103 / 165
103 野望
しおりを挟む
隣に座るフィリアを横目で見据えるウィズ。気配からして、いや、目視でも若干ながら確認ができる。
(……悪性の魔粒子)
フィリアの周囲に漂っているのは悪性の気配。それは魔剣『フレスベルグ』が生み続けた負の魔力。それが今やフィリアのもとにあって、さらにそれを彼女は使っている。
闇夜に紛れていた方法も、その魔力を使っていたのだろう。ウィズはため息をついた。
「随分と飛ばしますね。その勢いだと、限界はさらに近づきますよ」
「まあね。でもわたしが潰れてもアルトがいる。問題はないよ」
「……」
『アーク家』としての『フィリア・アーク』ではない。ただの『フィリア』としての言葉であることはウィズにも分かった。そこに厳格さは全くない。けれども、同じく未練もなくさらりとした言いようだった。
まるで、負の魔力で体が汚染され結果的に朽ちても後悔がないような感覚。ウィズは少しムッとして口走る。
「なんですか。久しぶりに会ってはそれですか」
「ふふっ……。お気に召さないようね」
「……はぁ」
ウィズの反骨が目立つ口調に、フィリアはどうしてだか少し嬉しそうに笑った。ウィズはさらに嫌な顔をして、困ったようにため息をつく。
それからちょっと考えて、フィリアの瞳を見た。そして言う。
「生きていなきゃ、人間は何もなしえませんよ。たとえ、それが天使であろうと……悪魔であろうと……。貴女にも野望があるでしょうに」
それは誰に言い聞かせたかった言葉なのだろうか。ふと問いかけそうになった。それをなんとか飲み込む。
フィリアはちょっと目を見開いてウィズを見た。
「貴方……」
「……」
その視線を受けてウィズは密かに奥歯をかんだ。失言だったかもしれない。今の発言は『ウィズ』らしくなかったかもしれない。気が緩んでいる。
強張った表情になったウィズに、フィリアは小さく口元を緩めた。そして目を閉じて横顔を見せる。その視線は夜空に光る星々へと向けられていた。
「案外夢見がちな言い方をするのね……」
「……忘れてください」
白々しいほど明るい横顔で平然とそう告げられれば、誰だって恥ずかしくなるのではないだろうか。ウィズは気まずく思ってバツが悪く顔をそらす。
顔をそむけたウィズとは逆に、フィリアはまっすぐとウィズの方へ顔を向けた。月に艶めく長い銀髪がひらりと舞う。
「ありがとう。わたしのことを気にしてくれて」
薄く微笑むフィリア。ウィズはちらりと彼女を見るも、すぐに視線を落として小さくぼやくように返す。
「……一応、当分の主とも言えますから」
「ええ、そうね。……そうね」
曖昧なフィリアの相槌を最後に、二人の間で沈黙が流れた。
その沈黙は周囲の環境音ですらその二者を避けて進んでいくかのようで、ウィズは自然の音色がどうしてか遠くに感じた。どこか居心地の悪さがあるものの、腰を上げるには事足りない。そんな不可思議な気分であった。
ここにいると静けさと肌寒さはとても似ているように感じる。聴覚と触覚で違う器官が受け取る要素だというのに、同一なものとしても謎の納得があった。
「……ウィズ」
「はい」
冷たい風が通り抜けた直後に、フィリアが視線をウィズへと向けずにぼやく。ウィズは間髪入れずに反応した。
「明日……なんだけど」
「はい」
フィリアは口をつむぐ。再び沈黙が流れるのかと、うんざりな半面それも悪くないと思ったウィズをしり目に、フィリアはしっかりとウィズを見据えて告げる。
「もし、命に値札をつけるとしたら」
フィリアはウィズに顔を近づける。ウィズとの間に手を置いて、体重をかけた。鼻の先にまで迫ってきたフィリアに、ウィズはさがるタイミングを失って真っすぐ彼女を見る。
「貴方はいくらで買えるのかしら」
*
翌朝。『東棟』。『a4f32』室。
その部屋の壁には青い空に雲が流れていた。硬く白い床を踏み鳴らして、ウィズは拳に魔力を込めて前方を見据えた。
視線の先にはフィリアが腰に差した剣の柄に手を添えて立っている。彼女は以前ウィズの店を訪れた際にしていた簡易ドレスに、薄い甲冑を所々埋め込んだ衣服を纏っていた。
「……来てくれて礼を言うわ」
厳格な顔つきで声を低くして告げるフィリア。完全に『アーク家』としての態度だ。
フィリアが自分の素を知っているウィズの前でそのような態度を取る理由――それはウィズの背後に白髪の男――『ガスタ・アーク』がいるからである。
彼は空を映す壁にもたれかかって、ウィズをじっと見つめていた。その視線を脅威に感じつつ、ウィズはフィリアへ返答する。
「いえ。それも契約ですからね。……報酬分ぐらいは、きっちり働きますよ」
「そうね。期待しているわ」
フィリアが顎を引く。するとウィズの背後のガスタが壁から背を離すと、そのまま壁沿いに歩き始めた。そして角まで到達すると、その壁に手を触れる。
そうなってからようやく、ガスタは二人の方へ顔を向けて口を開いた。
「一時間後だ。また来る」
それだけ短く告げると、ガスタの姿は魔法の粒子と共に消えた。ここは『東棟』。そういうギミックがたくさんある。
ガスタが消えて、二人だけの空間となった。けれども互いの間にある緊張はほどかれない。
そんな中、フィリアは言う。
「……ごめんね。貴方ぐらいにしか頼めなかったから」
「いーえ。僕も興味はあったんですよ」
少し陰りを浮かべていたフィリアに対し、ウィズは口元を緩めて魔力を少々開放した。魔圧がウィズから放たれ、フィリアの簡易ドレスと銀髪を揺らす。その圧に思わず顔の前に腕をかざしたフィリアへ、ウィズは告げる。
「魔剣の力を飼い馴らした『フィリア・アーク』の力ってやつを」
それを聞いたフィリアは小さく微笑んで見せた。そして剣の柄に添えていた手を開き、それを握りしめる。
――昨夜、フィリアから告げられた申し出。それはフィリアの魔剣『フレスベルグ』の運用において、対魔術師タイプを想定した模擬戦闘の相手になってほしいというものであった。
「自信があるようで安心した。……でも、手を抜かないでね」
フィリアは神妙な顔つきになると、握りしめた剣をゆっくりと鞘から抜き始めた。黒い刀身が露になっていく。
「本当に……危ない力だから」
刀身が完全に鞘から放たれた。フィリアは意を決すると、それを振り切って構える。同時に、黒い刀身へ刻まれた赤い一筋の線が魔力に反応して赤く煌めいた。
「痛い思いは……覚悟して」
(……悪性の魔粒子)
フィリアの周囲に漂っているのは悪性の気配。それは魔剣『フレスベルグ』が生み続けた負の魔力。それが今やフィリアのもとにあって、さらにそれを彼女は使っている。
闇夜に紛れていた方法も、その魔力を使っていたのだろう。ウィズはため息をついた。
「随分と飛ばしますね。その勢いだと、限界はさらに近づきますよ」
「まあね。でもわたしが潰れてもアルトがいる。問題はないよ」
「……」
『アーク家』としての『フィリア・アーク』ではない。ただの『フィリア』としての言葉であることはウィズにも分かった。そこに厳格さは全くない。けれども、同じく未練もなくさらりとした言いようだった。
まるで、負の魔力で体が汚染され結果的に朽ちても後悔がないような感覚。ウィズは少しムッとして口走る。
「なんですか。久しぶりに会ってはそれですか」
「ふふっ……。お気に召さないようね」
「……はぁ」
ウィズの反骨が目立つ口調に、フィリアはどうしてだか少し嬉しそうに笑った。ウィズはさらに嫌な顔をして、困ったようにため息をつく。
それからちょっと考えて、フィリアの瞳を見た。そして言う。
「生きていなきゃ、人間は何もなしえませんよ。たとえ、それが天使であろうと……悪魔であろうと……。貴女にも野望があるでしょうに」
それは誰に言い聞かせたかった言葉なのだろうか。ふと問いかけそうになった。それをなんとか飲み込む。
フィリアはちょっと目を見開いてウィズを見た。
「貴方……」
「……」
その視線を受けてウィズは密かに奥歯をかんだ。失言だったかもしれない。今の発言は『ウィズ』らしくなかったかもしれない。気が緩んでいる。
強張った表情になったウィズに、フィリアは小さく口元を緩めた。そして目を閉じて横顔を見せる。その視線は夜空に光る星々へと向けられていた。
「案外夢見がちな言い方をするのね……」
「……忘れてください」
白々しいほど明るい横顔で平然とそう告げられれば、誰だって恥ずかしくなるのではないだろうか。ウィズは気まずく思ってバツが悪く顔をそらす。
顔をそむけたウィズとは逆に、フィリアはまっすぐとウィズの方へ顔を向けた。月に艶めく長い銀髪がひらりと舞う。
「ありがとう。わたしのことを気にしてくれて」
薄く微笑むフィリア。ウィズはちらりと彼女を見るも、すぐに視線を落として小さくぼやくように返す。
「……一応、当分の主とも言えますから」
「ええ、そうね。……そうね」
曖昧なフィリアの相槌を最後に、二人の間で沈黙が流れた。
その沈黙は周囲の環境音ですらその二者を避けて進んでいくかのようで、ウィズは自然の音色がどうしてか遠くに感じた。どこか居心地の悪さがあるものの、腰を上げるには事足りない。そんな不可思議な気分であった。
ここにいると静けさと肌寒さはとても似ているように感じる。聴覚と触覚で違う器官が受け取る要素だというのに、同一なものとしても謎の納得があった。
「……ウィズ」
「はい」
冷たい風が通り抜けた直後に、フィリアが視線をウィズへと向けずにぼやく。ウィズは間髪入れずに反応した。
「明日……なんだけど」
「はい」
フィリアは口をつむぐ。再び沈黙が流れるのかと、うんざりな半面それも悪くないと思ったウィズをしり目に、フィリアはしっかりとウィズを見据えて告げる。
「もし、命に値札をつけるとしたら」
フィリアはウィズに顔を近づける。ウィズとの間に手を置いて、体重をかけた。鼻の先にまで迫ってきたフィリアに、ウィズはさがるタイミングを失って真っすぐ彼女を見る。
「貴方はいくらで買えるのかしら」
*
翌朝。『東棟』。『a4f32』室。
その部屋の壁には青い空に雲が流れていた。硬く白い床を踏み鳴らして、ウィズは拳に魔力を込めて前方を見据えた。
視線の先にはフィリアが腰に差した剣の柄に手を添えて立っている。彼女は以前ウィズの店を訪れた際にしていた簡易ドレスに、薄い甲冑を所々埋め込んだ衣服を纏っていた。
「……来てくれて礼を言うわ」
厳格な顔つきで声を低くして告げるフィリア。完全に『アーク家』としての態度だ。
フィリアが自分の素を知っているウィズの前でそのような態度を取る理由――それはウィズの背後に白髪の男――『ガスタ・アーク』がいるからである。
彼は空を映す壁にもたれかかって、ウィズをじっと見つめていた。その視線を脅威に感じつつ、ウィズはフィリアへ返答する。
「いえ。それも契約ですからね。……報酬分ぐらいは、きっちり働きますよ」
「そうね。期待しているわ」
フィリアが顎を引く。するとウィズの背後のガスタが壁から背を離すと、そのまま壁沿いに歩き始めた。そして角まで到達すると、その壁に手を触れる。
そうなってからようやく、ガスタは二人の方へ顔を向けて口を開いた。
「一時間後だ。また来る」
それだけ短く告げると、ガスタの姿は魔法の粒子と共に消えた。ここは『東棟』。そういうギミックがたくさんある。
ガスタが消えて、二人だけの空間となった。けれども互いの間にある緊張はほどかれない。
そんな中、フィリアは言う。
「……ごめんね。貴方ぐらいにしか頼めなかったから」
「いーえ。僕も興味はあったんですよ」
少し陰りを浮かべていたフィリアに対し、ウィズは口元を緩めて魔力を少々開放した。魔圧がウィズから放たれ、フィリアの簡易ドレスと銀髪を揺らす。その圧に思わず顔の前に腕をかざしたフィリアへ、ウィズは告げる。
「魔剣の力を飼い馴らした『フィリア・アーク』の力ってやつを」
それを聞いたフィリアは小さく微笑んで見せた。そして剣の柄に添えていた手を開き、それを握りしめる。
――昨夜、フィリアから告げられた申し出。それはフィリアの魔剣『フレスベルグ』の運用において、対魔術師タイプを想定した模擬戦闘の相手になってほしいというものであった。
「自信があるようで安心した。……でも、手を抜かないでね」
フィリアは神妙な顔つきになると、握りしめた剣をゆっくりと鞘から抜き始めた。黒い刀身が露になっていく。
「本当に……危ない力だから」
刀身が完全に鞘から放たれた。フィリアは意を決すると、それを振り切って構える。同時に、黒い刀身へ刻まれた赤い一筋の線が魔力に反応して赤く煌めいた。
「痛い思いは……覚悟して」
0
お気に入りに追加
2,434
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
今日から始める最強伝説 - 出遅れ上等、バトル漫画オタクは諦めない -
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
25歳の春、転生者クルシュは祖国を出奔する。
彼の前世はしがない書店経営者。バトル漫画を何よりも愛する、どこにでもいる最強厨おじさんだった。
幼い頃の夢はスーパーヒーロー。おじさんは転生した今でも最強になりたかった。
その夢を叶えるために、クルシュは大陸最大の都キョウを訪れる。
キョウではちょうど、大陸最強の戦士を決める竜将大会が開かれていた。
クルシュは剣を教わったこともないシロウトだったが、大会に出場することを決める。
常識的に考えれば、未経験者が勝ち上がれるはずがない。
だがクルシュは信じていた。今からでも最強の座を狙えると。
事実、彼の肉体は千を超える不活性スキルが眠る、最強の男となりうる器だった。
スタートに出遅れた、絶対に夢を諦めないおじさんの常勝伝説が始まる。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる