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第13特務消防師団と吸血鬼たち
第6話 鮮血は鮮やかに舞う
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詰所の外観はなんの変哲もない退屈なものであった。表向きはタダの消防団という建前を守っているのから仕方がない。
けれど「人目につかない場所」であれば、わざわざ建前を守る必要もない。
「────例えを上げるなら、詰所の地下だとかね♪」
周哉は二人に連れられて、詰所の地下へと招かれる。
そこは四方をコンクリートで固められた訓練区画であった。スペースも存分に確保されており、ここならば外部の目も気にせずに特務消防師団としての訓練も行えるというわけだ。
「さぁ、周哉くん! ここで私たちが力の扱い方についてをレクチャーしてあげようじゃないか!」
鈴華はそう言うが、人工吸血鬼(アークパイア)になったという実感は薄い。
彼女に紅血血清を無理やり突き刺され、人外への境界線を飛び越えたまではいいが、身体に特筆した変化も現れなければ、十字架やニンニクが嫌いになったという実感も沸かない。
「あの……僕は本当にアークパイアになれたんでしょうか?」
「初めは皆そんなものだよ。私もしばらくは半信半疑だったからね」
「私もそうですね」
彼女の傍に控えていた火垂も小さく頷いた。
「アークパイアは吸血鬼(ヴァンパイア)特有の弱点を引き継ぐわけでもありませんから。日常生活をおくる分には実感を得づらいのかもしれません」
それでも一応の変化しているらしく。筋繊維や骨格がより頑丈に再構築された事によって、身体機能と再生能力が向上しているそうだ。
「思えばアークパイアになってからは、ささくれとか深爪に悩まされることが無くなったな。どんなに小さな傷でもすぐに治ってくれるのだから、便利な身体になったものだよ」
「それはまた、絶妙に有り難みが分かり辛いですね……」
鈴華はケラケラと笑っているが、火垂は呆れたようで。短く嘆息を漏らした。
「はぁ……鈴華団長は少し黙っててくれませんか? 貴女がふざけると話がスムーズに進まないので」
「厳しいなぁ、火垂ちゃんは」
「余計なお世話です」
鈴華を鋭く睨んだ彼女は、区画の真ん中まで踏み出し、周囲との距離を測った。力を行使する上で、十分な距離を開けたのだろう。
「それでは周哉さん。私がアークパイアとしての力の使用例をお見せしますね」
アークパイアとしての異能。────それはヴァンパイアの持つ異能と同様「特異性を秘めた血液の操作」である。
「周哉くん。私は以前に、妖魔の蒼炎はイメージを介して操れる可能性を示唆したな。アークパイアの異能もそれと同様に、自らの紡ぎ上げたイメージが形を成すんだ」
「血液をどのように操作し、何を成すのか? その用途には各々あれど、私の用途はもっともベーシックなものです」
彼女の爪先からは、紅い血液が滴る。
「『第十四特務消防士団』副団長・秋月火垂。僭越ながら参りますッ!」
彼女の紅血は逆巻き、そして形を作った。鋭利な刃と柄を合わせ持つ日本刀だ。
「一番・赤血刀ッ! 次いで、」
血で形作られた日本刀が崩れた。そして、彼女のイメージと共に次なる形へと編み直される。
「二番・血爆斧ッ!」
無骨なそれは火災時に進路を切り開くための消火斧であろう。
「す、すごい!」
「続きます」
彼女は消火斧を手に、それをクルりと回して見せた。そうすれば斧は瞬きする間もなく扉を打ち破るための大振りのハンマーへと。
さらにクルりと回せば、それは高所へ登攀するためのロープに形質を変えてみせた。
「以上です。お目汚しを失礼しました」
「どうだい、うちの副団長は? なかなかに器用なものだろう?」
お目汚しだなんてとんでもない。自らの鮮血を次から次へと作り変えていく、その様は一つの舞踊のように華麗であった。
「妖魔や人外が絡む現場では通常の装備じゃ役に立たないってことも多くてね。けど、そんな時でも彼女がいれば安心さ。何たって欲しい装備を、欲しいタイミングで作れるんだから」
現場に置いて、なにより重宝されるのは円滑さだ。
不要な装備の積載を減らし、あらゆる作業をスムーズに行えるようにする火垂の異能は特務消防士団にとって不可欠なものであろう。
「…………」
ただ、当の火垂は褒められても不服らしく。
「団長が他者の技術を褒めても嫌味にしかなりませんよ。それに私の力は、彼女が言うほど万能でもありません。一度に沢山の装備を作りすぎると貧血を起こしますし、AED装置やドローン端末と言った高精度なモジュール類を形成するには、三十秒程度のラグを要します」
「な……なるほど」
周哉はそう返すも、すぐに違和感に気づいた。
彼女はさも当然のように、自身の血液でAED装置やドローンを作れると言うのだ。
「いや、やっぱり、ちょっと待って下さい! なんかおかしくありませんでしたっ⁉」
「はい……別に変なところはなかったと思いますが。確かにドローンを形成する場合には、動力となるバッテリーやモーターこそ外付けしなければなりませんが、全体を形成するフレームやプロペラはさほど難しい造形もいりません。血液は電気も通しますので、構造さえ把握できていればさほど難しいことではないかと……」
丁寧に説明されても、やはり納得できない。上手く言葉には出来ないが、なんかこう……ズルすぎる気がする。
すると、周哉の内心を察したのか、今度は鈴華が補足を入れてくれた。
「火垂ちゃん、ナチュラルに嫌味になっているのは君の方だよ」
消防師団員は、通常の消防団員と同様に「非常勤地方公務員」にあたる。つまり、彼女らには団員以外にも社会的立場や所属があるのだ。
「彼女は現役の東大生、しかも主席なんだ。その類稀なる頭脳と観察眼があるからこそ、ここまで精密な造形が可能なのさ」
「はい⁉ ってことは、火垂さんって凄く頭がいい人じゃないですか⁉」
火垂はどうにもやりにくそうに肩をすくめた。
「別に大したことではないと思いますが……」
きっと今のも嫌味ではなく、天然ゆえに出た言葉なのだろう。
鈴華のことはどうにも浮世離れした人だと思っていたが、頭脳という点に関してならば彼女も大概であった。
「それに、私の力自体は血清によって獲得したものに過ぎません。それも人間の技術でヴァンパイアの力を擬似的にコピーした程度であって。記録にあるオリジナルたちには遠く及びませんよ」
そこで周哉にも、また一つの疑問が浮かんだ。アークパイアはヴァンパイアがあってこそ生まれた者。
ならば、その大元となったヴァンパイアは現在どのように、過ごしているのか?
「やっぱり、ヴァンパイアたちも僕らの社会に溶け込んでいるんですか」
「あぁ、────少なくとも日本にわたってきた連中は百年前に皆揃って殺されたよ。だから、この国にはほとんどいないんじゃないかな」
淡として、鈴華は言い切った。
「考えても見たまえ、ヴァンパイアの血はあらゆる人外の『特効』と『耐性』を持っているんだ。そんな奴らが他の連中から疎まれない訳がないのさ」
確かに、そうなのだが。
「けど……そんな凄い力を持っているなら尚のこと皆が殺されてしまうなんて、」
「『羅刹衆(らせつしゅう)』という、コミュニティがありまして。蒼炎を操ることに長けた妖魔たちからなる暗殺や傭兵を生業とした連中が、ヴァンパイアを根絶やしにしたんですよ」
またしても妖魔だ。
羅刹衆。────人外殺しのヴァンパイアさえも、根絶やしにしてみせる連中。それと自分の内側に潜むバケモノと同質であると思うだけでも、身震いがした。
「まっ、安心したまえ。ここ最近は羅刹衆どころか、妖魔自体が何かをやらかすってことも減ってきたからね。それこそ君が妖魔に憑かれたのだって数十年ぶりのレアケースなんだ」
「それに私たちは『特務消防師団』です。私たちの職務は人ならざる存在の起こした災害から、人々を救うことであり、そんな物騒な連中と正面からやり合う必要もありませんので」
「……けど、」
二人の言う通り、自分はビビりすぎなのかもしれない。
それでも一抹の不安を拭い去ることはできなった。
「それよりも!」
鈴華がパン! と掌を打つ。
「周哉くん。火垂副団長がお手本を見せてくれたんだ。次は君が実戦に挑む番じゃないかな?」
けれど「人目につかない場所」であれば、わざわざ建前を守る必要もない。
「────例えを上げるなら、詰所の地下だとかね♪」
周哉は二人に連れられて、詰所の地下へと招かれる。
そこは四方をコンクリートで固められた訓練区画であった。スペースも存分に確保されており、ここならば外部の目も気にせずに特務消防師団としての訓練も行えるというわけだ。
「さぁ、周哉くん! ここで私たちが力の扱い方についてをレクチャーしてあげようじゃないか!」
鈴華はそう言うが、人工吸血鬼(アークパイア)になったという実感は薄い。
彼女に紅血血清を無理やり突き刺され、人外への境界線を飛び越えたまではいいが、身体に特筆した変化も現れなければ、十字架やニンニクが嫌いになったという実感も沸かない。
「あの……僕は本当にアークパイアになれたんでしょうか?」
「初めは皆そんなものだよ。私もしばらくは半信半疑だったからね」
「私もそうですね」
彼女の傍に控えていた火垂も小さく頷いた。
「アークパイアは吸血鬼(ヴァンパイア)特有の弱点を引き継ぐわけでもありませんから。日常生活をおくる分には実感を得づらいのかもしれません」
それでも一応の変化しているらしく。筋繊維や骨格がより頑丈に再構築された事によって、身体機能と再生能力が向上しているそうだ。
「思えばアークパイアになってからは、ささくれとか深爪に悩まされることが無くなったな。どんなに小さな傷でもすぐに治ってくれるのだから、便利な身体になったものだよ」
「それはまた、絶妙に有り難みが分かり辛いですね……」
鈴華はケラケラと笑っているが、火垂は呆れたようで。短く嘆息を漏らした。
「はぁ……鈴華団長は少し黙っててくれませんか? 貴女がふざけると話がスムーズに進まないので」
「厳しいなぁ、火垂ちゃんは」
「余計なお世話です」
鈴華を鋭く睨んだ彼女は、区画の真ん中まで踏み出し、周囲との距離を測った。力を行使する上で、十分な距離を開けたのだろう。
「それでは周哉さん。私がアークパイアとしての力の使用例をお見せしますね」
アークパイアとしての異能。────それはヴァンパイアの持つ異能と同様「特異性を秘めた血液の操作」である。
「周哉くん。私は以前に、妖魔の蒼炎はイメージを介して操れる可能性を示唆したな。アークパイアの異能もそれと同様に、自らの紡ぎ上げたイメージが形を成すんだ」
「血液をどのように操作し、何を成すのか? その用途には各々あれど、私の用途はもっともベーシックなものです」
彼女の爪先からは、紅い血液が滴る。
「『第十四特務消防士団』副団長・秋月火垂。僭越ながら参りますッ!」
彼女の紅血は逆巻き、そして形を作った。鋭利な刃と柄を合わせ持つ日本刀だ。
「一番・赤血刀ッ! 次いで、」
血で形作られた日本刀が崩れた。そして、彼女のイメージと共に次なる形へと編み直される。
「二番・血爆斧ッ!」
無骨なそれは火災時に進路を切り開くための消火斧であろう。
「す、すごい!」
「続きます」
彼女は消火斧を手に、それをクルりと回して見せた。そうすれば斧は瞬きする間もなく扉を打ち破るための大振りのハンマーへと。
さらにクルりと回せば、それは高所へ登攀するためのロープに形質を変えてみせた。
「以上です。お目汚しを失礼しました」
「どうだい、うちの副団長は? なかなかに器用なものだろう?」
お目汚しだなんてとんでもない。自らの鮮血を次から次へと作り変えていく、その様は一つの舞踊のように華麗であった。
「妖魔や人外が絡む現場では通常の装備じゃ役に立たないってことも多くてね。けど、そんな時でも彼女がいれば安心さ。何たって欲しい装備を、欲しいタイミングで作れるんだから」
現場に置いて、なにより重宝されるのは円滑さだ。
不要な装備の積載を減らし、あらゆる作業をスムーズに行えるようにする火垂の異能は特務消防士団にとって不可欠なものであろう。
「…………」
ただ、当の火垂は褒められても不服らしく。
「団長が他者の技術を褒めても嫌味にしかなりませんよ。それに私の力は、彼女が言うほど万能でもありません。一度に沢山の装備を作りすぎると貧血を起こしますし、AED装置やドローン端末と言った高精度なモジュール類を形成するには、三十秒程度のラグを要します」
「な……なるほど」
周哉はそう返すも、すぐに違和感に気づいた。
彼女はさも当然のように、自身の血液でAED装置やドローンを作れると言うのだ。
「いや、やっぱり、ちょっと待って下さい! なんかおかしくありませんでしたっ⁉」
「はい……別に変なところはなかったと思いますが。確かにドローンを形成する場合には、動力となるバッテリーやモーターこそ外付けしなければなりませんが、全体を形成するフレームやプロペラはさほど難しい造形もいりません。血液は電気も通しますので、構造さえ把握できていればさほど難しいことではないかと……」
丁寧に説明されても、やはり納得できない。上手く言葉には出来ないが、なんかこう……ズルすぎる気がする。
すると、周哉の内心を察したのか、今度は鈴華が補足を入れてくれた。
「火垂ちゃん、ナチュラルに嫌味になっているのは君の方だよ」
消防師団員は、通常の消防団員と同様に「非常勤地方公務員」にあたる。つまり、彼女らには団員以外にも社会的立場や所属があるのだ。
「彼女は現役の東大生、しかも主席なんだ。その類稀なる頭脳と観察眼があるからこそ、ここまで精密な造形が可能なのさ」
「はい⁉ ってことは、火垂さんって凄く頭がいい人じゃないですか⁉」
火垂はどうにもやりにくそうに肩をすくめた。
「別に大したことではないと思いますが……」
きっと今のも嫌味ではなく、天然ゆえに出た言葉なのだろう。
鈴華のことはどうにも浮世離れした人だと思っていたが、頭脳という点に関してならば彼女も大概であった。
「それに、私の力自体は血清によって獲得したものに過ぎません。それも人間の技術でヴァンパイアの力を擬似的にコピーした程度であって。記録にあるオリジナルたちには遠く及びませんよ」
そこで周哉にも、また一つの疑問が浮かんだ。アークパイアはヴァンパイアがあってこそ生まれた者。
ならば、その大元となったヴァンパイアは現在どのように、過ごしているのか?
「やっぱり、ヴァンパイアたちも僕らの社会に溶け込んでいるんですか」
「あぁ、────少なくとも日本にわたってきた連中は百年前に皆揃って殺されたよ。だから、この国にはほとんどいないんじゃないかな」
淡として、鈴華は言い切った。
「考えても見たまえ、ヴァンパイアの血はあらゆる人外の『特効』と『耐性』を持っているんだ。そんな奴らが他の連中から疎まれない訳がないのさ」
確かに、そうなのだが。
「けど……そんな凄い力を持っているなら尚のこと皆が殺されてしまうなんて、」
「『羅刹衆(らせつしゅう)』という、コミュニティがありまして。蒼炎を操ることに長けた妖魔たちからなる暗殺や傭兵を生業とした連中が、ヴァンパイアを根絶やしにしたんですよ」
またしても妖魔だ。
羅刹衆。────人外殺しのヴァンパイアさえも、根絶やしにしてみせる連中。それと自分の内側に潜むバケモノと同質であると思うだけでも、身震いがした。
「まっ、安心したまえ。ここ最近は羅刹衆どころか、妖魔自体が何かをやらかすってことも減ってきたからね。それこそ君が妖魔に憑かれたのだって数十年ぶりのレアケースなんだ」
「それに私たちは『特務消防師団』です。私たちの職務は人ならざる存在の起こした災害から、人々を救うことであり、そんな物騒な連中と正面からやり合う必要もありませんので」
「……けど、」
二人の言う通り、自分はビビりすぎなのかもしれない。
それでも一抹の不安を拭い去ることはできなった。
「それよりも!」
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