51 / 119
第二章 大魔道書『神々の終焉讃歌録』
49 二種類の未来視
しおりを挟む
「……そういえば、アレンに聞いておきたいことがあったんだ。アレンなら分かるかもしれない」
「うん?」
シルヴァの言葉に、アレンは片目を開けて意識を向けた。シルヴァはそのまま続ける。
「シアンのことなんだけど」
「私?」
リンゴジュースを飲んでいたシアンは急に自分の名前を出されて、きょとんとした顔でシルヴァを見る。その視線を受けて、シルヴァは小さく笑みを浮かべながらも言った。
「未来視、といえばいいのかな。ゴルドと戦ってたときに、君が僕が戦っているのを見たっていうアレだよ」
「あぁ……」
シーリングファンが静かに回っている。
シルヴァの言葉にシアンは納得したようにうなずいた。シルヴァは彼女の理解を得たところで、アレンの方へ目を向けた。そして考える。
恐らく、そのシアンの能力は今のところ任意で発動はできないが、通常の人間では見えないほどの遠くを視れるだけでも便利な能力である。加えて、未来も覗けるというのだから、その能力について冒険者として熟練者であるアレンの見解を聞き、できるだけ応用を利かせておきたかった。
シアンは近いうちに冒険者としてシルヴァの隣で戦うことになるのだし、シルヴァ的にはそこらへんはしっかりとしておきたい。
未来視、という言葉にピクリと反応したアレンは、テーブルに肘をついて応える。
「未来視、か。『未来を視る』という能力には大きく分けて二つの種類があるんだよね」
「二つ……? それって感覚で分かるのかな?」
シアンは獣耳をペターンと傾げながら、そのまま首も傾げる。
「感覚で理解するのは難しいと思う。二種類ある未来視の内、見た内容でどちらなのか確認するのが手っ取り早いかな」
「……その言い草だと、もしかして未来視ができる人と会ったりしたことあったり?」
「勿論」
シルヴァがふと呟いた疑問に、アレンは少し自慢気に笑って見せる。彼の力量からして、それもありえないと踏んでいたシルヴァであったが、実際にそう肯定されるとちょっと面食らう。こういう経験の差からも、アレンという存在の大きさがシルヴァの中に刻まれた。
それからアレンはごほん、と咳ばらいをすると再び口を開いた。
「話を戻そうか。未来視には大きく分けて二種類ある、って話だったよね。その種類っていうのは『予測』と『予知』の二つだ」
シルヴァとシアンの前で、アレンは右手の人差し指と中指の、二本の指を伸ばしてみせる。
そしてそれから、左手で伸ばした人差し指を指した。
「まず『予測』による未来視は、まあ簡単に言えば『確定していない未来』を視る能力。現状の情報から未来を推測してそれを視る、っていう感じかな」
アレンはそう言った後、次は左手を人差し指から離し、対木は中指を指す。
「で、もう一つの『予知』。『予知』による未来視は、『見た未来を未来として確定させる』能力……って感じ? こっちの能力の仕組みは分からないな。言うなら、こっちの未来視は本当の未来視って言えるかもね。見た未来が確実に来るんだから」
「……つまり『予測』によって見た未来は変えることができて、『予知』の方で見た未来は変えられない、ってこと?」
「うーん。まあ、そんな感じ? 正直、『予知』の方は希少なうえに危険だから、深くは分からないんだ」
「……そう。ありがとう」
アレンの言うことに、二人はそろって手を顎につけて考える。
シルヴァはその時のことを思い返してみて、シアンの未来視は『予測』と『予知』のどちらに当てはまりそうか考察してみた。
シアンが未来視を視る前、最後にシルヴァとゴルドを見たのは、二人が直接戦う前だ。そしてその時点では、恐らくシルヴァはゴルドに勝てなかった。なぜならば、シルヴァの『支配』はゴルドとの戦闘中に成長し、それがあったからこそゴルドに勝てたのだから。つまり、シアンの持つ未来視は『予測』ではなく『予知』なのかもしれない。あの時点得られる情報から未来を構築し、それを視るとしたら、視れるのはシルヴァが敗北する未来だろう。
いや、しかし。シルヴァは考えてみる。それからシルヴァはアレンへと問うた。
「『予測』は現状の情報から未来を推測する、って言ってたけど、その『情報』っていうのは具体的にどんなものなの……?」
「俺は未来視の力を持ってないからなあ……。『予測』の未来視能力持ちに聞いたことがあるだけで、具体的となると申し訳ないが……」
「いやいや、それだけ分かっても十分すぎるよ」
ここでアレンを責められるほど、シルヴァは愚かではない。
しかしその『情報』が具体的にどのようなものと分からないと、シアンの未来視の種類についての断定も慎重に行わなければいけない。
もし、『予測』に伝われる情報に、普通の人では感じることのできないものが含まれているとするならば、シアンの未来視がシルヴァの成長性を鑑みて、シルヴァの勝利を視せたのかもしれない。
まあそうなってくると、正直キリがない。普通の人が感じられることで『予測』の未来視が成らせるのならば、それは普通の『予測』に映像がついただけのものになる。
それを考慮して、未来視の種類を考察するとするならば。
「『未来視』で視た未来を変えられるか否かで検証する、っていうのが一番なのかな」
「そうだね」
シルヴァの言葉に、アレンも同意してお墨付きをもらった。そこでシアンが二人の会話の中へ入って行く。
「……実は私、ハーヴィンの戦ってるときも未来視? ができたみたいで……」
「え? いつ?」
「ほら、ハーヴィンにシルヴァが、ハーヴィンの姿を消す能力で後ろを取られたときだよ。ハーヴィンが何もないところから殴って、それをシルヴァが剣で受け止めるのが見れたの」
「……うーん」
シルヴァは彼女の言葉を参考に、そのときのことを思い返してみる。
確かそれは、シルヴァがハーヴィンの背後から剣を突き刺した後のことだった。シアンの『後ろに!』という言葉に気を取られて後ろを向いた瞬間に、ハーヴィンの姿を見失ったのだ。その後、彼はシアンの言った通り、背後の虚空から蜃気楼を利用して殴りかかってきた。
結果的には、シアンのあの言葉の通りハーヴィンは後ろから姿を明かして殴りかかってきた。つまりシアンの未来視はそのまま現実となったということだ。
「あの時もそうだったんだ」
「うん。……この感じだと、私のは『予知』っぽいのかな?」
シアンはそう言いながら、アレンの方を見つめた。アレンは彼女の言葉にうなずく。
「そう、だな。そう捉えるのに俺も賛成。……ま、確定はできないけどね」
アレンはそういうと、目の前のグラス持って口に運んだ。
その後、彼ははっとした表情になると、グラスをターブルの上に置いて席を立った。そして地下室の壁際に置かれているタンスのところへ行くと、その中から小さなビンと巾着を取り出す。
「そういえば、君らにお礼をするのを忘れてたよ」
そう言いながら、タンスから出した二つをテーブルの上に置いて、再びイスに座った。
紫色の巾着はともかくとして、小さな透明なビンは見る限り、中には透明な液体が入っているようだ。アレンは続ける。
「今回の件は、本当にありがとう。これは俺の感謝の気持ちだ。――特に、このビンの方は、世界に一つという代物なんだ。ぜひ、君たちに使ってほしい」
と、アレンはそう言いながら小さなビンを手に持つと、なんとそのビンをテーブルの上にぶちまけたのだった。#____#
「うん?」
シルヴァの言葉に、アレンは片目を開けて意識を向けた。シルヴァはそのまま続ける。
「シアンのことなんだけど」
「私?」
リンゴジュースを飲んでいたシアンは急に自分の名前を出されて、きょとんとした顔でシルヴァを見る。その視線を受けて、シルヴァは小さく笑みを浮かべながらも言った。
「未来視、といえばいいのかな。ゴルドと戦ってたときに、君が僕が戦っているのを見たっていうアレだよ」
「あぁ……」
シーリングファンが静かに回っている。
シルヴァの言葉にシアンは納得したようにうなずいた。シルヴァは彼女の理解を得たところで、アレンの方へ目を向けた。そして考える。
恐らく、そのシアンの能力は今のところ任意で発動はできないが、通常の人間では見えないほどの遠くを視れるだけでも便利な能力である。加えて、未来も覗けるというのだから、その能力について冒険者として熟練者であるアレンの見解を聞き、できるだけ応用を利かせておきたかった。
シアンは近いうちに冒険者としてシルヴァの隣で戦うことになるのだし、シルヴァ的にはそこらへんはしっかりとしておきたい。
未来視、という言葉にピクリと反応したアレンは、テーブルに肘をついて応える。
「未来視、か。『未来を視る』という能力には大きく分けて二つの種類があるんだよね」
「二つ……? それって感覚で分かるのかな?」
シアンは獣耳をペターンと傾げながら、そのまま首も傾げる。
「感覚で理解するのは難しいと思う。二種類ある未来視の内、見た内容でどちらなのか確認するのが手っ取り早いかな」
「……その言い草だと、もしかして未来視ができる人と会ったりしたことあったり?」
「勿論」
シルヴァがふと呟いた疑問に、アレンは少し自慢気に笑って見せる。彼の力量からして、それもありえないと踏んでいたシルヴァであったが、実際にそう肯定されるとちょっと面食らう。こういう経験の差からも、アレンという存在の大きさがシルヴァの中に刻まれた。
それからアレンはごほん、と咳ばらいをすると再び口を開いた。
「話を戻そうか。未来視には大きく分けて二種類ある、って話だったよね。その種類っていうのは『予測』と『予知』の二つだ」
シルヴァとシアンの前で、アレンは右手の人差し指と中指の、二本の指を伸ばしてみせる。
そしてそれから、左手で伸ばした人差し指を指した。
「まず『予測』による未来視は、まあ簡単に言えば『確定していない未来』を視る能力。現状の情報から未来を推測してそれを視る、っていう感じかな」
