44 / 119
第二章 大魔道書『神々の終焉讃歌録』
42 滑稽な助言
しおりを挟む
ハーヴィンを突き刺したシルヴァの剣は、彼に纏う僅かな炎によってどんどん熱を帯びていく。
シルヴァに後ろから刃を突き刺されたハーヴィンは、じろりと自らの背後にいるシルヴァを睨みつけていたが、あろうことか少しシルヴァを睨んだ後に吹き出した。
「……ふっ」
「何がおかしい……?」
ハーヴィンのその不可解な態度に、シルヴァは背筋を少し涼しくなるような、情緒が不安定になってしまうほどの奇妙さをかみしめる。シルヴァの持つ剣は確かにハーヴィンを突き刺しているのに、ハーヴィンは吐血さえしたものの、まるで堪えている様子はない。
それを下から見上げていたシアン。ふと、彼女の獣耳がピクリが動いたと思うと、シルヴァに向かって大声で叫んだ。
「――シルヴァ! 後ろに!」
シルヴァはその声にハッとして、弾かれるように背後へ向いた。しかしそこには何もない。
が、その刹那。シルヴァの持っていた剣が一気に軽くなる。シルヴァはすぐに前を向きなおすと、ハーヴィンの体が青い炎になって、最後には消えていくのを見た。青い炎は最終的に小さな青い火花となって、淡く虚空に溶けていく。
ここでシルヴァは背後に再び向いた。そこには依然、何もないはずの虚空が広がっている。
いや、どこか歪んでいる。これは、まるで――。
「――ッ!」
その歪みから人間の腕が出てきて、シルヴァに襲い掛かってきた。シルヴァはなんとかそれを剣で防ぐ。
そしてその歪みは消え去っていく。徐々に歪みがなくなり現れたのは、ハーヴィンの姿だった。
「蜃気楼……!」
シルヴァは剣でハーヴィンの腕を押し切り、彼を押し出す。そうするとハーヴィンは再び自らを青い炎に還元すると、大気に舞う火花だけをその場に残し、空間の歪みへ消えていった。
シルヴァはどこかで聞いたことがあった。大気中で常温またはそれ以下の温度に炎のような高音が混ざり込むと、蜃気楼という、光が屈折し、ゆらゆらと風景が揺れているように見える現象がまれに発生すると。
さっきからシルヴァが目視している歪み。それは恐らくその蜃気楼だ。温度の差により光が通常とは異なるかたちで屈折しているのだ。
ハーヴィンは自らの炎を使い、意図的にそれを起こしている。そして彼はその屈折により、自分の姿がシルヴァから見えない位置へ隠れて移動しているのだろう。
つまり、彼の姿は疑似的に透明になっているということだ。
「右下から!」
シアンの叫びが再びシルヴァの耳に入った。
そういえば、さっきもシアンの言葉がきっかけで何とかハーヴィンの奇襲を防げたのだ。彼女に従って背後に注意を向けていたからこそ、シルヴァは無傷で済んでいる。これが示すこととはつまり。
シルヴァは『支配』の力で身に着けているものを動かし、彼女の言われた通りの方向に注意を払いながら、反撃できる位置に移動する。シルヴァが空を飛んでいる仕組みというのは、蓋を開けてみれば簡単な原理で、自分の身に着けているものを浮かしているだけだ。それを物理的に着ているシルヴァは、服に吊るされているかのように足場のない空を移動している。
そういうことで本当に浮いているのはシルヴァの来ている衣服なのだが、傍から見ればシルヴァが何の道具もなくただ飛んでいるように見える、という仕組みだ。
シアンの言った通りの位置を凝視していると、空間が歪むのを察知した。
シルヴァはその歪みに向かって素早く突っ込み、剣を振るう。
「――っ!」
シルヴァは歪んだ空間へと剣を振り下ろした。その瞬間に空間のねじれに隠れていたハーヴィンが姿を現し、なんとかシルヴァの振り下ろした剣を白刃取る。
「シルヴァ! ダメ!」
シアンの警鐘が耳を劈いた。それに少し驚いてピクリと体を震わせるシルヴァであったが、途端に自らの持つ剣から手ごたえが消える。
剣を受け止めていたはずのハーヴィンの腕が、青い炎と化していたのだ。そのまま彼の腕だったものは剣をぬるりとすり抜けると、俺の首の前にまで到達し、
「ぐっ……!」
そこで手の部分のみが元に戻り、シルヴァの首を締め付けた。
「やってくれたな……」
ハーヴィンはそう言うと、首を絞めている手を発火させ、シルヴァの体に着火する。首からじょじょに燃え広がる炎は、チクチクと肌から神経へ痛みを与えていった。
シルヴァは少し油断していた。ハーヴィンが見えなくなる現象は蜃気楼であったことを即座に見破ることができたからだ。
しかし、彼が炎となって消える瞬間に、剣から『彼を刺している』という感覚が消えたことについては蜃気楼では説明できない。蜃気楼はあくまで見えなくなるだけで、刺さった剣をいとも簡単に感覚もなく、まるですり抜けたように抜くことはできるはずもない。
「――ッ!」
ハーヴィンは今の優位な状況においても、シルヴァと接触し続けることは危険であると判断したのだろう。
ハーヴィンは彼を燃やし尽くす前に、彼を力いっぱい地面へぶん投げた。首を絞められ体中が燃え盛る中、意識が朦朧としていたシルヴァは抵抗もできず、地面へと落下し激突する。その衝撃で爆音と共に、大きな砂埃が舞った。
「シルヴァ!」
シアンが叫んだ。
そしてハーヴィンは自らもシルヴァを落とした場所へ急降下し、砂埃の中へ入っていた。数秒後、その砂埃が青い炎の圧により一気に霧散する。
「……っ!」
霧散した土煙。それが晴れた場所にいたのはハーヴィンと、彼に首を掴まれて持ち上げられているシルヴァの姿だった。シルヴァは満身創痍な状態で、指先がピクピクと痙攣している。
「アレン……見ておけよ? テメェの味方をしたせいで、今からコイツは死ぬんだ。お前の姉みてぇにな」
そしてニヤリと笑みを浮かべるハーヴィン。それを見たシアンは反射的に彼と駆け出す。
それを当然ながら感知していたハーヴィンは彼女の愚行にまた違う嘲笑を浮かべると、シルヴァを持ち上げている腕とは別の腕を構えた。それからシアンに向かって振りかざす。
「――ぐぁっ!」
そのかざされた腕からシアンに向かって、とてつもない熱波が放たれた。それはシアンを吹き飛ばし、さらに体のいたるところを焦がす。
そしてハーヴィンは、吹っ飛んだシアンへと大きな声で言い放った。
「テメェは次だ! 今は黙ってろ!」
「……何を!」
そう言われたシアンだが、負けじと何とか立ち上がり、ハーヴィンを睨みつけた。そして今にも駆け出そうと、体を傾ける。その時だった。
「止めろ!」
アレンの叫び声に、シアンは思わず行動を止めた。シアンは唐突に話しかけてきた彼をじとりと見つめた。立ち上がったアレンはそんなシアンの瞳を真っすぐ見つめながら言い切る。
「君がここで怒りに任せて突っ込んではいけない。今は待つときだ」
「……」
アレンの突然な制止に神妙な顔をしながら、シアンは彼と顔を見合わせる。そしてアレンの表情で何かを悟ったのか、シアンはなんとかうなずいて、ハーヴィンと距離をとった。それを見たハーヴィンはさらに笑った。
「……ふっ。アハハハハ! 何を今更! テメェが今更そんな年長気どりをしたところで、何様のつもりなんだって話だぜ! 説得力のカケラもねぇ! こりゃ傑作だっ!」
「ハーヴィン」
「ん?」
面白おかしくアレンを挑発するように大笑いをかますハーヴィンに、アレンは無表情に呼びかけた。
その不気味なまでに冷静で、しかもさっきまでとは何かが違う彼の表情を見て、ハーヴィンの顔から笑いが消える。残ったのはアレンを警戒する鋭い瞳だ。
「俺は姉を見殺しにした男で、そして今もなお、無理やりに彼女の魂を現世に縛り付けている、外道だ。……そんな俺の言葉は、お前の言う通り滑稽なのかもしれない」
鋭く自分を見定めるかのような目線のハーヴィンに対し、アレンは冷静沈着な態度を崩さず、言う。そして一旦瞳を閉じた。
それから一拍おくと、アレンは目を見開いてハーヴィンへと腕を向け、叫んだ。
「だがこれだけは言ってやる! お前なんぞに、シルヴァを殺させるわけにはいかない!」
刹那、ハーヴィンの後ろから轟音と共に、赤黒い光の柱が沸き立つ。
ハーヴィンはその轟音と、そこから強大で粘着性のあり、これほどまでにかつてないほどの暴力性を孕んだ魔力の出現に、思わず振り返る。すぐさまシルヴァを放り投げて、その魔力に対して冷や汗を流しながら構えた。
そんなハーヴィンに、アレンは一歩踏み出した。そして、暖かみの一切も感じられないような瞳で、アレンはハーヴィンへぼやくように言ったのだった。
「――『殺陣魔導傀儡』の縛りを今、解いた」
この箱庭に神が遺した厄災が、起動する――。
シルヴァに後ろから刃を突き刺されたハーヴィンは、じろりと自らの背後にいるシルヴァを睨みつけていたが、あろうことか少しシルヴァを睨んだ後に吹き出した。
「……ふっ」
「何がおかしい……?」
ハーヴィンのその不可解な態度に、シルヴァは背筋を少し涼しくなるような、情緒が不安定になってしまうほどの奇妙さをかみしめる。シルヴァの持つ剣は確かにハーヴィンを突き刺しているのに、ハーヴィンは吐血さえしたものの、まるで堪えている様子はない。
それを下から見上げていたシアン。ふと、彼女の獣耳がピクリが動いたと思うと、シルヴァに向かって大声で叫んだ。
「――シルヴァ! 後ろに!」
シルヴァはその声にハッとして、弾かれるように背後へ向いた。しかしそこには何もない。
が、その刹那。シルヴァの持っていた剣が一気に軽くなる。シルヴァはすぐに前を向きなおすと、ハーヴィンの体が青い炎になって、最後には消えていくのを見た。青い炎は最終的に小さな青い火花となって、淡く虚空に溶けていく。
ここでシルヴァは背後に再び向いた。そこには依然、何もないはずの虚空が広がっている。
いや、どこか歪んでいる。これは、まるで――。
「――ッ!」
その歪みから人間の腕が出てきて、シルヴァに襲い掛かってきた。シルヴァはなんとかそれを剣で防ぐ。
そしてその歪みは消え去っていく。徐々に歪みがなくなり現れたのは、ハーヴィンの姿だった。
「蜃気楼……!」
シルヴァは剣でハーヴィンの腕を押し切り、彼を押し出す。そうするとハーヴィンは再び自らを青い炎に還元すると、大気に舞う火花だけをその場に残し、空間の歪みへ消えていった。
シルヴァはどこかで聞いたことがあった。大気中で常温またはそれ以下の温度に炎のような高音が混ざり込むと、蜃気楼という、光が屈折し、ゆらゆらと風景が揺れているように見える現象がまれに発生すると。
さっきからシルヴァが目視している歪み。それは恐らくその蜃気楼だ。温度の差により光が通常とは異なるかたちで屈折しているのだ。
ハーヴィンは自らの炎を使い、意図的にそれを起こしている。そして彼はその屈折により、自分の姿がシルヴァから見えない位置へ隠れて移動しているのだろう。
つまり、彼の姿は疑似的に透明になっているということだ。
「右下から!」
シアンの叫びが再びシルヴァの耳に入った。
そういえば、さっきもシアンの言葉がきっかけで何とかハーヴィンの奇襲を防げたのだ。彼女に従って背後に注意を向けていたからこそ、シルヴァは無傷で済んでいる。これが示すこととはつまり。
シルヴァは『支配』の力で身に着けているものを動かし、彼女の言われた通りの方向に注意を払いながら、反撃できる位置に移動する。シルヴァが空を飛んでいる仕組みというのは、蓋を開けてみれば簡単な原理で、自分の身に着けているものを浮かしているだけだ。それを物理的に着ているシルヴァは、服に吊るされているかのように足場のない空を移動している。
そういうことで本当に浮いているのはシルヴァの来ている衣服なのだが、傍から見ればシルヴァが何の道具もなくただ飛んでいるように見える、という仕組みだ。
シアンの言った通りの位置を凝視していると、空間が歪むのを察知した。
シルヴァはその歪みに向かって素早く突っ込み、剣を振るう。
「――っ!」
シルヴァは歪んだ空間へと剣を振り下ろした。その瞬間に空間のねじれに隠れていたハーヴィンが姿を現し、なんとかシルヴァの振り下ろした剣を白刃取る。
「シルヴァ! ダメ!」
シアンの警鐘が耳を劈いた。それに少し驚いてピクリと体を震わせるシルヴァであったが、途端に自らの持つ剣から手ごたえが消える。
剣を受け止めていたはずのハーヴィンの腕が、青い炎と化していたのだ。そのまま彼の腕だったものは剣をぬるりとすり抜けると、俺の首の前にまで到達し、
「ぐっ……!」
そこで手の部分のみが元に戻り、シルヴァの首を締め付けた。
「やってくれたな……」
ハーヴィンはそう言うと、首を絞めている手を発火させ、シルヴァの体に着火する。首からじょじょに燃え広がる炎は、チクチクと肌から神経へ痛みを与えていった。
シルヴァは少し油断していた。ハーヴィンが見えなくなる現象は蜃気楼であったことを即座に見破ることができたからだ。
しかし、彼が炎となって消える瞬間に、剣から『彼を刺している』という感覚が消えたことについては蜃気楼では説明できない。蜃気楼はあくまで見えなくなるだけで、刺さった剣をいとも簡単に感覚もなく、まるですり抜けたように抜くことはできるはずもない。
「――ッ!」
ハーヴィンは今の優位な状況においても、シルヴァと接触し続けることは危険であると判断したのだろう。
ハーヴィンは彼を燃やし尽くす前に、彼を力いっぱい地面へぶん投げた。首を絞められ体中が燃え盛る中、意識が朦朧としていたシルヴァは抵抗もできず、地面へと落下し激突する。その衝撃で爆音と共に、大きな砂埃が舞った。
「シルヴァ!」
シアンが叫んだ。
そしてハーヴィンは自らもシルヴァを落とした場所へ急降下し、砂埃の中へ入っていた。数秒後、その砂埃が青い炎の圧により一気に霧散する。
「……っ!」
霧散した土煙。それが晴れた場所にいたのはハーヴィンと、彼に首を掴まれて持ち上げられているシルヴァの姿だった。シルヴァは満身創痍な状態で、指先がピクピクと痙攣している。
「アレン……見ておけよ? テメェの味方をしたせいで、今からコイツは死ぬんだ。お前の姉みてぇにな」
そしてニヤリと笑みを浮かべるハーヴィン。それを見たシアンは反射的に彼と駆け出す。
それを当然ながら感知していたハーヴィンは彼女の愚行にまた違う嘲笑を浮かべると、シルヴァを持ち上げている腕とは別の腕を構えた。それからシアンに向かって振りかざす。
「――ぐぁっ!」
そのかざされた腕からシアンに向かって、とてつもない熱波が放たれた。それはシアンを吹き飛ばし、さらに体のいたるところを焦がす。
そしてハーヴィンは、吹っ飛んだシアンへと大きな声で言い放った。
「テメェは次だ! 今は黙ってろ!」
「……何を!」
そう言われたシアンだが、負けじと何とか立ち上がり、ハーヴィンを睨みつけた。そして今にも駆け出そうと、体を傾ける。その時だった。
「止めろ!」
アレンの叫び声に、シアンは思わず行動を止めた。シアンは唐突に話しかけてきた彼をじとりと見つめた。立ち上がったアレンはそんなシアンの瞳を真っすぐ見つめながら言い切る。
「君がここで怒りに任せて突っ込んではいけない。今は待つときだ」
「……」
アレンの突然な制止に神妙な顔をしながら、シアンは彼と顔を見合わせる。そしてアレンの表情で何かを悟ったのか、シアンはなんとかうなずいて、ハーヴィンと距離をとった。それを見たハーヴィンはさらに笑った。
「……ふっ。アハハハハ! 何を今更! テメェが今更そんな年長気どりをしたところで、何様のつもりなんだって話だぜ! 説得力のカケラもねぇ! こりゃ傑作だっ!」
「ハーヴィン」
「ん?」
面白おかしくアレンを挑発するように大笑いをかますハーヴィンに、アレンは無表情に呼びかけた。
その不気味なまでに冷静で、しかもさっきまでとは何かが違う彼の表情を見て、ハーヴィンの顔から笑いが消える。残ったのはアレンを警戒する鋭い瞳だ。
「俺は姉を見殺しにした男で、そして今もなお、無理やりに彼女の魂を現世に縛り付けている、外道だ。……そんな俺の言葉は、お前の言う通り滑稽なのかもしれない」
鋭く自分を見定めるかのような目線のハーヴィンに対し、アレンは冷静沈着な態度を崩さず、言う。そして一旦瞳を閉じた。
それから一拍おくと、アレンは目を見開いてハーヴィンへと腕を向け、叫んだ。
「だがこれだけは言ってやる! お前なんぞに、シルヴァを殺させるわけにはいかない!」
刹那、ハーヴィンの後ろから轟音と共に、赤黒い光の柱が沸き立つ。
ハーヴィンはその轟音と、そこから強大で粘着性のあり、これほどまでにかつてないほどの暴力性を孕んだ魔力の出現に、思わず振り返る。すぐさまシルヴァを放り投げて、その魔力に対して冷や汗を流しながら構えた。
そんなハーヴィンに、アレンは一歩踏み出した。そして、暖かみの一切も感じられないような瞳で、アレンはハーヴィンへぼやくように言ったのだった。
「――『殺陣魔導傀儡』の縛りを今、解いた」
この箱庭に神が遺した厄災が、起動する――。
0
お気に入りに追加
670
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺おとば🌱
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる