41 / 119
第二章 大魔道書『神々の終焉讃歌録』
39 箱庭に神が遺したもの
しおりを挟む
「これは……」
「くっ……」
シルヴァはすぐさま、カレンをハーヴィンから逃がそうと瓦礫を操り、それを奴に向かって投擲しようとする。
「待て!」
しかしそれを止めたのは、あろうことかアレンだった。ハーヴィンに突き飛ばされたのか、地面に這いずっている状態である。
シルヴァは予想外からの静止に驚きながらも、瓦礫の投擲を止めた。けれどいつでも発射できるよう、瓦礫はシルヴァの周りを漂わせておく。
戦場は一気に静かになった。細かい火種が舞う中、シルヴァはアレンを見据える。
「どういうこと?」
「……それは」
シルヴァの質問にアレンは目を背けた。その反応を見て、カレンを掴むハーヴィンはニヤリと笑う。
「ふふっ……ハハハ! なら代わりに俺が言ってやろうか!? ――お前が姉を見捨てた話を、な」
「――」
「えっ……」
ハーヴィンの言葉に、アレンは唇を強く噛みしめ、シルヴァとシアンは思わず口を開けて硬直してしまった。
アレンがカレンをどうにかして蘇らせた、または生きながらえさせているだろうことは予測していた。それが魔導書由来であることも何なく察している。
けれど、
「……根拠のない話は聞かない……!」
その、アレンがカレンを見捨てたという話に説得力はない。シルヴァは周りに停滞させていた瓦礫に『支配』を力を入れなおし、ハーヴィンにぶつけようと繰り出す。
ハーヴィンはシルヴァの方を見ると、カレンを掴む腕とは逆の腕を翳し、その飛んでいった瓦礫を一瞬で青い炎によって消し炭にした。
そしてハーヴィンは再び吹き出した。
「根拠のない……? ふふふっ……! 俺は『神々の終焉讃歌録』を手に入れるため、必要なことは調べつくしてきた。――もちろん、今の所持者であるアレンのこともな。底まで調べつくした」
ハーヴィンはそう言いながら、カレンの顎をより強く掴む。ハーヴィンの掴んでいる部分から、ピシィとカレンの顔にヒビが入った。
シルヴァはこの時初めてカレンの表情に着目したのだが、そこでようやく『不可解さ』に気づいた。彼女はそんな状態になっているのにも関わらず、まるで無表情で前を見つめているのだ。不可解さも超えて、辺りは炎に包まれて温度が上がっているはずなのに、寒気を感じた。
まるで壊れかけの人形のようだ。そしてその様子にまるで怖気ないハーヴィン。この時点でシルヴァは少しだけ納得してしまった。
「……貴方は、何か知っているのか」
「あァ……知っているとも」
「――シルヴァ!」
シルヴァの低い声に、ハーヴィンは満足そうにうなずきながら答える。そんなシルヴァに、シアンは目を見開いて必死に訴えかけた。
「あの人の言うことを信じるの!? アレンがカレンを見捨てるなんてありえないのに……!」
「そう思うか? よかったなぁアレン! お前の数少ない味方だよ!」
シアンの叫びをハーヴィンはあざ笑うかのようにアレンへといやらしく伝えた。アレンは依然、唇をかみしめて自分が言いたい言葉を自制しているかのようにしている。その鋭い眼光だけがハーヴィンに向けられていた。
ピシィ、とさらにカレンの顔のヒビが長くなっていく。そのヒビからは血液どころか体液すら流れることなく、本当に人形のようだ。
その様子を見て、ようやくアレンは力を抜いて瞳を閉じた。そして静かに言う。
「……言えよ、クソ野郎。ただ一つ忠告するが、早く姉から手を離した方がいい」
「脅しか? 俺は知っている。その魔導書を使っている限り、お前は大きな魔力を運用できない体になってるんだろ? お前の警告は受けねェ」
「……」
ハーヴィンの言葉に、アレンは目を反らして対抗した。その様子を見たハーヴィンは勝ち誇るかのような表情を浮かべる。
魔導書を使っているからこそ、魔力が使えない。さっきシアンが思いついた結論が正解だったようだ。ただアレンの口から直接聞いたわけではないので正確性に少しかけるものの、ハーヴィンの様子からして間違っていないだろう。
――この時点で、ハーヴィンの言うことには一定の信ぴょう性が宿っていた。
「教えてやるよ、そこのむかつくガキども。俺は気分がいいんだ。人生の中で一番大きな目標を、あと一歩で達成できるのだからな」
「……その様子だと、アレンがカレンを見捨てたととも、その魔導書に記してある『蘇生術』を使ってカレンを生き返らせたことも、事実だったのか……」
「……『蘇生術』……?」
シルヴァの複雑な表情から放たれた言葉に、ハーヴィンは素の表情で怪訝そうな顔をした。それからアレンへもう一度視線を戻し、再びシルヴァへの顔を見る。
そして一拍おいて、ハーヴィンはこれまでにないほど大笑いをした。片手で自分の顔を覆い、演技では現せないほど愉快そうに顔を歪ませる。
その姿にシルヴァだけでなくシアンも違和感を覚える。二人の中ではアレンがカレンを生き返らせたこと、はほとんど事実だと思っていた。
しかし奴の様子からして、少し違うようだ。
ハーヴィンは未だに笑いながら、困惑するシルヴァとシアンへ言った。
「『神々の終焉讃歌録』は『神』が終焉を迎える際に書いたとされる、魔導書群のことだ……! ふふっ……! お前らは、神が終わり際に人間に恵みを残すようなありがたい存在だと思っているようだな……! はははっ! こりゃ傑作……っ!」
魔導書『神々の終焉讃歌録』の知られざるルーツ。二人はアレンから軽く説明を受けていたが、詳しくは聞いていない。
否、違うとシルヴァは今になって思う。アレンはあえて話さなかったのだ。今からハーヴィンが言うことが、シルヴァたちの思っているものとは乖離するものだと分かっていたから。
いきなり調子よく喋るハーヴィンに構える二人。
そしてその事実が、奴の口から外へと露見する。
「神が残したのは『救い』じゃない、『火種』なのさ。奴が残した十三の魔導書の内、アレンが使ったのは『殺陣魔導傀儡』の精製魔術。――死んだ人の魂を黄泉から無理やり連れ戻し、それを生前の体に縛ることで意思のない殺戮人形を作る魔術だ。アレンはその殺戮人形の殺戮衝動を無理やり押さえて、まるで『穏やかに生きている』ように見せかけているだけなんだよ!」
そんな中、ハーヴィンはその事実をその場で高らかに宣言したのだった。
「くっ……」
シルヴァはすぐさま、カレンをハーヴィンから逃がそうと瓦礫を操り、それを奴に向かって投擲しようとする。
「待て!」
しかしそれを止めたのは、あろうことかアレンだった。ハーヴィンに突き飛ばされたのか、地面に這いずっている状態である。
シルヴァは予想外からの静止に驚きながらも、瓦礫の投擲を止めた。けれどいつでも発射できるよう、瓦礫はシルヴァの周りを漂わせておく。
戦場は一気に静かになった。細かい火種が舞う中、シルヴァはアレンを見据える。
「どういうこと?」
「……それは」
シルヴァの質問にアレンは目を背けた。その反応を見て、カレンを掴むハーヴィンはニヤリと笑う。
「ふふっ……ハハハ! なら代わりに俺が言ってやろうか!? ――お前が姉を見捨てた話を、な」
「――」
「えっ……」
ハーヴィンの言葉に、アレンは唇を強く噛みしめ、シルヴァとシアンは思わず口を開けて硬直してしまった。
アレンがカレンをどうにかして蘇らせた、または生きながらえさせているだろうことは予測していた。それが魔導書由来であることも何なく察している。
けれど、
「……根拠のない話は聞かない……!」
その、アレンがカレンを見捨てたという話に説得力はない。シルヴァは周りに停滞させていた瓦礫に『支配』を力を入れなおし、ハーヴィンにぶつけようと繰り出す。
ハーヴィンはシルヴァの方を見ると、カレンを掴む腕とは逆の腕を翳し、その飛んでいった瓦礫を一瞬で青い炎によって消し炭にした。
そしてハーヴィンは再び吹き出した。
「根拠のない……? ふふふっ……! 俺は『神々の終焉讃歌録』を手に入れるため、必要なことは調べつくしてきた。――もちろん、今の所持者であるアレンのこともな。底まで調べつくした」
ハーヴィンはそう言いながら、カレンの顎をより強く掴む。ハーヴィンの掴んでいる部分から、ピシィとカレンの顔にヒビが入った。
シルヴァはこの時初めてカレンの表情に着目したのだが、そこでようやく『不可解さ』に気づいた。彼女はそんな状態になっているのにも関わらず、まるで無表情で前を見つめているのだ。不可解さも超えて、辺りは炎に包まれて温度が上がっているはずなのに、寒気を感じた。
まるで壊れかけの人形のようだ。そしてその様子にまるで怖気ないハーヴィン。この時点でシルヴァは少しだけ納得してしまった。
「……貴方は、何か知っているのか」
「あァ……知っているとも」
「――シルヴァ!」
シルヴァの低い声に、ハーヴィンは満足そうにうなずきながら答える。そんなシルヴァに、シアンは目を見開いて必死に訴えかけた。
「あの人の言うことを信じるの!? アレンがカレンを見捨てるなんてありえないのに……!」
「そう思うか? よかったなぁアレン! お前の数少ない味方だよ!」
シアンの叫びをハーヴィンはあざ笑うかのようにアレンへといやらしく伝えた。アレンは依然、唇をかみしめて自分が言いたい言葉を自制しているかのようにしている。その鋭い眼光だけがハーヴィンに向けられていた。
ピシィ、とさらにカレンの顔のヒビが長くなっていく。そのヒビからは血液どころか体液すら流れることなく、本当に人形のようだ。
その様子を見て、ようやくアレンは力を抜いて瞳を閉じた。そして静かに言う。
「……言えよ、クソ野郎。ただ一つ忠告するが、早く姉から手を離した方がいい」
「脅しか? 俺は知っている。その魔導書を使っている限り、お前は大きな魔力を運用できない体になってるんだろ? お前の警告は受けねェ」
「……」
ハーヴィンの言葉に、アレンは目を反らして対抗した。その様子を見たハーヴィンは勝ち誇るかのような表情を浮かべる。
魔導書を使っているからこそ、魔力が使えない。さっきシアンが思いついた結論が正解だったようだ。ただアレンの口から直接聞いたわけではないので正確性に少しかけるものの、ハーヴィンの様子からして間違っていないだろう。
――この時点で、ハーヴィンの言うことには一定の信ぴょう性が宿っていた。
「教えてやるよ、そこのむかつくガキども。俺は気分がいいんだ。人生の中で一番大きな目標を、あと一歩で達成できるのだからな」
「……その様子だと、アレンがカレンを見捨てたととも、その魔導書に記してある『蘇生術』を使ってカレンを生き返らせたことも、事実だったのか……」
「……『蘇生術』……?」
シルヴァの複雑な表情から放たれた言葉に、ハーヴィンは素の表情で怪訝そうな顔をした。それからアレンへもう一度視線を戻し、再びシルヴァへの顔を見る。
そして一拍おいて、ハーヴィンはこれまでにないほど大笑いをした。片手で自分の顔を覆い、演技では現せないほど愉快そうに顔を歪ませる。
その姿にシルヴァだけでなくシアンも違和感を覚える。二人の中ではアレンがカレンを生き返らせたこと、はほとんど事実だと思っていた。
しかし奴の様子からして、少し違うようだ。
ハーヴィンは未だに笑いながら、困惑するシルヴァとシアンへ言った。
「『神々の終焉讃歌録』は『神』が終焉を迎える際に書いたとされる、魔導書群のことだ……! ふふっ……! お前らは、神が終わり際に人間に恵みを残すようなありがたい存在だと思っているようだな……! はははっ! こりゃ傑作……っ!」
魔導書『神々の終焉讃歌録』の知られざるルーツ。二人はアレンから軽く説明を受けていたが、詳しくは聞いていない。
否、違うとシルヴァは今になって思う。アレンはあえて話さなかったのだ。今からハーヴィンが言うことが、シルヴァたちの思っているものとは乖離するものだと分かっていたから。
いきなり調子よく喋るハーヴィンに構える二人。
そしてその事実が、奴の口から外へと露見する。
「神が残したのは『救い』じゃない、『火種』なのさ。奴が残した十三の魔導書の内、アレンが使ったのは『殺陣魔導傀儡』の精製魔術。――死んだ人の魂を黄泉から無理やり連れ戻し、それを生前の体に縛ることで意思のない殺戮人形を作る魔術だ。アレンはその殺戮人形の殺戮衝動を無理やり押さえて、まるで『穏やかに生きている』ように見せかけているだけなんだよ!」
そんな中、ハーヴィンはその事実をその場で高らかに宣言したのだった。
0
お気に入りに追加
670
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺おとば🌱
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる