44 / 165
44 シグナル
しおりを挟む
ウィズとソニアは再びエントランスに向かった。
そこで入口付近で待機する使用人に外出の旨を伝えると、なんと馬の手配をしてくれた。加えて、『アーク家』の従者証明書まで用意してくれるようだ。それがあれば領地内の町で色々と役に立つらしい。
ウィズとソニアがエントランスから外に出て少し待つと、使用人が馬車を持ってきた。二人の前で停まり、その使用人の彼は規律正しく降車してお辞儀をする。
そして封筒を取り出して、二人に差し出した。
「こちら、『アーク家』発行の証明書となります」
ウィズとソニアはその封筒を受けとる。すると僅かに中身に入っているものは輝いた。
二人は顔を見合わせて、中身に入っていたものを取り出す。
「これは……」
そこに入っていたのは厚紙であった。どこか熱を帯びていて、細い紫色の光が何かの記号を独りでに刻んでいた。――文字だ。何か、バラバラな順序で文をしたためている。
それを見つめる二人に使用人は告げた。
「使用期限は今日の日没まで。日没過ぎに自動的に焼失しますので、それまでには屋敷にお戻りください」
厚紙に文字を刻む行為が終了する。改めてその紙を見てみると、そこにはウィズの名前やらの情報が書き込まれていた。そして大きく『証明書』を示す文面もある。
それを確認した使用人はもう一度お辞儀をした。それから屋敷の中へ帰って戻っていく。
青空の下、その場に残されたのはウィズとソニア、そして馬車だけだった。
「すごいね……『アーク家』って」
「……うん」
ウィズも素直にうなずく。
『東棟』に行った時も感じたが、『アーク家』は魔法技術を敵視するどころか、柔軟に取り込んでいる。『聖剣御三家』と名乗っている割には、魔法技術に対しても目を光らせているようだ。
(……まあ、剣術にも『魔力』は使われる。そういう意味で『魔法』は身近なモノにしておいた方が合理的だわな)
ウィズはそう思っていつつ、『証明書』を懐へしまおうとする。しかしその途中で、指に違和感を覚えて目線を下げた。
するり、と『証明書』の下で何かが滑った感触。その正体は視線を下げたことで明らかになった。
「……?」
証明書の下にもう一枚、紙が挿入されていた。ウィズはソニアをちらりと見て、彼女の視線がウィズに向けられていないことを確認する。
それからこっそりと下の紙をスライドさせ、そこに表記された文字を見つめた。
『夕食後、襲撃者の件で尋問を行う。詳細は報を待て』
(……そういや昨日、フィリアがオレを尋問するだとか言ってたが……)
ウィズはその内容を見るや、すぐに『証明書』の下に隠す。そして何事もなかったように『証明書』と一緒に懐へしまった。
一応、そういう話は極秘扱いのようだ。確かに今は大事な時期。あまり目立った行動はしたくないから、こうやって秘密裏に色々と動いているのだろう。
そのためにウィズがするべきことは、ここで疑われるような行動は避ける、ということ。
フィリアにはウィズの中にある『企み』を見逃してもらっているが、現当主の『ガスタ・アーク』やフィリアの弟にして長男『アルト・アーク』はそうはいかない。『企み』の存在が確定すれば、深いところまで追求される。
なので町での行動はほどほどに慎むこと。立場的にはフィリアの庇護下にあるのだ。今の段階で疑いが掛けられることは極めて低いだろう。
ウィズは馬車に近寄ると、ソニアへ言った。
「僕が手綱を取ろうか」
主に"バギー"といわれる、馬と乗車席の二つの簡素な作りになっている馬車に乗りながら、ウィズはソニアへ言う。そして自分のポーチを後ろにある小さな荷物置き場に置いた。
「へへへ、ありがと」
ソニアは楽しそうに笑うと、ウィズの隣に座る。それからソニアは自分のカバンの中から地図を取り出して、指でなぞりながら告げた。
「えっと……一番近い町は『ガーデリー』かな。ボクが道案内するよ!」
「それは助かるね。じゃ、行くよ?」
ウィズが手綱を振るい、馬車は発進する。
穏やかに揺れながら、景色が回り出した。馬の足音が馬車越しに全身へ伝わってきて、それは乗馬感を思わせる。
屋敷の門を出ると、ウィズは少しスピードを上げた。
流れる雲の下、逆らうように進んでいく馬車。林の道を静かに駆けていく。
そんな中、ウィズの肩に重さが増えた。ふとウィズがそちらを見ると、ソニアが寄りかかってきていた。
「……このままでもいい?」
ちらりと、恐縮を思わせる瞳でソニアはウィズを見つめていた。ウィズはそのまま笑って視線を前に戻す。
「もちろん」
ソニアの口元が緩んで微かに笑ったのを、ウィズは肩に感じる彼女の動きでウィズは悟った。
それは穏やかな日常の一幕であった。穏やかで、ぬるま湯につかっているような。現実からは少し浮いていて、ちょっとした夢心地な気分。
それを人間は平穏というのだろう。ウィズは手綱を握りつつも、その懐かしくも儚い感覚に瞳を閉じた。
――"それ"はいつのことだったのだろうか。
同じように馬車に揺られ、庭園をゆっくりと走る情景。
かつての『アレフ・ブレイブ』は剣の握りすぎで、両手がじーんと痛んでいた。しかしその痛みさえも、その空間は幸福の感覚へと昇華させる。
そう、今のソニアのように、『アレフ・ブレイブ』も誰かに寄りかかっていた。
ウィズよりも図体が大きくて、フィリアよりも威圧がある。けれど、世界に存在する全ての不安から守ってくれるであろう存在だと、『アレフ・ブレイブ』は直感していた。
記憶の中にある憧憬。その大きくて暖かいハンモックのような背中の男の顔が、こちらを見下ろして――。
「――っ!」
バッ、とウィズは突然身を乗り出した。寄りかかってきていたソニアは飛び起き、手綱は不自然に揺れて馬が吠える。
「はぁ……! はぁ……! はぁ……!!」
「うぃ、ウィズ……!?」
ウィズは全身を汗だくにして、まるで悪夢を見たばかりの少年のように、正体不明の恐怖に取りつかれていた。ソニアは驚きつつも、そっと手を伸ばす。
「……ソニア」
ウィズは疲れ切った瞳で彼女をちらりと見ると、差し伸ばされた手をぎゅっと握り返した。もう片手は手綱を握っている。
ソニアの手を握った手。そこには確かな体温を感じていた。『あの男』のものではない。ちょっと小さくて、柔らかい女の子の手。
普段のウィズにとってはなんてこともない、ただの物理的な現象の『接触』に過ぎない行為。
しかし今だけは。ウィズはソニアの手を握りしめる、今のこの時だけは。
「……君の手、とても安心する」
「……え?」
ウィズがそう零した。ソニアは突然の、しかもウィズらしくもない発言を前にして、困惑と心配の二重感情に囚われて唖然とする。
もしもウィズの様子が普段と同じであれば、顔を真っ赤にして慌てていたに違い。けれど、その純粋な恋心を吹き飛ばしてしまうほどに、今のウィズの情緒は不安定だった。
ソニアはウィズに手を握られていたままであったが、ふと笑みをこぼすと、優しくウィズの手を握り返した。
その瞬間に一方的な人間の熱を乞う行為が、相互的な施しに変化する。ソニアは普段よりも大人し気な微笑みを浮かべた。
「なら、しばらくこうしていようか?」
「……ごめん」
「うん」
謝罪を口にするウィズに、ソニアは少し握りしめる力を強めた。そして彼女は、それ以上の理由を探ってはこなかった。
それがどれだけウィズの情緒を守る事になったのか、ソニアどころかウィズにさえも思いもよらない。
(クソ……! クソ……!)
汗で頭に髪が引っ付き、鎖骨辺りに流れた汗が服にくっついて嫌悪感を増長させる。
心臓が直接冷たい風にさらされたような気持ちの悪い感覚が、血液の流動によって全身に運ばれているようだった。
(あの顔……アイツは……! でも『アレフ』は……! クソクソクソ、思い出したくなかったのに……! しかもこんな時に……!)
暴れる記憶と感情に言葉が振り回される。言語化できない感情が複雑に絡み合っては、"躊躇"となってウィズの"決心"や" "を突き刺してきた。ウィズは大きく息を吸っては吐いてを繰り返し、暴れ狂う感情の波を静まらせる。
(あんなことになっても……あの時、『アレフ』は幸せだったんだろ……! 『過去』は変わらねぇんだ……『過去』が変わらねぇんだ……!)
強く歯ぎしりをして、八つ当たりをするかの如く、乱暴に手綱を振るっては馬車は加速した。
――記憶の中で、『アレフ・ブレイブ』が寄りかかっていた人物。
世界一大きくて、世界一安心できて、世界一大好きで、世界一立派で、世界一自分の事を守ってくれて、世界一暖かい――。
『ジャコブ・ブレイブ』の背中は、『アレフ・ブレイブ』にとって、かけがえのない心の居場所だった。
そこで入口付近で待機する使用人に外出の旨を伝えると、なんと馬の手配をしてくれた。加えて、『アーク家』の従者証明書まで用意してくれるようだ。それがあれば領地内の町で色々と役に立つらしい。
ウィズとソニアがエントランスから外に出て少し待つと、使用人が馬車を持ってきた。二人の前で停まり、その使用人の彼は規律正しく降車してお辞儀をする。
そして封筒を取り出して、二人に差し出した。
「こちら、『アーク家』発行の証明書となります」
ウィズとソニアはその封筒を受けとる。すると僅かに中身に入っているものは輝いた。
二人は顔を見合わせて、中身に入っていたものを取り出す。
「これは……」
そこに入っていたのは厚紙であった。どこか熱を帯びていて、細い紫色の光が何かの記号を独りでに刻んでいた。――文字だ。何か、バラバラな順序で文をしたためている。
それを見つめる二人に使用人は告げた。
「使用期限は今日の日没まで。日没過ぎに自動的に焼失しますので、それまでには屋敷にお戻りください」
厚紙に文字を刻む行為が終了する。改めてその紙を見てみると、そこにはウィズの名前やらの情報が書き込まれていた。そして大きく『証明書』を示す文面もある。
それを確認した使用人はもう一度お辞儀をした。それから屋敷の中へ帰って戻っていく。
青空の下、その場に残されたのはウィズとソニア、そして馬車だけだった。
「すごいね……『アーク家』って」
「……うん」
ウィズも素直にうなずく。
『東棟』に行った時も感じたが、『アーク家』は魔法技術を敵視するどころか、柔軟に取り込んでいる。『聖剣御三家』と名乗っている割には、魔法技術に対しても目を光らせているようだ。
(……まあ、剣術にも『魔力』は使われる。そういう意味で『魔法』は身近なモノにしておいた方が合理的だわな)
ウィズはそう思っていつつ、『証明書』を懐へしまおうとする。しかしその途中で、指に違和感を覚えて目線を下げた。
するり、と『証明書』の下で何かが滑った感触。その正体は視線を下げたことで明らかになった。
「……?」
証明書の下にもう一枚、紙が挿入されていた。ウィズはソニアをちらりと見て、彼女の視線がウィズに向けられていないことを確認する。
それからこっそりと下の紙をスライドさせ、そこに表記された文字を見つめた。
『夕食後、襲撃者の件で尋問を行う。詳細は報を待て』
(……そういや昨日、フィリアがオレを尋問するだとか言ってたが……)
ウィズはその内容を見るや、すぐに『証明書』の下に隠す。そして何事もなかったように『証明書』と一緒に懐へしまった。
一応、そういう話は極秘扱いのようだ。確かに今は大事な時期。あまり目立った行動はしたくないから、こうやって秘密裏に色々と動いているのだろう。
そのためにウィズがするべきことは、ここで疑われるような行動は避ける、ということ。
フィリアにはウィズの中にある『企み』を見逃してもらっているが、現当主の『ガスタ・アーク』やフィリアの弟にして長男『アルト・アーク』はそうはいかない。『企み』の存在が確定すれば、深いところまで追求される。
なので町での行動はほどほどに慎むこと。立場的にはフィリアの庇護下にあるのだ。今の段階で疑いが掛けられることは極めて低いだろう。
ウィズは馬車に近寄ると、ソニアへ言った。
「僕が手綱を取ろうか」
主に"バギー"といわれる、馬と乗車席の二つの簡素な作りになっている馬車に乗りながら、ウィズはソニアへ言う。そして自分のポーチを後ろにある小さな荷物置き場に置いた。
「へへへ、ありがと」
ソニアは楽しそうに笑うと、ウィズの隣に座る。それからソニアは自分のカバンの中から地図を取り出して、指でなぞりながら告げた。
「えっと……一番近い町は『ガーデリー』かな。ボクが道案内するよ!」
「それは助かるね。じゃ、行くよ?」
ウィズが手綱を振るい、馬車は発進する。
穏やかに揺れながら、景色が回り出した。馬の足音が馬車越しに全身へ伝わってきて、それは乗馬感を思わせる。
屋敷の門を出ると、ウィズは少しスピードを上げた。
流れる雲の下、逆らうように進んでいく馬車。林の道を静かに駆けていく。
そんな中、ウィズの肩に重さが増えた。ふとウィズがそちらを見ると、ソニアが寄りかかってきていた。
「……このままでもいい?」
ちらりと、恐縮を思わせる瞳でソニアはウィズを見つめていた。ウィズはそのまま笑って視線を前に戻す。
「もちろん」
ソニアの口元が緩んで微かに笑ったのを、ウィズは肩に感じる彼女の動きでウィズは悟った。
それは穏やかな日常の一幕であった。穏やかで、ぬるま湯につかっているような。現実からは少し浮いていて、ちょっとした夢心地な気分。
それを人間は平穏というのだろう。ウィズは手綱を握りつつも、その懐かしくも儚い感覚に瞳を閉じた。
――"それ"はいつのことだったのだろうか。
同じように馬車に揺られ、庭園をゆっくりと走る情景。
かつての『アレフ・ブレイブ』は剣の握りすぎで、両手がじーんと痛んでいた。しかしその痛みさえも、その空間は幸福の感覚へと昇華させる。
そう、今のソニアのように、『アレフ・ブレイブ』も誰かに寄りかかっていた。
ウィズよりも図体が大きくて、フィリアよりも威圧がある。けれど、世界に存在する全ての不安から守ってくれるであろう存在だと、『アレフ・ブレイブ』は直感していた。
記憶の中にある憧憬。その大きくて暖かいハンモックのような背中の男の顔が、こちらを見下ろして――。
「――っ!」
バッ、とウィズは突然身を乗り出した。寄りかかってきていたソニアは飛び起き、手綱は不自然に揺れて馬が吠える。
「はぁ……! はぁ……! はぁ……!!」
「うぃ、ウィズ……!?」
ウィズは全身を汗だくにして、まるで悪夢を見たばかりの少年のように、正体不明の恐怖に取りつかれていた。ソニアは驚きつつも、そっと手を伸ばす。
「……ソニア」
ウィズは疲れ切った瞳で彼女をちらりと見ると、差し伸ばされた手をぎゅっと握り返した。もう片手は手綱を握っている。
ソニアの手を握った手。そこには確かな体温を感じていた。『あの男』のものではない。ちょっと小さくて、柔らかい女の子の手。
普段のウィズにとってはなんてこともない、ただの物理的な現象の『接触』に過ぎない行為。
しかし今だけは。ウィズはソニアの手を握りしめる、今のこの時だけは。
「……君の手、とても安心する」
「……え?」
ウィズがそう零した。ソニアは突然の、しかもウィズらしくもない発言を前にして、困惑と心配の二重感情に囚われて唖然とする。
もしもウィズの様子が普段と同じであれば、顔を真っ赤にして慌てていたに違い。けれど、その純粋な恋心を吹き飛ばしてしまうほどに、今のウィズの情緒は不安定だった。
ソニアはウィズに手を握られていたままであったが、ふと笑みをこぼすと、優しくウィズの手を握り返した。
その瞬間に一方的な人間の熱を乞う行為が、相互的な施しに変化する。ソニアは普段よりも大人し気な微笑みを浮かべた。
「なら、しばらくこうしていようか?」
「……ごめん」
「うん」
謝罪を口にするウィズに、ソニアは少し握りしめる力を強めた。そして彼女は、それ以上の理由を探ってはこなかった。
それがどれだけウィズの情緒を守る事になったのか、ソニアどころかウィズにさえも思いもよらない。
(クソ……! クソ……!)
汗で頭に髪が引っ付き、鎖骨辺りに流れた汗が服にくっついて嫌悪感を増長させる。
心臓が直接冷たい風にさらされたような気持ちの悪い感覚が、血液の流動によって全身に運ばれているようだった。
(あの顔……アイツは……! でも『アレフ』は……! クソクソクソ、思い出したくなかったのに……! しかもこんな時に……!)
暴れる記憶と感情に言葉が振り回される。言語化できない感情が複雑に絡み合っては、"躊躇"となってウィズの"決心"や" "を突き刺してきた。ウィズは大きく息を吸っては吐いてを繰り返し、暴れ狂う感情の波を静まらせる。
(あんなことになっても……あの時、『アレフ』は幸せだったんだろ……! 『過去』は変わらねぇんだ……『過去』が変わらねぇんだ……!)
強く歯ぎしりをして、八つ当たりをするかの如く、乱暴に手綱を振るっては馬車は加速した。
――記憶の中で、『アレフ・ブレイブ』が寄りかかっていた人物。
世界一大きくて、世界一安心できて、世界一大好きで、世界一立派で、世界一自分の事を守ってくれて、世界一暖かい――。
『ジャコブ・ブレイブ』の背中は、『アレフ・ブレイブ』にとって、かけがえのない心の居場所だった。
0
お気に入りに追加
2,430
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる