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85 確執は続く!
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山賊の事件から数日が経った。
あれからというもの何か事件があるというわけでもなく、穏やかに時間は過ぎていった。ハーネスに貰った和菓子というものは美味しかったし、お得意さん向けの『しばらく閉店』手紙も何だかんだで郵送できた。
『アーク家』の動向は怪しまれない程度に探っているが、全く見えてこない。水面下で動いているのか、それとも今は動いていないのか。まあ普通に考えれば動いてないということはありえないので、『ガスタ・アーク』、もしくは『フィリア・アーク』や『アルト・アーク』の指示の下で何かしているはずだ。
そんなだから、ウィズは果てしなく暇であった。フィリアは屋敷の中で出会うことは少ないが、外出せずずっと屋敷の中にいるようで、"護衛"の仕事がまるで来ない。それでも給料は入るから安心しろ、とのことを一昨日アルトに聞かされたのを思い出した。
(今日も今日とで、ドラゴラムのじゃれ合いたいところだが……)
日差しが差し込む『アーク家』の廊下。そこから見えるのは屋敷に付随する広大な庭の一部。
ウィズは足を止めると、その窓を通して庭を見下ろした。そして庭の芝生地帯と森林地帯あたりでウロウロしている人影を見て、顔をしかめる。
(なーんか、さァ……。オレのドラゴラムに気がありそうな奴がいるんだよなぁ……)
その視線の先にいる人影は銀色の髪をしていた。両サイドの長いおくれ毛を揺らしながら、彼女は周囲をキョロキョロしながら歩いている。その目的はウィズが『ガーデリー』で購入した『観葉魔植物』――もとい、ドラゴラムであろう。
何故そう推測できるのか。理由は簡単。昨日、彼女がドラゴラムとじゃれ合っているのを同じような状況で目撃しているからだ。
(昨日はちょっと混乱している間にいなくなってしまっていたが……。今日は二度目、僕はいくぞ……!)
ウィズは意気込んでエントランスへと向かったのだった。
*
『エルシィ・アーク』。彼女は『アーク家』の次女で、ソニアをかなり気に入っているようである。
ウィズは庭をぐるっと回って、森林地帯で身を潜めていた。木の陰に隠れながら、その視線はドラゴラムを探していると思われるエルシィへ向けられている。
「おいしいお水ですのよー? いらっしゃーい?」
彼女はそう言いながら、ドラゴラムのお気に入りポイント付近を歩いていた。手には水筒が握られており、ドラゴラムに水やりをしたいようだ。通りでたまにウィズが会いに行ったとき、やけに茎とか葉っぱがツヤツヤしていたわけだ。彼女が水やりをしていたのだろう。
(……ちょっと焦ったけど、あの感じじゃあんまり……)
ウィズもドラゴラムと出会ったまだ数日だ。一応、現時点では人間の中でドラゴラムと一番化が良いのはウィズの良いはず。運命的な出会いをしたり、ドラゴラムを店から連れ出したりしたのはウィズだ。ウィズに一番懐いているはずだ。
しかしながら、それでも不安はある。自分のもとから去ってしまうのではないか、という心臓が細切れになりそうな心配が。ドラゴラムと関わろうとするエルシィの姿を見て、その可能性を懸念していた。
それらの心配をかねて、今見学にきたのだ。けれども、見る限りだとあまり進展していないようだ。
エルシィは割と必死にドラゴラムを探している。しかしドラゴラムは現れない。ウィズが同じことをしたら、恐らく現れてくれるだろう。その事実を前にして、ウィズはいやらしくも口元を緩めていた。
(まぁまぁまぁ、オレの方がドラゴラムのことよく知ってるし―?)
「ぎゅー」
(オレの方がお似合いだしー?)
「ぎゅっぎゅっぎゅっ」
(最近はオレを見つけると登ってくるようになってきたしー?)
「ぎゅーぎゅー」
独りで勝ち誇り、優越感に浸るウィズ。そんな彼の頭の上には例のドラゴラムが登頂に成功していた。
それはウィズがドラゴラムとの間柄を妄想している時であった。彼を見つけたドラゴラムは陽気に彼の足元からよじ登った。今や頭の上で一息ついている。
ウィズはぐふふ、と小さく唸りながら無意識に頭上のドラゴラムを撫でた。彼は意識的にドラゴラムを認識していないが、頭に負担された重さで本能的にドラゴラムが頭へ登頂したことを理解していたのだ。
そしてドラゴラムを撫でることで初めて、その触感がウィズの脳内を通って意識へ伝達する。ウィズは突然のドラゴラムの触感を得て、びくりと肩を揺らした。
「うおっ! いつの間に!?」
――そして、あまりの唐突さに声を上げてしまった。
ウィズがドラゴラムを片手で支えながら、その逆の手を口にやるもすでに遅い。ちょっと遠くにいた二つ眼が、ウィズの声に気付いてこちらを見据えてきた。
「……」
「……」
水筒を片手に、ウィズを認識するや睨んでくるエルシィ。とても気まずくウィズは視線を反らしたかったが、ピリつく雰囲気がそれをさせない。
二人して、誰も得をしないような見つめ合いが続いた。ウィズの頭上ではドラゴラムが嬉しそうにユラユラしている。
「……ッッッ!」
硬直状態が数秒続くが、先に崩れたのはエルシィの方だった。彼女は両手を握りしめ、悔しそうにそれを振り下ろすと、ビシリ! と強くウィズを指で刺して叫んだ。
「またアンタね!? ……っ! 認めるわ! 今度もわたくしの敗け! でも、いずれは! お姉様もソニアちゃんも、そしてその可愛いペットも、全部の視線をわたくしに釘付けにするわよ! 覚悟してなさい!」
顔を真っ赤にして、エルシィは堂々と宣言をする。そして踵を返すと、屋敷の方へ戻っていったのだった。
「……」
その場に残されたウィズ。ドラゴラムは頭上に飽きたのか、今度は肩に乗っては「ぎゅー」と何かを唄っている。
(よく分からないが……オレはヤツに連勝している……らしい……)
何故か一気に疲れを感じたウィズは、その場で座り込んだ。そして木の幹に寄りかかる。
(連勝か……悪い気はしねぇな……。何のことかよく分からんけど……そもそも何に勝ってるんだオレは……?)
ウィズはもう一度、深くため息をついたのだった。
ウィズとエルシィの(一方的な)確執は続く――!
あれからというもの何か事件があるというわけでもなく、穏やかに時間は過ぎていった。ハーネスに貰った和菓子というものは美味しかったし、お得意さん向けの『しばらく閉店』手紙も何だかんだで郵送できた。
『アーク家』の動向は怪しまれない程度に探っているが、全く見えてこない。水面下で動いているのか、それとも今は動いていないのか。まあ普通に考えれば動いてないということはありえないので、『ガスタ・アーク』、もしくは『フィリア・アーク』や『アルト・アーク』の指示の下で何かしているはずだ。
そんなだから、ウィズは果てしなく暇であった。フィリアは屋敷の中で出会うことは少ないが、外出せずずっと屋敷の中にいるようで、"護衛"の仕事がまるで来ない。それでも給料は入るから安心しろ、とのことを一昨日アルトに聞かされたのを思い出した。
(今日も今日とで、ドラゴラムのじゃれ合いたいところだが……)
日差しが差し込む『アーク家』の廊下。そこから見えるのは屋敷に付随する広大な庭の一部。
ウィズは足を止めると、その窓を通して庭を見下ろした。そして庭の芝生地帯と森林地帯あたりでウロウロしている人影を見て、顔をしかめる。
(なーんか、さァ……。オレのドラゴラムに気がありそうな奴がいるんだよなぁ……)
その視線の先にいる人影は銀色の髪をしていた。両サイドの長いおくれ毛を揺らしながら、彼女は周囲をキョロキョロしながら歩いている。その目的はウィズが『ガーデリー』で購入した『観葉魔植物』――もとい、ドラゴラムであろう。
何故そう推測できるのか。理由は簡単。昨日、彼女がドラゴラムとじゃれ合っているのを同じような状況で目撃しているからだ。
(昨日はちょっと混乱している間にいなくなってしまっていたが……。今日は二度目、僕はいくぞ……!)
ウィズは意気込んでエントランスへと向かったのだった。
*
『エルシィ・アーク』。彼女は『アーク家』の次女で、ソニアをかなり気に入っているようである。
ウィズは庭をぐるっと回って、森林地帯で身を潜めていた。木の陰に隠れながら、その視線はドラゴラムを探していると思われるエルシィへ向けられている。
「おいしいお水ですのよー? いらっしゃーい?」
彼女はそう言いながら、ドラゴラムのお気に入りポイント付近を歩いていた。手には水筒が握られており、ドラゴラムに水やりをしたいようだ。通りでたまにウィズが会いに行ったとき、やけに茎とか葉っぱがツヤツヤしていたわけだ。彼女が水やりをしていたのだろう。
(……ちょっと焦ったけど、あの感じじゃあんまり……)
ウィズもドラゴラムと出会ったまだ数日だ。一応、現時点では人間の中でドラゴラムと一番化が良いのはウィズの良いはず。運命的な出会いをしたり、ドラゴラムを店から連れ出したりしたのはウィズだ。ウィズに一番懐いているはずだ。
しかしながら、それでも不安はある。自分のもとから去ってしまうのではないか、という心臓が細切れになりそうな心配が。ドラゴラムと関わろうとするエルシィの姿を見て、その可能性を懸念していた。
それらの心配をかねて、今見学にきたのだ。けれども、見る限りだとあまり進展していないようだ。
エルシィは割と必死にドラゴラムを探している。しかしドラゴラムは現れない。ウィズが同じことをしたら、恐らく現れてくれるだろう。その事実を前にして、ウィズはいやらしくも口元を緩めていた。
(まぁまぁまぁ、オレの方がドラゴラムのことよく知ってるし―?)
「ぎゅー」
(オレの方がお似合いだしー?)
「ぎゅっぎゅっぎゅっ」
(最近はオレを見つけると登ってくるようになってきたしー?)
「ぎゅーぎゅー」
独りで勝ち誇り、優越感に浸るウィズ。そんな彼の頭の上には例のドラゴラムが登頂に成功していた。
それはウィズがドラゴラムとの間柄を妄想している時であった。彼を見つけたドラゴラムは陽気に彼の足元からよじ登った。今や頭の上で一息ついている。
ウィズはぐふふ、と小さく唸りながら無意識に頭上のドラゴラムを撫でた。彼は意識的にドラゴラムを認識していないが、頭に負担された重さで本能的にドラゴラムが頭へ登頂したことを理解していたのだ。
そしてドラゴラムを撫でることで初めて、その触感がウィズの脳内を通って意識へ伝達する。ウィズは突然のドラゴラムの触感を得て、びくりと肩を揺らした。
「うおっ! いつの間に!?」
――そして、あまりの唐突さに声を上げてしまった。
ウィズがドラゴラムを片手で支えながら、その逆の手を口にやるもすでに遅い。ちょっと遠くにいた二つ眼が、ウィズの声に気付いてこちらを見据えてきた。
「……」
「……」
水筒を片手に、ウィズを認識するや睨んでくるエルシィ。とても気まずくウィズは視線を反らしたかったが、ピリつく雰囲気がそれをさせない。
二人して、誰も得をしないような見つめ合いが続いた。ウィズの頭上ではドラゴラムが嬉しそうにユラユラしている。
「……ッッッ!」
硬直状態が数秒続くが、先に崩れたのはエルシィの方だった。彼女は両手を握りしめ、悔しそうにそれを振り下ろすと、ビシリ! と強くウィズを指で刺して叫んだ。
「またアンタね!? ……っ! 認めるわ! 今度もわたくしの敗け! でも、いずれは! お姉様もソニアちゃんも、そしてその可愛いペットも、全部の視線をわたくしに釘付けにするわよ! 覚悟してなさい!」
顔を真っ赤にして、エルシィは堂々と宣言をする。そして踵を返すと、屋敷の方へ戻っていったのだった。
「……」
その場に残されたウィズ。ドラゴラムは頭上に飽きたのか、今度は肩に乗っては「ぎゅー」と何かを唄っている。
(よく分からないが……オレはヤツに連勝している……らしい……)
何故か一気に疲れを感じたウィズは、その場で座り込んだ。そして木の幹に寄りかかる。
(連勝か……悪い気はしねぇな……。何のことかよく分からんけど……そもそも何に勝ってるんだオレは……?)
ウィズはもう一度、深くため息をついたのだった。
ウィズとエルシィの(一方的な)確執は続く――!
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