11 / 30
A「共犯者」
第10話 辰巳の陰鬱
しおりを挟む
レッドフードの持ち掛ける蠱惑的な誘い。それに華怜が揺れていたのと同時刻────
辰巳鋼一郎(たつみこういちろう)は片っ端から、監視カメラの記録に目を通していた。その理由も単純明快なもので、「包囲網を突破した赤ずきんと、連れ去られてしまった部下の痕跡を探す」ためだ。
辰巳の顔色は目に見えて悪くなっていた。眼窩の下はマッキーペンで引いたような隈ができて、頬も明らかに痩けている。悪人ツラに磨きが掛かったと言えばそうだが、当の本人からすれば少しも笑えそうにもなかった。
「大上(おおがみ)め……必ず戻ってこいって命令したのに。戻ってきたら始末書の山じゃ済ませないからな」
あの夜、赤ずきんは自らの血液で両前脚を造形することにより、中破した三号車を強引に立ち上がらせた。かと思えば、その細身を運転席へと滑り込ませ、車体を操ってみせたのだ。
まさか対幻想人(フェアリスト)の切り札とも言える〈ウルフパック〉を、その幻想人に利用されてしまうだなんて、考えたこともなかった。加えて、十三号車は軽量化と推進機の積載により、加速力を極限まで高めた仕様。それを駆るのが本来のドライバーである大上華怜(かれん)でなかったとしても、他の〈ウルフパック〉で追尾するには負の悪すぎる相手だ。
結果として赤ずきんは逃亡に成功。警視庁特務課・幻想人対策班は一台の〈ウルフパック〉と一人の班員を拉致されることになった。
それを受けて上層部からは速やかな赤ずきんの捕縛と、拉致された大上華怜巡査部長の保護を第一に命じられるも、進捗はこのザマだ。
三日三晩を費やして、監視カメラの確認作業や周辺住民の聞き込みを行ったが目立った成果も出ていない。
「畜生……班長の俺がしっかりしなきゃいけないってのに……」
「まぁ、そう根を詰めすぎんな。タツ」
向かいのデスクから、辰巳を気遣うような口調と共に中年の刑事が顔を覗かせた。浪岡大吾(なみおかだいご)警部、〈ウルフパック〉四号車のハンドルを握る対策班の班員である。
寄せられた目撃情報の中から有用なものを精査し続けた彼の表情にも、疲労が色濃く滲んでいる。
「浪岡先輩こそ、人のこと言えるようなツラしてないっすよ。舎弟を殺されたばかりのヤーさんみたいっす」
「うるせぇ、俺たちデカは迫力のある顔をしててナンボなんだよ。愛想よく振る舞うのは地域課か広報課の連中にでも任せてりゃいいんだ」
吐き捨てた浪岡は、辰巳よりも八つ上の先輩で、かつては彼の下で刑事のイロハを学ばせてもらった事もある大ベテランでもあった。
「ははっ……違いねぇや」
対策班は比較的新しく組織されたチームであり、配備されてから間もない〈ウルフパック〉への機種適応には若手の方が向いていたという事情から、チームの班長こそ歳下の辰巳が務めているが、彼にはまだまだ学ばせて貰う事の方が多い。
辰巳は疲労の溜まった眉間を抑えて、浪岡に話題を振ってみた。
「大上のヤツ……今頃何をしてるんですかね……」
「さぁな。ただ、奴っこさんの狙いが読めねぇのも確かだ」
「奴っこさんの狙い……ですか?」
浪岡の渋い顔がより険しいものに変わる。
「赤すぎんだよ。どうしてアイツはわざわざ大上を連れ去りやがった? 人質にするために連れ去ったとしたのなら、俺たちから逃げおおせた時点でとっくに用済みになるはずだろ?」
用済みになったなら、華怜を手元に置いておく理由もない。バラして遺体を投棄するか、何かしらの交渉材料にする程度しか、彼女の身柄には使い道がないのだ。
それなのに、赤ずきんはどうして彼女を連れ去ったのか? 幻想人の気まぐれと言ってしまえばそこまでだが、浪岡の疑念は確かに的を得たものだ。
「はぁ……大上も大上だ。さっさと赤ずきんの元を抜け出して連絡の一つや二つを寄越せっつーの!」
「それは流石に厳しすぎるんじゃ……」
「アイツの能力の高さに関しては、お前の方がよく知ってるだろうよ。配属されてから一年近くずっと面倒見てた訳だし。それにこのまま、今回の一件が片付かなきゃ俺たちはいつ休めるのやら」
浪岡は増え続ける業務を辟易していた。警察官という仕事柄、休日出勤や急な呼び出しだって仕方のないことは彼も理解してるはずだ。
それでも彼がオーバーワークの類を露骨に嫌う理由を、辰巳は知っている。
「はぁ……このままじゃパパが嫌われちまうよ。来月は娘の誕生パーティーだってのに」
「美咲(みさき)ちゃんでしたよね。今幾つになるんでしたっけ?」
「五歳だよ。けど、ウチの娘は凄いんだぞ! もう平仮名とカタカナを覚えたんだ。メールだって打てるし、この間なんて『パパ頑張って!』なんてメッセージを送ってくれてさ」
かつては「捜査一課の鬼」と呼ばれた浪岡の表情がだらしなく緩んだ。今の彼は紛れもない「親バカ」なのだ。
「その話なら、もう何度も聞きましたよ」
「あれそうだったか? それじゃあウチの娘が将来の夢に、パパのお嫁さんって言ってたことは」
「うっわ……娘さんの男の趣味、だいぶアレじゃないですか? 刑事で悪人ヅラってだけでも大概なのに、増して浪岡先輩を選ぶだなんて」
「悪人ヅラはテメェもだろうが」
「というか、ウチの人間はもれなく悪人ヅラっすね」
と言いながらも、辰巳は彼の娘自慢を聞くのが嫌いではなかった。
対策班は幻想人犯罪の最前線であり、今回のように歯痒い結果に直面する事もあれば、時には仲間の殉職だって覚悟しておかなければならない。だからこそ、こんな他愛のない世間話が心地よく聞こえてしまうのだろう。
そんな少しの寄り道を経て、二人の話題はまた真面目な方向に戻ってきた。
「けど、何度も言うがあんまり根を詰めすぎんな。お前が直面している問題は大上の件だけじゃねぇんだから」
「えっと……それは彼のことでしょうか?」
華怜のいない間に、対策班は一つの変化を受け入れていた。異例の措置ながらも、彼女の抜けた穴を埋めるべく補充の人材が一名、対策班に投入されたのだ。
「あぁ。これは俺の勘みたいなもんだが、アイツも大上と同じで、どこか底が見えねぇ。正直、不気味に感じてるくらいだ」
「とかなんとか言って、先輩は後輩の面倒を見るのが苦手なだけですよね……なんなら彼は優秀な刑事ですし、大上みたく危なっかしところもありませんし」
「さて、どうだかねぇ」
すると、まるで示し合わせたかのようなタイミングでオフィスのドアが開かれ、一人の刑事が戻ってきた。
「やぁ、やぁ、皆さん方! 期待のスーパーエリート、猫下(ねこもと)巡査が只今、聞き込み調査より戻って参りましたよ!」
開いているのか、閉じているのか疑わしい糸目の青年。その表情にどこか幼さを残した彼が、ちょうど話題に上がっていた人物─────猫下誠人(まこと)であった。
辰巳鋼一郎(たつみこういちろう)は片っ端から、監視カメラの記録に目を通していた。その理由も単純明快なもので、「包囲網を突破した赤ずきんと、連れ去られてしまった部下の痕跡を探す」ためだ。
辰巳の顔色は目に見えて悪くなっていた。眼窩の下はマッキーペンで引いたような隈ができて、頬も明らかに痩けている。悪人ツラに磨きが掛かったと言えばそうだが、当の本人からすれば少しも笑えそうにもなかった。
「大上(おおがみ)め……必ず戻ってこいって命令したのに。戻ってきたら始末書の山じゃ済ませないからな」
あの夜、赤ずきんは自らの血液で両前脚を造形することにより、中破した三号車を強引に立ち上がらせた。かと思えば、その細身を運転席へと滑り込ませ、車体を操ってみせたのだ。
まさか対幻想人(フェアリスト)の切り札とも言える〈ウルフパック〉を、その幻想人に利用されてしまうだなんて、考えたこともなかった。加えて、十三号車は軽量化と推進機の積載により、加速力を極限まで高めた仕様。それを駆るのが本来のドライバーである大上華怜(かれん)でなかったとしても、他の〈ウルフパック〉で追尾するには負の悪すぎる相手だ。
結果として赤ずきんは逃亡に成功。警視庁特務課・幻想人対策班は一台の〈ウルフパック〉と一人の班員を拉致されることになった。
それを受けて上層部からは速やかな赤ずきんの捕縛と、拉致された大上華怜巡査部長の保護を第一に命じられるも、進捗はこのザマだ。
三日三晩を費やして、監視カメラの確認作業や周辺住民の聞き込みを行ったが目立った成果も出ていない。
「畜生……班長の俺がしっかりしなきゃいけないってのに……」
「まぁ、そう根を詰めすぎんな。タツ」
向かいのデスクから、辰巳を気遣うような口調と共に中年の刑事が顔を覗かせた。浪岡大吾(なみおかだいご)警部、〈ウルフパック〉四号車のハンドルを握る対策班の班員である。
寄せられた目撃情報の中から有用なものを精査し続けた彼の表情にも、疲労が色濃く滲んでいる。
「浪岡先輩こそ、人のこと言えるようなツラしてないっすよ。舎弟を殺されたばかりのヤーさんみたいっす」
「うるせぇ、俺たちデカは迫力のある顔をしててナンボなんだよ。愛想よく振る舞うのは地域課か広報課の連中にでも任せてりゃいいんだ」
吐き捨てた浪岡は、辰巳よりも八つ上の先輩で、かつては彼の下で刑事のイロハを学ばせてもらった事もある大ベテランでもあった。
「ははっ……違いねぇや」
対策班は比較的新しく組織されたチームであり、配備されてから間もない〈ウルフパック〉への機種適応には若手の方が向いていたという事情から、チームの班長こそ歳下の辰巳が務めているが、彼にはまだまだ学ばせて貰う事の方が多い。
辰巳は疲労の溜まった眉間を抑えて、浪岡に話題を振ってみた。
「大上のヤツ……今頃何をしてるんですかね……」
「さぁな。ただ、奴っこさんの狙いが読めねぇのも確かだ」
「奴っこさんの狙い……ですか?」
浪岡の渋い顔がより険しいものに変わる。
「赤すぎんだよ。どうしてアイツはわざわざ大上を連れ去りやがった? 人質にするために連れ去ったとしたのなら、俺たちから逃げおおせた時点でとっくに用済みになるはずだろ?」
用済みになったなら、華怜を手元に置いておく理由もない。バラして遺体を投棄するか、何かしらの交渉材料にする程度しか、彼女の身柄には使い道がないのだ。
それなのに、赤ずきんはどうして彼女を連れ去ったのか? 幻想人の気まぐれと言ってしまえばそこまでだが、浪岡の疑念は確かに的を得たものだ。
「はぁ……大上も大上だ。さっさと赤ずきんの元を抜け出して連絡の一つや二つを寄越せっつーの!」
「それは流石に厳しすぎるんじゃ……」
「アイツの能力の高さに関しては、お前の方がよく知ってるだろうよ。配属されてから一年近くずっと面倒見てた訳だし。それにこのまま、今回の一件が片付かなきゃ俺たちはいつ休めるのやら」
浪岡は増え続ける業務を辟易していた。警察官という仕事柄、休日出勤や急な呼び出しだって仕方のないことは彼も理解してるはずだ。
それでも彼がオーバーワークの類を露骨に嫌う理由を、辰巳は知っている。
「はぁ……このままじゃパパが嫌われちまうよ。来月は娘の誕生パーティーだってのに」
「美咲(みさき)ちゃんでしたよね。今幾つになるんでしたっけ?」
「五歳だよ。けど、ウチの娘は凄いんだぞ! もう平仮名とカタカナを覚えたんだ。メールだって打てるし、この間なんて『パパ頑張って!』なんてメッセージを送ってくれてさ」
かつては「捜査一課の鬼」と呼ばれた浪岡の表情がだらしなく緩んだ。今の彼は紛れもない「親バカ」なのだ。
「その話なら、もう何度も聞きましたよ」
「あれそうだったか? それじゃあウチの娘が将来の夢に、パパのお嫁さんって言ってたことは」
「うっわ……娘さんの男の趣味、だいぶアレじゃないですか? 刑事で悪人ヅラってだけでも大概なのに、増して浪岡先輩を選ぶだなんて」
「悪人ヅラはテメェもだろうが」
「というか、ウチの人間はもれなく悪人ヅラっすね」
と言いながらも、辰巳は彼の娘自慢を聞くのが嫌いではなかった。
対策班は幻想人犯罪の最前線であり、今回のように歯痒い結果に直面する事もあれば、時には仲間の殉職だって覚悟しておかなければならない。だからこそ、こんな他愛のない世間話が心地よく聞こえてしまうのだろう。
そんな少しの寄り道を経て、二人の話題はまた真面目な方向に戻ってきた。
「けど、何度も言うがあんまり根を詰めすぎんな。お前が直面している問題は大上の件だけじゃねぇんだから」
「えっと……それは彼のことでしょうか?」
華怜のいない間に、対策班は一つの変化を受け入れていた。異例の措置ながらも、彼女の抜けた穴を埋めるべく補充の人材が一名、対策班に投入されたのだ。
「あぁ。これは俺の勘みたいなもんだが、アイツも大上と同じで、どこか底が見えねぇ。正直、不気味に感じてるくらいだ」
「とかなんとか言って、先輩は後輩の面倒を見るのが苦手なだけですよね……なんなら彼は優秀な刑事ですし、大上みたく危なっかしところもありませんし」
「さて、どうだかねぇ」
すると、まるで示し合わせたかのようなタイミングでオフィスのドアが開かれ、一人の刑事が戻ってきた。
「やぁ、やぁ、皆さん方! 期待のスーパーエリート、猫下(ねこもと)巡査が只今、聞き込み調査より戻って参りましたよ!」
開いているのか、閉じているのか疑わしい糸目の青年。その表情にどこか幼さを残した彼が、ちょうど話題に上がっていた人物─────猫下誠人(まこと)であった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
「……あなた誰?」自殺を図った妻が目覚めた時、彼女は夫である僕を見てそう言った
Kouei
恋愛
大量の睡眠薬を飲んで自殺を図った妻。
侍女の発見が早かったため一命を取り留めたが、
4日間意識不明の状態が続いた。
5日目に意識を取り戻し、安心したのもつかの間。
「……あなた誰?」
目覚めた妻は僕と過ごした三年間の記憶を全て忘れていた。
僕との事だけを……
※この作品は、他投稿サイトにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる