より引き抜いた即興の土槍で相殺し弾く。が、その隙はグードルが男に飛び掛かるまでの時間稼ぎであると、仕掛けたグードルだけじゃなく、それを弾いた男も分かっていた。
「ガッ……!」
飛び掛かってきたグードルの、手の甲から飛び出したブレードが男を襲う。男はそれを両手の平で何とか防御した。刃が手のひらを貫通し、血しぶきが舞う。そして体は隆起した地面の頂上から押し出される。
「落ちろォォォオオーーーーー!」
グードルの叫びが暗い森へ木霊した。
隆起した地面の高さは十メートルに及ぶ。グードルはそのさらに上から飛び掛かり、男の体を頂上から虚空へ押し出し、そのまま十数メートル下の地面に叩きつけた。
衝撃により土煙と嫌な音が響き渡る。手のひらを貫通した二本のブレードは地面に突き刺さり、男は背中から地面に叩きつけられた。
「ぐあ……ッ!」
衝撃で男は血反吐を吐き出した。その血液が彼に覆いかぶさっているグードルの顔面に付着し、グードルは顔をしかめる。
「へっ……!」
「なっ……!」
グードルが顔をしかめた。その事実にさび色の男は微笑んだのだ。立場的に男は絶望的な状況だ。彼が笑えるような状況ではないことを、グードルは知っていた。だから、思わず驚嘆の声を漏らしたのだ。
――地面が一度だけ、ガクンと大きく揺れた。
刹那、男の体が地面へと沈み始めた。その速度は思う以上に速く、このままではグードル引き込まれる。土の中に引き込まれれば、さすがのグードルも窒息するだろう。彼は慌ててブレードを引き抜き、地面へと沈み行く彼から離れた。
それと同時に大きな音が四方から響き始める。ハッとして周囲を見渡すグードルだがすでに遅かった。
四方には地面から土の壁が立ち、完全にグードルを閉じ込める。咄嗟に地面に沈み終わるさび色の男を睨みつけると、そいつはなんと、親指を立てていた。
「……!」
グードルに親指を立てていたわけではない。グードルは後ろを振り返った。そこにはグードルに近づく、一つの人影が。
片手に金棒を。そして暗闇に光るのは青き二つの眼。
「ようこそ。奈落へ」
グードルと対峙した青い眼の女――ミリアは冷たく言い放った。
不可視なる攻撃。その一つ一つに致命傷を与えるほどの威力はない。広範囲に幻覚と精神汚染をしつつ、どこかへ誘導するような細い攻撃。それを続けている現状。
――何を狙っている。
グードルはずっと疑問に思っていた。罠に誘導するというには流石に誘導時間が長すぎる。時間稼ぎをしているという意図はくみ取れるものの、なんのために時間を稼いでいるのかは未だ分からなかった。
否、分からないというよりは、相手がけん制してくる時間が長引くほどに、その疑問は膨らんでいった。相手の狙いに対する推測がどんどんぼやけていく感覚。
背後から飛んできたナイフを、機械籠手に仕組んだ隠し刃で弾き飛ばし、その流れで機械籠手の刃をリロードする。手の甲の上に新たに飛び出したブレードに、グードルの汗が滲む顔が反射した。
「……っ」
不意に地面が押しあがる感覚が体に走った。グードルはすかさず両手の機械籠手に仕組んだ刃付きの細いワイヤーと、腰の防具に仕込まれた可動式の太い針金――怪物の尾を展開する。
足元の地面が盛り上がり、土塊は数多なる鋭利な槍となってグードルを突き刺した。しかしその刃ではグードルの首を刈り取れない。
両腕のワイヤーで最低限の土槍だけを切り落とし、腰の怪物の尾で体を上に弾き飛ばしたのだ。飛んだ先で木の枝を掴みぶら下がって、眼下を見下ろす。
『怪物の尾』――それは使用者の防具に取り付けられた、意思で自由に操作できる太い針金だ。魔力に馴染む鉄を、ルトブルクの技術で使用者の魔力で稼働する強靭な針金へと加工し、それを軍事転用したものである。
バキリ。グードルが捕まっている枝に不吉な音が走る。彼は気にもせず枝から手を離した。
同時に地面から再び生えてくる無数の土の刃。
防具の両肘から発射されたワイヤー。
そしてまるで尾のように靡き動き回る『怪物の尾』――。
「――」
二本のワイヤーが上の枝に絡みつき、それがグードルの重い体を支える。下から迫り狂う土塊を怪物の尾が乱暴に払いのけ、グードル自身は枝に絡みついたワイヤーにぶらさがり、弧を描いて虚空を滑空した。
ワイヤーにつるされた体が地面に近づくと、怪物の尾を地面にたたきつけ、衝撃を緩和する。両肘から出たワイヤーを取り付けられたワイヤー切りの用の刃で切り取り、枝から自らの接続を切った。そして地面に転がり立ち上がる。
そして彼の視線は、一時の方向の草むらへを捉えた。
「……っ!」
「――っ」
慌てた様子で、さび色の髪の男が草むらから飛び出す。グードルは飛躍し、その男へ飛び掛かった。肘を前に折りつつ。
二本のワイヤー前方へ飛び出し、二本の木の幹へとぐるぐる巻きついた。さらに両手の機械籠手からブレードが飛び出す。ここまでの一連の流れは一秒も必要としていない。そのままワイヤーの可動部分が起動し、ワイヤーは巻き戻される――。
ワイヤーは木の幹を捉え離さない。故にグードルの体がワイヤーを通じて木の幹へ――すなわち前方へと引き寄せられた。
「でかいクセに速ぇなクソ!」
さび色の男は毒づく。その声は浮上していた。――男の足元の地面が盛り上がり、その体を上げていたのだ。
「――貴様の異能はさしずめ、地中の堆積物を操作するものだろう」
グードルは高速で空中を駆けつつ、そう呟いた。さび色の男が、盛り上がった地面の上から彼を見下ろし息をのむ。
――グードルは自らのワイヤーを切った。体は慣性により空中で投げ出された。そして向かう先は、男が隆起させた地面の壁。
怪物の尾を隆起した土塊の壁に突き刺し、グードルの視線がその上に逃げたさび色の男へ向けられた。少し遅れて彼の体が壁へと到達する。同時に彼は両手を壁に突き刺し固定した。
グードルはすぐさま怪物の尾を壁から引き抜くと、彼はそれを背中へ回しもっと上の壁へ突き刺さした。それから壁に埋め込んだ両手を一気に引き抜くと、両足で壁をけると同時に両手に魔方陣を展開し、壁に向かって爆破を起こす。
「化け物め!」
さび色の男は狼狽した。その隆起した地面はグードルの手によって崩れ始める。さび色の男はバランスを取りつつ、新たに異能を使いその崩壊を防いだ。
――そして、微かな月明かりが降り注ぐ空に飛んだ、淡い人影が自分の頭上に浮かんだことに気づき、ハッとして見上げる。
その淡い人影はグードルだった。彼は壁にへばりついた状態から、上空へと跳んだのだ。
グードルはまず突き刺した|《マギーバイン》を起点した。それを前提にし、両足の踏み込みや爆発魔法で勢いをつけて体を壁から離す。下からぐるりと弧を描いて、反時計回りに回った。頭上を十二時とするなら、グードルが壁に張り付いていた場所を六時とする。彼は六時から勢いよく三時の方向へ回り、三時に到達した途端に――時計として例えるのならば、その中心部分に値する――上の場所に差し込んだ怪物の尾を壁から引き抜き、遠心力と慣性の力でそのさらに上へと身を投げたのだ。
「くそ……っ!」
さび色の男が、自身へ夜空をバックに飛び掛かってきたグードルを防ぐには、時間が足りなかった。
グードルの体よりも先に怪物の尾が男を襲う。さび色の男はそれを瞬時に隆起した地面より引き抜いた即興の土槍で相殺し弾く。が、その隙はグードルが男に飛び掛かるまでの時間稼ぎであると、仕掛けたグードルだけじゃなく、それを弾いた男も分かっていた。
「ガッ……!」
飛び掛かってきたグードルの、手の甲から飛び出したブレードが男を襲う。男はそれを両手の平で何とか防御した。刃が手のひらを貫通し、血しぶきが舞う。そして体は隆起した地面の頂上から押し出される。
「落ちろォォォオオーーーーー!」
グードルの叫びが暗い森へ木霊した。
隆起した地面の高さは十メートルに及ぶ。グードルはそのさらに上から飛び掛かり、男の体を頂上から虚空へ押し出し、そのまま十数メートル下の地面に叩きつけた。
衝撃により土煙と嫌な音が響き渡る。手のひらを貫通した二本のブレードは地面に突き刺さり、男は背中から地面に叩きつけられた。
「ぐあ……ッ!」
衝撃で男は血反吐を吐き出した。その血液が彼に覆いかぶさっているグードルの顔面に付着し、グードルは顔をしかめる。
「へっ……!」
「なっ……!」
グードルが顔をしかめた。その事実にさび色の男は微笑んだのだ。立場的に男は絶望的な状況だ。彼が笑えるような状況ではないことを、グードルは知っていた。だから、思わず驚嘆の声を漏らしたのだ。
――地面が一度だけ、ガクンと大きく揺れた。
刹那、男の体が地面へと沈み始めた。その速度は思う以上に速く、このままではグードル引き込まれる。土の中に引き込まれれば、さすがのグードルも窒息するだろう。彼は慌ててブレードを引き抜き、地面へと沈み行く彼から離れた。
それと同時に大きな音が四方から響き始める。ハッとして周囲を見渡すグードルだがすでに遅かった。
四方には地面から土の壁が立ち、完全にグードルを閉じ込める。咄嗟に地面に沈み終わるさび色の男を睨みつけると、そいつはなんと、親指を立てていた。
「……!」
グードルに親指を立てていたわけではない。グードルは後ろを振り返った。そこにはグードルに近づく、一つの人影が。
片手に金棒を。そして暗闇に光るのは青き二つの眼。
「ようこそ。奈落へ」
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