アレンはそう言った後、次は左手を人差し指から離し、対木は中指を指す。
「で、もう一つの『予知』。『予知』による未来視は、『見た未来を未来として確定させる』能力……って感じ? こっちの能力の仕組みは分からないな。言うなら、こっちの未来視は本当の未来視って言えるかもね。見た未来が確実に来るんだから」
「……つまり『予測』によって見た未来は変えることができて、『予知』の方で見た未来は変えられない、ってこと?」
「うーん。まあ、そんな感じ? 正直、『予知』の方は希少なうえに危険だから、深くは分からないんだ」
「……そう。ありがとう」
アレンの言うことに、二人はそろって手を顎につけて考える。
シルヴァはその時のことを思い返してみて、シアンの未来視は『予測』と『予知』のどちらに当てはまりそうか考察してみた。
シアンが未来視を視る前、最後にシルヴァとゴルドを見たのは、二人が直接戦う前だ。そしてその時点では、恐らくシルヴァはゴルドに勝てなかった。なぜならば、シルヴァの『支配』はゴルドとの戦闘中に成長し、それがあったからこそゴルドに勝てたのだから。つまり、シアンの持つ未来視は『予測』ではなく『予知』なのかもしれない。あの時点得られる情報から未来を構築し、それを視るとしたら、視れるのはシルヴァが敗北する未来だろう。
いや、しかし。シルヴァは考えてみる。それからシルヴァはアレンへと問うた。
「『予測』は現状の情報から未来を推測する、って言ってたけど、その『情報』っていうのは具体的にどんなものなの……?」
「俺は未来視の力を持ってないからなあ……。『予測』の未来視能力持ちに聞いたことがあるだけで、具体的となると申し訳ないが……」
「いやいや、それだけ分かっても十分すぎるよ」
ここでアレンを責められるほど、シルヴァは愚かではない。
しかしその『情報』が具体的にどのようなものと分からないと、シアンの未来視の種類についての断定も慎重に行わなければいけない。
もし、『予測』に伝われる情報に、普通の人では感じることのできないものが含まれているとするならば、シアンの未来視がシルヴァの成長性を鑑みて、シルヴァの勝利を視せたのかもしれない。
まあそうなってくると、正直キリがない。普通の人が感じられることで『予測』の未来視が成らせるのならば、それは普通の『予測』に映像がついただけのものになる。
それを考慮して、未来視の種類を考察するとするならば。
「『未来視』で視た未来を変えられるか否かで検証する、っていうのが一番なのかな」
「そうだね」
シルヴァの言葉に、アレンも同意してお墨付きをもらった。そこでシアンが二人の会話の中へ入って行く。
「……実は私、ハーヴィンの戦ってるときも未来視? ができたみたいで……」
「え? いつ?」
「ほら、ハーヴィンにシルヴァが、ハーヴィンの姿を消す能力で後ろを取られたときだよ。ハーヴィンが何もないところから殴って、それをシルヴァが剣で受け止めるのが見れたの」
「……うーん」
シルヴァは彼女の言葉を参考に、そのときのことを思い返してみる。
確かそれは、シルヴァがハーヴィンの背後から剣を突き刺した後のことだった。シアンの『後ろに!』という言葉に気を取られて後ろを向いた瞬間に、ハーヴィンの姿を見失ったのだ。その後、彼はシアンの言った通り、背後の虚空から蜃気楼を利用して殴りかかってきた。
結果的には、シアンのあの言葉の通りハーヴィンは後ろから姿を明かして殴りかかってきた。つまりシアンの未来視はそのまま現実となったということだ。
「あの時もそうだったんだ」
「うん。……この感じだと、私のは『予知』っぽいのかな?」
シアンはそう言いながら、アレンの方を見つめた。アレンは彼女の言葉にうなずく。
「そう、だな。そう捉えるのに俺も賛成。……ま、確定はできないけどね」
アレンはそういうと、目の前のグラス持って口に運んだ。
その後、彼ははっとした表情になると、グラスをターブルの上に置いて席を立った。そして地下室の壁際に置かれているタンスのところへ行くと、その中から小さなビンと巾着を取り出す。
「そういえば、君らにお礼をするのを忘れてたよ」
そう言いながら、タンスから出した二つをテーブルの上に置いて、再びイスに座った。
紫色の巾着はともかくとして、小さな透明なビンは見る限り、中には透明な液体が入っているようだ。アレンは続ける。
「今回の件は、本当にありがとう。これは俺の感謝の気持ちだ。――特に、このビンの方は、世界に一つという代物なんだ。ぜひ、君たちに使ってほしい」
と、アレンはそう言いながら小さなビンを手に持つと、なんとそのビンをテーブルの上にぶちまけたのだった。#____#
0
お気に入りに追加
670
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺おとば🌱
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる